スカーレット・ヨハンソン
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スカーレット・ヨハンソン Scarlett Johansson |
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クウェートにて(2008年) |
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生年月日 | 1984年11月22日(23歳) | |||||
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出生地 | アメリカ合衆国ニューヨーク市 | |||||
国籍 | アメリカ合衆国 | |||||
職業 | 女優 | |||||
ジャンル | 映画 | |||||
活動期間 | 1992年 - | |||||
活動内容 | 1992年:デビュー 1994年:映画デビュー 2008年:歌手デビュー |
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主な作品 | ||||||
『ゴーストワールド』 『真珠の耳飾りの少女』 『ロスト・イン・トランスレーション』 『マッチポイント』 |
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スカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson、1984年11月22日 - )は、アメリカ合衆国の女優、歌手。
ハスキーボイスとぽってりとした唇が特徴。ゴシップ方面も含め、現在ハリウッドで最も注目されている役者の一人である。身長163cm、体重54㎏。左利き。英語での発音は「ジョハンソン」の方が近い。
目次 |
[編集] 生い立ち
ニューヨーク州ニューヨークにて、双子の姉として生まれる。名前の由来は『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラからである。父親はデンマーク系の建築家、祖父は脚本家、母親はポーランド及びユダヤ系の映画製作者。兄弟は他に義兄と姉がいる。義兄は母親の連れ子であり、姉と双子の弟も俳優をしている。
スカーレットが13歳の時に両親は離婚。2002年にプロフェッショナル・チルドレン・スクール(Professional Children's School)を卒業。
[編集] キャリア
[編集] 俳優活動
幼い頃から演劇教室(リーストラスバーグ・シアターインスティテュート・フォー・ヤングピープル)に通い、8歳のときにオフ・ブロードウェイの舞台『Sophistry』にてイーサン・ホークの相手役に抜擢されてデビューする。1994年に『ノース/小さな旅人』で映画デビュー。1998年に『のら猫の日記』でインディペンデント・スピリット賞の主演女優賞にノミネートされ、子役ながら注目の役者となる。
2001年にソーラ・バーチとの絶妙のコンビネーションを見せた『ゴーストワールド』で再び注目される。2003年に『ロスト・イン・トランスレーション』、『真珠の耳飾りの少女』の2作の好演で頭角を現し始め、この年のロサンゼルス映画批評家協会賞でニュー・ジェネレーション賞を受賞、英国アカデミー賞では両作品で主演女優賞のダブル候補となり、前者で共演のビル・マーレイと共に受賞した。同年のゴールデングローブ賞でもダブル候補になった。
2004年公開の『ママの遺したラヴソング』で再びゴールデングローブ賞の候補となった。
2005年には『アイランド』で初のサマーシーズンの大作映画でユアン・マクレガーと共に主演を努める。しかし、作品は興行的に奮わず失敗作の烙印を押されてしまい、ユアン・マクレガーと共にフィルムメーカーから失敗の責任を押し付けられてしまった[1]。一方、同年公開の低予算で作られたウディ・アレン監督作の『マッチポイント』では高い評価を受け、ゴールデングローブ賞助演女優賞の候補となった。
2006年にはトム・クルーズ主演の『M:i:III』にも出演する予定であったが、製作の遅れに伴い降板。一説ではクルーズにサイエントロジー入信を迫られたためとも報道[2]された(ちなみにスカーレットが演じる予定だった役にはケリー・ラッセルが起用された)。また、同年公開された『ブラック・ダリア』では批評家からミスキャストと批判された。
一時期ナポレオン・ボナパルトの晩年を描く新作映画『ナポレオン・アンド・ベッツィ』で、ナポレオンと恋に落ちる女性のベッツィ役にオファーされたが、スカーレットは役柄に自分の年齢が合わないとして降板した。彼女は本作ではプロデューサーに徹することに決めており、彼女の代役としてエマ・ワトソンが出演することが決定している。
[編集] 音楽活動
2007年4月27日にカリフォルニア州インディオで行われた野外ロックフェス「Coachella Music Festival」でジーザス&メリーチェインのライブに特別出演した[3]。
2008年5月20日にトム・ウェイツの楽曲10曲をカバーしたアルバム『Anywhere I Lay My Head』で歌手デビューした[4]。同アルバムはデヴィッド・ボウイもボーカルで参加している[5]。
[編集] その他の活動
2004年からルイ・ヴィトンの、2006年からはロレアルの広告塔に起用されている。
オックスフォード大学の飢餓救済委員会(通称オックスファム)という団体と共にチャリティ活動を行っている。2007年8月にがんの予防や治療法を研究する団体へのチャリティ目的として、ネックレスのチャームをデザインした。2008年3月には映画『He’s Just Not That Into You』のプレミアでスカーレットをエスコートする権利のチャリティーオークションがかけられ、約US $40,100ドル(約405万円)で落札された。収益はオックスファムに寄付される[6]。
[編集] メディアによる外観
2006年2月に、キーラ・ナイトレイと共に表紙を飾った米ファッション誌「Vanity Fair」でセミヌード姿を披露し、話題となった。同年の3月27日に発表された米男性誌「FHM」が毎年行っている「世界で最もセクシーな女性100人」の2006年版ではトップに選ばれた[7]。他に複数ある同様のランキングでも選ばれていることから伺えるように、アメリカ国内ではセクシー女優(セックスシンボル)と位置づけられている。
2003年、俳優のベニチオ・デル・トロとロサンゼルスのホテルのエレベーター内で性行為に及んだとのゴシップ報道を機に、多くのその手合いの報道がされた。彼女は行為を行ったことに対し否定をしているが、前述した本来の印象が強いためにこのようなイメージを持たれることは多い。ちなみに彼女はエイズ検査を年に2回受けていると発言している。これは奔放な性生活を送ってるからではなく、当然の義務として行っているというだけである[8]。
[編集] 私生活
過去に野球選手のデレク・ジーターや俳優のジャレッド・レトやベニチオ・デル・トロ、『ブラック・ダリア』で共演したジョシュ・ハートネットと交際をしていた。ミュージック・ビデオに出演したことにより仲を噂されたジャスティン・ティンバーレイクとのことは、否定している(ただし、この話題が出た前後にティンバーレイクが長年連れ添った元恋人のキャメロン・ディアスと破局した原因は、このビデオが関係していると言われている)。2007年からは俳優のライアン・レイノルズとの交際しており、2008年5月5日、スカーレットの代理人が二人が婚約したことを発表した[9]。
無神論者であると言われている。スカーレット自身はユダヤ系ではあるが、受賞時に神に感謝することは考えられないと発言している。
民主党支持者である。2004年の大統領選挙ではジョン・ケリー候補を支持した。2008年の大統領選挙ではバラック・オバマ候補を支持しており、2008年1月2日にアイオワ州にてオバマ候補の推進運動を行った[10]。また、ウィル・アイ・アムがオバマ候補を応援する歌『Yes We Can』のミュージック・ビデオに出演。
アメリカの芸能界においては、痩せ過ぎを讃歌する風潮がある。だが彼女は「自然体であるのに、痩せ過ぎている必要はない。」と反論している。過度なダイエットやトレーニングは行っておらず、大好物でカロリーの高いピザとコーラも我慢せず食す。彼女は痩せすぎても太りすぎてもいない、健康的な体型であるが、それは自然体でいるからだと主張し、喫煙もはばからない。一方で、美容整形には大賛成と発言し、施術を受けている可能性も指摘される。[11][12]。2007年12月に「US WEEKLY」誌が「A級スターの整形」という見出しとともにスカーレットの写真と整形を肯定している発言を掲載。これに対しスカーレットは記事はデタラメと反論し、法的措置を取る考えだと発言している[13]。
[編集] 主な出演作品
[編集] 映画
公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
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1994 | ノース/ちいさな旅人 North |
ローラ・ネルソン | 映画初出演作品 |
1995 | 理由 Just Cause |
ケイト・アームストロング | |
1996 | のら猫の日記 Manny & Lo |
アマンダ | |
失恋セラピスト If Lucy Fell |
エミリー | ||
1997 | ホーム・アローン3 Home Alone 3 |
モリー・プルット | |
1998 | モンタナの風に抱かれて The Horse Whisperer |
グレース・マクレーン | |
1999 | ジョージ My Brother the Pig |
キャシー | 日本未公開 |
2001 | バーバー The Man Who Wasn't There |
バーディ・アバンダス | |
アメリカン・ラプソディ An American Rhapsody |
ジュジー/スーザン(15歳の時) | 日本未公開 | |
ゴーストワールド Ghost World |
レベッカ | ||
2002 | スパイダー パニック! Eight Legged Freaks |
アシュリー・パーカー | |
2003 | 真珠の耳飾りの少女 Girl with a Pearl Earring |
グリート | ゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)ノミネート 英国アカデミー賞主演女優賞ノミネート |
ロスト・イン・トランスレーション Lost in Translation |
シャーロット | 英国アカデミー賞主演女優賞受賞 ゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)ノミネート |
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2004 | イン・グッド・カンパニー In Good Company |
アレックス・フォアマン | 日本未公開 |
ママの遺したラヴソング A Love Song for Bobby Long |
パーシー・ウィル | ゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)ノミネート | |
スポンジ・ボブ/スクエアパンツ The SpongeBob SquarePants Movie |
ミンディ | 声の出演 | |
スカーレット・ヨハンソンの百点満点大作戦 The Perfect Score |
フランチェスカ・カーティス | 日本未公開 | |
2005 | マッチポイント Match Point |
ノラ・ライス | ゴールデングローブ賞助演女優賞ノミネート |
アイランド The Island |
ジョーダン・2・デルタ/サラ・ジョーダン | ||
理想の女 A Good Woman |
メグ・ウィンダミア | ||
2006 | プレステージ The Prestige |
オリヴィア | |
ブラック・ダリア The Black Dahlia |
ケイ・レイク | ||
タロットカード殺人事件 Scoop |
サンドラ・プランスキー | ||
2007 | 私がクマにキレた理由 The Nanny Diaries |
アニー・ブラドック | |
2008 | ブーリン家の姉妹 The Other Boleyn Girl |
メアリー・ブーリン |
[編集] ミュージック・ビデオ
- ボブ・ディラン「When the Deal Goes Down」(2006)
- ジャスティン・ティンバーレイク「What Goes Around...Comes Around」(2007)
- ウィル・アイ・アム「Yes We Can」(2008)
[編集] CM
- チルドカップコーヒー「マウントレーニア カフェラッテ」(2006 - )
[編集] ディスコグラフィー
[編集] アルバム
- Anywhere I Lay My Head (2008年5月20日)
[編集] 主な受賞
- 英国アカデミー賞
- 2003年度 主演女優賞 『ロスト・イン・トランスレーション』
- トロント映画批評家協会賞
- 2001年度 助演女優賞 『ゴーストワールド』
- ロサンゼルス映画批評家協会賞
- 2003年度 ニュー・ジェネレーション賞
- ボストン映画批評家協会賞
- 2003年度 主演女優賞 『ロスト・イン・トランスレーション』
- ハリウッド映画祭
- 2003年度 ブレクスルー女優賞
- ヴェネツィア国際映画祭
- 2003年度 ブレイク女優賞 『ロスト・イン・トランスレーション』
[編集] 脚注
- ^ 「アイランド」失敗の濡れ衣がスカーレット・ヨハンソンに?/eiga.com
- ^ Cruise Encounters of the Third kind/Rader
- ^ スカーレット・ヨハンソン、野外ロックフェスで特別出演 - 米国/AFPBB News
- ^ Scarlett Johansson to Release Album in May/andPOP
- ^ スカーレット・ヨハンソン、デビューアルバムでD・ボウイと共演/eiga.com
- ^ セクシー女優、スカーレット・ヨハンソンが約400万円で落札される!/シネマトゥデイ
- ^ 100 Sexiest Women 2006/FHM ONLINE
- ^ スカーレット・ヨハンソンは年に2度エイズ検査を受診/CINEMA COMIN'SOON
- ^ セクシー女優スカーレット・ヨハンソン婚約!お相手は『ブレイド3』のあの人!/シネマトゥデイ
- ^ Obama, Scarlett Johansson And a Facebook Primary/THE Nation(2008.1.3)
- ^ スカーレット・ヨハンソン、健全な体型が1番!/シネマトゥデイ(2005.9.6)
- ^ 2006年12月13日放送「ザ・ベストハウス!123」
- ^ スカーレット、米紙の整形報道に訴訟の構え/Movie Walker(2007.12.8)
[編集] 外部リンク
- Scarlett Johansson - Internet Movie Database(英語)
- allcinema ONLINEによるプロフィール
- エル・オンラインによる特集
- マウントレーニア カフェラッテの公式サイト