ドラゴンボールZ 絶望への反抗!!残された超戦士・悟飯とトランクス
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『ドラゴンボールZ 絶望への反抗!!残された超戦士・悟飯とトランクス』(ドラゴンボールゼット ぜつぼうへのはんこう!!のこされたちょうせんし・ごはんとトランクス)は、1993年2月24日に放送された「ドラゴンボールZ」のテレビスペシャル。たったひとりの最終決戦に続く第2作目。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
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[編集] 概要
原作に存在するトランクス(未来版)の番外編に、大幅にオリジナルシーンを加えた形で構成されたもの。ただし、トランクスが超サイヤ人に覚醒する時期、序盤で戦いに参加し殺されたメンバーの一部等が原作と異なっている。
また敵として登場する人造人間2人は、本来なら未来では19号・20号という呼称だったことになっているが、本編では現代版と同じ17号・18号に揃えられている。
本編の164話でもトランクスの回想シーンで類似したシーンが放送された。但し悟飯と共に闘ったトランクスが剣を持っている等の違いがある。
話の内容は、かなり暗い作風として描かれており、悟飯が人造人間に殺されてしまった時、演じた野沢雅子は非常に悔しい思いをしたと語っている(フィルムコミックスのインタビューより)。またトランクス役の草尾毅は印象に残ったストーリーに上げている(書籍「Dragonball天下一伝説テレビアニメ完全ガイド」より)。
[編集] ストーリー
孫悟空が心臓病で息を引き取った。それから半年後、2人の人造人間が現れ、都市の破壊と殺戮を繰り返し、この世は恐怖に包まれた。2人を倒すべく立ち上がった戦士たちも、ピッコロが死に、ドラゴンボールは消滅。さらに超サイヤ人となったベジータも殺され、地球人戦士のヤムチャ、天津飯、そしてクリリンと全員が殺された。
それからさらに13年。なすすべも無い状況の中、青年となった孫悟飯だけは、懸命に人造人間への反抗を続けていた。その姿を見たトランクスは…。
[編集] キャスト
孫悟飯:野沢雅子
- かつて宇宙一の戦士といわれた孫悟空の一人息子。13年間の間に仲間が殺された怒りで超サイヤ人に覚醒。しかし、人造人間との戦闘はいつも瀕死の状態であったようである。後に父・悟空のライバルであったベジータの遺児であるトランクスの師となる。三枚目的なキャラクターで学園生活をおくった本編にくらべ、物静かな人物として描かれている。人造人間との戦いで隻腕となりながら勇戦敢闘し、最後はトランクスを温存すべく敢えて単身17号・18号に挑むが、力及ばず果てた。なお、戦いの最中原作通り左腕を失うが、失う場面は描かれず、また原作でのその件に触れるセリフはカットされている。
トランクス:草尾毅
- サイヤ人の王子ベジータの遺児。父であるベジータや祖父母も物心付いた頃には他界しており、唯一の肉親は母のブルマだけである。人造人間になすすべもなく破壊される街を見て、サイヤ人の誇りに目覚めるが、悟飯の鬼気迫る指導の中、なかなか超サイヤ人に覚醒することができず焦りを見せる。しかし、皮肉にも人生の師である悟飯の死と同時に超サイヤ人に目覚めた(原作では悟飯との修行中に既に超サイヤ人になっている)。その後も、一人で人造人間と挑み続けるが一度も勝てず、歴史を変えるべくブルマが開発したタイムマシンで、悟空が生きていた過去の時代へ心臓病の薬を携え、単身向かった。
- トランクスの母。人造人間の行いは許せないものの、闘いでは勝ち目がないことは悟っており、違う方法で人造人間を破壊する術を自身の残された研究施設で模索している。トランクスや悟飯が闘っている事は知っていたが、サイヤ人の性格を知っている彼女らしく黙認していた。後にトランクスが人造人間に立ち向かおうとする際も、3年前の悟飯と大して違っているとは思えない、と実力差を見抜いていた。
- かつて世界最強と謳われた武術の達人。原作では弟子たちが殺された後の消息は不明だったが、本作では戦わず生き残ったことになっており、3番弟子であった悟空さえ生きていれば人造人間を倒せたと己の無力さを嘆いている。
チチ:渡辺菜生子
- 悟空の妻で悟飯の母、牛魔王の娘。元武道家で女性では世界最強と言われた程の使い手。悟飯が人造人間に敵わないことは悟っているようで、闘いを諦めて牛魔王と3人で平穏に暮らしたいと考えている。原作では生死不明だったが、この作品では悟空の死ですっかり元気がなくなり、人造人間と戦う気力も無くし生き残っている。
牛魔王:郷里大輔
- 悟飯の祖父でチチの父。かつては亀仙人の2番弟子として知られた武道家。原作では消息不明だったが、本作ではチチや亀仙人同様、人造人間とは直接戦わずに生き残る。しかし本編では初登場時から変わらぬ外見を最終回まで保っていたが、この歴史では悟空、クリリン、ヤムチャ、天津飯ら後輩たちを失った心労からか老け込んでいた。悟飯を心配している。
クリリン:田中真弓
- 武道家で悟空の親友。17号と18号と戦うも殺害された。
ベジータ:堀川亮
- 惑星ベジータの王子でブルマの夫。また悟空のライバルにして、トランクスの父親。悟空の死後人造人間との闘いで死亡。原作では不明だが、本作やアニメのトランクスの回想シーンでは、超サイヤ人になっていた。17号に殺害された。
人造人間17号:中原茂
- ドクターゲロによって作られた19体目(呼称の違いは上記参照)の人造人間。少年的な無邪気さと非情な性格で街を破壊することを「ゲーム」と称して、人間の恐怖にひきつるさまを楽しんでいる。しかし、18号からはその子供っぽさを少し呆れられる場面もあった。
- ドクターゲロによって作られた20体目の人造人間。パワーは17号に劣るものの、性格では17号よりもはるかに非情な面を持ち合わせており、超サイヤ人に覚醒すらしていないトランクスに向かって怒りの一撃を放っていた。女性型らしく、服装を気にしている面もあるようで、人類を絶滅させても洋服屋だけは残すように、と17号に忠告していた。
アナウンサー:里内信夫 店主:太田真一郎 女:長沢直美 係員:田中一成 ナレーション:八奈見乗児
[編集] スタッフ
- 企画:清水賢治、金田耕司、森下孝三
- 原作:鳥山明
- 製作担当:山口彰彦
- シリーズディレクター:西尾大介
- アシスタントプロデューサー:蛭田成一
- シリーズ構成:小山高生
- 脚本:戸田博史
- 音楽:菊池俊輔
- 美術設定、美術監督:鷲崎博
- キャラクター設定、作画監督:前田実
- 演出:上田芳裕
- 原画:井出武生、志田直俊、沖本日出子、中鶴勝祥、佐藤正樹、横田博之、稲葉仁、沼子哲也、宮原直樹、芦野芳晴、稲上晃、上杉千佳子、岩上久仁子、江原仁、関明美
- 背景:中山京恭子、金川文美、北原美佐、萩原正己、小名木麻起子、関野みか、小笠原ゑつ子
- 仕上:大堀陽子、古沢啓子、瀬口愛子、本橋政江、堀井安子、菅野保子
- 検査:酒井日出子、多田歩
- 特殊効果:下川信裕、平尾千秋、河内正行
- 撮影:谷口直之、木村明美、峰岸智子、足立万知子、広川二三男
- オーディオディレクター:小松亘弘
- 録音:二宮健治
- 録音助手:渋江博之
- 編集:福光伸一
- 編集助手:麻生芳弘
- 効果:新井秀徳(フィズサウンドクリエイション)
- 選曲:宮下滋
- 演出助手:藤瀬順一
- 記録:小川真美子
- 仕上進行:清水洋一
- 美術進行:中村実
- 製作進行:高水俊郎、伏見和浩
- 広報:川崎悦子
- アシスタントプロデューサー:蛭田成一
- 録音スタジオ:タバック
- 現像:東映化学
- 制作:フジテレビ、東映動画
[編集] 主題歌
- OPテーマ「CHA-RA HEAD-CHA-LA」(作詞: 森雪之丞、作曲: 清岡千穂、編曲: 山本健司、歌: 影山ヒロノブ)
- EDテーマ 「青い風のHOPE」(作詞:佐藤大、作曲、清岡千穂、編曲:山本健司、歌:影山ヒロノブ)
[編集] 関連項目
- ドラゴンボールZ 真武道会2 本作をベースにし、尚且つ人造人間が全て倒された後の未来を描いたゲーム
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