RPG-16
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RPG-16 (ロシア語:РПГ-16)は、ソ連の開発した歩兵携行用対戦車擲弾(ロケット弾)発射器。
名称は、ロシア語で「手持ち式対戦車擲弾発射筒を意味する「ручной противотанковый гранатомётルチノーイ・プラチヴァターンカヴィイ・グラナタミョート」の頭文字をとった略称から作られた。英語でRocket-Propelled Grenade(ロケット推進擲弾)と綴られる通り、対戦車擲弾が砲身から射出後に弾体の固体ロケットに点火し飛翔するため、厳密な意味でのロケット砲ではない。
[編集] 概要
RPG-16は、1960年代末、ソ連空挺軍用に特別に開発された。RPG-7との主な違いは、発射筒と弾頭の口径の増大であり、射程と命中精度が向上した。また、RPG-7と異なり、弾頭はPG-16Vの1種のみである。空中投下用に2部に分解できるようになっている。長射程射撃が要求されたアフガニスタンで特に活躍した。
光学照準器PGO-16(2.7x)を装着できるが、固定照準器も設置されている。
[編集] 設計
発射器
- 口径:58mm
- 重量:10.3kg(光学照準器、二脚付)
- 全長:1104mm(分解状態:645mm)
弾頭
- PG-16V-汎用弾頭
- 弾頭:成形炸薬弾
- 重量:2.1kg
- 直径:mm
- 射程:800m(固定目標)
- 貫通能力:300mm