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カムイ (列車) - Wikipedia

カムイ (列車)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

「スーパーカムイ」に使用される789系電車1000番台(2007年9月)
「スーパーカムイ」に使用される789系電車1000番台
2007年9月
「uシート」789系電車指定席車内(2007年9月)
「uシート」
789系電車指定席車内(2007年9月)
「スーパーホワイトアロー」でデビューし、「スーパーカムイ」にも使用される785系電車(旭川駅、2007年10月)
「スーパーホワイトアロー」でデビューし、「スーパーカムイ」にも使用される785系電車
(旭川駅、2007年10月)

スーパーカムイは、北海道旅客鉄道(JR北海道)が札幌駅旭川駅間を函館本線経由で運転する特別急行列車エル特急)である。

なお、この記事では過去に北海道で運行されていた列車「かむい」や、前身の「ライラック」・「ホワイトアロー」または「スーパーホワイトアロー」についても取り上げる。

目次

[編集] 運行概要

運行区間 
札幌駅~旭川駅間
運行本数 
28往復
基本的には、30分間隔で運行されるが、1時間間隔となる時間帯もある。
「エアポート」直通は昼間~夜間1時間間隔となり、札幌駅発着と新千歳空港駅発着「エアポート・スーパーカムイ」はそれぞれ1時間間隔となる。
所要時間 
札幌駅~旭川駅間:1時間20分(早朝・深夜では異なる場合もある)。
使用車両
789系電車(1000番台)
785系電車

編成表呼び出し編集・ノート・履歴鉄道プロジェクトプロジェクトにおけるノート

道央電車エル特急編成図
2007年10月1日現行
列車名・
運行区間
・方向
旭川駅 スーパーカムイ 札幌駅
新千歳空港駅 快速エアポート
室蘭駅 すずらん
号車 1 2 3 4 5
全車両普通車
禁煙席
自由席・指定席別
自由席 自由席 自由席 指定席
uシート
自由席


停車駅 
(新千歳空港駅 - 南千歳駅 - 千歳駅 - 恵庭駅 - 北広島駅 - 新札幌駅 - 白石駅 - )札幌駅 - 岩見沢駅 - 美唄駅 - 砂川駅 - 滝川駅 - 深川駅 - 旭川駅
  • 括弧内の停車駅は快速「エアポート」としての停車駅。
  • この書体の白石駅は、快速エアポート213号(→スーパーカムイ53号)のみ停車。他の旭川発着便はすべて通過。


[編集] 「エアポート」との直通について

新千歳空港駅発着の「エアポート」と本列車は運行上1本の列車として運行される。このとき、特急区間の各停車駅(旭川 - 岩見沢間)と快速区間(新札幌 - 新千歳空港間)を連続して座席指定席(uシート)に乗車する場合、特急列車区間の指定席特急料金のみで快速区間の座席指定席にも引き続き乗車が可能である。

また、こういった料金設定を行っている関係で座席指定券発券システムマルスシステムでは特急ないしは快速区間のみの発券枠と快速区間と特急区間を跨る場合の発券枠は別枠となっている。そのため、新千歳空港 - 旭川間の直通乗車は満席でも新千歳空港 - 札幌間および札幌 - 旭川間では空席があることもある。その場合、発券の都合上座席指定席券は2枚発券されるが、通しの座席を利用できる場合がある。

直通列車の場合、札幌駅で進行方向が逆転する。また運行の都合上、白石 - 札幌間を2度走行するが当該区間には運賃特例が設けられており、改札外に出ない限り、通しの運賃は白石経由(つまり重複する白石 - 札幌間を計算しない)で計算される。但し、特急券は札幌駅発着で計算される。

変わったところでは、ヘッドマークで「スーパーカムイ / エアポート(「SUPER KAMUI / AIRPORT」・JR北海道のロゴとの交互表示)」と表記される。また、側面の行先表示については、電光掲示板を導入している789系電車の場合、旭川駅発は札幌駅到着まで両列車を併記、札幌駅で「快速エアポート」のみ表示に変わる。一方、新千歳空港駅発は札幌駅まで両列車を併記、札幌駅で「L特急スーパーカムイ」のみ表示に変わる。方向幕式の785系電車では始発から終着まで両列車併記となる。

[編集] 旭山動物園号

旭川駅に到着した臨時特急旭山動物園号
旭川駅に到着した臨時特急旭山動物園号

2007年(平成19年)4月29日より、臨時特別急行列車として、札幌~旭川間に「旭山動物園号」を運行している。運行概況は以下の通りである。

運行日時 
土曜日・休日及び夏休みに運行。
基本的には、「スーパーカムイ」の増発としての運転である。
使用車両 
キハ183系気動車専用ペイント車両を用いる。
専用の5両編成が充当され、車両ごとに異なる動物のペイントが施されている。
編成
2008年4月26日現在
全車両普通車指定席・禁煙
← 旭川   札幌 →
1号車
ホッキョクグマ号
2号車
オオカミ号
3号車
ライオン号
4号車
チンパンジー号
5号車
ペンギン号
停車駅 
札幌駅 - 岩見沢駅 - 滝川駅 - 旭川駅
  • 「スーパーカムイ」が停車する美唄・砂川・深川には停車しない。

[編集] 道央都市間連絡優等列車沿革

[編集] 戦後運行の展開

  • 1949年(昭和24年)9月15日 - 小樽駅~旭川駅間を運行する不定期準急列車2005・6列車が運行を開始する。
  • 1950年(昭和25年)10月1日 - 2005・6列車、運行区間を旭川駅~宗谷本線名寄駅間を延長。但し、延長区間は普通列車扱い。
  • 1951年(昭和26年)4月1日 - 2005・6列車、定期列車に昇格し、「石狩」(いしかり)の名称が与えられる。運行区間は小樽駅~名寄駅間。
  • 1954年(昭和29年)5月1日 - 従来函館~小樽~札幌間を運行してた急行列車あかしや」と「石狩」の小樽駅~札幌駅間が重複することから、「石狩」の札幌駅以東を「あかしや」に併合し、「あかしや」運行区間を函館駅~小樽駅~旭川駅間とする。但し、小樽~旭川間は準急列車とした。
  • 1956年(昭和31年)11月19日 - 「あかしや」を「アカシヤ」に改名。

[編集] 道央都市間連絡優等列車「かむい」の登場と道都札幌直通列車群

  • 1959年(昭和34年)9月22日 - 小樽~旭川・根室本線上芦別間を運行する気動車準急列車「かむい」運転開始。また、気動車による準急列車「かむい」が設定されたことにより、「アカシヤ」は全区間で急行列車として運行される。
  • 1960年(昭和35年)7月1日 - 「かむい」札幌~旭川間運行列車1往復増便し、2往復での運行となる。また当初運転されていた根室本線乗り入れ区間を富良野まで延長する。
  • 1961年(昭和36年)10月1日 - 「アカシヤ」を急行「オホーツク」に統合。
  • 1962年(昭和37年)10月1日 - 「かむい」札幌~旭川間1往復増発。「かむい」3往復体制とする。
  • 1963年(昭和38年)12月1日 - 従来、小樽~増毛間で運行されていた「ましけ」を「かむい」に編入。「かむい」4往復体制を取る。
  • 1964年(昭和39年)3月20日 - 「かむい」の富良野発着編成を独立させ、新たに「そらち」の愛称を与える。なお、「そらち」は新規に2往復増発したため、3往復体制を採る。
  • 1964年10月1日 - 「かむい」名寄駅発着の1往復を増発し、4往復体制とする。また、「そらち」下り1本を廃止し、下り2本上り3本の運行となる。
  • 1965年(昭和40年)10月1日 - ダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。
    1. 「かむい」増毛発着列車を分離し「ましけ」の愛称を与える。→以降留萌本線を参照のこと。
    2. 「そらち」2往復に減便。
    3. 「かむい」、「そらち」の減便した1往復と合わせて6往復に増便。
  • 1966年(昭和41年)3月5日 - 準急制度改変に伴い、「かむい」・「そらち」急行列車に昇格。
  • 1966年3月25日 - 「かむい」1往復を「なよろ」に分割。「かむい」小樽・札幌~旭川間の5往復のみとなる。なお、「かむい」には根室本線内を普通列車として運行する列車が1往復設定されていた。
  • 1968年(昭和43年)10月1日 - 函館本線小樽~滝川間交流電化に伴うダイヤ改正により以下の様に変更する。
    1. 小樽~札幌~滝川間運転の「かむい」の内、下り4号・上り3号(列車番号:801M・802M)に711系電車を使用。これが北海道での電車による優等列車の祖となる。なお、気動車「かむい」は5往復。
    2. 「そらち」上り1本廃止。
  • 1969年(昭和44年)10月1日 - 旭川までの電化区間の延伸に伴うダイヤ改正。「かむい」1往復を除き電車化、8往復に増便。
    • 電車「かむい」は運転区間を旭川まで延長、加えて札幌~旭川間運転の下り1・2・3・4・5号、上り1・4・5・7号(列車番号:801M、803M、805M、809M、811M / 802M、808M、810M、816M)を4往復新設。
  • 1971年(昭和46年)7月1日 - ダイヤ改正に伴い以下のようにダイヤを変更する。
    1. 「かむい」1往復を小樽~旭川間の「さちかぜ」に変更する。
      • 札幌~旭川間は無停車、快速列車として運行した小樽~札幌間の停車駅は南小樽駅手稲駅琴似駅のみであった。
      • 上りが旭川発7:00、下りが札幌発18:00のビジネスダイヤで設定され、同区間の136.8kmを1時間36分で走破する。その表定速度は国鉄急行列車としては最速の85.5km/h に達し、当時の特急列車に比肩する速度であった。[1]
      • ちなみに、列車愛称では抽象名でを用いるものは、設定当時には特急列車に用いる事例が多く、実際に「さちかぜ」は1957年から1958年まで東京~長崎間運転の寝台特急列車に用いられたことがあった。このため、この列車の運行は特急用電車を登場させるための試金石ともされた。
    2. 「そらち」1往復廃止となり、小樽駅→富良野駅間の下り列車のみとなる。
  • 1972年(昭和47年)3月15日 - ダイヤ改正に伴い「かむい」2往復増便し、10往復の運行となる。
  • 1972年10月2日 - 「そらち」廃止。

[編集] 電車エル特急「いしかり」登場

  • 1975年(昭和50年)7月18日 - 札幌駅~旭川駅間に、急行「かむい」及び「さちかぜ」格上げの形でエル特急いしかり」が登場、7往復で運転を開始する。また、「かむい」も気動車列車を含む7往復が存置され、「いしかり」の補完にあたる。
    • 当初7月1日からの運転開始を予定していたが、労使紛争の縺れによりこの日からの運転となった。
    • 「いしかり」は北海道初のエル特急で、他の北海道特急がまだ全列車とも全席指定だった時代に、普通車のみの6両、そのうち5両が自由席という編成で、異彩を放った。また、当時はグリーン車の連結がない唯一の国鉄昼行特急でもあった。また、7往復のうち1往復は、それまでの急行「さちかぜ」を継承する形でノンストップ運転の設定となった。
    • この時点での使用車両は、元々は本州向けの485系電車を北海道向けに設計変更した485系1500番台であり、北海道専用の特急形電車が登場するまでの、言わば「つなぎ」であった。そのため、冬季に入ると耐寒・耐雪性能の不備を次々と露呈し、不具合や故障が頻発した。次のシーズンからは、編成両数の4両への減車による予備車の確保と、運転本数の削減による整備時間の確保という「計画的間引き」による対策にまで追い込まれたものの、なおもトラブルは完治せず、それまでの711系によって築かれた、冬季における国鉄への信頼を失墜させた。
  • 1979年(昭和54年)3月19日 - 北海道専用の極寒地向け仕様車である781系電車の開発が完了。「いしかり」は1年半後の「ライラック」移行前までに順次781系電車に置き換えられる。
エル特急「ライラック」1986年 札幌駅
エル特急「ライラック」
1986年 札幌駅
  • 1980年(昭和55年)10月1日 - 室蘭本線千歳線室蘭駅~白石駅間電化完成及び千歳空港駅(現・南千歳駅)新設に伴うダイヤ改正により、以下のように変更する。
    1. 「いしかり」の運行区間を延長する形で室蘭駅~札幌駅~旭川駅間を運行するエル特急「ライラック」を新設。これに伴い「いしかり」の名称は廃止。
      • 当初は全9往復で、5往復が室蘭駅~旭川駅間直通、室蘭駅~札幌駅間、札幌駅~旭川駅間が各2往復の設定だった。
      • また、新設された千歳空港駅と札幌駅間を自由席特急料金込み800円で乗車できる特別企画乗車券「エアポートシャトルきっぷ」を発売。この対象列車としてもPRされた。
    2. 急行「ましけ」廃止
  • 1982年(昭和57年)11月15日 - 「ライラック」この日より新札幌駅に停車開始。
  • 1984年(昭和59年)2月1日 - 「ライラック」札幌駅~旭川駅間に急行「かむい」・「なよろ」格上げの形で3往復増発。「ライラック」札幌~旭川間は10往復運転。
  • 1985年(昭和60年)3月14日 - 「ライラック」東室蘭~室蘭駅間、普通列車化。

[編集] エル特急「ライラック」・「ホワイトアロー」→「スーパーホワイトアロー」時代

エル特急「ホワイトアロー」1990年 豊幌駅
エル特急「ホワイトアロー」
1990年 豊幌駅
  • 1986年(昭和61年)3月3日 - 速達列車・「ホワイトアロー」が千歳空港~札幌~旭川駅間に新設される。
    • 「ホワイトアロー」設定当時は781系電車で運行。停車駅は中間に当たる札幌駅のみだった。
    • また、「ライラック」・「ホワイトアロー」一部列車を4両編成化。
  • 1986年11月1日 - このときのダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。
    1. 「ライラック」に苫小牧駅発着列車の設定がなされる。
    2. 「ライラック」・「ホワイトアロー」全列車が4両編成化。これにより座席指定席は半室のみとなった。但し、多客時には2編成連結の8両編成が宛がわれた事例もあった。
    3. 「ホワイトアロー」大半の便を苫小牧駅発着とする。停車駅は千歳空港と札幌駅のみとした。
    4. 「ホワイトアロー」がエル特急に指定。
    5. 「かむい」電車列車が廃止され、気動車列車1往復を「そらち」に分離。運行区間は札幌駅~富良野駅・新得駅間で、函館本線内のみ急行運転。
  • 1987年(昭和62年)10月1日 - 「ホワイトアロー」この日より岩見沢と滝川の両駅に停車。
  • 1988年(昭和63年)3月13日 - 「ライラック」に千歳空港駅(現・南千歳駅)発着系統の設定がなされる。「かむい」旭川駅乗り入れを終了し、「そらち」に吸収される。
  • 1988年(昭和63年)11月3日 - 「ホワイトアロー」この日より深川駅に停車。
  • 1990年(平成2年)9月1日 - 新型車両785系電車運用開始に伴い以下のように変更する。
781系代走「スーパーホワイトアロー」(旭川駅 2004年6月)
781系代走「スーパーホワイトアロー」
(旭川駅 2004年6月)
    1. 最高運転速度の引き上げによるさらなる速達性や、居住性・快適性の向上した新型車両の投入をアピールするため、「ホワイトアロー」の名称は「スーパーホワイトアロー」へ変更され、運転区間も札幌~旭川間に改められる。また、全列車を785系電車での運転とする。運行本数は13往復。
      • 同列車は『スーパー』した道内最初の例となった。また、この11文字の愛称は、定期列車としては最も長いものとなった。
      • 785系電車の事故の際、代替として781系電車が運用に就いたことがある。この場合、同形式での愛称表示幕は、従来の「ホワイトアロー」で運行された。
      • 785系電車は当初4両編成ないし6両編成で運用を行った。普通車指定席は半室が原則であるが、6両編成時では1両全席を指定席扱いとすることもあった。
    2. 「ライラック」、急行「ちとせ」・「そらち」を吸収。また旭川発の初便及び、札幌発の最終便には、785系電車を使用した。いずれも原則として6両編成で運転。
  • 1990年(平成2年)10月1日 - 月曜日限定で札幌駅→旭川駅間を運行する臨時特急モーニングエクスプレス」運行開始。
  • 1992年(平成4年)7月1日 - 新千歳空港駅開業に伴い、以下のように変更する。
    1. 「ライラック」運転系統を新千歳空港駅・札幌駅~旭川駅間の「ライラック」と、室蘭駅~札幌駅間の「すずらん」に分離。
    2. 「ライラック」の内10往復を、新千歳空港駅~札幌駅間は快速「エアポート」に変更。
    この当時「ライラック」は14往復、「スーパーホワイトアロー」は13往復の運行であった。
  • 1994年(平成6年)3月1日 - 「モーニングエクスプレス」月曜日運行の季節列車化。
  • 1998年(平成10年)4月11日 - 「ライラック」への785系電車の定期運用終了。「モーニングエクスプレス」、「ライラック」に名称を変更する。これに伴い、「ライラック」は12往復、「スーパーホワイトアロー」は15往復となり「スーパーホワイトアロー」が運行本数の上で逆転する。
  • 2001年(平成13年)7月1日 - 「ライラック」の座席指定席としてuシートを全列車に導入。
旭川駅に停車中のライラック(2006年11月3日)
旭川駅に停車中のライラック
(2006年11月3日)
  • 2002年(平成14年)3月16日 - 新千歳空港駅へ乗り入れる列車を、それまで札幌駅~旭川駅間での運行だった「スーパーホワイトアロー」と入れ替え。「ライラック」は札幌駅~旭川駅間のみの列車となる。またこのときより「スーパーホワイトアロー」は自由席車両4両とuシート車両1両の5両編成で運行するようになった。
  • 2004年(平成16年)3月13日 - 「スーパーホワイトアロー」全車禁煙化。終着駅の旭川・札幌到着の放送が自動放送化。
  • 2006年(平成18年)3月18日 - 夜行特急「利尻」「オホーツク9・10号」の季節列車化に伴う代替措置として「スーパーホワイトアロー」・「ライラック」増発。
  • 2007年(平成19年)2月14日 - 同年10月に「ライラック」に使用されている781系電車の789系電車(1000番台)への置き換えにより、全列車が130km/h運転となる事から、札幌~旭川間の電車特急列車群の名称を統合。統合する列車名を公募[1]
  • 2007年4月29日 - キハ183系気動車専用ペイント車両を用い、「ライラック」・「スーパーホワイトアロー」の増発として札幌駅~旭川駅間に「旭山動物園号」を運行開始。[2][3]
  • 2007年5月9日 - 新しい列車名を「スーパーカムイ」に決定したことを公表[4]
  • 2007年9月30日 - 「スーパーホワイトアロー」・「ライラック」運行終了。
    この時点での概要は以下の通り。両者に座席指定席「uシート」が設定されている。
    「スーパーホワイトアロー」1日17往復運転。5両編成で運行。内、11往復で「エアポート」として新千歳空港駅に直通。
    「ライラック」1日11往復。基本的には4両編成であるが、多客期には自由席2両を増結し、6両編成で運行されることもあった。また、団体旅行客の乗車など営業上の都合によって、4号車が全て指定席になる場合があった。この際、前述の4号車一部uシート導入時に、パーテーションで仕切られた自由席の区画についても座席の交換が行われ、これまでの簡易式リクライニングからフリーストップ式に変わった。この場合、所定では自由席側の座席の頭部カバーに「指定席」と刺繍されたものが被せられ運用された。

[編集] エル特急「スーパーカムイ」

  • 2007年10月1日 - 781系電車の置き換えにより789系電車(1000番台)が運用を開始。785系電車と共に列車愛称を統合した「スーパーカムイ」とする。これに伴い、全列車130km/hで運行可能となる。

[編集] 列車名の由来

五十音順
  • 「あかしや」・「アカシヤ」・・・沿線地域の街路樹などに広く輸入され地域の象徴の一つとなっている植物のニセアカシア(一般にアカシアと呼ばれる)から。
  • 「旭山動物園号」・・・旭川市旭山動物園への観光客輸送のための列車で、車内外にそれに特化した意匠をこらしていることから。
  • 「石狩」・「いしかり」・・・運行地域に重なる石狩川から。
  • 「かむい」・・・アイヌ語で崇高な霊的存在を意味するカムイによる。
  • 「さちかぜ」・・・いわゆる抽象名であるが強いて言えば、「幸福を運ぶ」となる。列車愛称も参照されたい。
  • 「スーパーカムイ」・・・上記の「かむい」に、高速対応特急車両を用いるため「スーパー」を冠したもの。公募による[5]
  • 「スーパーホワイトアロー」・・・従来の速達特急列車である「ホワイトアロー」にJR北海道の自社ブランド特急形車両を使用して、自社線内を走行することから「スーパー」を冠した。
  • 「そらち」・・・目的地である空知地域から。
  • 「なよろ」・・・目的地である名寄市から。
  • 「ホワイトアロー」・・・無停車運行・直行便を示すを意味する英語の「Arrow」とを示す「White」を組み合わせた造語。
  • 「ましけ」・・・目的地である増毛町から。
  • 「モーニングエクスプレス」・・・いわゆる抽象名であるが強いて言えば、「に運行する(特別)急行列車」の意味合いとなる。月曜朝の運行であることから、いわゆるビジネス客が主な利用者とした事による。
  • 「ライラック」・・・札幌市の木とされるなど、沿線地域の象徴の一つとなっている植物のライラックから。

[編集] 脚注

  1. ^ 「さちかぜ」の表定速度はそれまでの急行列車での最速表定速度列車であった仙台 - 青森間運行の「くりこま(下り)1号」の81.6km/hを上回り、最高速度120km/h運転の特急「ひばり」・「はつかり」(87.0~89.4km/h)にも肉薄するものであった。ちなみに「さちかぜ」を含む道内列車の最高速度は100km/hに設定されていた。


[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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