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きかんしゃトーマス 原作と人形劇 - Wikipedia

きかんしゃトーマス 原作と人形劇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

汽車のえほん > きかんしゃトーマス 原作と人形劇
きかんしゃトーマス > きかんしゃトーマス 原作と人形劇


本記事ではレヴランド・ウィルバート・オードリーと息子のリチャード・クリストファー・オードリー(原作27巻から)が作り上げた、イギリスの架空の島ソドー島を舞台に、そこの鉄道網で活躍する機関車や自動車などとそれに関わる人々を描いた絵本『汽車のえほん』(きしゃのえほん、原題・The railway series)と、その映像化作品『きかんしゃトーマス』(きかんしゃとーます、原題・Thomas the Tank Engine & Friends)を扱う。

目次

[編集] 概要

当稿では原作と人形劇共通の説明、および相違点について総括する。なお作品の舞台については「ソドー島」で解説しているので、そちらを参照。

[編集] ハット卿(局長)の鉄道の路線

人形劇では、ハット卿の鉄道をソドー鉄道と呼ぶエピソードがあるが、別記のように時代設定がはっきりしていないので、イギリス国鉄の支局かもしれない訳だから、ハット卿の鉄道としておく。 ハット卿の鉄道は基本的には標準軌で敷設されている。非電化で腕木式信号機と通票閉塞を採用している様子だが詳細は不明。自動列車停止装置や自動列車制御装置のような運転保安装置は未設置。 現在の本線は、ナップフォードから島の南側を抜けてヴィッカースタウンまで行き本土との海峡を鉄橋で渡りバロー・イン・ファーネスまで通っており、全線複線一部区間は3線で敷設。長編2作目ではこの3線区間に巨大な吊り橋が存在するが、所在地は解らない。本線の他にナップフォードからアールズバーグ・ウェストまでマン島との海峡沿いにある支線(通称小さな大西部鉄道)複線、トーマスの分岐駅(ロアー・ティッドマウス?)から山の中のファークハーまでの支線(通称トーマスの支線)単線、ウェルスワースからブレンダム港への支線(通称エドワードの支線)複線区間があるが全線なのか不明、島の中央を南北に走り北側がカルディフェル山の入り口に繋がる支線。カークローナン港へ行く支線、それぞれ単複不明。クロバンズゲートからヴィッカースタウンの手前までの本線と平行した迂回支線などがある。(ラスティーがバロー・イン・ファーネスらしい所まで行っている事からクロバンズゲートからヴィッカースタウンへの迂回支線は、スカーローイの高山鉄道の路線(狭軌)とする説もあるが、歴史的には旧本線だった路線なので、それはありえない)。また長編2作目内で空港建設の為の工事用引込み線転じて、空港アクセス線もある。なお、人形劇のエピソード内で、その場限りの思いつきのような新支線が何路線か存在する。 機関庫はティッドマウス(最寄り駅はナップフォード)修理工場はクロバンズゲート(最寄り駅はクロバンズゲート)貨車の入れ替え施設は、ティッドマウス、ウェルスワース、ブレンダムなど数箇所にあるようだ。

[編集] ハット卿の鉄道以外の鉄道

ファークハーから先の採石場に繋がる貨物専用線までは路面区間を含めてハット卿の鉄道だが、終点の貨物駅構内の線路はファークハー採石会社のもの。メイビスはこの会社の所属。 ブレンダム港から陶土の採掘現場への貨物線はSCC社の路線。ビルとベンはこの会社の所属。 ちんまり鉄道は、別会社だがハット卿が出資している子会社。 カルディ・フェル山のラック式鉄道は、絵本だけの登場で人形劇には登場しない。オーナーは、ハリー・バレイン卿、実際の管理者はウォールター・リチャーズ支配人。羽目を外し過ぎると、機関車の名前を取り上げるという厳しい罰を与える。 ピール・ゴットレッドの奥にアルミニュウム精錬工場があり、そこの専用線には、電気機関車が使用されている。ただしこれは、ソドー島の地図上だけの設定で、原作・テレビ共に出てこない。 他に廃止された鉄道として「中央ソドー鉄道」と、島の北の方に名称不明の通称「トビーの鉄道?」があったらしい。(第3シーズン内でトーマスが観光客輸送を行っていたが、その路線が再建された「トビーの鉄道?」なのかどうか確定できない。)

[編集] ナップフォード駅の謎

ティッドマウスとナップフォードの両駅が、原作と人形劇では設定が変わっていて、原作では機関庫があり、ハット卿の「オフィス」もある大きな駅はティッドマウス、その隣りのファークハーまでの支線の小さな分岐駅がナップフォードと云う設定、人形劇でもティッドマウス機関庫は存在し近くの駅にハット卿の「オフィス」があるのだが、その機関庫の近くのガラスのアーチがある大きな駅はナップフォード駅になっているのである。で、ファークァーまでの支線の小さな分岐駅の名前は、良く解らないが「トーマスの連絡駅?(ロアー・ティッドマウス駅?)」と呼ばれている。映像化にあたり設定を変更したのだろうが、劇中になんら説明は無い。あえて解釈するなら、そもそもナップフォードの町とティッドマウスの町はひとつの町で、機関庫があるあたりが商業地区のティッドマウス地区だから「ティッドマウス機関庫」で、駅名も当初「ティッドマウス」だったけど、大きな市の括りとしては、ナップフォード市のため町を代表する駅の駅名を「ナップフォード」に変更した?住宅と漁港のナップフォード地区の「旧ナップフォード駅」は「ナップフォード」の駅名を「ティッドマウス」に譲って「トーマスの連絡駅?(ロアー・ティッドマウス駅?)」に駅名変更した?、今の所こんな解釈をしている。とりあえず、ガラスのアーチがある大きな駅は、原作ではティッドマウス、人形劇ではナップフォードとはっきり設定が変わっているのは、確かである。

[編集] 第27巻以後と人形劇

クリストファーもまた、父のように鉄道ファンであり、インスピレーションを受けて最初の話を発想、公表・出版を提案した。当時、人形劇の製作がブリット・オールクロフト女史の下で進行中であったので、オードリーは不足する原作の為に「汽車のえほん」を再開すべきか検討しているところだった。偶然のタイミングでクリストファーからの持込で「Really Useful Engines」は1983年に発行された。 そして1984年から人形劇が始まった。

[編集] 原作と人形劇の違い

漫画がアニメ化、あるいは小説が映画化された場合、出来上がった作品を見て「原作と違う」と憤慨する事は、比較的よく見られる行為である。当作品の場合、近年に人形劇から入り、原作を意外とつかんでいない方が多いと思われるので、ややそちらに比重を置いて説明している。なお特定のキャラクターに関する違いについては「きかんしゃトーマス・汽車のえほんの登場キャラクター」を参照。

  • 対象年齢

人形劇では2~3歳のファンが多いが(4歳以上から特撮に入る)、原作は絵本にしては2~3歳では読めない程字や設定が多く、読めるのは小学校低学年からと考えてよい。大人も魅了しているのは元々原作の対象年齢が高く、話の構成が緻密だからである。人形劇では視聴者獲得の為、意図的に年齢を低くした事も考えられる。

  • 主役の設定

原作は「汽車のえほん」の名の通り、本当の主役がいない完全オムニバスで、トーマスもその他1台に過ぎず、出て来ない話も多い。しかしそれでは作品名やキャラ等が立たないと考えた為か、人形劇は名前の通り、作品名と主役がトーマスになっている。これはトーマスの初登場が原作は2巻だったのに、人形劇でその話だけ先に放映した(原作2巻1話→人形劇1巻1話)事からもわかる。その後人形劇で2巻までトーマスの目立つ話が無いのは、それが理由になっている。また人形劇との相乗効果を狙ってか、最近は原作サイドに近いムックでも「きかんしゃトーマス」の名を使う。 機関車のデザインとナンバー 原作は当然字と絵で作られるので、色を変えるのも簡単である。原作では機関車の色を意図的に変えた事もあったが、人形劇は実写の為、簡単に造形を修正する事は出来ない。この為劇中で明確に改造されたヘンリー以外は、最初から最後まで全く同じデザインである。またサンダーバードやガッチャマンの様に機体に番号がついている為、幼児向絵本では「かずをかぞえよう」に使われていたり、原作では番号をつけるシーンや、それが元で発生する事件もあった。元々原作ではトーマスに「1」がついていただけで、他の機関車は5巻から区別の為についた。しかし人形劇では前述通り機関車の造形を簡単に変える事が出来ない為、最初からついている。 各キャラの出演頻度 人形劇にした時、わざと出演する機関車を増やしており、鉄道以外の乗物もオードリー執筆分の原作で2回出たのはバーティーだけで、人形劇では初登場以外の出番は全て水増しされたものである。ディーゼルも原作では13巻4話だけとなっている。

  • チョイ役の乗物

撮影用の車輌はモーターを組み込んだレギュラーの機関車の他、貨車に客車、バーティー達ぐらいしかいない。この為原作で他の(鉄道の)機関車が出るシーンは、レギュラーの機関車に差し替えてみたり、カメラワークで他の機関車に見せたり、苦労の跡がうかがえる。 消化エピソードの組み替えや間引き これは日本のアニメでもよくある事である。1シーズンの制作本数は約26本だが、原作は1冊に4話入っており、エピソードも単独や4話連続が混ざっている為、とばさなくてはならない話が出て来る。中には原作の2話分を人形劇で1話にしたエピソードもある。またとばした話を後で映像化する場合、とばされなかった話ととばした話で伏線になっている事があり、この時は演出を変えている(原作8巻3話→人形劇6巻4話でゴードンが貨車を引く理由、原作16巻3話→人形劇新2巻2話のデイジーと牛の関係等)変った例としては原作21巻において、2話「みつばちとジェームズ」のみ後から映像化しているが(人形劇16巻1話「あかはなのジェームス」)クライマックスのハチが実写で表現しきれず、後からアニメで処理したと考えられる。

  • 模型上の制限

大物車(パーシーやトレバー等小型の車輌を乗せる貨車)の床が、原作ではちゃんと台形型に沈んでいる(現実に小さなSLを運ぶ場合、煙突を外す)が、人形劇は模型の強度の限界か、平底で沈んでいない。他にもトーマスやスカーロイが引く客車の両数が、人形劇では大変短くなったり(ゴードンの急行でも2両になった)原作でしばしば出て来る重連が人形劇で殆ど行われず、後押しにしたり、2台が連結せず接近して走っている。これらは鉄道模型の走行上好ましくないからと思われる。

  • 模型上の追加

映像的な効果を増す為か、原作に無かった風景も人形劇で追加されている。物語の中心地とも言えるナップフォード駅の車庫は、人形劇ではターンテーブルのまわりに車庫があるが(扇形庫と言う)原作ではターンテーブルと車庫が別。支線の線路は原作では単線だけだが、人形劇では単線と複線が混じっている。場合によっては3線区間になるが、撮影し易くする為の都合と思われる。またオープニングにオランダ風車、ダックの支線に巨大な滝があるが、本来はイギリスにあり得ないものである。

  • 訳の違い
翻訳別メディア 訳者 Fat Controller Sir Topham Hatt James Toby 口調
原作「汽車のえほん」 桑原 三郎・清水 周裕 ふとっちょのきょくちょう サー・トッパム・ハット ジェームズ トービー です・ます
人形劇 笹本 妙子 (訳していない) トップハム・ハットきょう ジェームス トビー である・だ
きかんしゃトーマスのアニメ絵本 まだらめ 三保 きょくちょう (訳していない) ジェームズ トービー である・だ

なお「汽車のえほん」の2005年新版からは、キャラの名前の表記も人形劇にあわせられている。

[編集] 原作基準エピソードリスト

  • 項目は左が原作・右が人形劇とビデオの巻。「新+数字」は「新きかんしゃトーマス」。
  • Sはスカーローイ鉄道の登場エピソード。
  • 原作で映像化されていないエピソードは、人形劇側に何も記入していない。
  • 逆に原作に無い人形劇オリジナルのエピソードは、この表に全く入れていない。
  • 原作と人形劇でエピソードの消化話数が違ったり、構成が特に違う場合、右の「備考」に記している。
  • 27巻以降で映像化されたエピソードが若干あり、これについての原作側データは、映像化が確認されたエピソードのみ記した。
S 原作サブタイトル 人形劇サブタイトル 備考
1 1   エドワードのたのしい一日 1 2 エドワードのおてがら 原作2話分を映像で1話に
1 2   いばりんぼうのゴードン 1 2 エドワードのおてがら 原作2話分を映像で1話に
1 3   なさけないヘンリー 1 3 出てこいヘンリー  
1 4   なかよしになった三だい 1 4 ヘンリーだいかつやく  
2 1   なまいきなトーマス 1 1 トーマスとゴードン  
2 2   あわてもののトーマス 2 1 トーマスのしっぱい  
2 3   トーマスと貨車 2 2 トーマスのさいなん  
2 4   トーマスときゅうえん列車 2 3 ジェームスのだっせん  
3 1   ジェームズとシルクハット 2 4 ジェームスのあやまち 原作2話分を映像で1話に
3 2   ジェームズとブーツのかわひも 2 4 ジェームスのあやまち 原作2話分を映像で1話に
3 3   ジェームズとわからずやの貨車 3 1 やっかいなかしゃたち  
3 4   急行をひいたジェームズ 3 2 ジェームスのうれしいひ  
4 1   おいてきぼりにされたしゃしょう 3 3 とりのこされたしゃしょう  
4 2   トーマスのさかなつり 3 4 トーマスとさかなつり  
4 3   トーマスとテランスとゆき 4 1 トラクターのテレンス  
4 4   トーマスとバーティー 4 2 トーマスとバーティーのきょうそう  
5 1   ヘンリーとサーカスのぞう 新1 1 トンネルのなかのかいぶつ  
5 2   ターンテーブルと炭水車 4 3 おおきなきかんしゃとてんしゃだい  
5 3   やっかいな三だいの機関車 4 4 きかんこのもめごと  
5 4   いちもくさんのパーシー 4 5 パーシーにげだす  
6 1   ヘンリーと石炭 5 1 ヘンリーのせきたん  
6 2   フライング・キッパーごう 5 2 フライング・キッパー  
6 3   ゴードンのきてき 5 3 きてきとクシャミ 原作2話分を映像で1話に
6 4   パーシーのマフラー 12 1 パーシーのマフラー  
6 5   ヘンリーのくしゃみ 5 3 きてきとクシャミ 原作2話分を映像で1話に
7 1   トービーとでっぷりしたしんし 5 4 トビーとハットきょう  
7 2   トーマスのもめごと 5 5 トーマスとけいさつかん  
7 3   トービーとジェームズ 6 1 きたないきかんしゃ  
7 4   キンドリー夫人のクリスマス 6 2 トーマスのクリスマス・パーティー 原作を大幅に脚色
8 1   ほりにはまったゴードン 6 3 ゴードンみぞにおちる  
8 2   かれ葉 14 2 どろんこゴードン  
8 3   ちんぼつしたトーマス 6 4 あなにおちたトーマス  
8 4   ペンキとお召し列車 新1 2 じょおうへいかがやってくる  
9 1   め牛だ! 7 1 せんろのうし  
9 2   おいつけバーティー 7 2 おいかけるバーティー  
9 3   たすかったトレバー 7 3 いのちびろいしたトレバー  
9 4   ふる鉄エドワード 7 4 おんぼろエドワード  
10 1 S スカーロイのたのしかった日々 新3 3 がんばりやのスカーロイ 原作2話分を映像で1話に
10 2 S 機関車サー・ハンドル 新3 4 わがままなきかんしゃ  
10 3 S ピーター・サムとばいてんのおばさん 新3 5 からかわれたピーター・サム  
10 4 S スカーロイのかつやく 新3 3 がんばりやのスカーロイ 原作2話分を映像で1話に
11 1   パーシーとしんごう 8 1 パーシーとしんごう  
11 2   パーシーとダック 8 2 ダックしごとをもらう  
11 3   パーシーとハロルド 8 3 パーシーとハロルド  
11 4   パーシーとこう水 12 2 パーシーとこうずい  
12 1   パーシーのとびこみ 8 5 うみにおちたパーシー  
12 2   ゴードンロンドンへ        
12 3   じゅうれん 12 3 ほめられなかったジェームス  
12 4   ふとっちょのきょくちょうの機関車たち 新2 1 トーマスととくべつなてがみ  
13 1   こぶなし機関車 12 4 ゴードンとゆうめいなきかんしゃ  
13 2   ディーゼル機関車ディーゼル 9 1 ディーゼルがやってきた  
13 3   ディーゼルのたくらみ 9 2 ディーゼルのわるだくみ  
13 4   とこやへいったダック 9 3 とこやにいったダック  
14 1   あっ貨車が! 15 1 しんじられるきかんしゃ 原作を大幅に脚色
14 1 S あっ貨車が! 新5 1 サー・ハンデルのけびょう 脚色せず2度目の映像化
14 2 S かえってきたスカーローイ 新5 2 なつかしのわがや  
14 3 S ダンカンのロックンロール 新5 3 ロックンロール  
14 4 S ちびのとしよりふたご        
15 1   ふたごの機関車 9 4 ふたごのきかんしゃ 原作を省略して脚色
15 2   はんにんはどちら        
15 3   いじわるやのブレーキ車 9 4 ふたごのきかんしゃ 原作2話分を映像で1話に
15 4   みんなの代ひょう 9 5 みんなのだいひょう  
16 1   トーマスの大しっぱい 10 2 トーマスあさごはんにおじゃま  
16 2   しんけいしつなデイジー 10 3 きむずかしやのデイジー  
16 3   牛の目だまはもうたくさん 新2 2 デイジーとおうしのめだま  
16 4   貨車にのりあげたパーシー 10 4 かしゃにのりあげたパーシー  
17 1 S とくせいのえんとつ 新6 1 とくせいのえんとつ  
17 2 S じょうきローラー 新6 2 スチームローラー  
17 3 S ふへいやダンカン 新6 3 ボディをみがいて  
17 4 S ゆうかんな機関車 新6 4 ゆうかんなきかんしゃ  
18 1   ブルーベル鉄道のステップニー 新5 4 トーマスとステップニー 原作を大幅に脚色
18 2   ステップニーりんじ列車をひく 新5 4 トーマスとステップニー 原作2話分を映像で1話に
18 3   ステップニーとクリケットのしあい 新4 4 しあいちゅうだん  
18 4   ディーゼル機関車とやまたかぼう 新6 5 ディーゼルとぼうし  
19 1 S 登山鉄道の機関車        
19 2 S カルディーのつくりばなし        
19 3   ロード・ハリーのだっせん        
19 4   魔の尾根        
20 1 S 百年まえのスカーローイ        
20 2 S あばれんぼうのスカーローイ        
20 3 S どろくさいじだいおくれ        
20 4 S 公爵デューク        
21 1   ビルとベン 10 5 ふたごのビルとベン  
21 2   みつばちとジェームズ 16 1 あかはなのジェームス  
21 3   いのちびろいしたゴードン 11 1 しせんをはしったゴードン  
21 4   エドワードのはなれわざ 11 2 がんばりやのエドワード  
22 1   線路のじゃり        
22 2   目には目を        
22 3 S マイクのきてき 新3、6 2 かわったきてき 原作を大幅に脚色
22 4   やくにたつ鉄道        
23 1   ヘンリーと炭水車 16 4 たんすいしゃがほしい  
23 2   ヘンリーの大かつやく        
23 3   大だっそう 16 5 オリバーのだっしゅつ  
23 4   小西部鉄道 16 5 オリバーのだっしゅつ  
24 1   ドナルドのあひる 13 1 ドナルドのあひる  
24 2   オリバーの大しっぱい 17 1 ちょっとちがうよオリバー  
24 3   トードのてだすけ 新3 2 トードのめいあん  
24 4   ぶくぶくバルジー 17 2 にかいだてバスのバルジー  
25 1 S おじいちゃんポッポ 新1 3 ガミガミじいさん  
25 2 S デュークとフォールコン 新2 3 ブルドッグ  
25 3 S デュークとスチュアート 新2 4 かちめなし  
25 4 S ねむれる森の機関車 新1 4 ねむりひめをさがせ  
26 1   ゆうれい列車 11 3 ゆうれいきかんしゃ  
26 2   け虫 11 4 けむしになったパーシー  
26 3   ディーゼル機関車メイビス 15 2 いしきりばのメービス  
26 4   トービーのつなわたり 15 3 トビーのつなわたり  
27 1          
27 2   Mind that Bike 新4 2 ゆうびんやとバン  
27 3   Fish 新3 2 さかなにはきをつけろ  
27 4   Triple Header        
28 1   Old Stuck-Up        
28 2   Crossed Lines        
28 3   Fire Engine        
28 4   Deep Freeze 新5、2 4 いきすぎだよ、ジェームス  
29 1 S Patience is a Virtue        
29 2 S Peter Sam and the Prickly Problem        
29 3 S Pop Special        
29 4 S Sir Handel Comes Home        
30 1   Thomas,Percy,and the Coal 6 5 トーマスとパーシーとせきたん  
30 2   The Runaway 8 4 こわれたブレーキ  
30 3   Better Late than Never 10 1 おくれるのもわるくない  
30 4   Drip-Tank        
31 1   High-Speed Gordon        
31 2   Smokescreen        
31 3   Fire Escape        
31 4   Gordon Proves His Point        
32 1   Mavis and the Lorry        
32 2   Toby's Seaside Holiday        
32 3   Bulstrode 新4 1 ちょっとしたみもの  
32 4   Toby Takes the Road        
33 1   Scrambled Eggs        
33 2   What a Picture!        
33 3   Trevor Helps Out        
33 4   Down the Drain        
34 1   We Need Another Engine        
34 2   Sticking-Power        
34 3   Jock        
34 4   Teamwork        
35 1   Museum-Piece        
35 2   Not the Ticket        
35 3   Trouble on the Line        
35 4   Thomas and the Railtour        
36 1   Snow Problem;        
36 2   Washout!        
36 3   Toby's Megatrain        
36 4   Thomas Comes Home        
37 1   Out of Puff        
37 2   Overhaul        
37 3   Sliding Scales        
37 4   Henry Sees Red        
38 1   Percy's Porridge        
38 2   Cab Over Wheels        
38 3   Foaming at the Funnel        
38 4   Wired-Up        
39 1   Birdstrike        
39 2   Edward and the Cabbages        
39 3   Rabbits        
39 4   Golden Jubilee        
40 1 S Speedkiller 新4、1 4 レニアスのジェットコースター  
40 2 S Sir Handel's Plan        
40 3 S Dirty Water        
40 4 S I Name This Engine        

[編集] 小学館の展開

原作絵本の日本における権利については、人形劇が作られる前からポプラ社が有していたが、人形劇が日本で始まった頃は、小学館も人形劇に関する優先権(独占権?)を入手した。

これにより小学館発行の幼児向けテレビ番組雑誌「テレビといっしょ」にもトーマスが頻発する事になったが、巻末のカラーピンナップには原作の挿絵も登場、当時まだ人形劇に登場していなかったスカーローイやリーニアス(人形劇ではスカーロイとレニアス)や、現在も人形劇に登場していないカルディー登山鉄道までが掲載される事になった。

またイギリスで発売されていた人形劇関連絵本(汽車のえほんではない)も、挿絵ごと同誌に掲載される事になったが、この時の翻訳はまた別の訳者が行なっている。こうした原作にもあるストーリーの翻訳は、「きかんしゃトーマスとなかまたち原画展」のパンフレットでもさらに別の訳者が訳した為、結果として同じストーリーでも汽車のえほん版・人形劇版・アニメえほん版・テレビといっしょ版・原画展版と5種類の翻訳が存在する事となった。

[編集] その後の原作と人形劇

人形劇の成功により出版社は、トーマスを主人公にした物語をクリストファーに要求したのだが、実際の創作はそう簡単には行かなかった。タイトルはトーマスにちなんで名付けられたが、実際にはトーマスが出てこない巻が現れた。「Thomas and the Fat Controller's Engines」はトーマスは1話だけの登場、そして、「Thomas Comes Home」は最後までトーマスが不在だった。1997年にオードリー牧師が死去、全ての権利がブリット・オールクロフト社に渡り、完全なオリジナル・ストーリーが制作出来るように契約も変更された。

1998年の人形劇第5シーズンでは、原作に登場しないキャラクターが次々と創造され、ブリット・オールクロフト社は、原作の代わりに人形劇から作った写真絵本を多種類にわたり出版した。キャラクターの増加で関連玩具のバリエーションを増やした代わりにブリット・オールクロフト社は、原作の流通をコントロールしてばら売りの絵本を品薄状態にし、子どもたちの目に触れないようにした。一方で主に大人が購入する大判の全巻合本と高価な全巻BOXは、普通に流通していた。人形劇を見てくれている子どもたちの混乱を避ける為の処置のようだ。具体的には未映像化エピソードの存在が原作に多い事、映像化順序を入れ替えた事による矛盾点があること、映像化にあたり原作と変更した点があること、挿絵と人形劇用ミニチュアとの相違があること、などが問題点。

またブリット・オールクロフト社は、巻を追う毎に映像作品と乖離し人形劇の原作には使用しづらくなったうえに、巻を追う毎に売り上げが低迷してきたクリストファーの新作の刊行を、1996年の第40巻「New Little Engine」で打ち切り、既刊分を全て品切れと同時に絶版にした。理由は原作を品薄にしたのと同じ。処遇が厳しいのはそれだけ支持が低かったから。これらの処置は、既に原作が、子どもたちに対する役目を終えている事を示していた。キャラクターとしてのトーマスの一貫性を保つ意味では最善のマーケティングといえる。こうして現在に至る原作の状況が作られた。

父の死とテレビ化による権利譲渡によりクリストファーは、権利者の許可無く勝手に「汽車のえほん」を出すことができなくなったため、「汽車のえほん」は暫くの間、発表休止に入った。その間クリストファーは「汽車のえほん」の全権利を買収し掌握しているギラン(トーマス)社に続巻を働きかけ続けていたが、実現はしなかった。2000年に劇場版きかんしゃトーマスが興行的に失敗してから状況が変化した。まず2002年にギラン(トーマス)社がヒット・エンターテイメント社に身売りしブリット・オールクロフトが社長の座を追われ、程なく2005年にはイギリスの投資会社(エイパックス・パートナーズ社)がヒット・エンターテイメント社を買収し傘下に収めブリット・オールクロフトは社内での影響力を失い退社した。オールクロフトが去ってまず2005年に27・28巻がトーマス60周年記念出版として新装再販された。しかし新装版は古くからのファンには大変不評だった。このころギラン(トーマス)社とクリストファーが和解した、和解の直後2007年9月ついに41巻が発行されることになった。同時に長らく絶版になっていた27~40巻も、8月には旧版の装丁で再販される事になった。新刊の41巻も当然古い装丁にわざわざ合わせてある。高価なBOXセットや大判の合本も同時に発売された。イギリスでの旧版の異常な古書価に対応したマニア対策の側面が強いといえるが、権利者側の体制の変化で、クリストファーの著書が再び流通するようになった。

[編集] 関連項目

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