ジョー・トーリ

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ジョー･トーリ（Joseph Paul Torre , 1940年7月18日 - ）は元メジャーリーガーで、現在ロサンゼルス・ドジャーズの監督。本名は、ジョゼフ・ポール・トーリ。Joeの愛称で知られる。兄のフランク・トーリも元メジャーリーガー。

目次 1 経歴 1.1 選手時代 1.2 監督就任～3度の解雇 1.3 名将トーリ 1.4 ドジャース監督就任 2 人物 3 獲得タイトル・記録 3.1 選手時代 3.2 監督時代 4 年度別打撃成績 5 年度別監督成績 6 脚注 7 外部リンク

[編集] 経歴

[編集] 選手時代

ニューヨーク州ブルックリンで生まれ育つ。1960年にミルウォーキー・ブレーブス（現在のアトランタ・ブレーブス）でメジャーデビューする。元来捕手であったが、一塁手も務める。1963年から1967年まで5年連続でオールスターに出場し、1965年にはゴールドグラブ賞を受賞。1969年の開幕前に元MVPのオーランド・セペダと交換でセントルイス・カージナルスに移籍。カージナルス時代は名捕手ティム・マッカーヴァーとその後継者であるテッド・シモンズが在籍していたため、主に一塁手として活躍。1970年にはマッカーヴァーがフィラデルフィア・フィリーズにトレードされたため捕手に戻るが、1971年にはシモンズの成長により、三塁手に転向する。

1971年に選手としての絶頂期を迎える。137打点と打率3割6分3厘を記録し、ナショナルリーグの二冠王に輝く。同年にはシーズン最多安打、最高塁打も記録し、最優秀選手に選出される。カージナルス時代の1970年から1973年まで4年連続でオールスター出場を果たす。1974年のシーズン後にニューヨーク・メッツにトレードされ、トレード後直ぐの日米野球で選手として来日（その後、2004年にメジャーリーグ開幕戦で監督として再来日）した。1977年に現役を引退。選手生活18年間の通算成績は打率2割9分7厘、252本塁打、1185打点、2342安打である。

[編集] 監督就任～3度の解雇

1977年途中にメッツの監督に就任。就任した当初は選手兼任監督という立場で、たまに代打として出場することもあった。1981年のシーズン終了までメッツの監督を務めるが、プレーオフ出場は成らなかった。

1982年からはアトランタ・ブレーブスの監督に就任し、1年目にブレーブスにとって1969年以来の西部地区優勝を果たすが、2年目の1983年には地区2位、1984年には3位に陥落する。

1985年から数年間テレビ解説者として活躍した後、1990年にセントルイス・カージナルスの監督として現場復帰を果たす。しかしプレーオフ進出を果たすことなく、1995年のシーズン中に監督として3度目の解雇を経験する。

[編集] 名将トーリ

監督として3度解雇されもはや現場復帰は不可能と思われていたが、1995年の11月にニューヨーク・ヤンキースの監督に就任する。彼のそれまでの実績から、ニューヨークのメディアはトーリを監督として迎えたチームをこぞって批判。"Clueless Joe （訳の分かっていない、トンチンカンなジョー）”とまで酷評した。しかし翌1996年にヤンキースを18年ぶりにワールドシリーズに導き、1998年から2000年にかけてワールドシリーズ3連覇を達成。長らく低迷していたヤンキース王朝の完全復活を実現する。2007年6月7日の対シカゴ・ホワイトソックス戦ではメジャー史上10人目の監督通算2000勝を達成し、メジャーリーグ史上初めて「選手として2000本安打、監督として2000勝」を達成した。ヤンキース監督時代の12年間すべてでポストシーズン進出を果たした（地区優勝10回、ワイルドカード獲得2回）。

[編集] ドジャース監督就任

2007年10月18日、ニューヨーク・ヤンキース監督を退任することを球団フロントに通知した。これによって12年間のヤンキース指揮官生活にピリオドを打つこととなった。その約半月後11月1日にロサンゼルス・ドジャーズから監督オファーがきて、3年契約年俸総額1,450万ドル(約16億6800万円)で合意した。なお、ドジャースはトーリの学生時代まで地元ブルックリンを本拠地としており、トーリ自身昔から大ファンであったという。

[編集] 人物

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どのような状況でも冷静沈着で試合中には一切表情を変えることがなく、彼の内心を読み取ることは難しいと言われる。毎試合ダグアウトの同じ場所に座り、立ち上がったり動き回ることはしない。（しかしチームが負けている時などに、その姿を「ジョーは眠っている」などと揶揄される事もある。）

[編集] 獲得タイトル・記録

[編集] 選手時代

• MVP:1回、1971年
• 首位打者:1回、1971年(.363)
• 最多打点:1回、1971年(137打点)

[編集] 監督時代

• 最優秀監督賞:2回、1996年、1998年

[編集] 年度別打撃成績

年 度	チ 丨 ム	試 合	打 数	得 点	安 打	二 塁 打	三 塁 打	本 塁 打	打 点	盗 塁	盗 塁 死	四 球	三 振	打 率	出 塁 率	長 打 率	塁 打	犠 打	犠 飛	敬 遠	死 球	併 殺 打	O P S
1960	MLN	2	2	0	1	0	0	0	0	0	0	0	1	.500	.500	.500	1	0	0	0	0	0	1.000
1961	MLN	113	406	40	113	21	4	10	42	3	5	28	60	.278	.330	.424	172	2	1	4	4	10	0.754
1962	MLN	80	220	23	62	8	1	5	26	1	0	24	24	.282	.355	.395	87	0	2	2	2	6	0.750
1963	MLN	142	501	57	147	19	4	14	71	1	5	42	79	.293	.350	.431	216	1	7	4	5	19	0.781
1964	MLN	154	601	87	193	36	5	20	109	2	4	36	67	.321	.365	.498	299	0	2	4	7	26	0.863
1965	MLN	148	523	68	152	21	1	27	80	0	1	61	79	.291	.372	.489	256	0	2	7	8	22	0.861
1966	ATL	148	546	83	172	20	3	36	101	0	4	60	61	.315	.382	.560	306	2	4	8	2	18	0.942
1967	ATL	135	477	67	132	18	1	20	68	2	2	49	75	.277	.345	.444	212	1	4	7	3	22	0.789
1968	ATL	115	424	45	115	11	2	10	55	1	0	34	72	.271	.332	.377	160	0	1	7	5	15	0.709
1969	STL	159	602	72	174	29	6	18	101	0	0	66	85	.289	.361	.447	269	0	5	13	5	10	0.808
1970	STL	161	624	89	203	27	9	21	100	2	2	70	91	.325	.398	.498	311	0	3	10	7	23	0.896
1971	STL	161	634	97	230	34	8	24	137	4	1	63	70	.363	.421	.555	352	1	5	20	4	18	0.976
1972	STL	149	544	71	157	26	6	11	81	3	0	54	64	.289	.357	.419	228	0	7	13	8	19	0.776
1973	STL	141	519	67	149	17	2	13	69	2	0	65	78	.287	.376	.403	209	1	1	14	10	20	0.779
1974	STL	147	529	59	149	28	1	11	70	1	2	69	88	.282	.371	.401	212	1	3	9	8	15	0.772
1975	NYM	114	361	33	89	16	3	6	35	0	0	35	55	.247	.317	.357	129	2	0	3	2	22	0.674
1976	NYM	114	310	36	95	10	3	5	31	1	3	21	35	.306	.358	.406	126	2	2	1	5	16	0.764
1977	NYM	26	51	2	9	3	0	1	9	0	0	2	10	.176	.204	.294	15	0	1	1	0	3	0.498
通算	18年	2209	7874	996	2342	344	59	252	1185	23	29	779	1094	.297	.365	.452	3560	13	50	127	85	284	0.817

• 太字はリーグ1位。

[編集] 年度別監督成績

年度	チーム	地区	年齢[1]	試合	勝利	敗戦	勝率	順位/チーム数	備考	ポストシーズン 勝敗
1977	NYM	NL 東	37	117	49	68	.419	6 / 6[2]	途中就任
1978	NYM	NL 東	38	162	66	96	.407	6 / 6
1979	NYM	NL 東	39	163	63	99	.389	6 / 6
1980	NYM	NL 東	40	162	67	95	.414	5 / 6
1981	NYM	NL 東	41	105	41	62	.398	5 / 6、4 / 6[3]
1982	ATL	NL 西	42	162	89	73	.549	1 / 6	NLCS敗退	0勝3敗
1983	ATL	NL 西	43	162	88	74	.543	2 / 6
1984	ATL	NL 西	44	162	80	82	.494	3 / 6
1990	STL	NL 東	50	58	24	34	.414	6 / 6[4]	途中就任
1991	STL	NL 東	51	162	84	78	.519	2 / 6
1992	STL	NL 東	52	162	83	79	.512	3 / 6
1993	STL	NL 東	53	162	87	75	.537	3 / 7
1994	STL	NL 中	54	115	53	61	.465	(3 / 5)[5]
1995	STL	NL 中	55	47	20	27	.426	4 / 5[6]	途中解任
1996	NYY	AL 東	56	162	92	70	.568	1 / 5	WS優勝	11勝4敗
1997	NYY	AL 東	57	162	96	66	.593	2 / 5	ALDS敗退	2勝3敗
1998	NYY	AL 東	58	162	114	48	.704	1 / 5	WS優勝	11勝2敗
1999	NYY	AL 東	59	162	98	64	.605	1 / 5	WS優勝	11勝1敗
2000	NYY	AL 東	60	161	87	74	.540	1 / 5	WS優勝	11勝5敗
2001	NYY	AL 東	61	161	95	65	.594	1 / 5	WS敗退	10勝7敗
2002	NYY	AL 東	62	161	103	58	.640	1 / 5	ALDS敗退	1勝3敗
2003	NYY	AL 東	63	163	101	61	.623	1 / 5	WS敗退	9勝8敗
2004	NYY	AL 東	64	162	101	61	.623	1 / 5	ALCS敗退	6勝5敗
2005	NYY	AL 東	65	162	95	67	.586	1 / 5	ALDS敗退	2勝3敗
2006	NYY	AL 東	66	162	97	65	.599	1 / 5	ALDS敗退	1勝3敗
2007	NYY	AL 東	67	162	94	68	.580	2 / 5	ALDS敗退	1勝3敗
2008	LAD	NL 西	68					/ 5
通算	26年			3,843	2,067	1,770	.539			76勝50敗

• WS…ワールドシリーズ、LCS…リーグチャンピオンシップシリーズ、DS…ディビジョンシリーズ。

[編集] 脚注

[編集] 外部リンク

• 選手の通算成績と情報 Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube
• 監督の通算成績と情報 Baseball-reference.com

獲得タイトル・記録
先代： ジョニー・ベンチ ナ・リーグMVP 1971年 次代： ジョニー・ベンチ 先代： リコ・カーティー ナ・リーグ首位打者 1971年 次代： ビリー・ウィリアムズ 先代： ジョニー・ベンチ ナ・リーグ打点王 1971年 次代： ジョニー・ベンチ

表・話・編・歴 ロサンゼルス・ドジャース ロースター
投手	67 マリオ・アルバレス / 97 ジョー・バイメル / 58 チャド・ビリングズリー / 43 イェンシー・ブラゾバン / 51 ジョナサン・ブロクストン / 22 クレイトン・カーショウ / 56 郭泓志 / 18 黒田博樹 / 23 デレク・ロウ / 68 ジェームズ・マクドナルド / 49 ジョン・メローン / 59 グレッグ・ミラー / 62 ジャスティン・オーレンダフ / 61 朴賛浩 / 31 ブラッド・ペニー / 45 スコット・プロクター / 44 斎藤隆 / 29 ジェイソン・シュミット / 50 エリック・スターツ / 72 ラモン・トロンコソ / 47 コーリー・ウェイド
捕手	36 ダニー・アルドワン / 26 ゲイリー・ベネット / 55 ラッセル・マーティン / 71 ルーカス・メイ
内野手	-- トニー・アブレイユ / 13 アンヘル・ベローア / 33 ブレイク・デウィット / 15 ラファエル・ファーカル / 5 ノマー・ガルシアパーラ / 14 胡金龍 / 12 ジェフ・ケント / 28 アンディ・ラローシュ / 7 ジェームズ・ローニー / 57 ルイス・マザ /　21 マーク・スウィーニー
外野手	16 アンドレ・イーシアー / 25 アンドリュー・ジョーンズ / 27 マット・ケンプ / 75 ゼイビア・ポール / 9 フアン・ピエール / 17 ジェイソン・レプコ / 3 デルウィン・ヤング
監督・コーチ	6 ジョー・トーリ（監督） / 10 ラリー・ボーワ（三塁コーチ） / 35 マリアーノ・ダンカン（一塁コーチ） / 41 マイク・イースラー（打撃コーチ） / 85 ロブ・フィリポ（ブルペン捕手） / 40 リック・ハニーカット（投手コーチ） / 48 ケン・ハウエル（ブルペンコーチ） / 8 ドン・マッティングリー（特別コーチ） / 11 マニー・モタ（コーチ） / 46 ボブ・シェーファー（ベンチコーチ）
公式サイト(英語)より　40人ロースター　監督・コーチ一覧　2008年6月8日更新

表・話・編・歴 ニューヨーク・ヤンキース 1996年のワールドシリーズ ロースター
2 デレク・ジーター / 12 ウェイド・ボッグス / 13 ジム・レイリッツ / 17 ケニー・ロジャース / 18 マリアーノ・ダンカン / 19 ルイス・ソーホ / 20 マイク・アルドレーテ / 21 ポール・オニール / 22 ジミー・キー / 24 ティノ・マルティネス / 25 ジョー・ジラルディ / 26 アンディ・フォックス / 27 グレイム・ロイド / 31 ティム・レインズ / 33 チャーリー・ヘイズ / 35 ジョン・ウェッテランド / 36 デービッド・コーン / 39 ダリル・ストロベリー / 41 ブライアン・ベーリンガー / 42 マリアノ・リベラ / 43 ジェフ・ネルソン / 45 セシル・フィルダー / 46 アンディ・ペティット / 51 バーニー・ウィリアムス / 52 デビッド・ウェザース 監督 6 ジョー・トーリ

表・話・編・歴 ニューヨーク・ヤンキース 1998年のワールドシリーズ ロースター
2 デレク・ジーター / 11 チャック・ノブロック / 18 スコット・ブロシアス / 20 ホルヘ・ポサダ / 21 ポール・オニール / 22 ホーマー・ブッシュ / 24 ティノ・マルティネス / 25 ジョー・ジラルディ / 26 オーランド・ヘルナンデス / 27 グレアム・ロイド / 29 マイク・スタントン / 33 デービッド・ウェルズ / 36 デービッド・コーン / 38 リッキー・レディ / 42 マリアノ・リベラ / 43 ジェフ・ネルソン / 45 チリ・デービス / 46 アンディ・ペティット / 47 シェーン・スペンサー / 51 バーニー・ウィリアムス / 55 ラミロ・メンドーサ 監督 6 ジョー・トーリ

表・話・編・歴 ニューヨーク・ヤンキース 1999年のワールドシリーズ ロースター
2 デレク・ジーター / 11 チャック・ノブロック / 13 ジム・レイリッツ / 17 リッキー・レディ / 18 スコット・ブロシアス / 19 ルイス・ソーホ / 20 ホルヘ・ポサダ / 21 ポール・オニール / 22 ロジャー・クレメンス / 24 ティノ・マルティネス / 25 ジョー・ジラルディ / 26 オーランド・ヘルナンデス / 28 チャド・カーティス / 29 マイク・スタントン / 36 デービッド・コーン / 38 ジェーソン・グリムズリー / 39 ダリル・ストロベリー / 42 マリアノ・リベラ / 43 ジェフ・ネルソン / 45 チリ・デービス / 46 アンディ・ペティット / 51 バーニー・ウィリアムス / 55 ラミロ・メンドーサ 監督 6 ジョー・トーリ

表・話・編・歴 ニューヨーク・ヤンキース 2000年のワールドシリーズ ロースター
2 デレク・ジーター / 11 チャック・ノブロック / 12 デニー・ネイグル / 13 ホセ・ビスカイーノ / 14 ルイス・ソーホ / 18 スコット・ブロシアス / 19 ルイス・ポローニア / 20 ホルヘ・ポサダ / 21 ポール・オニール / 22 ロジャー・クレメンス / 24 ティノ・マルティネス / 26 オーランド・ヘルナンデス / 28 デービッド・ジャスティス / 29 マイク・スタントン / 31 グレナレン・ヒル / 33 ホセ・カンセコ / 35 クレイ・ベリンジャー / 36 デービッド・コーン / 42 マリアノ・リベラ / 43 ジェフ・ネルソン / 46 アンディ・ペティット / 51 バーニー・ウィリアムス 監督 6 ジョー・トーリ