サイバーニュウニュウ
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サイバーニュウニュウ(さいばーにゅうにゅう)は、平成元年(1989年)11月4日、11日放送分の平成名物TV 三宅裕司のいかすバンド天国に出演したロックバンド。イカ天年鑑永久保存版の字幕ではサイバーニューニューと誤記されているが、サイバーニュウニュウが正式な表記である。
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[編集] 概略
BEGINのグランドイカ天キング達成による正キング不在の状況下、11月4日の放送(イカ天唯一の録画放送回である)で「ひねりつぶせ!」を引っさげエントリーナンバー2番で登場。仮イカ天キングとなっていたカブキロックスとの外見と演奏双方に特徴を有するバンド同士の対決を制して第13代イカ天キングとなる。キャッチフレーズは「チームワークで奏でるバグパンク」だった。
勝ち抜き一週目となる翌週は新曲「ベガスのエルビスになりたい」をもって挑んだが、チャレンジャーのたまに審査員投票5対2で敗れてキング在位は一週限りで終わった。このほか別冊イカ天ベスト天イカ天とビッグコミックスピリッツとのコラボ企画「イカスピ」、にも出演、「恋してクルパー」、「プー太郎」、「自由」の楽曲を演奏した。メジャーデビューは確認されていないが、メンバーは現在でも音楽活動を継続している。
[編集] メンバー
メカエルビス(G):メンバー中では一番大柄。サイボーグ化されたエルビス・プレスリーのかぶりものをかぶっている。演奏時には生命維持装置風の衣装を装着し、煙吐き、発光のギミックで度肝を抜いた。スタジオ初登場時にはキャラクター設定ゆえか寡黙であり、三宅からツッコミを入れられていた。 11月11日放送分では泡と煙が出るギミックを仕込んだ肩当てを装着、顔面の電飾にも発光・点滅機能を加えて派手さを増していたが、肩当てのギミックが壊れて煙が出ず、泡しか出ないというアクシデントに見舞われ三宅に苦笑されていた。 関連グッズとして彼のフィギュアが製作されており、11月4日の演奏終了後にレプリシンから三宅にプレゼントされている。現在はJUDO-MANと改名し、ASTRO-B'で活動している。
レプリシン(Vo):リーダー。ボーカルのほかベースも担当する。父親は発明家であるという。スタジオ初登場時には三宅裕司の尻を触るという悪戯を行いコントじみたトークを展開して笑いを取った。後に本名の一部を芸名として名乗りコンデンスモーンズほかのバンドで活動した。
真空管飛之助(Dr):ドラマー。ロボコップ風のバイザーを着用する。メンバー中では最も小柄。真面目な話はほとんど彼が担当した。
- 全員が小学校時代からの同級生である。
[編集] 楽曲、衣装、その他
一週限りのキングではあったが、インパクトは他のキングに劣らなかった。 特に初登場となった11月4日の放送ではギタリストのメカエルビスの煙吐きギミック付きの衣装は審査員のみならず出場者の度肝をも抜いた。審査員の伊藤銀次は「すごくいい」と評価していた。 スタジオ生出演時には三宅が「外見で勝負ってことだね」と語り、相原勇もかぶりものの音が出るギミックに驚いていた。
しかし単なる色物バンドとは一線を画し、審査員から高評価を勝ち得るだけの実力も備えていた。演奏が完奏となった後には三宅も「外見に頼っていないね」と評価するポイントを一変させ、他の審査員も「聴きやすい」などとその音楽性を支持した。仮キングとして迎え撃った氏神一番も「かぶく心を持っている」と評しておりタレント性は互角か、ある面では上回っていたと言える。後日の歴代キングを紹介したダイジェストコーナーでも、『アバンギャルドな』と評価されていた。 勝ち抜き一週目となる翌週の曲「ベガスのエルビスになりたい」にも「詩がすごくおもしろい」、「メカエルビスのギターフレーズの入れ方は本家エルビスのそれにのっとってやっている」などの高評価がついた。
一週目で敗退したのは前後のキングたちがいずれも強烈な存在、特にたまの存在感が圧倒的であったためであり、相手が悪かったといえよう。
ネット上では2007年現在、インディーズ当時のCD「秘密のバス」がショップサイトに高値で売り出される、メンバーの解散後の動向を知りたがるファンが存在するといった現象が確認されており、支持するファンも少なからずいることが分かる。
[編集] ディスコグラフィー
- 『未開派野郎』(1989年発売/高慢レーベル[高慢番号-001])
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- A面
- ひねりつぶせ!
- 鎮痛剤でポン
- ベガスのエルビスになりたい
- ツイスト・アンド・シャウト
- 思いだし後悔
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- B面
- アドレナリン・ブルース
- アナーキー・イン・ザ・ブルーハワイ
- 恋してクルパー
- しね・バカ・ぶー
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- 『すいか割り』(1990年4月発売/高慢レーベル[高慢番号-008])
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- 正常位
- すいか割り
- 生き神様
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- 後背位
- チャラ
- ブタがぶーぶー
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- 『秘密のバス』(1990年10月15日発売/高慢レーベル[高慢番号-009])
- D.N.A
- ソックス
- ピノキオ
- 朱とグレイ
- 四次元コンプレックス
- キリコ
- 秘密のバス
- 四角いメロン
- モンキーダンス
- 欲望
- シューシューシュー
- マスクマンダンサー
- 昆虫クラブ
- せめてつばを吐いて
[編集] コンピレーション
- 『バンド・スクランブル-PUNK#ROCKでGO!GO!GO!-』(1990年10月21日発売/バンダイ)
- モハメット・アズ・イフ/ブレッキーズ
- 僕はうすのろ/ブレッキーズ
- 荒野の女王様/サイバーNEW NEW
- ロンドンぽくなくっちゃ/サイバーNEW NEW
- 分かってたまるか/少年PUNK
- いんちきくさい/少年PUNK
- ボボ・ブラボー/梅ジェラ
- ファンキーヒッピー/梅ジェラ
- ビート・ウォリアー/THE LOCKS
- ミッドナイト・ランナーズ/THE LOCKS
[編集] その他
- ボーカルでリーダーであるレプリシンの父親はサザエボンの開発者であり同キャラクターの特許を持っていると当時語っていたが、真偽のほどは定かではない。
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司会 |
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三宅裕司・相原勇 |
歴代イカ天キング (☆マークはグランドイカ天キング) |
初代:SLUT&SLASH BAND|2代目:GEN|3代目:☆FLYING KIDS|(仮:パニック・イン・ザ・ズゥ)|4代目:イエロー太陽s|5代目:RABBIT|6代目:JITTERIN'JINN|7代目:セメントミキサーズ|8代目:突撃ダンスホール|9代目:ダイヤモンズ|10代目:宮尾すすむと日本の社長|11代目:NORMA JEAN|12代目:☆BEGIN|(仮:カブキロックス)|13代目:サイバーニュウニュウ|14代目:☆たま|15代目:☆マルコシアス・バンプ|16代目:Stone Crazy|17代目:THE BOOTS|18代目:RAMBLE-FISH|19代目:☆LITTLE CREATURES|20代目:SOLID BOND|21代目:LANPA|22代目:悪名エレキショー|23代目:ジョリーロジャー|24代目:COLLAGE|25代目:☆BLANKEY JET CITY|(仮:P-MACHINE)|26代目:☆PANIC IN THE ZU:|27代目:GLU|28代目:EDITION DELUXE |
主な出身バンド |
福田眞純・ブラボー・remote・THE NEWS・KUSU KUSU・えび・人間椅子・PINK SAPPHIRE・AURA・A-CHIEF・The 5.6.7.8's・GROUND NUTS・C-BA・SEEK・マリア観音・ナムチェバザール |
主な審査員 |
萩原健太・中島啓江・吉田建・伊藤銀次・グーフィー森・村上“ポンタ”秀一・湯川れい子・内藤陳・四方義朗・ラッシャー木村・PANTA・NOBODY(相沢行夫・木原敏雄)・斎藤ノブ・鳴瀬喜博・是方博邦・難波弘之・森雪之丞・田中一郎 |
関連項目 |
三宅裕司のいかすバンド天国に出場したバンド・SUPER WEEKEND LIVE 土曜深夜族・平成名物TV(三宅裕司のえびぞり巨匠天国・ますこっとたわー)・星期六我家的電視(三宅裕司の天下御免ね!・ルーキーショー・愛はかげろう)・めざせ!イカ天 ロックンOL物語・いか天 ザ・50 |