邦題を複数持つ作品一覧
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邦題を複数持つ作品一覧(ほうだいをふくすうもつさくひんいちらん)では、海外から日本に入って来た際、邦題が複数出来てしまった作品を挙げている。
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[編集] 概要
邦題が複数出来るパターンは、主に以下のケースが挙げられる。
- 最初に日本に入って来た作品は(以下便宜上「初代」と称す)、原語とは異なる日本語独自のタイトルを作る事が多かったが、後から日本に入って来る作品は(「二代目」と称す)、原語に忠実な訳またはそのまま発音をカタカナ書きしたものが多い。放送禁止用語との兼ね合いもある。(初代では問題なかった表現が、後になって問題になる場合など)
- 初代は小説・絵本・漫画などの書籍メディアだったが、二代目は映画、人形劇、アニメなどで映像メディアとなり、この時新しいタイトルが付いた。
またタイトルに関する認知度は、どうしても後世に作られた二代目の方が有名になる為、二代目の影響で初代の関連書籍が新たに出た(または再販された)場合も、タイトルが二代目で大きく表記される事が多い。
当然ながら翻訳者も異なる事が多い為、初代と二代目で違いが出る事も多い(固有名詞が発音通りか日本語に意訳か、発音通りの場合のカナ表記、「ですます調」か「である調」か、一人称の「僕」「私」「俺」の使い方など)。ただし初代の翻訳・意訳が優れている場合、二代目の翻訳も初代を参考にするまたは敬意を払っているケースがある。
[編集] 一覧
- 作品名の左の年度は、公開年。各作品列は海外版の公開年順に並べている。
- 明らかにタイトルの名詞が異なる比較を挙げているが、原語に対するカタカナ表記が微妙に異なる程度のケースは対象外。
- 作品集の中の短編、アルバムの中のシングルなども数が多くなる為対象外。
- 各作品の詳細はリンク先を参照。
[編集] 備考
下記作品についての事情の詳細は、上記リストより作品別項目を参照。
- 『ぴーたーうさぎ』には『ピーターうさぎ』という表記、『ダックテイル』には『ダックテイルズ』という表記もある。
- 『タンタンの冒険旅行』は、フランスでは最初にバンド・デシネ(漫画)が連載・出版され(1929年-)次にアニメ化された(1958年-1963年)が、日本ではまずアニメが放送され(1964年-1965年)次いで原作のバンド・デシネが翻訳・出版された(1968年)。
- 『宇宙大作戦』は日本での公開当時、このタイトルのみ使用されていた訳ではなく、当初の邦題は『スタートレック 宇宙パトロール』だった。その後続編シーズンが別のテレビ局で放映された際『スタートレック 宇宙大作戦』と変更され、宇宙パトロールの名も発展的解消した。アニメ版の邦題は『まんが宇宙大作戦』となっている。
- 『Xボンバー』と『山田太郎ものがたり』は海外でなく国産作品だが、海外で作られた関連作品が日本に逆輸入された結果、邦題が二つ出来てしまったもの。