ひぐらしのなく頃に 鬼曝し編
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ひぐらしのなく頃に 鬼曝し編 | |
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ジャンル | サスペンス |
漫画 | |
原作・原案など | 竜騎士07 |
作画 | 鬼頭えん |
出版社 | 角川書店 |
掲載誌 | コンプエース |
レーベル | カドカワコミックス・エース |
発表期間 | 2005年6月25日 - 2006年7月25日 |
巻数 | 全2巻+プレミアムブック |
話数 | 全7話+番外編1話 |
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『ひぐらしのなく頃に 鬼曝し編』(ひぐらしのなくころに おにさらしへん)は、角川書店刊『コンプエース』で2005年3月26日発売のVol.1に予告編掲載後、同年6月25日発売のVol.2より2006年7月25日発売のVol.8まで連載された漫画作品。単行本は全2巻。原作・竜騎士07、作画・鬼頭えん。
07th Expansionの同人ゲーム「ひぐらしのなく頃に」をベースとする書き下ろしの外伝作品である。 また、DSで発売される「ひぐらしのなく頃に絆」第一巻・祟に収録される染伝し編はこの外伝をベースとしている。
目次 |
[編集] ストーリー
昭和58年(1983年)6月。ごく普通の女子高生であった公由夏美は、父のマイホーム購入を機に、両親と雛見沢出身の祖母と共に興宮から引っ越し、新しい学校での生活にも慣れ始めていた。
ところが、祖母の故郷・雛見沢村が火山性ガスの噴出により、一夜にして壊滅すると言う自然災害が発生。それ以後、日本各地で雛見沢村出身者がガス災害を「オヤシロさまの祟り」だと主張し、様々な奇行に走る怪現象が続発。中には、殺人事件に発展するケースも存在した。マスメディアは雛見沢出身者の奇行を連日連夜興味本位で取り上げ、世間では次第に差別感情が醸成されていく。
そんな中、夏美の祖母が「オヤシロ様の祟り」を恐れて、家中を魔除けで飾り立てた写真が、写真週刊誌に掲載されてしまう。
[編集] 登場人物
声優は主にDS版「絆」のもの。夏美のみPS2版「祭」と「デイブレイク改」にも登場。
絆に登場する人物も参照
- 公由 夏美(きみよし なつみ)
- 声 - 水橋かおり
- 本編の主人公。一年ほど前に興宮から都会へ引っ越してきた少女。明るい性格で、そこそこ友達もいる。御三家の一つで、公由家の親族。髪が長く、いつもお団子ツインテールに結んでいる。胸が小さいことを密かに気にしている。雛見沢村に関しては「ご先祖様の土地」ぐらいの愛着しか持っていない。
- 隣のクラスにいる暁の事が好きだったのだが、逆に彼に告白される。返事を返そうとするが、今回の事件でなかなか言うことができない。
- 自分自身無自覚ながら雛見沢症候群を発症し、家族全員を惨殺する。その時の記憶を母・春子が犯行を主導したかのように記憶していた。事件の真相が判明した後、病院で見舞いに来た藤堂暁を包丁で刺すが未遂に終わる。
- 後日談では一連の事件については心神喪失で無罪とされたらしく、親戚筋に引き取られた。後に暁と結婚、『藤堂夏美』となる。現在は病院に定期的に診察を受けながら暮らしている。事件の時の記憶を失い、自分の家族を殺したのは藤堂暁だと教えられ生きる目的をもらっている。だが、事件の真相などを全部理解しており、暁の人生をめちゃくちゃにしてしまったことを後悔し、また同じような悲劇を繰り返さないように生きている。
- おまけなどに出てくるときは、かなり性格がはっちゃけており、羞晒し編の応援イラストでも圭一から「間違いなく御三家」だと言われている。
- 藤堂 暁(とうどう あきら)
- 声 - 日野聡
- 夏美の同級生で隣のクラス。夏美の友達である千紗登と珠子の幼馴染。子供の頃から絵がうまく、この高校にも美術の特待生としてこの高校に入っている。
- 夏美に告白するが、まだ返事は受けていない。だが、夏美を守るという気持ちが強く、夏美の祖母の奇行を見て見ぬフリをしたり、夏美が大石たちからかばったりしている。だが、大石たちと共に事件の真相に近づくことになる。
- 後日談では大学卒業後、5年をかけて夏美を探し出し、親戚にかくまわれていた夏美を救出し入籍する。現在は母校の助手をしながら絵の勉強をしている。夏美に真実を隠し、事件の張本人が自分だと夏美に嘘をつき彼女に生きる理由を与え彼女を支えている。
- 佐伯千紗登(さえき ちさと)
- 声 - 喜多村英梨
- 夏美の友達で暁の幼馴染。よく夏美の事を気がある発言をしては珠子にツッコまれている。だが、番外編では逆に夏美たちのツッコミを彼女が担当している。大病院のお嬢様だが、本編で語られておらず番外編でそれらしいことは言っている。また、本来暁と夏美との確執もあったらしいが、話の構成上お蔵入りとなった。
- 牧村珠子(まきむら たまこ)
- 声 - 福井裕佳梨
- 夏美の友達で暁の幼馴染。少々太り気味の女の子で千紗登のストッパーとして彼女の行き過ぎた行動を止めている。
- 公由 あき(きみよし あき)
- 夏美の母方の祖母。夏美を可愛がっている。雛見沢村出身でオヤシロさまに対する信仰心が非常に厚く、娘夫婦と共に転居することを頑なに拒んでいた。雛見沢大災害の発生以降「オヤシロさまの祟り」を恐れて奇行に走り、魔除けで埋め尽くされた自宅の様子が週刊誌に掲載されてしまう。
- 公由 春子(きみよし はるこ)
- 夏美の母。大災害以降「オヤシロさまの祟り」を恐れる実母・あきの奇行がマスメディアに取り上げられて一家が周囲から奇異の目に曝されていることに気付き、あきを恨む。性格はしっかりしているが時折怖い場面もある。
- 公由 冬司(きみよし とうじ)
- 夏美の父。婿養子のため、春子に頭が上がらない。ローンがありながらも念願のマイホームを手に入れ、家族と共に平穏な日々を送っている。番外編では暴走する夏美たちを普通に流したりとなかなか肝が据わっている場面もある。
- 赤坂 衛(あかさか まもる)
- 出題編「暇潰し編」の主人公。5年前、警視庁公安部所属だった頃に事件捜査で雛見沢村へ行った経験があり、各地で発生する怪事件の捜査に当たる。何故か人の注文を頼む時はオレンジジュースとホットケーキを頼もうとする。本編における設定は、赤坂衛を参照。
- 本作では「暇潰し編」と異なり、大災害の発生直後から既に梨花の死を知っていることを示唆する発言がある。ビジュアルがこの作品で初登場となる。
- 後日談ではオヤシロ様の祟りを追っているときに偶然暁と再会する。
- 大石 蔵人(おおいし くらうど)
- 本編に引き続き登場。雛見沢村を管轄するXX県警興宮署所属の刑事。5年前に赤坂と共同で事件捜査に当たったことがあり、ガス災害以降に相次いで発生する怪事件の一つを担当することになり赤坂と共同で捜査に当たる。本編における設定は、大石蔵人を参照。
[編集] 単行本
- ISBN 4047138150 2006年4月10日 初版発行
- ISBN 4047138622 2006年9月26日 初版発行
- コンプエースVol.009の応募者全員サービスで書き下ろしの特別編を掲載した「ひぐらしのなく頃に 鬼曝し編・プレミアブック」が2007年3月に刊行された。事件から7年後の平成2年、依然として連続怪死事件と雛見沢出身者への差別が続く中で藤堂暁と再会した赤坂の視点から、事件の後日談を描いている。この後日談は「after」と題して2007年12月に刊行された「ひぐらしのなく頃に怪 現壊し編」の単行本に収録されている。
- 第2巻初版の帯にはスクウェア・エニックス刊の「鬼隠し編」「綿流し編」「祟殺し編」(各1~2巻)及び「暇潰し編」1巻の広告が掲載されている。
- 単行本収録の際に、雑誌掲載時に付けられていた読み仮名が削除されている。
[編集] 外部リンク
- 07th Storming Party 07th Expansion公式サイト
- 床子屋電脳広報室 作画担当者・鬼頭えんのサイト(HEIZOと共同運営)
- コンプエース
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本編 | (ひぐらしのなく頃に)‥鬼隠し編 - 綿流し編 - 祟殺し編 - 暇潰し編 (ひぐらしのなく頃に解)‥目明し編 - 罪滅し編 - 皆殺し編 - 祭囃し編 (その他)‥ひぐらしのなく頃に礼 - ひぐらしのなく頃に祭 (映像作品)‥アニメ (ひぐらしのなく頃に未公開シーン集)‥蔵出し編 |
外伝 | (短編小説)猫殺し編 (漫画)鬼曝し編 - 宵越し編 - 現壊し編 |
関連作品 | (ゲーム)デイブレイク / 改 / ポータブル - Tactics - 携帯アプリ (文学賞・アンソロジー)大賞 / 語咄し編 (Webラジオ)猿回し編 - 皿回し編 - 皆回し編 |
登場人物 | 前原圭一 - 竜宮レナ - 園崎魅音 - 北条沙都子 - 古手梨花 - 園崎詩音 - 羽入 |
用語 | 雛見沢村 - 鹿骨市 |
音楽 | (原作)解サントラ (イメージアルバム)Thanks/you - かけらむすび - こころむすび - yours (アニメ)サントラ - ひぐらしのなく頃に - why, or why not - 奈落の花 - 対象a (映画) WHEEL OF FORTUNE(運命の輪)/ディオラマ |
製作 | 竜騎士07 - 07th Expansion |