ウルトラマンネオス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ウルトラマンネオス』は、1995年にパイロット版として製作され、2000年11月22日~2001年5月5日に、オリジナルビデオとして制作されたウルトラシリーズの作品。また、同作品の主人公であるヒーローの名前。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次
|
[編集] 概要
本作品はこれまでのウルトラシリーズと違った方法で1995年にデビューした。
テレビや映画での作品ではなく「イベントやアトラクションでしか見られないウルトラマン」として企画され、後述するオリジナルキャラクター「ウルトラセブン21」とのダブルキャストで誕生し、同時にパイロットフィルムが作成された。
この企画は、「最初はイベントやアトラクションや雑誌への出演で徐々に人気を盛り上げ、ゆくゆくはウルトラマン80以来のテレビシリーズを実現させる」ことを目的としたものだった。
しかし、当時の円谷プロダクション社長であった円谷皐の死去やチャイヨー・プロダクションとの海外でのウルトラマンの版権をめぐるトラブルで、一時的に制作中止になった。[1]5年間のブランクをおいて2000年に、キャラクターデザインや設定に手を加えてオリジナルビデオ作品(全12話)が、制作された。
オリジナルビデオ作品は久々のM78星雲光の国出身の宇宙警備隊員であるウルトラマンを主役とした作品であったが、第1話は人類と怪獣や宇宙人とのファーストコンタクトとして描かれている[2]。
パイロットフィルム版では光の国シリーズの続編として製作されたが、ビデオ版は光の国やゾフィーは出てくるものの、過去の作品との繋がりは無い(ただし講談社出版の関連書籍によると企画書には、ネオスとセブン21はゾフィー、初代マン、セブン上司、セブン、ジャック、パワードの部下か後輩と記されており、完成作品では世界観は過去作品をリセットしたが、設定上過去のウルトラ戦士はキャラクターとしては存在している)。
ウルトラマンネオスのデザインは、中国向けに展開するために企画されたウルトラマンのデザインが元になっている。なお、パイロット版とビデオ版のウルトラマンネオス、ウルトラセブン21のデザインや、光線技の発射ポーズが微妙に異なる。
2002年7月6日と7月13日には、当時休止中であった『ウルトラマンコスモス』の代替番組としてTBS系で全国放送された。ただし、7月20日からは同番組の放送再開に伴い、一部の地域を除いて放送が打ち切られている。テレビ放送に際し、放送時間の関係でオープニングのナレーション部分やエンディングテーマがカットされた(そのため、オープニングのクレジットは再構成されている)ほか、次回予告にはサブタイトルテロップが付加された。
[編集] 登場キャラクター
[編集] ウルトラマンネオス
M78星雲光の国からきた銀色の巨人。
- 出身:M78星雲光の国
- 所属:勇士司令部
- 身長:58メートル
- 体重:5万9千トン
- 飛行速度:マッハ30(パイロットフィルム版ではマッハ29)
- 走行速度:マッハ6
- 水中速度:マッハ3
- ジャンプ力:1600メートル(パイロットフィルム版では1200メートル)
- ネオマグニウム光線
- ネオスが最も得意とする、金色の必殺光線。両腕に光エネルギーを集め、十字に組んで発射する。通常は両腕から発射されるが溜めポーズを省略して右手からのみ出るバージョンもあり、バッカクーンを倒した。
- ウルトラ・エディ・ビーム
- 腕を交差させてエネルギーを溜め、それを右腕に誘導してリング状の光線にして放つ。キングダイナスを骨格以外消し飛ばした他、ネオマグニウム光線に耐えたグラールに続けてこの技を当てて倒した。
- ネオス・ナックル・シェル
- 腕を交差させ、パンチと共に光弾を放つ。威力は低いが連続発射が可能。ノゼラに使用したが、甲羅に弾かれた。メンシュハイトにも使用、セブン21の21アタック・ビームとの同時使用で6連射して敵の角を破壊した。
- ネオスラッシュ
- エネルギーをリング状にして投げつける、光のカッター。バッカクーンに使用しかけるが、胞子で妨害された。ザムリベンジャーには続けて2回使用したが、全てバリアで防がれた。
- ウルトラ・マルチ・ビーム
- 額のブロウスポットから発射される光線。熱線、電撃光線、磁力線、麻痺光線、覚醒光線に使い分けられる。メンシュハイトに使用、セブン21のアドリウム光線との同時発射でダメージを与えた。
- ネオスパンチ
- 強烈なストレートパンチ。ザムリベンジャーの頭を破壊して倒した。
- ネオスキック
- 敵に向かって突進して正面からジャンプキックを浴びせるウルトラ・ドロップキック、急降下キックのウルトラ・フライングキック、ストレートキックのウルトラ・ヘビーキック、足を左右に開いて2体の敵を同時に攻撃するネオスダブルキック等のバリエーションがある。
- ウルトラリリース光線
- 両目から放つ、還元光線。シーゴリアンを元の魚に戻した。
- ウルトラ・ミニマム光線
- 右手を額にかざしてブロウスポットからのエネルギーを右手に集め、霧状の光線を放つ。キングバモスを元の小さな体に戻した。
- ウルトラ・ライト・ソード
- 体内のエネルギーを光の物体に変換する特殊能力・ウルトラメタモーフォーズの一つ。右腕に発生させたエネルギーを大型の光の剣に変えて、敵を切り裂く。ラフレシオンを倒した。
- ウルトラ・ライト・ランガー
- ウルトラメタモーフォーズの一つ。光の手裏剣を放つ。メンシュハイトに使用、セブン21のウルトラ・ファイヤー・ボールとの同時使用でダメージを与えた。Aタイプ、Bタイプの2種類があるが、詳細は不明。
- ウルトラ・ライト・バリアー(ビデオ未使用)
- ウルトラメタモーフォーズの一つ。指先から発生させたエネルギーで光の盾を作り、敵の攻撃を防ぐ。パイロットフィルム版でのみ使用された。ザム星人の胸からの光線を防いだ他、指先から光線にして放ち、逃げ遅れた人をバリアーで包んで守った。
- ウルトラ・ライト・シールダー(本編未使用)
- ウルトラメタモーフォーズの一つ。敵の攻撃を跳ね返すバリアーを発生させる。Aタイプ、Bタイプの2種類があるが、詳細は不明。
- ウルトラ・ライト・ブーメラン(本編未使用)
- ウルトラメタモーフォーズの一つ。光のブーメランを放つ。Aタイプ、Bタイプの2種類があるが、詳細は不明。
- ウルトラ・ライト・スピア(本編未使用)
- ウルトラメタモーフォーズの一つ。光の槍を作り出し、敵を攻撃する。投げるタイプと突くタイプの2種類がある。
- ウルトラストップレイ(本編未使用)
- 空間固定光線。空中に敵を停止させる。
- ウルトラスプレイ(本編未使用)
- 実体化光線。透明化した敵や、分身した敵の本体を探し出す。
- ウルトラパワフルシャワー(本編未使用)
- 手から水を放射する。
- ウルトラ・ボディ・アタック(本編未使用)
- 最高速度で飛行して、敵に体当たりする。
- マグニウム光線(ビデオ未使用)
- パイロットフィルム版での必殺技。両拳を握り締めた状態で左腕を縦にして両腕で十字を組み、次に両拳を開き、両手を胸の前で交差させて放つ必殺光線。大きなエネルギーを消耗する。セブン21のアドリウム光線との同時発射でドレンゲランを倒した。
- ウルトラ・サンダーチョップ(ビデオ未使用)
- 手先にエネルギーを集中させて放つチョップ。パイロットフィルム版でのみ使用され、ザム星人に2連続で食らわせてダメージを与えた。
[編集] ウルトラセブン21
M78星雲光の国からきた赤い巨人。セブン上司の部下であり、ウルトラセブンの後輩にあたる。
- 出身:M78星雲光の国
- 所属:宇宙保安庁
- 身長:56メートル
- 体重:5万7千トン
- 飛行速度:マッハ26(パイロットフィルム版ではマッハ24)
- 走行速度:マッハ7.7
- 水中速度:マッハ2.5
- ジャンプ力:1300メートル(パイロットフィルム版では1100メートル)
- ヴェルザード
- 頭部に装着している、ウルトラセブンのアイスラッガーと同様の髷形状の宇宙ブーメラン。ウルトラ念力でコントロールする事ができ、飛ばすと回転しながら飛んで敵を切り裂き、反転しながら頭部に戻ってくる。パイロットフィルム版ではドレンゲランの尻尾を切り裂いた他、ザム星人の発射した光線を押し戻した。ビデオシリーズでは最終話でメンシュハイトに不意討ちで使用したが、あっさりかわされてしまった。
- アドリウム光線
- 額のビームランプから発射する光線。時速881キロの発射速度により、百発百中の命中率を誇る。一部の文献ではこれをセブン21最強の必殺技と記載しているが、パイロットフィルム版はともかくビデオシリーズではさほど強力な威力は見せていない。パイロットフィルム版ではネオスのマグニウム光線との同時発射でドレンゲランを倒した。ビデオシリーズではメンシュハイトに使用、ネオスのウルトラ・マルチ・ビームとの同時発射でダメージを与えた他、第10話でカグラにギガドレッドのバリヤーを見せるために等身大で使用している。
- レジア・ショット
- L字型に腕を組んで発射される高熱破壊光線。ザゾラを倒した他、ネオマグニウム光線との同時発射でメンシュハイトの光弾を押し返しつつ、倒した。
- 21キック
- ストレートキックのウルトラ・ジャスティーキック、ジャンプキックのウルトラボマー等のバリエーションがある。
- ウルトラXアイズ
- 両目から放つ特殊な光によって、全ての物を透視する。障害物の先を透視する他、敵の正体を見破る事も可能。第6話で使用。
- ウルトラリダクション
- ウルトラ念力により、体を人間大にまで小さくする。
- 21・アタック・ビーム
- 両腕から同時に放つ磁力光線。左右の光線が途中で混ざり合い、約10倍の威力になる。連続発射も可能。メンシュハイトにも使用、ネオスのネオス・ナックル・シェルとの同時使用で6連射してダメージを与えた。
- ストップ光線
- 光のリングを放ち、敵を締め付ける。第6話で等身大のザム星人に使用するも、引きちぎられた。
- ウルトラ・ファイヤー・ボール
- 体内のエネルギーを光の物体に変換する特殊能力・ウルトラメタモーフォーズの一つ。火炎弾を放つ。メンシュハイトに使用、ネオスのウルトラ・ライト・ランガーとの同時使用でダメージを与えた。
- ウルトラ・ライト・ランサー(本編未使用)
- ウルトラメタモーフォーズの一つ。光の槍で敵を突き刺す。
- ウルトラ・クロス・スラッシュ(本編未使用)
- ウルトラメタモーフォーズの一つ。十字手裏剣を放つ。
- ウルトラ・バリアー(本編未使用)
- ウルトラメタモーフォーズの一つ。敵の攻撃を跳ね返すバリアーを作り出す。
- ウルトラウィザードビーム(本編未使用)
- 額のビームランプから発射する光線。発射時のポーズによって、熱線、電磁光線、麻痺光線に使い分けられる。
- ハンディーパワー・ショット(本編未使用)
- 手裏剣を投げるように放つ光線。
- アイ・クラッシュ・ビーム(本編未使用)
- 両目から発射する破壊光線。
- 21・スパークリング(本編未使用)
- ウルトラ念力で全身をスパークさせ、そのエネルギーで敵を破壊する。危険が伴う技。
- ウルトラコントラクト(本編未使用)
- ウルトラ念力により、体をミクロ化させる。
- ウルトラマグニファイ(本編未使用)
- 最大200メートルまで巨大化する。大量のエネルギーを消費するため、命の危険が伴う。
- 21テレポーテーション(本編未使用)
- 生命の勇気や正義の心を感応し、その魂を目印にして瞬間移動する。その後、実体化することも出来る。大きくエネルギーを消耗する。
- ウルトラストップレイ(本編未使用)
- 空間固定光線。空中に敵を停止させる。
- ウルトラスプレイ(本編未使用)
- 実体化光線。透明化した敵や、分身した敵の本体を探し出す。
- ウルトラパワフルシャワー(本編未使用)
- 手から水を放射する。
- ウルトラ・ボディ・アタック(本編未使用)
- 最高速度で飛行して、敵に体当たりする。
- ウルトラ・ノックアウトチョップ(ビデオ未使用)
- 脳天チョップ。パイロットフィルム版でのみ使用され、ザム星人にダメージを与えた。
- フィンガーダーツ(ビデオ未使用)
- 両手で銃のような構えを取り、指先から光弾を連射する。パイロットフィルム版でのみ使用された。
[編集] ゾフィー
ゾフィー (ウルトラシリーズ)の項目を参照。
[編集] HEART
High-tech Earth Alert and Rescue Team の略。国際防衛機構 DJ の特捜チーム。
[編集] メンバー
- ミナト・ゴンパチ
- カグラ・ゲンキ
- ウエマツ・ヒロノブ
- ヒノ・タカヨシ
- ハヤミ・ナナ
- キタバヤシ・アユミ
[編集] メカニック
[編集] 登場怪獣
[編集] 鉱脈怪獣 アーナガルゲ
第1話「ネオス誕生」に登場。
- 体長:64メートル
- 体重:8万トン
とある鉱道内でダークマターの影響で誕生した微生物が岩石に取り憑き、集合・怪獣化したもの。小さな岩の状態でも高速で動き回ることができ、体の一部を壊されても再び本体と結合することが出来る。伸縮自在の腕を槍のように使って戦う。微生物の活動が停止する、低温が弱点。HEARTの冷却ミサイルを受けて一時は活動を停止したかに見えたが、体に張り付いた氷を砕いて活動を再開。その後HEARTとネオスが協同攻撃を行ったため、冷却ミサイルとネオスのネオマグニウム光線を集中的に受けて倒された。
[編集] 脳魂宇宙人 ザム星人
第2話「謎のダークマター」、第6話「ザム星人の復讐」、第11話「宇宙からの暗殺獣」、第12話「光の戦士よ永遠に」およびパイロット版に登場。
パイロット版では怪獣ドレンゲランをあやつり、地球侵略をたくらむ宇宙人として描かれたが、ビデオ版ではダークマターの影響で故郷を失い地球に逃げてきた宇宙人として描かれた。バルタン星人の設定をモデルにしているためか、両手がはさみ状になっているなど、類似点が見られる。
※着ぐるみはその後、腕が『ウルトラマンネクサス』のアラクネアに流用された。
[編集] 1体目
第2話「謎のダークマター」に登場。
- 体長:2.2~60メートル
- 体重:157キログラム~6万5千トン
YY星系第9惑星のザム星から来た宇宙人。母星がダークマターの影響によって怪獣化した生物に支配されてしまったため、別な星で新たなるザム文明を築き上げようとして地球に降り立った。元々は平和的な種族らしく、地球人に対して敵意はない。リーダー格がダークマターの力を利用して更なる高等生物に進化しようとしてザムタワーを造り上げ、そこでダークマターのエネルギーを吸収していた。しかし実験は失敗し、凶暴化して街を襲撃、ウルトラマンネオスと対決する。武器は目から発する怪光線(等身大時には人間を麻痺させる程度)と地面を走る破壊弾。また、突然姿を消して地中から敵を襲撃する。ネオスとの激戦中、両手から雷を吸収して電撃を放とうとするがHEARTの攻撃で妨害され、ネオスのネオマグニウム光線によって爆発四散した。「仮に自分が進化に失敗したら、そのときは自分を殺害してくれ」とネオスに頼むあたり、彼らが決して害意ある宇宙人ではないことが窺えるが、後に別の集団がリーダー格の仇をとるべく、再び地球へと降り立つことになる。ザムタワー内にはリーダー格のほか、2名のザム星人(目の色がそれぞれ青、黄色と異なる)が存在し、HEART隊員や子供達を一時的に監禁していた。リーダー格の目の色は赤である。
[編集] 2体目
第6話「ザム星人の復讐」に登場。
- 体長:2メートル
- 体重:153キログラム
かつてのリーダーを失った責任をウルトラマンネオスと地球人に求めて逆恨みし、その報復として強力なザムリベンジャーを送り込んできた。地球人だけがダークマターの影響から抜け出そうとするのは許せないと語り、地球のダークマター対策会議を妨害しようとする。地球上ではダークマター対策会議に出席する予定だったオオトモ博士の姿を借りて活動し、一時はカグラを拘束してネオスに変身させまいとしたが、その後現れたウルトラセブン21に妨害されてネオスへの変身を許してしまう。今回は等身大でのみ活動し、セブン21とは人間体の姿でも互角に渡り合うなどなかなかの実力者でもある。得意技は手から放つ怪光線。セブン21のストップ光線も強引に振り解いてしまった。最後には復讐の完遂を確信し、戦いの途中で自ら命を絶って消滅した。今回登場したザム星人は女性で、頭部は赤い。
なお、この個体以外にも、ザム星人は人間に変身して暗躍していたようである。
[編集] 3体目
第11話「宇宙からの暗殺獣」に登場。
- 体長:61メートル
- 体重:7万3千トン
兵士タイプのザム星人で、数少ない生き残りの1人。ザム星人の絶滅を目論むメンシュハイトが送り込んだ怪獣グラールから、とある山中に隠していた仲間の円盤を守るために出現した。たった1体でグラールに果敢に立ち向かっていったが、力の差は歴然としており、グラールとの格闘で一時的に倒れ、その後最後の力を振りぼって何とか立ち上がったものの、グラールの放った破壊光線の前に敗れ、爆発四散した。劇中において今回は特に戦闘的な能力は使用していない。
[編集] エスラー
第11話「宇宙からの暗殺獣」、第12話「光の戦士よ永遠に」に登場。
ザム星人10億人分の遺伝情報が詰まった種(シード)を守っているザム星人の少年。10億の同胞を蘇らせるために自分の生命エネルギーを捧げることを使命とされており、ザム星人たちから彼らの言葉で「期待する」「希望」という意味のエスラーという呼び名が与えられていた。ザム星人の宇宙船がグラールにより破壊された際に、何とか脱出に成功してその後HEARTに救出された。だが、当初は人間を警戒して手から威力が弱い光線を放ち、ナナやカグラを攻撃するといった一面も見られた。その他の能力として、人間の治癒力を高めることも出来、これによりグラールとの戦いで一時的に危篤状態に陥ったカグラを助けたこともある。その後、内閣情報局により、メンシュハイトに引き渡されそうになったところをHEARTに救出されて人間に対して信頼を寄せるようになった。メンシュハイトにより追い詰められていたウルトラマンネオスとウルトラセブン21を救出するために、最後の力を振り絞り、自分の生命エネルギーを2人に分け与えて消滅した。
[編集] パイロット版
- 体長:2~60メートル
- 体重:111キログラム~6万5千トン
パイロット版でのザム星人であり、本編とは異なり、YY星系から来た地球侵略を企む悪質な宇宙人として描かれており、怪獣ドレンゲランを率いて地球に侵攻し、後にウルトラマンネオスと対決した。頭部の脳魂、プラザソウルが無事な限り何度でもよみがえる。パイロット版とビデオ版の違いは頭部の脳魂の色。
[編集] 群体怪獣 シーゴリアン
第3話「海からのSOS」に登場。
- 体長:69メートル
- 体重:5万2千トン
海から出現して破壊活動を行い、突然姿を消して行方をくらましていた怪獣。その正体はダークマターの影響で多数の魚が合体した怪獣で、水中で他の魚と合体しさらに大きくなっていった。魚の集合体であるため、狭い水路でも体を元の魚に戻して通り抜けることが出来る。武器として、頭部から赤いエネルギー弾を発射する。水産試験場を襲撃してネオスと対決したが、激戦の末に戦意を喪失してしまい、降参するそぶりを見せたためにネオスのウルトラリリース光線で元の魚に戻された。
[編集] 北極怪獣 ノゼラ
第4話「赤い巨人! セブン21」に登場。
- 体長:65メートル
- 体重:7万3千トン
300万年前にダークマターの影響で誕生した怪獣。北極で眠っていたが、ダークマターの接近で目覚め、仲間のサゾラを探して東京に現れた。都会のビル風の音をサゾラの唸り声と勘違いし、ビル風が途絶えると突然凶暴化するという変わった性質を持つ。両手の爪を生かして戦い、背中の甲羅はネオスの必殺技ですらびくともしない強度を持っているが戦闘能力はそれほど高くはない。サゾラと共にネオス、セブン21と対決して、形勢が不利と見るや一時は降参するそぶりも見せたが、最後はネオマグニウム光線に敗れた。
[編集] 南極怪獣 サゾラ
第4話「赤い巨人! セブン21」に登場。
- 体長:70メートル
- 体重:3万6千トン
ノゼラの仲間の怪獣で、南極から現れた。飛行能力に優れ、最高速度はマッハ4にもなる。戦闘能力も高い怪獣で、角から電撃状の破壊光線を発射してハートウィナーを撃墜した。ノゼラとのコンビネーションでウルトラマンネオスを追いつめるが、後一歩というところでセブン21が登場し、戦況は一変。形勢が不利と見るやノゼラと共に降参するそぶりを見せるも、2人が油断した隙にノゼラを差し向けて自分だけは逃げようとするなど、ずる賢い一面も見受けられる。最期はセブン21のレジア・ショットを受けて倒された。
[編集] 昆虫怪獣 シルドバン
第5話「見えない絆」に登場。
- 体長:50メートル
- 体重:4万9千トン
あさひが丘団地に現れたセミに酷似した怪獣。昆虫がダークマターの影響で変異した怪獣らしく堅い外骨格を持つが、腹部は柔らかくそこに貫通弾を撃ち込まれていったんは絶命する。死骸はあさひが丘に埋められるものの、直後に出現したバッカクーンに寄生され、操られて復活する(このとき、体重が4万5千トンになっている)。バッカクーンの菌糸により活動することは可能になるものの、肉体そのものは死んでおり、まさに巨大な操り人形といってもいい状態である。バッカクーンに操られるままにウルトラマンネオスと対決したが、途中HEARTウィナーからの攻撃でバッカクーンと繋がっていた菌糸を絶たれた為に、活動を停止して元の死骸に戻った。
※着ぐるみはその後、『ウルトラマンネクサス』のバグバズンに改造された。
[編集] 寄生怪獣 バッカクーン
第5話「見えない絆」に登場。
- 体長:49メートル
- 体重:4万7千トン
死んだ怪獣に寄生する怪獣で、その姿はほとんどキノコ。冬虫夏草が変化した生物だと推測される。HEARTの攻撃により絶命したシルドバンに寄生し、巨大なキノコとして登場。その死骸から養分を吸収して怪獣化した。パワータイプの怪獣で寄生した怪獣から養分を吸い取りスタミナを保つ。さらに、寄生した怪獣の死体を操ることもできる。怪獣化した後は口から胞子を吐き、ネオスを苦しめた。怪獣シルドバンの死骸を意のままに操り、2匹でウルトラマンネオスと対決したが、HEARTウィナーの攻撃によりシルドバンから養分を吸収し、操るための菌糸を寸断されてしまったために著しく弱体化し、ほとんど戦意を喪失していたところにネオマグニウム光線を撃ち込まれて絶命した。
[編集] 復讐ロボット ザムリベンジャー
第6話「ザム星人の復讐」に登場。
- 体長:63メートル
- 体重:7万2千トン
自分達のリーダーを殺害したウルトラマンネオスや自分達だけダークマターから抜け出そうとする地球人達を逆恨みしたザム星人の残党が報復するべく造り上げたザム星最強のロボット。その容姿は、ザム星人とそっくりだが、能力は明らかに星人を上回っている。当初は円盤状の姿で登場し、高速移動でHEARTウィナーを振り切ったが、その後ザム星人の命令で円盤内に収納されていた本体部分を展開させ、ダークマター対策会議場を襲撃しようとした。両手から強力な破壊光線、ミサイルを発射し、そのボディはウルトラマンネオスの打撃に全くびくともしないほどの強度を誇っている。また、戦闘機能だけではなく、ネオスのネオ・スラッシュを2回も弾き返すほどの強度を誇るバリヤを展開する防御機能を兼ね備えた万能戦闘マシンである。だが、ウルトラセブン21によって誘導機械のブレスレットを破壊されると機能が著しく低下し、得意のバリヤもネオスのパンチにあっさりと撃破されてしまい、その後頭部をパンチで破壊されたために、完全に活動を停止した。
[編集] 変貌怪獣 キングバモス
第7話「生態系の王」に登場。
- 体長:185センチメートル~62メートル
- 体重:160キログラム~6万9千トン
荒神島の最強怪獣。通常は人と同じサイズで、興奮すると神経系の電気的刺激により細胞が増殖し、巨大化するという能力を持つ。普段はおとなしく人なつっこいため、バモちゃんと呼ばれ親しまれていた。しかし、いったん怒ると見境なく暴れ回る。体内に強力な電気を起こす器官を内蔵しており、これは戦闘時に接触した相手を感電させるときにも使用される。また、一度溜めた電気エネルギーを爪に集中させて敵を切り裂くことも出来る。これにより、同じ島に住む怪獣ロックイーターを倒している。ウルトラマンネオスと戦い、得意の爪や電撃で応戦したが、オルゴールの音色で沈静化、その後ネオスにウルトラ・ミニマム光線で元のサイズに戻された。
[編集] 凶暴竜 ロックイーター
第7話「生態系の王」に登場。
- 体長:64メートル
- 体重:7万トン
ダークマターの影響で誕生した荒神島に生息する肉食怪獣で、大型種と小型種がいる。大型種は単独で行動し、小型種は群で行動する。同じ島に住むバモスと比べて恐ろしい容姿をしているが、バモスよりも生態学的地位は低く、大型種はキングバモスと戦い、牙で噛み付くなどして応戦したが、力及ばずキングバモスの鋭い爪で切り裂かれて絶命し、小型種はバモスの姿を見て逃走、後に殺害された。ウルトラマンネオスとは戦っていない。余談だが、卵生である。卵は既にバモスに食べられていた。なお、大型種と小型種がどういう関係にあるのか詳細なことは一切不明である。
[編集] 幻聖魔獣 ラフレシオン
第8話「蘇る地球 HEART南へ!」に登場。
- 体長:66メートル
- 体重:7万4千トン
宇佐美教授の娘が植物を蘇らせる怪獣として密かに育てていた怪獣。聖獣とされていたが、実際はダークマターの影響で誕生した怪獣で、全くの別物。時折頭部の角から発する光り輝く物質は、植物を一時的に活性化させるが動物にとっては有害であり、この物質の放射が続けば、わずか8ヶ月で地球上のあらゆる動物が壊滅してしまうとされる。この物質は、ウルトラマンネオスにもある程度の効果があり、ネオスにダメージを与えることに成功する。その他の能力として、口から火球を発射することも可能。一度はネオスにも命中させることに成功するが、決定打とはなりえなかった。弱点は角で、これをへし折られると能力が著しく低下する。ネオスにより角をへし折られて戦意を喪失していたところを、ウルトラ・ライト・ソードで袈裟懸けに切り裂かれて絶命した。
[編集] 合体恐竜 キングダイナス
第9話「僕らの恐竜コースター」に登場。
- 体長:67メートル
- 体重:7万8千トン
恐竜ブームを起こそうとした子供達が埋めた恐竜の化石がダークマターの影響によって一つとなり、蘇生した怪獣。とある工事現場から出現して暴れまわった。ティラノサウルス、トリケラトプス、ステゴサウルスの特徴を持つ。目の前に向かって突進し、いかなる障害もなぎはらって進む。また、突進力だけではなく、口から放つ火球も強力。ウルトラマンネオスとの戦いで、ウルトラ・エディ・ビームによって元の化石に戻った。
[編集] 隕石怪獣 ギガドレッド
第10話「決断せよ! SX救出作戦」に登場。
- 体長:62メートル
- 体重:8万5千トン
人工衛星と宇宙空間の微生物がダークマターの影響で合体して誕生した怪獣。内部にミサイルが取り込まれており、迂闊に攻撃できない。頂上の目から電撃を放ち、衛星部分からミサイルを放つ。が、攻撃手段はそれくらいしかなく、移動能力は皆無に等しい。防御能力としてバリヤを展開できる。開閉部分があり、ここからハートピーターSXを飲み込み、HEARTが迂闊に手出しできないようにしたこともある。その後、ウルトラマンネオスとウルトラセブン21とHEARTの協同作戦により、重力遮断システムによって宇宙へと運ばれ、大爆発を起こして消滅した。
[編集] 究極進化帝王 メンシュハイト
第11話「宇宙からの暗殺獣」、第12話「光の戦士よ永遠に」に登場。
- 体長:69メートル(巨大化時)
- 体重:9万6千トン(巨大化時)
自らをダークマターが生み出した究極の生命体と位置付けて、宇宙の秩序を守り、己が理想とする未来を築き上げる権利があると主張して、ザム星人達を迫害し、いずれは地球人でさえ支配下におこうと企んだ。その醜悪な姿は、地球人が古代から忌み嫌っていた悪魔そのものであり、人間の悲鳴によく似た不気味な唸り声を発する。地球人達がエスラーの引渡しを拒んだために、巨大化して真の姿を現し、破壊活動を行った。ダークマターが生み出した突然変異生物の頂点に立つ存在というだけあって、その戦闘能力は凄まじく、額からは怪光を発し、地面を発火させたり、相手に直接ダメージを与えることが出来る。その他光弾や突風を巻き起こして、ウルトラマンネオスやウルトラセブン21を寄せ付けなかったこともある。また、防御能力としてバリヤーを展開したり、翼の収納や展開機能を担っている角からエネルギーを発することで、翼を生やして飛翔することも可能だ。初めはセブン21と戦い、余裕でセブン21をねじ伏せていたが、その後ネオスとも戦った。圧倒的な実力で2人をダウン寸前まで追い込んだが、エスラーが2人に生命エネルギーを分け与えたために、形勢は逆転して、ネオスとセブン21の集中攻撃に晒され、角を失い、翼の機能がなくなり地面に落下したところをお互いに光線の撃ち合いとなったが、最期はネオマグニウム光線とレジア・ショットを受けて完全に破壊された。
[編集] 暗殺怪獣 グラール
第11話「宇宙からの暗殺獣」に登場。
- 体長:66メートル
- 体重:6万6千トン
ザム星人の絶滅を狙うメンシュハイトがダークマターで変異した生物の長所を合わせて作り出した最強の怪獣。地球のとある山中に隠されていたザム星人達の宇宙船を破壊するべく襲来した。まず初めに宇宙船を守るザム星人と戦い、圧倒的な実力でこれをねじ伏せることに成功し、破壊光線で粉砕してしまった。その後宇宙船を爆破した。難を逃れたザム星人の少年エスラーを殺害するべく彼を匿ったHEART基地を襲撃するが、ウルトラマンネオスに妨害されて戦い、一時はネオスの太陽エネルギーを吸収し、ダウンさせることに成功するものの、息を吹き返したネオスにネオマグニウム光線、ウルトラ・エディ・ビームを連続で浴びせられて爆死した。メンシュハイトが造り上げた最強の怪獣だけあって、戦闘能力はかなり高く、得意技は、口から吐く火球と角からの破壊光線、その他敵のエネルギーを吸収することも出来る。
[編集] 宇宙鉱石怪獣 ドレンゲラン
パイロット版に登場。
- 体長:74メートル
- 体重:9万3千トン
ザム星人が操る怪獣。動きは遅いが、体が宇宙鉱石で出来ており、高い防御力を誇り、更に口から放つ火炎弾と長くのばせる首を使った頭突きなど、攻守において死角がない。最後は、セブン21のアドリウム光線とネオスのマグニウム光線で倒された。
[編集] サブタイトル
話数 | サブタイトル | 登場怪獣・宇宙人 |
---|---|---|
1 | ネオス誕生 |
|
2 | 謎のダークマター |
|
3 | 海からの SOS |
|
4 | 赤い巨人! セブン21 |
|
5 | 見えない絆 |
|
6 | ザム星人の復讐 |
|
7 | 生態系の王 |
|
8 | 蘇る地球 HEART 南へ! |
|
9 | 僕らの恐竜コースター |
|
10 | 決断せよ! SX 救出作戦 |
|
11 | 宇宙からの暗殺獣 |
|
12 | 光の戦士よ永遠に |
|
パイロット版 | パイロットフィルム |
|
[編集] 出演
- ナレーター:沢木郁也
[編集] スタッフ
[編集] イメージソング、主題歌、挿入歌
- イメージソング『ウルトラマンネオス』
- 作詩:松井五郎
- 作曲:鈴木キサブロー
- 編曲:矢野立美
- 歌:前田達也
- ※原盤:エモーションミュージック(旧バンダイミュージック)
- イメージソング『ウルトラセブン21』
- 作詩:松井五郎
- 作曲:鈴木キサブロー
- 編曲:矢野立美
- 歌:前田達也
- ※原盤:エモーションミュージック(旧バンダイミュージック)
- オープニングテーマ『ウルトラマンネオス TYPE 2001』
- 作詩:松井五郎
- 作曲:鈴木キサブロー
- 編曲:大門一也
- 歌:Project DMM
- ※原盤:バップ
- 挿入歌『ウルトラセブン21 TYPE 2001』
- 作詩:松井五郎
- 作曲:鈴木キサブロー
- 編曲:大門一也
- 歌:Project DMM
- ※原盤:バップ
- エンディングテーマ『IN YOUR HEART』
- 作詩:松井五郎
- 作曲・編曲:大門一也
- 歌:松本梨香 with Project DMM
- ※原盤:バップ
[編集] 脚注
- ^ 初期企画の女性隊長の設定については路線変更して制作決定した『ウルトラマンティガ』で実現している。
- ^ 『ウルトラマンメビウス』とは時間軸上の繋がりがない。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
|
|
---|---|
昭和 | Q - 初代マン(映画・映画2) - セブン - 帰マン - A - タロウ - レオ - ザ☆マン - 80 |
平成・20世紀 | ティガ(映画・映画2・OV) - ダイナ(映画・OV) - ガイア(映画・OV) |
平成・21世紀 | コスモス(映画・映画2・映画3) - N PROJECT(ULTRAMAN・ネクサス・ノア) - マックス - メビウス(映画) |
OV・TVSP | VS仮面ライダー - スーパーファイト - ネオス - 平成セブン(TVSP・TVSP2・30周年3部作・最終章6部作・35周年5部作) |
海外 | USA - G - パワード |
映画 | VS怪獣軍団 - 怪獣大決戦 - ZOFFY - 物語 - ゼアス - 甦れ - 伝説 - 03伝説 |
深夜・BSデジタル | Q dark fantasy - SEVEN X - ギャラクシー |
他TV媒体 | ファイト - メロス - M715(M730) - ナイス - ウルころ |
SDアニメ | キッズ(ことわざ物語・母をたずねて3000万光年・ゆかいな仲間) - グラフィティ - カンパニー |
漫画 | ザ・マン - 兄弟物語 - 決戦!兄弟 - 超伝説 - 忍法帖 - 超闘士激伝 - ネクサス - THE FIRST - STORY 0 - 出光人 |
ゲーム | 怪獣帝国の逆襲 - 倶楽部 - 91年版 - セブン - パワード - Fighting Evolution - PS2版 - 大怪獣バトル |
キャラクター | ゾフィー - セブン - ウルトラの父 - ウルトラの母 - キング |
パチンコ・パチスロ | CRぱちんこマン - CRぱちんこセブン - 倶楽部3 - 倶楽部ST |
関連項目 | ウルトラマン一覧 - 必殺光線一覧 - 怪獣一覧 - マシン一覧 - ウルトラ兄弟 - 情報局 - 怪獣・ヒーローソフビ - ワンダバ - 円谷プロ |