ウルシ科
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?ウルシ科 | |||||||||||||||
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ヌルデ(Rhus javanica) |
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分類 | |||||||||||||||
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属 | |||||||||||||||
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ウルシ科Anacardiaceaeは双子葉植物に属する科で、70属980種ほどを含む。木本で温帯から熱帯に分布する。果実は核果。花は単性。樹脂を含み、これを漆などの塗料として利用するが、特にウルシに近縁の種(Rhus およびToxicodendron 属)はウルシオールを多く含み、これによってアレルギー性皮膚炎を起こしやすい。また、果実の果肉に高融点の中性脂肪を含むものが多く知られ、しばしばこれを広義の蝋として利用する。種子の中の胚の子葉に蓄えられた貯蔵栄養素も、主として脂肪であるものが多く、ナッツ類として食用になるものがある。
経済植物としてはウルシのほか、果樹のマンゴー、ナッツ類として利用されるカシューナッツ、ピスタチオ、香辛料とされるコショウボク(ピンクペッパー)、また和蝋燭の原料の蝋を採取するハゼノキなどを含む。
[編集] 主な属
- カシューナットノキ属 Anacardium - カシューナットノキ(カシューナッツ)
- チャンチンモドキ属 Choerospondias
- ハグマノキ属 Cotinus - ハグマノキ(スモークツリー)
- マンゴー属 Mangifera - マンゴー
- カイノキ属 Pistacia - ピスタチオ
- ヌルデ属 Rhus - ヌルデ、ハゼノキ、ツタウルシ
- サンショウモドキ属 Schinus - コショウボク
- ウルシ属 Toxicodendron - ウルシ、ヤマウルシ (Rhus に含めることもある)