USBメモリ
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一般的なUSBメモリの内部 |
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1 | USBコネクタ |
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2 | USBコントローラ |
3 | テストポイント |
4 | フラッシュメモリチップ |
5 | 水晶振動子 |
6 | 発光ダイオード |
7 | ライトプロテクトスイッチ |
8 | 二つ目のフラッシュメモリチップ (この写真では未実装) |
USBメモリ(ユーエスビーメモリ)は、Universal Serial Bus (USB) を用いてデータの読み書きを行う補助記憶装置のうち、USBコネクタがケーブルを介さず直接本体についているタイプのものである。一般に小型で、長さは数センチメートル、幅と厚さはUSB A端子より若干大きい程度である。「サムメモリ」(thumb: 親指)、「ペンデバイス」、「ジャンプドライブ」、「フラッシュデバイス」、「USBキー」と呼ばれることもある。
目次 |
[編集] 概要
データの記録にはフラッシュメモリが使われており、記憶容量は8メガバイトから最大容量の128ギガバイト(2007年5月現在)までさまざまである。なお、数は多くないが、1インチのハードディスクドライブを使用した製品もあり、フラッシュメモリを使用した製品と同じように使えることから、これらも「USBメモリ」や「ポケットバイト」と呼ばれることがある。
フロッピーディスクやMO、CD、DVDの様に専用のドライブ装置を必要としないため利便性が高く、USBメモリ(フラッシュメモリ仕様)自体にモーター回転部などの駆動部を持たないため衝撃にも強い。しかも小型なため可搬性に優れている。
USB規格には、USB Mass Storage Class(USBマスストレージクラス)という補助記憶装置を接続するための仕様があり、このクラスに対応した機器及びオペレーティングシステムであれば、ドライバをインストールする必要がなく、標準機能のみでUSBコネクタに接続した機器を記憶装置として認識することができる。この仕組みを用いたのが、USBメモリである。
[編集] 対応環境
USB Mass Storage Classが実装されたオペレーティングシステムには、WindowsではWindows Me、Windows XPがある他、Windows 2000でもサービスパックで対応し、インストール台数ベースでは対応したOSが多くなった。Windows 98では原則非対応だが、メーカーの配布する専用のドライバをインストールする事によって使用可能な場合もある。
また、Linuxの最近の版でも対応し、USBメモリをブロックデバイスとして用いる事が出来る。さらに、簡便に使えることや、USB 2.0環境の普及、近年のフラッシュメモリの大容量化、低価格化に伴いフロッピーディスクに替わる補助記憶装置として広く普及することとなった。
更に、Windows VistaではReadyBoostという新機能を搭載し、USB2.0対応の高速USBメモリを用いてその記憶領域をキャッシュメモリとして使用することが可能である。
[編集] 用途
2004年前後から急激にシェアを伸ばし、SDメモリーカードとともに持ち歩ける大容量フラッシュメモリの主力として用いられている。近年では食品やキャラクターなど変わったデザインのUSBメモリが数多く登場し、そのデザインが話題になることも少なくない。
USBブートに対応したソフトウェアとしては、KNOPPIXなどのOSや、OpenOffice.org Portable、Firefox Portableなどのアプリケーションがあり、個人情報・環境・データを記憶しておくことで、そのパソコンのハードディスクに影響を与えることなく、自分の使い慣れた利用環境で作業することができる。(OOoとFirefoxについては、通常版ではなくポータブルディスクでの起動用にカスタマイズされたもの)
[編集] 注意点
USBメモリは小型で便利な記憶装置であるが、小型ゆえに紛失や盗難の危険性が高く、その場合のセキュリティ対策として、近年では暗号化ソフトなどが製品に付属するようになった。また、セキュリティソフトを予めUSBメモリに組み込んだ製品もある。これをUSBコネクタに挿入して認証をパスしないと、内部の情報にアクセスできない仕掛けとなっている。それに類するものとして指紋認証を利用した製品も出ている。また、ドングルと呼ばれるソフトウェアのアクティベーションの手段としてUSBメモリが用いられることがある。
PCの状態やその設置場所によっては手近な位置にUSBポートを装備していないことも多いため、使いやすさを損なわないよう延長ケーブルが付属する場合もある。
[編集] 歴史
初めて日本で販売されたUSBメモリは、2000年6月に発売されたTrek2000 InternationalのThumb Driveで、容量は16MB、32MB、64MBであった。ただし、この製品はUSBマス・ストレージクラスには対応しておらず、ドライバをインストールする必要があった。[1]
以下に示すように、年を追うに従って高容量の製品が実用化されている。さらに、同じ容量で比較した製品価格は下がり続けている。
[編集] メモリ容量の推移
- 1999年頃: 64MB
- 発売日不明: 128MB
- 発売日不明: 256MB
- 発売日不明: 512MB
- 発売日不明: 1GB
- 発売日不明: 2GB
- 発売日不明: 4GB
- 発売日不明: 8GB
- 発売日不明: 16GB
- 2006年4月頃: 32GB
- 2007年頃: 64GB
- 2008年頃: 128GB
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ USBにダイレクト接続が可能なガム型ドライブ「ThumbDrive」 - AKIBA PC Hotline!