トムスク
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トムスク(Томск, Tomsk)はシベリア西部に位置するロシア連邦の都市。シベリア連邦管区に属するトムスク州の州都。人口は488,800人(2004年)。シベリア最古の町のひとつで、2004年には建設400周年を祝っている。
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[編集] 地理・気候
- 北緯 56.50°
- 東経 84.97°
- 1月の平均気温 −19度から−21度
- 7月の平均気温 +17度から+18度
- 年間の平均気温 −1.3度
- 年間降水量 435mm
1969年1月に最低気温-55度を記録している。
[編集] 歴史
1604年にツァーリ、ボリス・ゴドゥノフがコサックのガヴリル・ピセムスキーに命じてトミ河畔に建設させた要塞を起源とする。軍事的な拠点として発展し、地域の行政の中心となった。1782年に都市として登録され、1804年にトムスク県の県都となる。
1830年代より、シベリアでの金の発掘が盛んになったことで人口が急速に増えた。一時はシベリア最大の都市となったものの、シベリア鉄道建設の際にトムスクは幹線から外れてしまった。トムスクの先のオビ川周辺に湿地帯が多いため鉄道を渡すことができず、鉄道はトムスクよりも南に敷設され、支線だけが来たトムスクは東西交通の利益を得ることができず、ノヴォシビルスクなど鉄道沿いの町にシベリア最大の町の座を明け渡した。
1917年のロシア革命の後、トムスクはシベリア地方(後に西シベリア地方に改称)に含められる。1937年にはノヴォシビルスク州の都市となる。
第二次世界大戦の際、トムスクには多くの工場がヨーロッパ・ロシアから移されてきた。1944年8月13日にトムスク州が設置され、トムスクはその州都となった。
1878年に設置されたトムスク大学(1888年開設)はシベリアで最初の大学である。1896年にはシベリアで最初の技術専門学校、現在のトムスク工科大学が開設された。
[編集] 交通
トミ川に臨む河港を持つ。シベリア鉄道の支線の駅がある。
[編集] 友好都市
[編集] 外部リンク