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きかんしゃトーマス・汽車のえほんのレギュラー機関車 - Wikipedia

きかんしゃトーマス・汽車のえほんのレギュラー機関車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

きかんしゃトーマス・汽車のえほんの登場キャラクター > きかんしゃトーマス・汽車のえほんのレギュラー機関車

本記事ではレヴランド・ウィルバート・オードリーと息子のリチャード・クリストファー・オードリー(原作27巻から)が作り上げた 、イギリスの架空の島ソドー島を舞台に、そこの鉄道網で活躍する機関車や自動車などとそれに関わる人々を描いた絵本『汽車のえほん』(きしゃのえほん、原題・The railway series)と、その映像化作品『きかんしゃトーマス』(きかんしゃとーます、原題・Thomas the Tank Engine & Friends)の内、1号機トーマスから11号機オリバーまでの、レギュラーとも言える蒸気機関車のキャラクターを扱う。

なお『汽車のえほん』に登場した機関車の擬人化は、ディジーとメイビス以外は全て男性で書かれている。


注意以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] トーマス

実物の蒸気機関車にお面を付けたトーマス(イギリスでのイベント)
実物の蒸気機関車にお面を付けたトーマス(イギリスでのイベント)
原作絵本の挿絵においてトーマスだけは最初から車体に1のレタリングがされていた訳は、実際にクリストファーが持っていたオードリー牧師お手製のトーマスのおもちゃがそうだったから。
  • 原作初登場-2巻「機関車トーマス」1話「なまいきなトーマス」
  • 人形劇初登場-1巻1話「トーマスとゴードン」
  • 他の主役巻-4巻「がんばれ機関車トーマス」
  • カラーリング-青
  • 性格‐とても活発で時々失敗もするが、仲間達みんなから親しまれている。また、時間には非常にうるさい。
  • 声優‐戸田恵子(第1-8シーズン)→比嘉久美子(第9シーズン-)
  • BGM‐当然テーマソングのインストゥルメンタル
  • 車輪配置
動輪は3軸(車軸配置0-6-0)だが、内側シリンダー式のため主連棒(コネクティング・ロッド)が無いように見える。日本には同様の例が狭軌のためか、善光号ぐらいしかない。しかしイギリスでは保守点検に不利なはずなのに、不要な振動が起きにくいのが好まれるのか、小型機を中心に多用されている。
  • 運用
当初ナップフォード駅の客車・貨車の構内入れ換えや、重量列車の発車補助をしていたが、或る出来事があってからは、アニーとクララベルという2両の客車と共に、ファークアーまでの支線の運行を任された。しかしファークアーから先の採石場に繋がる貨物専用線には、路面区間があり、本来路面区間の走行に対応する装備を持たないトーマスは、適任ではなかった。間合い運用で夜行郵便列車などの、本線の小編成の運行に就くこともある。
  • 原作と人形劇の違い
ダンゴ鼻がダルビーの絵では大きく、映像化するのに難があった為か、人形劇ではかなり小さい鼻になっている。もっともキャラのイメージは変っていない。またアニーとクララベルのデザインが、原作では大人しいデザインのボギー車、人形劇では屋根等に癖のついた単車(日本における鉄道開業時の客車と似ている)になっている。また人形劇のタイトルによく使われるイラスト(煙突から出る煙に英語版タイトルが入っている)は、原作2巻の表紙をそのまま使ったもの。
  • モデル
第2巻の挿絵を最初に描いたレジナルド・ペインは、「おもちゃのトーマス」のままでは、挿絵には使えないと判断して、ロンドン・ブライトン・アンド・サウスコースト鉄道の「クラスE2」をモデルにトーマスを描いた。再版時にレジナルド・ダルビーの絵に差し替えられたが、モデル機関車は継承され現在のテレビシリーズにそのまま引き継がれている。
尚、ロンドン・ブライトン・アンド・サウスコースト鉄道には似たデザインのタンク機関車に「クラスA1X」があるが(作中では「ステップニー」のモデル機関車)、この機関車が「クラスE2」と混同され、イギリス国内の保存鉄道で「機関車トーマス」として走っている事がある。
  • その他
    • 成立の過程は、汽車のえほんの中で詳述。第2巻のレジナルド・ダルビーの挿絵の考証がしっかりされているところをみると、オードリー牧師は、第3巻で懲りているのだろうとも思えるが、単に前任者のレジナルド・ペインが描いた写実的だったと伝えられている画をまねただけなのかも知れない。
    • 人形劇で話の終わった後の出演紹介で、トーマスが出た話では基本的にトーマスが最初に紹介されるが、第5シリーズからは殆ど最後に紹介された。
  • 嫌いなもの
    • 或る時タンクにが入り込んで苦しい思いをした事から、魚が大嫌い。
    • 除雪機を付けるのが大嫌いで、一度壊したこともある。

[編集] エドワード

1896年に落成。力は弱いが親切な性格で、頑張りや。しかも物知り。大型機関車に馬鹿にされることもあるが、真面目。それだけではなく、いじわるな貨車たちですら彼の言うことなら必ず聞き(そのためか、殆ど事故を起こさない)、みんなからの信頼も厚い。おじいさん機関車(原作9巻「エドワードはもう年をとっていて~」からも判明)として紹介される事もあるがあまり年寄り臭い話し方はしないので、おじいさんというよりはよき先輩という印象を与える。だが時より初対面の新しい仲間を嫌ったりすることや、怖い話をしたりして、みんなを怖がらせることもある。
  • 声優‐高戸靖広(第1-8シーズン)→佐々木望(第9シーズン-)
  • BGM-エドワードらしい優しさのある曲。シリーズ中盤ではエドワード以外のシーンにも使われる。
  • 車輪配置-動輪は2軸(車軸配置4-4-0)、内側シリンダー式。
  • 運用
  • ソドー鉄道の機関車達の重鎮で、物語が始まった時から本線で小列車ばかり引いていたが、いつの間にかウェルスワース(エドワードの駅)構内の貨車の入れ替えや、ウェルスワースからブレンダム港へ分岐する「エドワードの支線」で働く事になる。本線のウェルスワースからマーロンにかけての急勾配(通称:ゴードンの丘)で補機を務めることもある。
  • 人形劇のみだが専用の雪かき機を持っている(形状としては第7シーズンから登場するエミリーの物と同じだが、横の色は青)。
  • ソドー島の彼のポスターが彼方此方に貼られたことがある(そのことが切っ掛けでジェームスは焼きもちを焼いた(しかし本人は知らない))。
  • 原作と人形劇の違い:初期レギュラーと言う事もあり殆ど無し。あえて言うなら、人形劇ではほほに赤みが入る事がある。
  • モデル-調査中。

[編集] ヘンリー

動物達が大好きで優しいが、少々臆病で強がりな一面もある。車体が汚れるのを極端に嫌った時期があって、に濡れるのを嫌がって雨天時に列車を牽引したままトンネルから出るのを拒否し、問題を起こしたこともある。最近はめったに旅客列車を担当しないので、たまに担当すると貨物列車と同じように牽いてしまって、客から苦情がくるほど牽引の技術が鈍ってしまった(しかし時々客車を引いてるシーンがある)。他にも炭水車を6台も付けたり(それも解体処理予定の廃車である)、と変な話題には事欠かない。
  • 声優‐堀川りょう(第1-8シーズン)→金丸淳一(第9シーズン-)
  • BGM-雨の日やフライング・キッパーを思わせる優雅な曲。「フライング・キッパー」では危険を匂わせる専用のテイクがある。
  • 車輪配置-動輪は3軸(車軸配置4-6-0)
  • 運用
普段はナップフォード・ビッカースタウン間の本線で貨物列車牽引が多いが、旅客列車も担当する。臨時の魚介類専用急行貨物列車「フライング・キッパー」を牽引することもある。
  • 原作と人形劇の違い
原作ではゴードンと殆ど同じで、鼻筋が通って精悍さがあり、三角眼だった。人形劇では眼を動かすギミックが使えなかった為か、眼が三角から半円になり、さらに眼が中央に寄る等、ゴードンより小ささを感じる作りになっている。また原作1巻巻末で作業者が「雨も平気になるように」という理由で青+赤ラインに変身させたが、2巻あたりから体調を悪くし、加えてゴードンと区別が付き難い(連結器、炭水車などに若干の違いはある)ため、5巻から元に戻された。さらに人形劇では炭水車の高さが高く、改造後の運転室付近の処理もいい加減である。挿絵画家レジナルド・ダルビーの鉄道に関する知識の無さと、一貫性の乏しさがストーリー構成のみならず模型の造型にも表れた格好となった(本シリーズの挿絵画家としても、ダルビーは問題視されていた)。
  • モデル
改造前の姿はロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道(LNER)の「クラスA1」がモデルだが、改造後の姿はロンドン・ミッドランド・アンド・スコティッシュ鉄道(LMS)の有名な「ブラック・ファイブ」こと「クラス5」がモデル。
因みに「でたらめダルビー」の面目躍如たる機関車がこのヘンリーである。ヘンリーがグリーン塗装になっても、ゴードンそっくりのヘンリーの挿絵がダルビーによって描かれていた為、色でしか区別できない、という事態に何度も陥った。ヘンリーが大改造を受ける遠因も「形を変えなきゃしょうがない」と、あまりの杜撰ぶりに見かねたオードリー本人が指摘したためである。
  • その他
元々は火室が小さく、質の悪い石炭では力が出ない為、燃焼時の発熱量は多く特別高価なウェールズ炭(一般的な石炭の発熱量12700BTU/Ibに対しウェールズ炭は13900BTU/Ib)を特別に支給される。その後、同じ原作6巻の中でフライング・キッパー号を牽引中に脱線事故を起こした際、修理と同時に、英国本土のクルー工場でベルペヤ式火室改造され、通常の石炭でも十分な出力を得られるようになった(だが第10シーズンでは通常の石炭だと真っ黒い煙が出やすい為、またウェールズ炭を使用している(但し、それがウェールズ炭なのかは語られていない))。
また全シーズンを通じて故障、修理の回数が多い。
第9シーズンから専用の雪かき機を持っていることが分かる(形状としては第7シーズンから登場するエミリーの物と同じだが、横の色は緑)。
好きな木は森の外れにある願いの叶う木とロッホ城近くの森にある背の高い松の木。

[編集] ゴードン

モデルとなったLNERクラスA1
モデルとなったLNERクラスA1
  • 英名-Gordon
  • 英語版-en:Gordon the Big Engine
  • 形態-テンダー式
  • 原作初登場-1巻「三だいの機関車」2話「いばりんぼうのゴードン」
  • 人形劇初登場-1巻1話「トーマスとゴードン」
  • 他の主役巻-8巻「大きな機関車ゴードン」
  • カラーリング-青
  • 性格-プライドが高く、いばりんぼうだが仕事は張り切る。また貨車を引かされるとヘソを曲げ、トラブルや事故を起こす。
  • 声優‐内海賢二(第1-8シーズン)→三宅健太(第9シーズン-)
  • BGM-もちろん急行列車がすっ飛ぶイメージ。「トーマスとゴードン」では話の都合もあり、長尺で聴ける。
  • 車輪配置-動輪は3軸(車軸配置4-6-2)
  • 運用
主に本線の急行列車牽引が任務。最高時速は160km/h以上。炭水車の容積は石炭8トン、水22.75キロリットル。客車を20両牽引できる。
  • 原作と人形劇の違い
原作ではヘンリーと同じ顔だった。人形劇では眉間にシワの寄った恐い顔になっているが、自信満々の顔と失敗して落胆した顔が同じなのはゴードンならでは。細かい所では人形劇の方が、バッファ(連結器の横にある2つのクッション)が少し丸くなっている。後述のフライング・スコッツマンは、人形劇では権利関係がクリア出来なかったのか、炭水車がちょっと出ただけ。 また人形劇では、一人称が「俺」「俺様」になっているが、原作では他の機関車同様「僕」と訳されている。
  • モデル
あの有名な機関車フライング・スコッツマンと兄弟という作中設定で明らかなように、ロンドン・アンド・ノースイースタン鉄道(LNER)の「クラスA1」がモデルだが、実際のA1は全てA3へ改造され、蒸気機関車全盛期に消滅。またオードリー牧師独自のアレンジで実際のA1との相違点が多く、これらはソドー島入線に際してクリュー工場で改造されたものらしい。事実、ゴードンの個性の1つになっている四角いバッファーは、実際のA1にはありえない装備である。なお顔のモデルは、初版当時の担当編集者でダルビーを3代目の画家に起用したエリック・マリオットと伝えられている。
  • その他
  • ヘンリーと同じく大型のテンダー機関車だが、ヘンリーよりも力が強い。誹謗中傷は走るソーセージ。貨車を扱ったり支線を走ることは大嫌いだが、貨車を扱わないわけではないし、第6シーズンくらいからエドワードの支線には頻繁に入線している(最初に入線したときは、駅長の連絡ミスでエドワードを本線に入れてしまったことが原因で、入線せざるを得えなくなった)。日ごろ支線を馬鹿にしていたので、間違えて初めてブレンダム港に来たときは、とある事でちょっと痛い目に遭ってしまった。
  • 第5シーズンの25話目では除雪作業の為大きな真っ黒い除雪車を押していた(しかし、とある事でちょっと痛い目に遭ってしまってから、それ以降は専用の雪かき機が登場する第9シーズンまで除雪作業をしていない)。
  • 第9シーズンからは専用の雪かき機を持っている(形状としては第7シーズンから登場するエミリーの物と同じだが、横の色はエドワードと同じ青)。
  • 第10シーズンではスピードの新記録達成の為島中を回ったが、ある出来事から一度は記録作りを諦めたことがある(その後、二度目のスピード記録達成記念としてトップハム・ハット卿から自分専用の客車をもらった。)。

[編集] ジェームス

  • 英名-James
  • 英語版-en:James the Red Engine
  • 形態-テンダー式
  • 原作初登場-2巻「機関車トーマス (絵本)」4話「トーマスときゅうえん列車」
  • 人形劇初登場-2巻3話「ジェームスのだっせん」
  • 他の主役巻-「赤い機関車ジェームズ」(汽車のえほん第3巻)
  • カラーリング-赤(詳細は後述)
  • 性格-少し怒りっぽいが、お調子者でもあり、思い込みが激しい。綺麗好きで、汚いものと貨車は大嫌い。
  • 声優‐森功至(第1-8シーズン)→江原正士(第9シーズン-)
  • BGM-いかにもうぬぼれ屋の様な、少しおどけた感じ。客車と貨車で作り分けたのか、テイクの種類が他の機関車より多い。
  • 車輪配置-動輪は3軸(車軸配置2-6-0)、内側シリンダー式。
  • 運用-客車も貨車も扱うが、上記のとおり貨車が嫌い。
  • 原作と人形劇の違い-「」と「」の発音の違いのみ。ちなみに新装再版では「機関車ジェームス」となっている。
  • モデル-いろいろ採り立たされているが、そっくりなモデル機関車は無い。作者オードリーと挿絵画家ダルビーが、いろいろなテンダー機関車の要素を集めてデザインしたフリーランス機関車と思われる。
  • その他
    • 客車を乱暴に扱って故障を起こし、乗客がもっていた「靴ひも」(原作は「ブーツのかわひも」)で修理するトラブルを起こし、トビーなど仲間の機関車からしばらくは、その「靴ひも」の事でからかわれた。
    • 誹謗中傷は錆びたくず鉄。
    • ハチに刺された事がある。。
    • ゴードン、ヘンリーと共に謹慎処分を受けたことがある。
    • 塗装をぬりなおされる度に自慢する(ジェームスは作中何度も塗りなおされる)。但し、塗装に関しては(汚されるなど)不遇な立場になることも多い。
    • 第9シーズンからは専用の雪かき機を持っていることが分かる(形状としては第7シーズンから登場するエミリーの物と同じだが、横の色は赤)。
  • 復旧内容と色について
原作では2巻に黒色で登場し、元々は木の動輪が2軸という古い形の機関車だったが、猛スピードで走る貨車たちに押されて事故を起こす。トーマスがクレーン車を使って助け、この後ヘンリーと同じクルー工場で、鉄製の動輪と制輪子と赤+黒・金ラインをもらった(3巻~現在)赤い車体色は彼の一番の自慢になっている。もっとも原作1巻には、ジェームズそっくりの赤い機関車が登場してるのだが…人形劇ではそのシーンが、トーマスに置き換えられているが、トーマスの登場シーンの前にジェームスがでているためである。

[編集] パーシー

実物の蒸気機関車にお面を付けたパーシー(イギリスでのイベント)
実物の蒸気機関車にお面を付けたパーシー(イギリスでのイベント)
トーマスの親友。頑張りやだが、イタズラ好きで少しおっちょこちょい(ちなみに幽霊などがもの凄く苦手らしい)。また、ソドー島に来てだいぶ経っているにもかかわらず、知らない言葉が多い(よく、「○○ってどんな意味?」と仲間に聞く。例:「お披露目」→「お白身」)。子供たちに最も人気のあるキャラクター。1~2歳児は「パープー」と呼ぶことが多い。
  • 声優‐中島千里(第1-8シーズン)→神代知衣(第9シーズン-)
  • BGM-笛(ピッコロ?)とウッドブロックを使った、いかにもチビでおしゃまな感じ。
  • 車輪配置-動輪は2軸(車軸配置0-4-0)タンクの水容量は2.73キロリットル。
  • 運用
トーマスが支線に転じた事で、ナップフォード駅の入れ換えをゴードン達がしなくてはならなくなった事によるストライキが発生。ハット卿が機関車工場から購入、ソドー島へやってきた(ちなみにどこの工場から来たかは不明)。当初ナップフォード駅の客・貨車の構内入れ替えを主な任務としていたが、取扱量の急増で小出力のパーシーは任を解かれる。以後、児童専用列車(最近は、たまに列車を担当すると客車をぶつけてしまったり、駅に着いてからは大量の蒸気を吐いてしまうほど酷く決まりが悪くなってしまっていたが、ゴードンの指導の元、その決まりの悪さは克服された)・夜行郵便列車・ミルク集荷列車の牽引など小編成の運行を中心に、貨車の入換え応援もこなしている。また、冬期間になると除雪作業をするようになる。その為、自分専用の雪かき機を持っている(初登場時の形状としては第7シーズン以降出てこなくなったダックの物が使われたが、それ以降はヘンリーと同じになる)。
  • 原作と人形劇の違い
原作では顔のパーツが、ゴードンとヘンリー、エドワードとジェームズ(ただし彼らは鼻が違う)、パーシーとトーマスと言う同じ形態のコンビになっていた。人形劇ではパーシーの方が眼や鼻を小さくする等、トーマスと違いを出し(ただし非常に極端な表情のシーンは、トーマスと同じ顔パーツを付けて撮影)結果として原作より人形劇の方が、より人気の高いキャラとなった。
  • モデル-イギリスの鉄道車両メーカーが、4大私鉄向けに作った統一規格機関車の一種。尚、当初のパーシーは実在しない出鱈目なデザインをダルビーに施された。ガンバ&ピーター・エドワーズ(エドワード夫妻)に担当の挿絵画家が交代してから、ようやくモデル機関車の存在するデザインに描き直された。

[編集] トビー

  • 英名-Toby
  • 英語版-en:Toby the Tram Engine
  • 形態-タンク式
  • 原作初登場-7巻1話「トービーとでっぷりしたしんし」
  • 人形劇初登場-5巻4話「トビーとハットきょう」
  • 他の主役巻-前述の7巻が初登場かつ主役で、他は無し(日本未翻訳の27巻以降にはある)用途が特殊な為だろうか。
  • カラーリング-木造のため、ブラウン
  • 声優‐川津泰彦(第1-8シーズン)→坪井智浩(第9シーズン-)
  • BGM-ゆっくりのんびりした感じ。また機関車達は動き出す前に必ず汽笛を鳴らすが、トビーは路面機関車なので鐘がチンチンと鳴る。
  • 車輪配置-動輪は3軸(車軸配置0-6-0)
  • 運用
前に牛よけ、横に脇板の付いたおかしな格好の機関車。エドワード・トーマス・パーシーの更に下の出力しかない最小出力機関車だが、路面区間を走行できる装備を持っている。ハット卿の鉄道にやって来る以前の路線(第5シーズンからその路線の機関庫が復活している)が廃止された翌日、客車のヘンリエッタ共々ハット卿に引き取ってもらわれ、路面区間がある路線での貨物列車の牽引や工員輸送の運用に就いた。普段はメービスらと共にファークアーの先の採石場で働いているが、観光客用の貸切列車などいろいろな小編成の牽引もおこなう(貸切列車牽引の時普段ヘンリエッタを使っているが、トーマスが他の任務で不在の場合は、彼がアニーとクララベルを牽引することもある。またエドワードが他の任務で不在の時は、ウェルスワース駅構内の貨車入換えを務めることもある。
  • 原作と人形劇の違い
原作のトービーは今の鉄道に来てから番号が付き、汚れた車体も茶と青に塗り替えてもらった。しかし人形劇のトビーは造形が変えられない為、色も番号も最初からそのまま(脇板の色がグレー)。また最初にハット卿と会った時のお互いの関係が、原作ではわからない様になっていたが、人形劇の日本語版では最初からネタばらしをしている。
  • モデル-ロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道(LNER)の「クラスJ70」。蒸気で動く、日本では珍しい形の路面機関車

[編集] ダック

実物の蒸気機関車にお面を付けたダック(イギリスの博物館)
実物の蒸気機関車にお面を付けたダック(イギリスの博物館)
モデルとなったグレート・ウェスタン鉄道5700型蒸気機関車
モデルとなったグレート・ウェスタン鉄道5700型蒸気機関車
  • 英名-Duck
本名はモンタギュー (Montague)。本人はあだ名でダックと呼んでほしい、と語っている。アヒルと雰囲気が似ているためだが、モデル機関車(グレート・ウェスタン鉄道5700型蒸気機関車)の揺れ方がアヒルを連想させたと思われる。
  • 英語版-en:Duck the Great Western Engine
  • 形態-タンク式
  • 原作初登場-11巻2話「パーシーとダック」
  • 人形劇初登場-8巻2話「ダックしごとをもらう」
  • 他の主役巻-13巻「ダックとディーゼル機関車」
  • カラーリング-緑
  • 性格-タンク式にしては珍しく仕事熱心。
  • 声優‐塩屋浩三(第2-6シーズン)→(第12シーズン?)
  • BGM-ダックはあひると言う事で、よちよち歩くイメージ。また汽笛が大西部鉄道仕様の為、皆より音が低い。
  • 車輪配置-動輪は3軸(車軸配置0-6-0)。内側シリンダー。
  • 運用
小出力のパーシーの替わりに、取扱量の急増したナップフォード駅の客・貨車の構内入換をする為、ハット卿が元大西部鉄道だった鉄道局から買って来た。この鉄道に来るまではパディントン駅(これはトーマス同様、イギリスの有名な童話で人形劇にもなった「くまのパディントン」の命名理由となった、実在の駅である)で働いていたと言う話が、原作12巻2話「ゴードン、ロンドンへ」において、自身の口から言及されている。ただしこの話はロンドンの駅の位置関係が、イギリス人の大人でなければ理解しにくい為か、映像化されていない。休止していたナップフォードから西アルルバーまでの海辺の支線が旅客営業を再開してからは、オリバーと共にそこの運行が主になり、そこで客車のアリスやミラベルを引く事になる。本線の「通称:ゴードンの丘」で補機を務めることもある。人形劇のみだが専用の雪かき機を持つ(形状としてはドナルド・ダグラスと同じ)。最近では登場回数が減り、第7シーズンは登場するもセリフなし、第8シーズン以降は1度も登場しなかった(但し、第10シーズンの挿入歌の映像の中で一度だけ登場した)。
  • 原作と人形劇の違い
順番としては「8」だが、原作ではそれが付かず、運転室の前方下に「5741」とある。これは大西部鉄道の略称"GWR"(Great Western Railway)を大切にした為と思われるが、人形劇ではさすがに原作と同じ位置で「8」が付いた。また原作において画家が代わる狭間に登場したため、顔の変遷が激しい。
    1. 唯一ドールビーがダックを描いた11巻ではゴードンと同じ三角眼で、なぜか関根勤風。
    2. 12~15巻のケニーは、丸眼で口の横にエクボ。人形劇ではこれが使用されている。ただし笑うと眼が半円になるのは人形劇オリジナル。
    3. 18~24巻のエドワーズではまた顔が変わっている。
    4. クリストファー画の分では27巻がトーマスと同じ顔、28巻以降はまた別の顔になるが、前述の番号が付かなくなった。
  • モデル
車体側面の「G・W・R」の文字(Great Western Railway、つまり大西部鉄道の略称)と、原作での車体番号「5741」からもわかるようにグレート・ウェスタン鉄道の「5700クラス」(または「8750クラス」)がモデル機関車。同社名物のパニア型の機関車で、イギリスのパニア型タンク機関車の代表的車両。このパニア型は、パーシーのようにボイラーに覆い被さるように水タンクを配置したサドル型タンク機関車に比べて重心位置が低く、走ってもバランスが良いという特徴がある、タンクの下側が空いているため、内側にシリンダーを配置した場合に、弁装置のメンテナンスが容易になる特徴がある。

[編集] ドナルド

[編集] ダグラス

  • 英名-Donald & Douglas
  • 英語版-en:Donald and Douglas
  • 形態-テンダー式
  • 原作初登場-15巻『ふたごの機関車』1話「ふたごの機関車」
  • 人形劇初登場-9巻4話『ふたごのきかんしゃ』
  • 他の主役巻-彼らも登場が遅いので、15巻が初登場かつ主役。
  • カラーリング-黒。青もあるが後述。
  • 性格
二人は双子で、側面のロゴや車体番号を見なければ、全く見分けがつかない。一心同体であり、いつも一緒に働いている。スコットランドからやってきた為、寒さに強い。原作、人形劇ともに喋り方が独特である(後述)。
  • 声優‐ドナルド:佐藤佑暉(第2-7シーズン)→?(第11シーズン-)、ダグラス:遠藤武(第2-7シーズン(第4シーズン一話のみ:佐藤佑暉))→?(第11シーズン-)
  • BGM-もちろんスコットランドのバグパイプを使用。汽笛も他の鉄道所属だった為か、かなり音が低い(原作でもネタとして使用)。
  • 車輪配置-3軸(車軸配置0-6-0)内側シリンダー。
  • 運用
ナップフォード駅の客・貨車の構内入換えをダックから引き継ぐほか、冬季の除雪作業を主な仕事とする。ダックの海辺の支線に、多客時の支援として入ることもある。時々故郷が恋しくなることがあるが、同じくスコットランド出身のカレン卿のお城へ行くことによって、二人は里帰りをした気分になる。初登場以降のシーズンでは、双子のどちらかが単独出演している話が数話ほど設けられた。最近は登場回数が減り、第5シーズン(ただし止まっている所や、回想に出てくるところが確認されている。)と第8シーズンから第10シーズンに掛けて1度も登場しなかったが、但し、第8シーズンのナレーションでのみ登場した(また、第8シーズンの「いだいなエドワード」の未公開シーンでは急勾配を登るエドワードを応援しているシーンがある(但し、そのシーンは話の尺数の都合もありカットされたものの、ごく一部だけ挿入歌の映像になった))。その後第11シーズンで復活した。
  • 原作と人形劇の違い
ハット卿の鉄道に残る事が正式決定した時、塗り替えてもらう事になり、2台を区別する為にネームプレートも付く事になる(人形劇ではシリーズを追うごとにネームプレートの位置が元あった位置から大分ずれている)。原作では次巻でなく18巻から青くなっており、プレートも比較的小さい。人形劇ではエドワードと区別し難い為か黒のままで、プレートはより大きい(よく見ると間違えて付いていないカットもある)。
喋り方が変っているが、これは原語ではスコットランドなまりで喋っている為で(原作は"You can our…"を"Yee kun oor…"と言っている)、日本語訳が原作は長母音を入れ「ぼーくたちは、そーんなこと…」、人形劇ではですます調で「わたしたちは、そのようなことを…」と妙な敬語で喋り、第6シーズン以降は「…ですわ」や「…かいな」、「…ですな」などの妙な方言を使うので、喋り方が統一されていない。
2台がこの鉄道にやって来たいきさつと、2台をちゃんと区別しなければいけなくなった話が映像化されていない(前述の原作15巻1話2話)人形劇で彼らの初登場の存在がわかり難いのはこの為。
雪かきの形が原作と人形劇とで全く違う。
  • モデル-カレドニアン鉄道の「812クラス」

[編集] オリバー

  • 英名-Oliver
  • 形態-タンク式
  • 原作初登場-23巻3話「大だっそう」
  • 人形劇初登場-16巻5話「オリバーのだっしゅつ」
  • 他の主役巻-24巻「機関車オリバー」
  • カラーリング-黄緑
  • 声優‐緑川光(第3-7シーズン)
  • BGM-大西部鉄道を思わせる荘厳な感じ。メロディラインが「インディ・ジョーンズ」に似ているとの指摘がある。
  • 車輪配置-2軸(車軸配置0-4-2)
  • 運用
入線当初からの貨車の構内入れ替えと、ナップフォードからアールズバーグ・ウェストまでの海辺の支線再開後はダックと共にそこを運行。そのため海辺の支線は別名小(さな大)西部鉄道と呼ばれる。最近は登場回数が減っていて、第6シーズン(但しただ走っているとこだけ確認されている。)と第8シーズン~第12シーズン以降は登場していない。
  • 原作と人形劇の違い
原作画家エドワーズの絵は、どの機関車も区別がつき難かった。人形劇では顔を変えようとする努力があった為か、結構違う顔になっていて、丸い眼・鼻の穴・眉間のシワ等が目立ち、さらにエドワーズの絵の特徴を大きく生かすために、鼻がかなり大きくなっている。また原作では番号が付いていない。
実機と原作では、専用の運転室付客車(原作ではイザベルという名前)を連結して、客車側が先頭のときは機関車側に助手だけが乗務し、運転士は客車の運転室から機関車を制御できる機能を使って運転するので機回しが不要。そこで終点駅が棒線化された閑散線区などで使われた。人形劇はイザベルが登場しない為、この珍しい特徴は披露されてない。
  • モデル-グレート・ウェスタン鉄道の「4800(または1400)クラス」
  • その他
解体されそうなところを客車のイザベルやブレーキ車(緩急車)のトードと共にダグラスに助けられた。側面にはダック同様「G・W・R(大西部鉄道)」のエンブレムが貼られているが、ダックよりはるかに小さい。
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