ハコガメ属
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?ハコガメ属 | |||||||||||||||||||||||||||
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マレーハコガメ Cuora amboinensis |
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種の保全状態評価 | |||||||||||||||||||||||||||
ワシントン条約付属書II類 | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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種 | |||||||||||||||||||||||||||
ハコガメ属(-ぞく、Cuora)は、動物界脊索動物門爬虫綱カメ目イシガメ科に属する属。模式種はマレーハコガメ。
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[編集] 分布
インド北東部、インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ王国、中華人民共和国南部(台湾含む)、日本(石垣島、西表島)、バングラデシュ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、ミャンマー、ラオス
[編集] 形態
最大でも甲長は20cm程度。背甲には椎甲板に筋状の盛り上がり(キール)があり、肋甲板も含めて3本づつ入ることもある。胸甲板と腹甲板の間には蝶番があり、これにより腹甲を折り曲げ可動させることができる。蝶番の発達は種により異なり、発達する種では隙間無く完全に蓋をできるが逆にあまり発達しない種では腹甲を折り曲げても隙間ができ完全に蓋をすることはできない。
[編集] 生態
森林、河川、池沼、湿地等に生息する。陸生種と、半水棲種がいる。
食性は雑食で、昆虫類、節足動物、甲殻類、貝類、ミミズ、魚類、動物の死骸、果物、水草等を食べる。
繁殖形態は卵生。
[編集] 分類
以前は陸棲傾向が強いことや蝶番が発達し完全に蓋ができること等からセマルハコガメとモエギハコガメがオカハコガメ属に分割されていたが、近年は無効とする説が有力。また近年では1属1種だったヒラセガメを本属に含める説も有力。
- Cuora amboinensis マレーハコガメ Malayan box turtle
- Cuora aurocapitata コガネハコガメ Yellow-headed box turtle
- Cuora flavomarginata セマルハコガメ Yellow-margined box turtle
- Cuora galbinifrons モエギハコガメ Indochinese box turtle
- Cuora mccordi マコードハコガメ Mccord's box turtle
- Cuora mouhotii ヒラセガメ Keeled box turtle
- Cuora pani シェンシーハコガメ Pan's box turtle
- Cuora trifasciata ミスジハコガメ Three-banded box turtle
- Cuora yunnanensis ユンナンハコガメ Yunnan box turtle
- Cuora zhoui クロハラハコガメ Zhou's box turtle
[編集] 人間との関係
中華人民共和国では食料や薬用とされ、特に金色の頭をしたカメ(ミスジハコガメ)は癌の特効薬になると信じられている。ミスジハコガメを乱獲するうちに、本属の他種が市場で発見され記載された例もある。また市場で発見されたり生息数が少ないこともあって、正確な生息地や野生での生態がわかっていない種もいる。さらに乱獲により生息数が激減したため、現在は食用の養殖が進められている。
開発による生息地の破壊、食用やペット用の乱獲等により個体数は激減している。
日本ではペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。ワシントン条約付属書II類に掲載されてからは流通量は激減し、それにともない価格も高騰した。現在はマレーハコガメを除いては野生個体の流通は少なく、繁殖個体が僅かに流通するのみとなっている。
[編集] 画像
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社、1984年、136頁。
- 深田祝監修 T.R.ハリディ、K.アドラー編 『動物大百科12 両生・爬虫類』、平凡社、1986年、94頁。
- 千石正一監修 長坂拓也編 『爬虫類・両生類800図鑑』、ピーシーズ、2002年、203-205、312頁。
- 『小学館の図鑑NEO 両生類・はちゅう類』、小学館、2004年、75頁。
- 安川雄一郎「オカハコガメ属とヒラセガメ属の分類と生活史(前編)」『クリーパー』第22号、クリーパー社、2004年、4-20、40-45頁。
- 安川雄一郎「オカハコガメ属とヒラセガメ属の分類と生活史(後編)」『クリーパー』第23号、クリーパー社、2004年、8-19、40-42頁。
- 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2 ユーラシア・オセアニア・アフリカのミズガメ』、誠文堂新光社、2005年、23-32、54-55頁。