ハクション大魔王
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ハクション大魔王 | |
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ジャンル | ギャグ |
テレビアニメ | |
監督 | 笹川ひろし |
アニメーション制作 | 吉田竜夫 タツノコプロ |
放送局 | フジテレビ |
放送期間 | 1969年10月 - 1970年9月 |
話数 | 全104話(放送回は全52回) |
原作 | |
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ハクション大魔王(はくしょんだいまおう、英語表記:The Genie Family)とは、タツノコプロによるギャグテレビアニメおよびその主人公である。1969年10月5日から1970年9月27日まで、フジテレビ系で全52回(1回あたり2話放映されたので、話数は全104話)放送されている。
コミカライズされて、タツノコプロによる漫画版が、たのしい幼稚園、週刊ぼくらマガジンで連載された。「吉田竜夫とタツノコプロ」と内山まもる、案・天馬正人と絵・内山まもる、案・天馬正人と絵・太田じろうにより作成された。
2006年7月から『帰ってきた! ハクション大魔王』としてミュージカルが開催された[1]。
目次 |
[編集] 概要
タイムボカンシリーズと並ぶ、タツノコプロを代表するギャグアニメ。現在でも繰り返し再放送されており、懐かしいテレビアニメを扱う番組では感動の最終回として取り上げられる場合が多い。キャラクターグッズやテレビCM等のイメージキャラクターになり、番組を離れて独立したキャラクターとして現在でも息の長い人気を誇っている。
フジテレビの日曜夕方6:00~6:30のアニメ枠の元祖といえる作品(それまでは米国アニメ等が放映されていた)。本作品の放映開始から1983年3月まで13年半もの長期間にわたり、この時間帯はタツノコプロ制作のアニメが独占した。本作品の主人公を演じた大平透は、本作品終了後もフジテレビ日曜夕方6時アニメ枠に放映された全てのタツノコアニメにレギュラー出演した。
東映動画の『魔法使いサリー』『ひみつのアッコちゃん』が人気だったことから、ギャグの魔法ものをということで企画が持ち上がり、総監督の笹川ひろしがくしゃみをした人物にヒントを得て、『アラビアンナイト』に登場する『アラジンと魔法のランプ』をベースにアイデアをまとめた。お人好しで憎めない主人公の魔王を演じた大平透は、『おらあグズラだど』でギャグの才能を買っていた笹川の推薦によりキャスティングしたもの。
魔王の好物は、当初の設定ではコロッケだったものが、アフレコの段階でハンバーグに変更になった。この理由には以下の説がある。
- 当時の子供の好物に合わせた。
- 番組のスポンサーが「マルシンハンバーグ」でおなじみのマルシンフーズだったため。
- 色指定が濃くなってしまったから。
笹川は「ハンバーグと思ってみれば、見えなくもない」とコメントし、色指定のミスが原因ではないとしている。設定の名残か、初期の調理シーンではハンバーグは衣をつけてから油で揚げているが、途中からは鉄板で焼く表現に変わっている。また、貧しい家庭の子供が「ハンバーグしかないから」と山盛りのハンバーグをご馳走するという、元がコロッケであれば納得できるシーンもある。 作中では当時のイベントや流行の大阪万博や野球拳、サラリーマンの悲哀など、時事を扱った内容も多く盛り込まれている。
最終回で魔王達は「100年の眠り」[2]となったが、1998年に、ビジュアルサイエンス研究所でタツノコプロOBである澤井幸次が監督した3DのフルCGアニメ「ハクション大魔王“史上最大魔王の戦い…?の話」が制作。 2002年にはタツノコプロがキッズステーションで、『ハクション大魔王』のキャラクターを用いた新作『よばれてとびでて!アクビちゃん』が放映。また2006年には独立UHF局とキッズステーションで『アクビガール』が放映され、見事に復活を遂げた。同年には「タツノコ ファミリーミュージカル」と称してミュージカル『帰ってきた! ハクション大魔王』も公演された。 2007年には「おはようまんが」として再放送されている。 2008年1月14日にリメイク版が始まったヤッターマンの第1回で、作中の銅像として登場した。
[編集] ストーリー
カンちゃんが自宅の屋根裏部屋で偶然見つけた魔法の壷には、ジンである魔王の一族が住んでいた。くしゃみをすると魔王が、あくびをすると魔王の娘のジニーであるアクビが飛び出してきて、毎回珍騒動をまきおこす。もう1回くしゃみやあくびをすると壷に戻る。
シリーズ前半では、カンちゃんは魔王・アクビの存在を両親に隠していたが、後半では両親に受け入れられ家族同然となる。また、この頃から魔王が魔法をかける際、それまでの両腕を振りかざすスタイルに代わりマジックハンドを使うようになる。
本編中のエピソードの大半は、多少の哀感はありつつもギャグに徹していたが、最終回はシリアスとなる。大々魔王(魔王の父親)の命令で100年間魔法の壷に封印される事になり、魔王とアクビは号泣しながらカンちゃんにこのことを話す。カンちゃんをはじめレギュラー登場人物総出で魔王とアクビが再び魔法の壷に戻ることを阻止しようとしてさまざまな仕掛けをするが、月の光などでくしゃみとあくびをして、魔王とアクビは壷に戻り、魔法の壷は空に飛んでいく。竹取物語のパロディと考えられる。
[編集] 掛け声・呪文
壷から飛び出してきたときの掛け声。
- 呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン(魔王)
- 出まして来ましてアクビちゃ~ん(アクビ)
壺の中へ戻る際の決め台詞
- ハイチャラバーイ(魔王)
掛け声とは趣が違うが、魔王は時間と労力のかかる作業を続ける時に「えんやとっと」を連呼する。また、魔王が痛い目をみた時のオチに「スカンタコメラホゲチョメラ」などと言う場合があった。「ほえ~」「ダメなのよ~ダメなのよ~」「わしゃもうかなわんよ」[3]なども記憶に残るセリフである。
呪文
- アラビン・ドビン・ハゲチャビン(魔王)
- 両腕を大きく回しながら唱える。
- マジックハンドを使うようになってからは、マジックハンドの手の部分が「の」の字を書くように回して呪文を唱える。
- なお、回によって連続して魔法をかけるなど頻度が高くなった場合、途中から異なる言い回しになることがある。
- アラピン・カラビン・スカンピン(アクビ)
- タンバリンを叩きながら唱える。
[編集] スタッフ
- 原作・制作:吉田竜夫
- 企画:鳥海尽三
- プロデューサー:吉田健二
- 総監督:笹川ひろし
- 制作担当:永井昌嗣
- 脚本:陳野修、山崎晴哉、西牧秀雄、伊東恒久、平林信一、平田稔、桜井京介、伊東紀子、滝三郎、平谷寿敏、城山昇、由紀圭、野田恵
- 演出:笹川ひろし、原征太郎、高橋資祐、西牧秀雄、高橋唯貴雄、案納正美、鳥海永行
- 作画監督:山本繁、二宮常雄、白川忠志、須田正己、西城隆詞、水村十司、高橋資祐、他
- 美術設定:古原一輪
- 美術監督:中村光毅
- 録音プロデューサー:本田保則
- 録音ディレクター:水本完
- 音響効果:イシダサウンド
- 録音スタジオ:読広スタジオ
- 録音:棚岡元、石川武人
- 撮影:池田仁男
- 編集:中溝哲生
- 音楽:若月明人、市川昭介
- 現像:東洋現像所(現・IMAGICA)
- 制作:タツノコプロ
[編集] キャスト
- ハクション大魔王 声:大平透
- カンちゃんが発見した壷から現れた。くしゃみをした人をご主人とし言うことを何でも聞く。ブルドッグのブル公と算数が苦手で、数字を見ると蕁麻疹が出る。ハンバーグが大好物。肩から提げたがまぐちからマジックハンドや魔法の素材を出すが、慌てるとガラクタやゴミしか出てこない。途中から衣装のデザインが若干簡素化され、何故か下着は赤いふんどし。でべそ。泣く時の声は「オロロ~ン」。普段は「魔王」や「魔王さん」と呼ばれている。
- アクビ 声:貴家堂子
- 魔王の娘で魔王の事を「おとたま」と呼ぶ。鏡が苦手。おてんばでいたずら好き、いたずら魔法は上手にこなす事が多い。壷の中よりも表の世界が好きで、呼び出されると遊びましょうとご主人を困らせる。泣く時の声は「ホロロ~ン」。密かにカンちゃんに思いを寄せている節がある。
- 他の魔法使い
- 大々魔王 声:永井一郎、大魔王のおかたま(ババア)(魔王の両親)
- シャックリ先生 [4]声:京田尚子
- スーパーセールスマン:魔女マヌーバ
- カンちゃん 声:加藤みどり
- 勉強嫌い(特に算数)な小学2年生の男の子。ガキ大将のゲジゴンらにいじめられ、好きな女の子もいるがいい所を見せられずおちこぼれに近いが、優しい面もある。多くの異界からの訪問者を迎え入れるという漫画・アニメの主役の男の子に共通した設定。魔王やアクビは主に彼によって呼ばれる。魔王と出会って以来、魔王を呼び出すためにコショウやコヨリを持っている。魔王に頼んで1日だけ魔法を使えるようになり(本当に魔法が使えるようになった訳ではなく、魔王とアクビの悪戯であった)、その際「ゲップ小魔王」と名乗った。フルネームは「与田山かんいち」。でべそ。
- パパ 声:田の中勇
- ABC・KKという会社に勤める平凡なサラリーマン。チョビひげを生やしており、家では青いガウンを着ている。時々出かけるゴルフが趣味のようだ。兵役経験があり、当時の隊長は魔王と瓜二つ。
- ママ 声:麻生みつ子
- 主婦。たびたび魔王や魔法に驚き泡を吹いてひっくり返る。山奥の田舎に住む意地が悪い父親がおり魔王をコキ使われた。
- 与田山家
- まめのき町にある芝生の庭付き一戸建て。魔法や騒動でたびたび全壊する。よたやま家では皆スリッパを履いているようだ。
- ゲジゴン 声:立壁和也
- ガキ大将。シャツに袴にゲタという特異な姿で、さらに鉄鍋をカバン代わりに提げている。カンちゃんを「カン公」と呼ぶ。ゲジゴン一家を名乗り部下には「サボテンのトゲ」と「ブタマンのハゲ」がいる。
- ゆりこちゃん 声:松島みのり
- カンちゃん憧れの才色兼備の女の子。ペスという名の犬を飼っている。
- 金田
- 金持ちのおぼっちゃま。運転手つきの車で送り迎えされている。名前は「ありまろ」。
- デブ山先生
- カンちゃんの担任で太目の女性教師。
- ブル公 声:相模武
- 金有家で飼われるブルドッグ。魔王の尻に噛み付き、ちぎり取った布をコレクションしている。最終回では、噛み付いた時の布キレを魔王に返しママが縫い付けるが、魔王が壷に戻るのを食い止めようと結局噛み付く。
- どうしたおじさん 声:愛川欽也
- 「マジックハンドの話」で初登場。サブタイトルに登場しタイトルコールの後に「ハックション、ウゥーッ!」と合いの手を入れる謎のキャラクター。その後はCM前のアイキャッチや場面転換の際に頻繁に登場するようになる。サブタイトル以外では黒い背景に白い線画で登場する。「それからどしたの」「コマーシャル、どうぞ」等の台詞をしゃべったり、くしゃみをしたりする。番組後期では劇中の内容やキャラクターとからむ演出も見られるようになる。唯一色の付いた赤い帽子が特徴。後年にサミーから発売されたパチンコ等では演出面での重要な役割を果たした事からも、脇役ながら人気のあるキャラクターである事がうかがえる。
[編集] 主題歌
- 作詞:丘灯至夫、作曲:市川昭介、歌:嶋崎由理
- ちなみに、オープニングではハクション大魔王が空飛ぶじゅうたんに乗りながら入浴中、煙突に激突し、死んでしまう(魂が体から抜け出す)というとんでもない演出がなされている。
- 「アクビ娘の歌」(コロムビア・レコード)
当初は「ハクション大魔王の歌」がオープニングテーマ「アクビ娘の歌」がエンディングテーマであったが、途中から入れ替わった。なお、曲が入れ替わった後には堀江美都子のクレジット脇に「(12歳・横浜市)」と書き加えられた。
[編集] 作品リスト
- 出ました大魔王の話/モーレツブル公の話
- 算数はかなわんよの話/ご主人は大ドロボーの話
- ニャンともヒゲエ話/お手伝いさんは泣けてくるの話
- 天才は泣けてくるの話/ハクションくずやの話
- ズッコケ手品師の話/ゲジゴン番長の話
- カンちゃんモテモテないの話/オモチャ大魔王の話
- 大魔王は二人でごじゃるの話/ハクション大作戦の話
- 番長大戦争の話/モーレツ大魔王の話
- ハ・ハ・ハンと泣けてくるの話/パパごのみの壷の話
- ブル公は大病の話/ご主人はカワイ子ちゃんの話
- 魚つりはかなわんよの話/迷い子のペスやーいの話
- ハクション剣士の話/とめてくれるなご主人さまの話
- ご主人は30人の話/大モテ・ジャングル王様の話
- モーレツババアの話/かっとばせダイマオーズの話
- プレゼント大合戦の話/みんなひっこめツボの中の話
- テストはケンカの始まりの話/いたずら大作戦の話
- アクビアツアツの話/アラビン子守歌の話
- 大もてクイズ旅行の話/ハッケヨイ大魔王の話
- 魔法の国よこんにちわの話/算数怪獣さようならの話
- ジュータンヒコーキの話/ごめんね仔ブタちゃんの話
- アクビシンデレラの話/パパさんしごくでごじゃるの話
- ハンバーグ大安売りの話/ハクションサーカスの話
- ハクション一座の話/ハクションガードマンの話
- ワンワンコンテストの話/月征服かなわんよの話
- テレビスターでごじゃるよの話/プロレスラーでごじゃるよの話
- ブル公追い出し作戦の話/アクビモーレツ作戦の話
- マジックハンドの話/壷はだれのものの話
- アクビはカガミに弱いの話/ブル公の結婚式の話
- ヤセ馬がんばれの話/アクビはだれの子の話
- ブル公コテンパンの話/ブルブル空中戦の話
- 雪男は文明人の話/おばけ屋敷の3悪人の話
- カンちゃんサンマとフグ魔王の話/追い出せガリベン先生の話
- 弱虫仮面売りますの話/大魔王はコケッコーの話
- アラビン号南極へ行くの話/メタメタ魔法テストの話
- 西部のガンマンでごじゃるの話/ひみつ好きな王子さまの話
- ブルも歩けば宝にあたるの話/ロボット大魔王の話
- ランプ大魔人アーラーの話/ハクションカメラ作戦の話
- 魔法対忍法の話/ブル公が一番恐いものの話
- ブクブクカナヅチ作戦の話/大海賊でごじゃるよの話
- 大魔王は大先生の話/空とぶローラースケートの話
- 尻尾の生えたカンちゃんの話/アカムラサキブルーアゲハの話
- アクビ女王陛下の話/明日(あした)新聞の話
- 魔法ファッションショーの話/モーれつ闘牛士でごじゃるの話
- ためろや貯めろの話/魔法の壷をとり返せの話
- 世界の皆さん今日わの話/ハクション魔法パビリオンの話 - この2話は本放送当時に開催された日本万国博覧会を舞台としている。
- 魔王の花よめさんやーいの話/正直魔王と忠犬ブル公の話
- ま夏の空に雪が降るの話/魔女マヌーバの話
- ハッピー・バースディーアクビちゃんの話/魔法のメガネでごじゃるの話
- ゲップ小魔王の話/すきすき赤ちゃんの話
- コオロギかんちゃんの話/モシモシ…ご主人の話
- アベコベ親子の話/となりの人はダーレ?!の話
- 魔王は町のナンバー1(ワン)の話/さよなら大魔王の話
フジテレビ系 日曜18:00枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
スーパープレジデント
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ハクション大魔王
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[編集] 宣伝・CMへの起用
- 神戸製鋼所が、リクルート用のテレビCMで、『巨人の星』とともに往年の人気キャラクターという形で登場。新日本製鐵なども同時期にリクルート用のテレビCMを打ち出しており、一般への認知が低い製鉄業界がテレビCMを流したことで話題になる。
- 1999年11月にダイハツ・ネイキッドのCMとして起用されていた。
- 田辺製薬の風邪薬「新ノバポンGO」(ジーオー)のCMにも登場した。後にこのCMのナレーションは魔王役の大平が独自で演じている。
- 大平は当時田辺製薬のCM契約タレントであった
- 三菱電機の空気清浄機のイメージキャラクターにハクション大魔王が起用されている。
- アクビとともにサノフィ・アベンティスのアレルギー性疾患治療剤「アレグラ」の2000年発売時よりイメージキャラクター。
[編集] 関連作品
- 『世紀末伝説ワンダフルタツノコランド 円盤星人UBO』 メインキャラとして出演。
- 『タイムボカン王道復古 タツノッコン王国で同窓会だコロン』
- 『ハクション大魔王“史上最大魔王の戦い…?の話』 3DCGアニメ
- 『よばれてとびでて!アクビちゃん』
- 『アクビガール』
- 『タツノコ ファミリーミュージカル 帰ってきた! ハクション大魔王』
- 『ヤッターマン(2作目)』 特番でゲスト出演している。
[編集] 再放送
本放送終了後、昭和40年代~60年代にかけて各地の多くの放送局にて再放送が行われていたが、近年でも以下の局で再放送が行われた。
- 北海道では、TXN系列のテレビ北海道(TVh)で月曜から金曜の朝8時から“再放送”扱いで放送されている。
- 福岡地方では、EX系列の九州朝日放送で土曜朝10:00~再放送扱いではなかった、ステブレのときなどには予告も放送していた(2002年ごろ)
- TOKYO MXでは2007年10月1日 - 12月10日に平日の朝8時半から放送された。ただし放映順が一部変更されたほか、第13回(第25、26話)は放映せず。更にTOKYO MXでは2008年1月21日 - 3月27日に月 - 木曜日15時半、続いて3月31日 - 4月25日に月 - 金曜日16時半、飛んで5月9日金曜日15時半より再放送を実施したが第13回(第25、26話)は放送せず終了した。
- 群馬テレビでは毎週火曜日の19:00から再放送中。
- とちぎテレビにて2008年6月2日の19:30より放送開始予定。
[編集] 脚注
- ^ 帰ってきた! ハクション大魔王
- ^ 1999年にTBSで放送された特番『世紀末伝説ワンダフルタツノコランド』において、三悪がタイムマシンで未来から”魔法の壷”を商売目的で持ち帰っているので、最終回から100年も経っていない現実世界でも魔王一家を登場させる事は設定上可能である。
- ^ 「わしゃかなわんよ(正確には「あのね、おっさん、わしゃかなわんよ」)」は戦前の喜劇俳優高瀬実乗のギャグからとっている。
- ^ 初期設定では大魔王の妻だったらしく、後に発売された一部の書籍には大魔王の妻として紹介されていることもある(大魔王、アクビ、シャックリが一緒に描かれた画も存在する)。しかし本編では設定が変わっているようで、特に説明はないが魔王の妻は故人であると思われる(後述のエピソードで「アクビ母親の顔を知らない」等の描写がある)。実際に91話(第46回)「魔王の花よめさんやーいの話」では、片親しかいないアクビを不憫に思った与田山家の人々が、魔王を再婚させようと見合いさせたことがあった。本編でのシャックリは、30話(第15回)「みんなひっこめツボの中の話 」で魔法の国の料理の先生として登場したが、一度きりのゲストキャラであり、特に大魔王の妻という描写はなかった。しかし後年のフレッツスクウェアでの配信時や、一部のトリビアなどでは「大魔王の奥さんとされる・・・」、またはレギュラー登場していたかのような紹介のされ方をしている。詳細ははっきりしないが、初期設定が本編では変更されたものの作品紹介資料等に残ってしまったため、本作品の紹介時にこの設定がノーチェックのまま使用されていると思われる。