カミーユ・クローデル
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カミーユ・クローデル(Camille Claudel, 1864年12月8日 - 1943年10月19日)はフランスの彫刻家。エーヌ県に生まれる。フランスの詩人・外交官ポール・クローデルの姉。
彫刻家オーギュスト・ロダンの女弟子、18歳で42歳のロダンに出会う。彼女は卓越した技術と才能を持っていたが、19世紀社会は女性の芸術家を評価せず、芸術家としては不幸な人生であった。私生活でもロダンを愛し愛されたはずであったが、結局捨てられてしまい、1905年に不幸にも発狂してしまう。それまで彼女に財政援助をしてきた弟ポールは、翌年結婚をし任地の中国へ向かったため、姉と会う回数が激減した。1914年に母によってアヴィニョン近郊の精神病院に入れられ、そこで約30年過ごし生を終えた。1920年に亡くなった母と、妹以外訪れる人はまれであったという。
[編集] 関連項目
- カミーユ・クローデル (映画) - 1988年のフランス映画。イザベル・アジャーニがカミーユ・クローデルを演じた。
- カミーユ・クローデル (日本舞踊) - 2004年作の創作舞。京都の日本舞踊家西川千麗が20年来取り組んできたもの。2007年に披露され、カミーユの縁者たちに「この美しさなら本人も幸せ」と喜ばれた。
- カミーユ・ビダン - 1985年のロボットアニメ「機動戦士Ζガンダム」の主人公。カミーユ・クローデルが名前の元ネタ(詳しくは同項目参照)とされる。