アプサラス計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アプサラス (APSALUS) は、オリジナルビデオアニメーション『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場する、架空の兵器。ジオン公国軍の試作型モビルアーマーである。I、II、IIIの3バリエーション、計3機が存在したとされる。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] アプサラス計画
アプサラス計画(アプサラスけいかく、Apsalus Project)は、ジオン公国軍の技術士官ギニアス・サハリン技術少将の主導による、モビルアーマー・アプサラスの開発・運用計画である。
ジオン公国に不利な戦況を覆すべく、地上基地からミノフスキークラフトを用いて(防空ミサイル等の攻撃の及ばない)成層圏まで上昇し、その後地球連邦軍の本部ジャブロー上空に降下、強力なメガ粒子砲で奇襲攻撃を掛けるという、ギニアス・サハリンの妄想ともとれる壮大な計画であった。
このことは中破したアプサラスIIを回収した地球連邦軍がデータを元にシミュレーションした結果であり、もしこれが実行された場合、地球連邦軍は宇宙や地球上では止めることが出来ずジャブローは火の海になるであろうという結論が出された。
[編集] バリエーション
- アプサラスI
- アプサラスII
- アプサラスIII
- アプサラスIIIブースターユニット装備型(パーフェクトアプサラス)
- アプサラス0
[編集] アプサラスI及びアプサラスII
[編集] 機体解説
アプサラスI(アプサラスワン、APSALUS I, APSALUS ONE)及びアプサラスII(アプサラスツー、APSALUS II, APSALUS TWO)は、アプサラス型の実験機で、テストパイロットはアイナ・サハリン。球状の胴体の上部にザクIIの頭部を設置している。これはテスト用のアプサラス0での脱出ポットの役割をしていたザクIIであったことと、MSなどで比較的加工せずに流用が効いたのがザクの頭部であったからと思われる。中央にメガ粒子砲口、前後4箇所に降着脚が収納され、球体下部に一回り小さい半球部分がある。1号機アプサラスIは主にミノフスキークラフトの実験で、その後、メガ粒子砲をとりつけた2号機をアプサラスIIと呼ぶ。
アプサラスIは、機体中央に取り付けられる予定のメガ粒子砲口に赤いカバーがかけられ、武装が存在しない。劇中で予期せず戦闘を行った際には、ミノフスキークラフトの出力を瞬間的に上げ、その際に生じる衝撃波を攻撃手段としていた。
アプサラスIIにはメガ粒子砲が装備され、かなりの攻撃力を持つ。
[編集] 劇中での活躍
劇中では、アプサラスIIは射撃場をテスト飛行中、シロー・アマダの指揮する第08MS小隊の仕掛けた罠にはまり、行動不能となる。しかし、その時に受けたダメージにより推進器系が暴走、アプサラスに取り付いたシローの搭乗する陸戦型ガンダムと共に雪山へ遭難してしまう。その後に機密保持のため自爆している。
[編集] アプサラスIII
アプサラスIII(アプサラススリー、APSALUS III, APSALUS THREE)は、アプサラス型の完成型として製作され、パイロットはギニアスの命により引き続きアイナが務めた(ただしギニアスも同時に搭乗している)。実験機であるアプサラスIIが失われたせいもあり、完成時期が遅れ正式な量産は認可されていない。
[編集] 機体解説
実験機であったアプサラスI及びIIでは、ミノフスキークラフトに大電力が必要であったが、ジェネレータの発電能力が足らず、出力が不安定であった。それに加えて、アプサラスIIIではミノフスキークラフトを2基装備させる予定であったため、より多量の電力を供給するためにリック・ドムIIのジェネレータ3基分を本機に搭載、解決を見る事となる。
横長の巨大な楕円型の機体に、下部には球状の構造物(ミノフスキークラフト)が左右に2基、中心に実験機と同じようにメガ粒子砲と、その上にザクの頭部がある。通常は浮遊して移動するが、位置を固定する際には球状の構造物(ミノフスキークラフト)を途中に付けた、細長い足のような降着脚を2本、補助として後方にもう一本伸ばし、先端を接地させる。
なお、アプサラスIII下部にブースターユニットを装着し、成層圏まで上昇させる案も存在していた。(パーフェクトアプサラス)
また、アプサラスIIIを構成するモジュールには、ALI AladdinIV、AMD-K6+、BSD、Cyrix6x86MX、DirectX SDKなどの名称が付けられている。
[編集] 劇中での活躍
劇中では、ギニアス率いる部隊がアプサラス開発に用いていた、極秘工場の所在が地球連邦軍側に発覚。基地防衛のためグフフライトタイプ2機を護衛に伴って、山頂から飛び立つ。メガ粒子砲は予想された通りの強大な破壊力で、基地周辺に展開していた連邦軍地上兵器群を一瞬で一掃した他、山ひとつを吹き飛ばしている。しかし、ジム・スナイパーの攻撃により降着脚とミノフスキークラフトを破壊される。その後、ジム・スナイパーを撃墜し、最大出力でメガ粒子砲を発射して、後方にいた本隊のビッグ・トレーを粉砕するが、地上に落下しかけたところを、シローとアイナの乗るガンダムEz8に頭部下のコックピットを叩き壊され、撃破される。
[編集] アプサラス0
[編集] 機体解説
アプサラス0(アプサラスゼロ、APSALUS 0, APSALUS ZERO)は、漫画 機動戦士ガンダム第08MS小隊 U.C.0079+αに登場した実験機で、大気圏突入のデータ収集用の機体である。テストパイロットはアイナ・サハリン。胴体の上部にザクIIの上半身があり(この上半身のデザインはアニメ版のMS-06RD-4高機動試作型ザクと同一である)、胴体下部にミノフスキークラフトを搭載した半球部分がある。ザクIIの上半身部分はミノフスキークラフト部のトラブルがあっても運用データを回収する為の脱出装置として働く。
[編集] 劇中での活躍
劇中では、HLVで大気圏離脱後、大気圏突入し、データ収集する予定だったが、連邦軍のコバイユ部隊と遭遇し、ミノフスキークラフト部にダメージを受け、大気圏突入できないまま、ザクIIの上半身部分で脱出。コバイユ部隊のジムやシロー・アマダのボールと交戦したが、大破し爆砕。アイナ・サハリンは脱出した。
[編集] 関連項目
|
||||||
---|---|---|---|---|---|---|
|
||||||
ガンダムシリーズの映像作品 | ||||||
|
||||||
ガンダムシリーズの劇中項目 | ||||||
|