ジェイミー・キャラガー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジェイミー・キャラガー | ||
---|---|---|
名前 | ||
本名 | ジェームズ・リー・ダンカン・キャラガー | |
愛称 | キャラ、ジェイミー、ザ・ロック | |
ラテン文字 | James Lee Duncan Carragher | |
基本情報 | ||
国籍 | イングランド | |
生年月日 | 1978年1月28日(30歳) | |
出身地 | ブートル | |
身長 | 185cm | |
体重 | 83kg | |
選手情報 | ||
在籍チーム | リヴァプール | |
ポジション | DF(CB、RSB) | |
背番号 | 23 | |
利き足 | 右足 | |
代表歴 | ||
1999–2007 | イングランド | 34 (0)
|
ジェームズ・リー・ダンカン・キャラガー(James Lee Duncan Carragher、1978年1月28日 - )は、イギリス、マージーサイド州、ブートル出身のサッカー選手。リヴァプールFC所属。ポジションはDF。日本語ではカラガーとも表記される。
目次 |
[編集] 人物
スティーヴン・ジェラードと並ぶリヴァプールFCの象徴的な存在で、副キャプテンも務める。クラブではディフェンスラインのボス的存在。対人プレーに滅法強く、「ザ・ロック」(岩)の異名をとる。ディフェンスラインのどこのポジションでもこなせるユーティリティー性も魅力の一つで、2006年12月に相次ぐアクシデントでリヴァプールのセントラルミッドフィールダーが払底した際にはジェラードと組んで中盤を務め、高評価を得ている。安定感が非常に高い。フォローやカバーも完璧にこなす。闘志をみなぎらせ味方を鼓舞するタックラーで、狙いを外さずに敵を食い止め、ボールを持てばゴールに近づく道を探す。
リヴァプールの監督、ラファエル・ベニテスが国内最高のDFと称するほど優れた選手だが、イングランド代表では、同じポジションにリオ・ファーディナンド、ジョン・テリー、かつてはソル・キャンベルなどといった素晴らしい選手が多く、彼らの後塵を拝する待遇が多かった所為か、国際的な知名度は低い。しかしその実力は彼らに何ら見劣りするものではない。
[編集] 略歴
リヴァプールのユースチームで育ち、1996-1997シーズンにトップデビューを果たすと、翌シーズンより監督に就任したジェラール・ウリエに重用され、出場機会を増やして成長。1999年4月28日のハンガリー戦で代表デビューを果たし、守備の要として活躍をみせる。2000-2001シーズンにはUEFAカップ、FAカップ、リーグカップの三冠(トレブル)を達成した。
2002年の日韓W杯には出場ならず、その後も故障で戦線離脱するなど苦しい時期も続いたが、2004-2005シーズン、それまでは両サイドバックでの出場が多かったがラファエル・ベニテスにより本格的にセンターバックにコンバートされると、リーグ戦全試合に出場を果たし、UEFAチャンピオンズリーグ優勝に大きく貢献した。
イングランド代表としては、必ず招集はされるものの、その実力を発揮させる機会が与えられることは少なかった。特にドイツW杯の後、イングランド代表監督がスティーブ・マクラーレンに替わったことで代表としての出場機会は激減。テリーやファーディナンドが不調や怪我で出られない時でもスタメンでの出場はままならず、悩んだ末にクラブチームでのプレーに全力を注ぐべく2007年8月、イングランド代表を引退した。皮肉にもその3ヶ月後、イングランドはまさにテリーとファーディナンドを欠いた状態で、急造ディフェンス陣を突かれクロアチアにホームで惨敗、UEFA欧州選手権2008を屈辱の予選落ちで終える事になる。キャラガーの代表引退は結果的にイングランド全体に大きく影響することになった。
[編集] エピソード
- フェアプレー精神が強く、汚いプレーを見たときはよく声を荒げて怒る。情に厚い性格でもあり、ジェラードのチーム残留にも影響を与えた。
- ユース時代からリヴァプールFCに所属し、現在ではスティーヴン・ジェラードと共にリヴァプールの象徴的存在としてファンから絶大な信頼を得ているが、実は子供のころからのエヴァートンFCの大ファン。共に同じ都市に本拠地を置くリヴァプールとエヴァートンが戦うマージーサイド・ダービーは特別な思い入れがあるという。
- 典型的なリヴァプール訛りの英語を話すため、人によっては彼の言っていることがわからないという。
[編集] 所属クラブ
- 1996年-現在 リヴァプールFC
リヴァプールFC - 現所属メンバー |
---|
3 フィナン | 4 ヒーピア | 5 アッゲル | 6 リーセ | 7 キューウェル | 8 ジェラード | 9 トーレス | 10 ヴォロニン | 11 ベナユン | 12 ファビオ・アウレリオ | 14 アロンソ | 15 クラウチ | 16 ペナント | 17 アルベロア | 18 カイト | 19 バベル | 20 マスチェラーノ | 21 ルーカス | 23 キャラガー | 25 レイナ | 30 イタンジュ | 37 シュクルテル | 38 リンドフィールド | 39 ダービー | 40 マーティン | 42 エル・ザール | 46 ホッブス | 48 インスア 監督: ベニテス |
イングランド代表 - UEFA欧州選手権2004 | |
---|---|
1 ジェームズ | 2 G.ネヴィル | 3 A.コール | 4 ジェラード | 5 テリー | 6 キャンベル | 7 ベッカム | 8 スコールズ | 9 ルーニー | 10 オーウェン | 11 ランパード | 12 ブリッジ | 13 ロビンソン | 14 P.ヴィル | 15 キング | 16 キャラガー | 17 バット | 18 ハーグリーヴス | 19 J.コール | 20 ダイアー | 21 ヘスキー | 22 ウォーカー | 23 ヴァッセル | 監督 エリクソン |
イングランド代表 - 2006 FIFAワールドカップ | |
---|---|
1 ロビンソン | 2 ネヴィル | 3 A.コール | 4 ジェラード | 5 ファーディナンド | 6 テリー | 7 ベッカム | 8 ランパード | 9 ルーニー | 10 オーウェン | 11 J.コール | 12 キャンベル | 13 ジェームス | 14 ブリッジ | 15 キャラガー | 16 ハーグリーヴス | 17 ジェナス | 18 キャリック | 19 レノン | 20 ダウニング | 21 クラウチ | 22 カーソン | 23 ウォルコット | 監督 エリクソン |