スズキ・ソリオ
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ソリオ(SOLIO)は、スズキが製造、販売するトールワゴン型乗用車である。なお、本項目では、ワゴンRワイド、ワゴンRプラス、ワゴンRソリオについても述べる事にする。
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[編集] 概要
ワゴンRをベースに全幅・全長を拡大し、普通自動車登録とした軽自動車派生のコンパクトカーである。
コンパクトトールワゴンの中では早い時期に登場し、日産・キューブやトヨタ・bBなどが登場するきっかけにもなった車ではあるが、販売台数では大きく水をあけられている。
日本国内では派生車種としてシボレー・MWが設定しており、海外では「ワゴンRプラス」として販売されている。また、オペルでもオペル・アジラの名称で製造販売されている。
海外では一貫して「ワゴンRプラス」の名称が使用され続けているのに対し、日本では車名が何度も変わっている。
[編集] 歴史
[編集] 初代
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- 1997年2月、「ワゴンRワイド」として登場。ベースは初代ワゴンR。
- 1997年6月、4WD車にAT車設定
- 1998年5月、マイナーチェンジ。
[編集] 2代目
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- 1999年5月登場。ベースは2代目ワゴンR。しかし、車体外板こそ流用しているものの、中身は別物である。ワゴンRワイドのプラットフォームは軽自動車用のプラットフォームをただ拡張しただけのものだったが、ワゴンRプラスの場合は、海外生産・発売を考慮して、最初から小型車用として完全新設計された新プラットフォームを使っている。
- 当初海外と同じ「ワゴンRプラス」を名乗る。明らかにワゴンRワイドのフルモデルチェンジであるが、自主規制である4年間隔に満たないため、「ワゴンRワイドを廃止し、新たにワゴンRプラスを市場投入した」事となっている。
- 2000年12月、マイナーチェンジ。車名が「ワゴンRソリオ」となる。エンジンは1.3L4気筒DOHC16バルブ(M13A型)および1.0L4気筒DOHC16バルブ(K10A型)。この時点で1.0L4気筒DOHC16バルブインタークーラーターボ(K10A型ターボ)が廃止されている。マイナーチェンジ当時のイメージキャラクターは塚本高史。当初のCMコピーは「すすめ!イッテンさん」でTVCMの内容は不良っぽくなった「一休さん」をイメージしたものだった。
- 2003年、マイナーチェンジ。全車1.3Lに統一。
- 2005年、ワゴンRがモデルチェンジしてモデルが別になったことを受け、名称からワゴンRが外れ、車名が「ソリオ」となり、現在に至る。
- 2007年、スイフトSE-Zに代わるパトカーとして国費で配備されている。
[編集] シボレーMW
- 2001年に、GMシボレー店向け用のOEMモデルとして登場。シボレー・クルーズが登場後、一時期、販売がストップしていたが、2006年にソリオにエアロパーツ、本革シートなどを装着した上級車種として復活。同時にアリーナ店でも販売開始した。
詳細はシボレー・MWを参照
[編集] 車名の由来
- Solioはスペイン語で「玉座(王座)、王権」
- MWはミニワゴンの略
[編集] 脚注
- ^ 1999年5月 - 2000年12月まではワゴンRプラス、2000年12月 - 2005年8月まではワゴンRソリオとして発売。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- ソリオ(メーカーの公式HP)