アイソーポス
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アイソーポス(ギリシア語: Αἴσωπος、紀元前619年 - 紀元前564年ごろ)は、古代ギリシアの寓話作家。奴隷だったと伝えられる。日本では英語読みのイソップ (Æsop, Aesop) という名で知られる。
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[編集] 人物
当時の記録がなく、半ば伝説の人物であるが、実在したのは確からしい。ヘロドトスの『歴史』に、歴史上の人物として名が出てくるのが、アイソーポスに関する最初の記述である。
一般に伝えられる話では、元はサモスの市民イアドモンの奴隷だったが、語りに長けており、解放されたという。その後は寓話の語り手として各地を巡ることになる。しかし、それを妬まれデルポイの市民に殺されたとされる。
容姿は「身長1mに満たない体格だった」、「脊椎後湾であった」とも伝えられる。
[編集] 主な業績
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多くのイソップ寓話を残したが、すべてがアイソーポスの創作ではない。それ以前から伝えられていた寓話、後に創作された寓話があとからイソップ寓話とされたりしたほか、アイソーポスの出身地(恐らく、小アジアのどこかだろうといわれている)の民話を基にしたものも多数含まれているとされる。
[編集] 有名なイソップ寓話
- アリとキリギリス(蝉(せみ)と蟻(あり)たち)
- ウサギとカメ
- 北風と太陽
- 金の斧
- 嘘をつく子供
- 狐と鶴のご馳走
- ガチョウと黄金の卵
- すっぱい葡萄
- ねずみの恩がえし
- ネズミの相談
- 3本の棒
- ずるい狐
- 犬と肉
- 鳥の王さまえらび
- かりゅうどときこり
- ねことねずみ
- 馬をうらやんだろば
- おじかとライオン
- からすときつね
- ありとはと
- 農夫とその子どもたち