クイーン・エメラルダス号
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クイーン・エメラルダス号（-ごう）は、松本零士の漫画『クイーン・エメラルダス』をはじめとする漫画作品やアニメ作品などに登場する架空の宇宙船。
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[編集] 概要
キャプテンハーロックと並ぶ宇宙海賊・エメラルダスの宇宙船であり宇宙戦艦ではない[1]が、ハーロックの乗艦・アルカディア号と互角の性能を持つ。漫画『宇宙海賊キャプテンハーロック』に登場した船体のような例外はあるものの、各作品に登場するものの多くは飛行船のような外観をしている。[2]エメラルダスの設定自体が変化するため、これに関する設定も様々であるが共通の設定として、「エメラルダスの宇宙船」である事と「何らかの形でトチローが関わった」というものである。惑星ジュラでモスガルートのゾナラーナという女性に譲り受けた後に「故障した振りをしてトチローをテストした」と設定されているもの（『エメラルダス』漫画版）や、かつて高い文明を持っていた者たちが作り出したもので「トチローが修理に関わった」とされているもの(『ニーベルングの指環』)など、作品によってシチュエーションは異なる。
「宇宙の歴史に残るほどの偉大な船」として、ヤマトや、アルカディア号とともに『銀河鉄道999』などの作品にゲスト出演することもある。
[編集] 武装・デザインなど
※ここでは主に『エメラルダス』、『999』劇場版などに登場したタイプの設定を元に記す
その気嚢に似たデザインの推進部が船体の大部分を占め、その下部にある操縦室に相当する部分は大航海時代の帆船を彷彿とさせるものとなっており、側面にはビーム砲が配置され、船尾には赤地に白抜きの髑髏が描かれた旗を掲げている。
『999』劇場アニメ版では迷彩塗装が施され、航行中はライトアップにより各部を点滅させることもでき、1998年に製作された『エメラルダス』OVAでは推進部から『超時空要塞マクロス』の板野サーカスさながらにミサイルを多数放ったり、全方位に向けて幾筋ものビームを放つなど、ウェポンコンテナとしての役割も果たしている。この推進部正面側の先端にはドクロのマークがあり、『エメラルダス』漫画版ではそこからビームを放って敵艦などを破壊することが多い。なお、『エメラルダス』OVAや『ニーベルングの指環』ではここが操縦室となっており、髑髏の目の部分から外を一望できる。
推進部の左右側面の中央あたりに、白い髑髏が中に描かれた赤いハート（♥）のマークがある。『999』劇場アニメ版のものではこのハートのマークがダイヤ（◆）になり、後部のデザインも変更され、『エメラルダス』OVAでも同様のデザインとなっている。 劇場アニメ『わが青春のアルカディア』でのトチローの弁によると、耐熱温度ではアルカディア号にわずかに劣るとされている。劇場アニメの続編となるTVシリーズ『無限軌道SSX』や『エメラルダス』OVAでは、バリアを展開して敵の攻撃を無効化することも可能。
999号同様にコンピュータによる人工知能を搭載しており、自我を持っている。トチロー曰く「疑り深い」性格らしく、エメラルダスが乗船を許した彼を試すためにわざと故障した振りをしたり、トチローが船の設計者について思いを馳せる場面では設計者のことを思い出し、船体を震わせるという感情表現もしている。
[編集] クイーン・エメラルダス号のみの登場
中にエメラルダスが乗っている可能性もあるが、エメラルダスは描かれてない作品。
初期であれば、エメラルダス号はエメラルダス以外を乗せるのを嫌い、エメラルダスもそうしなかった(『銀河鉄道999』での初登場の際もエメラルダス以外はアンドロイドが働いていた)という設定があったが、「トチローが開発に関わった」という設定の作品以外はかつて他の者が乗っていたようなことも示唆されていたため。
- 火聖旅団 ダナサイト999.9
- 舞台が2024年であるため、エメラルダスが乗っている可能性は少ないが、ハーロックはアルカディア号とともに描写されている。
[編集] 余禄
『999』劇場版1作目でのクライマックスになる機械化母星メーテルの戦闘シーンでは、着色ミスで推進部の色がアルカディア号の船体色である緑になっているカットがある。
