パンタ (歌手)
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パンタ(ぱんた、本名:中村治雄(なかむら はるお) 1950年2月5日 -)は、日本のロックヴォーカリスト、作曲家、作詞家。
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[編集] 来歴・人物
1970年代、いわゆる全共闘ジェネレーションの高揚の中で、頭脳警察を率いてステージ上で自慰行為をするなどの過激なパフォーマンスを展開。同時に成田闘争などの最前線でロックを武器に戦い、今もなお戦時下のイラクを訪れるなどして、時代と対峙しようとする気概を失わないロックシンガー。 ソロ転向後は、他のアーティストへの楽曲の提供や、ジャンルを超えたアイドルのプロデュースなども手がける。提供曲に「ムーンライトサーファー」(石川セリ、高樹澪、渡辺美里、かとうれいこ)がある。
アイドルグループ制服向上委員会が上演したロックミュージカル「ドン・ジョヴァンニ」の音楽監督もつとめた。
近年は、俳優業へも活動の舞台を広げている(桑田佳祐初監督作品「稲村ジェーン」 への出演のオファーに、役者業には全く興味がなかったので断るつもりであったが、石橋凌・原田美枝子夫妻に説得されて出演を引き受けた)。かつての全共闘世代が、現在、舞台や映画などのプロデューサークラスに成長し、かつて共に戦ったという記憶を持つパンタを、俳優として起用したいと思うようになっているのではないかと思われる。
ラジカルで戦闘的な歌詞などから、過激な人物だと思われがちだが、実像は温厚で面倒見も良く、影響力は絶大。
また「新世紀エヴァンゲリオン」「攻殻機動隊」シリーズなどのアニメ作品や、ギャルゲーと呼ばれる恋愛シミュレーションゲームのファンであると公言するなどオタク文化の造詣も深いという意外な一面もある。1978年に出版されたワンボードマイコンTK-80のゲームプログラム集「マイコンゲーム21」(岸田孝一編)では、当時のバックバンドHALのテーマ曲「HALのテーマ」を掲載したいという編著者の申し出を快諾し、非力であったTK-80で演奏できるよう譜面を書き直して提供した。
また、重信房子と交友関係があり、アコースティックユニットの「響」で出したアルバム「オリーブの樹の下で」では、「母への花束」、「七月のムスターファ」以外の詞を書いている(下述)。
[編集] 経歴
- 1968年 グループサウンズの「ピーナツバター」。
- 1970年-1975年 「頭脳警察」。
- 1975年-1977年 ソロ活動。
- 1977年-1981年 「PANTA & HAL」。
- 1981年-1990年 ソロ活動。
- 1990年-1991年 「頭脳警察」再結成。
- 1991年- ソロ活動。
- 2001年-「頭脳警察」再々結成。
[編集] ディスコグラフィー
- PANTAX'S WORLD
- 走れ熱いなら
- マラッカ
- 1980X
- TKO NIGHT LIGHT (LIVE盤)
- KISS
- 唇にスパーク
- 浚渫(SALVAGE)
- 16人格
- Don't Forget Yesterday 反逆の軌跡
- 闇からのプロパガンダ R*E*D
- クリスタルナハト
- P.I.S.S.
- NAKED (LIVE盤)
- NAKED II (LIVE盤)
- 波紋の上の球体
- 2002 NAKED TOUR (LIVE盤)
- PANTA&HAL LIVE!1980.11.2 (LIVE盤)
- CACA
- オリーブの樹の下で
[編集] 外部リンク
- Pantax's World(公式サイト)
- FLYING PUBLISHERS(公式サイト)
- Pantax's webpage(ファンサイト)