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カスミ (アニメポケットモンスター) - Wikipedia

カスミ (アニメポケットモンスター)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

カスミ(日本国外名:Misty)は、任天堂のゲームソフト『ポケットモンスター』を原作とするアニメ『ポケットモンスター』シリーズに登場する架空の人物。声優は飯塚雅弓

目次

[編集] プロフィール

  • 出身地:ハナダシティ
  • 職業:ハナダジムジムリーダー、ポケモントレーナー
  • 年齢:10歳
  • 登場時期[1]:PM、AG(ゲスト)、SS
  • 主な戦績:うずまきカップベスト4

[編集] 人物

無印シリーズのヒロイン。マサラタウン方面にてサトシと出会ったことで一緒に旅をするようになる。アニメでは当初ジムリーダーではなかったが、現在は3人の姉に代わりジムリーダーを務めている。

性格は一言で言えば「キツい」もので、しばしばサトシやタケシに鉄拳制裁を振るうことがあった[2]。ただし、タケシに対しては半ばツッコミのようなお約束的なものでしかなく、逆にサトシに対しては本気でひっぱたいたこともある。しかし、根は優しい性格で無鉄砲なサトシを心配するなど繊細な一面も持つため、ピカチュウはすぐに彼女になついていた。

姉3人のカスミに対する扱いは悪く、カスミのことを「美人三姉妹とその出涸らし」と揶揄するような扱いをしている。そのため、姉達がカスミにとっては強いコンプレックスになっているともとれ、カスミがジムを飛び出した理由もそれのようで、最初はハナダシティに帰ることすら嫌がっていた。サトシとは他愛の無いことで毎回といっていいほど喧嘩していた他、サトシとは対照的に洋食や洋風が好きそうな描写も多かった。その他、出涸らしと揶揄されたり、サトシの「たいしてかわいくない」という台詞に過敏に反応したりする描写から、男勝りの性格もあり外見的なことや、女の子らしさのなさを気にしているとも取れる描写もある[3]

ほぼみずタイプ専門のポケモントレーナーで、バタフリークヌギダマフォレトスなどの一部を除くむしタイプのポケモンを苦手とする。サトシに好意を寄せているようであるがそのことは伝えていない。ギャラドスを嫌い苦手とする一方でドククラゲに憧れたり、ロケット団にピエロのようなメイクをされて最高と言うなど、ややずれた美意識を持つ。使用する寝袋水玉模様。

1話でサトシに自転車を壊され、その弁償を迫って同行することに(一緒に旅をしている内にそのことを忘れており、現在は自転車も直っている)。275話で、ジムリーダーを務めてる姉達がスーパーの福引で「世界一周旅行3名様御招待」を当てジムを空けることになったため、ハナダジムに帰りジムリーダーを代行していた。しかし、姉達は旅行から帰ってきても買い物やお稽古事など理由を作ってはジムの運営を怠慢し、ジムの運営はほとんどカスミがする破目になってしまう。その後、番外編にて幼少時の出来事がきっかけでみずタイプのポケモンでも苦手だったギャラドスを克服。後の再登場では見事にこれを使いこなしている。

設定上、10歳の割には露出度の高い服を着ており、これは放送開始当時に流行した所謂「へそだし」のファッションを反映させたものではないかと思われる。しかし、当初予定されていなかった海外進出によってアメリカの放送倫理規定に引っかかることとなったため、途中からトゲピーを抱かせて腹部を極力隠していた。但し、水着姿はハルカと同じようにビキニハイレグレオタード競泳用水着)が多い。アドバンスジェネレーションにて再登場した時は、ある程度露出を抑えた服装になっていた。

[編集] カスミのポケモン

トサキント
2話から登場。カスミが初めから持っていた。基本的にはやられ役だが、オレンジ諸島編では活躍した。
「みずでっぽう」や「つのでつく」を使用する。
ヒトデマン
2話から登場。カスミが初めから持っていた。ウルトラマン似の掛け声を出す。主力として活躍。後述のスターミーより活躍の度合いが高い。
「みずでっぽう」や「こうそくスピン」、「スピードスター」や「すてみタックル」を使用する。
スターミー
  • 声優:大谷育江
  • 登場時期:KT・SS
7話から登場。カスミが初めから持っていた。ヒトデマンの進化形に当たるが、上記のヒトデマンとは別の固体である。そのため、初期のころはゲーム同様、ヒトデマンとスターミーのコラボレーションも見られた。カスミの主力だったが、後述するタッツーとともに姉たちの元へ預けられる。
「みずでっぽう」や「こうそくスピン」、「スピードスター」を使用する。
トゲピートゲチック
50話から登場。古代ポケモンの発掘現場に埋まっていた卵を掘り出して温めたところ生まれた。当初サトシのポケモンになる予定だったが(タケシやニャースとのトーナメント戦で勝ち残った為)、「刷り込み」の効果によって生まれて初めて見た人間であるカスミを親だと思い込み、彼女のものになった。よく「ゆびをふる」をしており、それで皆の窮地を救うことやトラブルを起こすこともあるが、カスミ達はあまり気付かない。いつもカスミに抱きかかえられている。320(AG44)話で再登場した際、ミラージュ王国という国でトゲチックに進化。トゲピーとトゲチックの桃源郷である異世界に残ることとなった。
「ゆびをふる」や「しんぴのまもり」(進化後)を使用する。
タッツー
19話から登場。ドククラゲ達が町を襲撃しようとしていることを伝えに来た際カスミと出会い、事件が解決した後正式にゲットされる。しばらく共に旅をしていたが、広い海から急に陸地に来たことからストレスにより元気を無くし、そのことを憂慮したカスミがハナダジムに立ち寄った際にそのまま置いてきている。
「みずでっぽう」や「あわ」を使用する。
コダック
27話から登場。ポケモンセンターに預けられていた頭痛持ちのポケモンで、タケシが自然の中で療養させると言って連れ出したが、カスミが偶然落としたモンスターボールに入ってしまい、そのままカスミのポケモンになった。元の飼い主は不明で、カスミがコダックを持っていることについても何も言ってこない(後に既にトレーナーの居るポケモンはゲットできないシステムになっていることが判明)。モンスターボールから勝手に出てくることが多く、最初はカスミの指示も分からず、攻撃されても少し経ってから痛がるほどであるが、連続して攻撃を受け続けて頭痛がひどくなっていけば力を発揮する。みずタイプであるにもかかわらず泳げないが、背泳ぎはできる。テンポのずれた奔放な行動でカスミの手を焼かせた。
カスミ所有ポケモンの中では群を抜いてキャラが立っていた(ソーナンス登場まではレギュラーポケモン唯一のギャグキャラ)ため、コダックが本筋に関連するエピソードは少なくなく、カスミのポケモンでも特にスポットライトを浴びる機会が多かった。
「かなしばり」や「ねんりき」、「ひっかく」や「サイコキネシス」などを使用する。
通常、コダックの平均的な身長は80cmであるが、カスミのコダックの場合は小柄で、40cmと設定されている[4]
ニョロモニョロゾニョロトノ
  • 声優:三木眞一郎
  • 登場時期:OS・KG・SS
112話から登場。ジョウト地方で進化した後は主力となったが、249話で相撲大会の賞品だった「おうじゃのしるし」を被ってニョロトノに進化し、それまでの真面目系な性格がノリのいい性格へと、姿と共に変化。そのためにカスミから呆れられることもあるが、それでもコダックよりは使えるので度々使用されている。
本来なら通信交換で「おうじゃのしるし」を持たせて進化するが、劇中では偶然「おうじゃのしるし」を持った状態でモンスターボールに入れられ、ポケモンセンターに一時的に預けられ、そこから転送された後ボールから出された際、「おうじゃのしるし」をかぶっていたために進化した。
「みずでっぽう」や「おうふくビンタ」、「いばる」を使用する(ニョロモやニョロゾの時は「いばる」の代わりに「あわ」も使用していた)。
サニーゴ
  • 声優:愛河里花子
  • 登場時期:KG・HT(ゲスト)・SS
213話から登場。ジョウト地方のうずまき諸島でカスミがゲット。以後はカスミの主力となる。ちなみにボールはルアーボール(ワニノコの捕獲に失敗した際に回収したもの)である。
「とげキャノン」や「ミラーコート」、「バブルこうせん」や「じこさいせい」を使用する。
ギャラドス
  • 声優:無し
  • 登場時期:SS・HT(ゲスト)
321話に登場。ハナダジムにいたコイキングが進化した姿で、初めのうちはなかなか手がつけられず暴れていたが、ハナダジムのジムリーダーになろうと現れたブルース三兄弟を撃退した後にカスミのポケモンになった。ホウエン地方のミラージュ王国や特別編「戦慄のミラージュポケモン」で活躍した。
「ハイドロポンプ」や「あばれる」、「かえんほうしゃ」や「はかいこうせん」を使用する。
ラブカス
「カスリン」というニックネームを付けているオスのラブカス。カスミが町内旅行でのビーチリゾート先でゲットしたらしい。カスミの姉のサクラが持っているメスのラブカスの「ラブリン」のことが好き。やや気弱な性格。
「みずでっぽう」や「れいとうビーム」、「かげぶんしん」や「たいあたり」、「こうそくいどう」を使用する。
ルリリ
  • 声優:不明(大谷育江の可能性がある)
  • 登場時期:HT(ゲスト)
407(AG131)話から登場。トゲピーに変わりカスミに抱えられている。ケンジから貰ったタマゴから生まれたらしい。
「みずでっぽう」や「あわ」、「リフレッシュ」を使用する。

[編集] 脚注

  1. ^ 登場時期に示されている略号
    • 無印(PM):カントー地方編(KT)、オレンジ諸島編(OS)、金銀(ジョウト)編(KG)
    • アドバンスジェネレーション(AG):ホウエン地方編(HT)、バトルフロンティア編(BF)
    • ダイヤモンド・パール(DP)
    • サイドストーリー(SS)
  2. ^ 小説版によるとサトシの母親と似たタイプであるようで、サトシの苦手なタイプらしい。このような性格はおそらく4姉妹の末っ子であるため、「出来と性格が悪い」という偏見的な四女のイメージをそのまま表したようなものである。
  3. ^ 現在はこのような描写はあまりない。カスミもサトシ同様、初期に比べやや性格が変更されている点が多いが、それを成長描写と解釈する声もある。
  4. ^ ポケモンアワーにおいて、吉川兆二氏が発言。アニメにおいてもピカチュウと並んだ対比で確認できる。

[編集] 関連項目


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