VSN
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種類 | 株式会社 | |||
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市場情報 |
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本社所在地 | 108-0023 東京都港区芝浦4丁目16番25号 |
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電話番号 | 03-5419-8880 | |||
設立 | 2004年2月10日 | |||
業種 | サービス業 | |||
代表者 | 代表取締役社長 鈴木照通 | |||
資本金 | 10億63百万円 | |||
売上高 | 単体153億円、連結175億円 (2007年3月期) |
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決算期 | 3月31日 | |||
関係する人物 | 関口房朗(創業者) | |||
外部リンク | http://www.vsn.co.jp/ | |||
株式会社VSNは、メカトロニクス、エレクトロニクス、IT・情報システム、バイオ・ケミストリー分野における労働者派遣事業、開発請負、及び有料職業紹介事業を主とする東京都港区に本社を置く株式会社。前身はベンチャーセーフネットで、現在の名称は2004年から[1]。創業者は日本中央競馬会でフサイチを冠名に持つ馬主の関口房朗。
設立は1997年5月。同年7月に愛知県名古屋市で事業を開始、その後10月に東京都港区芝浦に東京本社を開設した。その後2004年に、労働者派遣法に基づく特定労働者派遣を目的として、社名をVSNに変更[1]した。2007年現在で従業員は約2700名。その中でもIT分野の技術者が半分以上を占め、都内を中心とした有力IT企業にも技術者を送り出している。その反面、IT以外の分野は苦戦を強いられているのが実情である。
関口会長の下で盛大な入社式を行うことでも有名であり、入社式で闘牛を行ったり、またK-1を開催して会長自らがファイターとなって登場したこともあった。
しかし、1999年8月に新入社員1300人に対して一時帰休させ、2001年8月には待機社員を整理解雇を行い、2002年9月にもその年の新入社員の一部を解雇するなど、ずさんな経営ぶりも明らかになる他、幹部の横領も明らかになる[2]。また、入社5年以内の社員に対し、急な地方への派遣を決定させるなど、社員からの反発も度々ある。
低離職率を謳っているが2006年度の退職者は全体の約1割にも達し、そのうちの4割は新入社員だった。社内にはケアサポートという技術者の精神面などをケアする組織があるが、特にIT部門では依然として鬱気味になり退職する技術者が後を絶たない。社員の中からはケアサポートの有効性を疑問視する声も聞かれる。また2008年3月現在の退職者は16%である。
以前は、東京本社の玄関ロビーに関口会長愛用のフェラーリと2000年にケンタッキーダービーを制覇したフサイチペガサスの金の像が展示してあったが、その金の像は現在、北海道にあるノーザンホースパークに展示されている。また社内にも会長のメッセージが所々に掲示されている。
2006年12月20日にジャスダック証券取引所に上場。ちなみにこの日は関口房朗の誕生日でもある。
2008年3月にSBIキャピタル傘下の投資ファンドに関口本人及びべ社(脚注参照)保有の株式全部を売却を発表。関口も相談役を退くこととなり、彼の手からは完全に離れる事になった。
[編集] 脚注
- ^ a b 厳密には「VSN」を新規設立しベンチャーセーフネットから事業譲渡される形である。ベ社はその後もVSNの主要株主(つまりは資産管理会社)として存続した。
- ^ 2002年秋、関口が社内で使途不明金の調査をしたところ、当時の幹部2名によるものがあまりに多かったため、事実上の更迭に近い形で退任させたものである(関口は告訴していないようであるが、何かしらの形で示談になっているのであろう)。同年暮れに社員向け携帯サイトでこのことを周知していたが、この周知文が部外者も容易に閲覧できる状態(パスワード入力するようになっていたが、チェックプログラムは存在せず、パススルー可能だった)で、これが2ちゃんねらー(現役ないし直近にやめた元社員あたりか)の知るところとなりコピペされた。会社側は広報が削除要請した(当時の要請スレ)が、その行動は結果としてコピペが本物であるというお墨付きを与える形になってしまった。申請内容にも齟齬があった上に公益通報性の強いものであったことから、要請は却下されている。