PUNISHER

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この項目では佐渡川準作の漫画作品について記述しています。アメコミのヒーローについてはパニッシャーをご覧ください。

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PUNISHER
ジャンル	ファンタジー
漫画
作者	佐渡川準
出版社	秋田書店
掲載誌	週刊少年チャンピオン
発表期間	2008年10号 - 連載中
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『PUNISHER』（パニッシャー）とは佐渡川準によるファンタジー漫画である。

「週刊少年チャンピオン」（秋田書店）に於いて2008年10号から連載中。

[編集] 作品概要

佐渡川準の第2作品目となるファンタジー漫画。

注意：以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。

[編集] 登場人物

[編集] 主要人物

アルト（Alt）: 主人公。14,5歳ぐらいの少年。出稼ぎに出たまま帰ってこない母親を探すため、サンサディアを目指してミルキィと供に旅をしている。基本的には優しい性格だが、年相応の精神力のもろさで感情に流されやすい。ルールを守ろうとする真面目さもあるが、優柔不断で状況に流されやすい（ミルキィからはエセ平和主義者と皮肉られた）。さらに田舎育ちと臆病な性分から、人の視線や気配を感じやすい。故郷では狩猟で生活していて、村から虐めを受けていたようだ。; ミルキィに万引き、無線乗車を止めるようにうながすものの案外けちである。大剣で大型の動物を倒したり兵士を気絶させたりと、戦いには慣れた素振りがある。戦いや自身の事を話す時に冷めた表情をする。両手に長い手袋のようなものを着けていて、中身については不明。バンダナを巻いていて、中には大ボリュームの髪が収納されている。

壮剣ガーヴィナル: 父親の形見。鞘は無く、普段は布に巻いて目立たない様にしている。日用品などに使う分には問題無いが、技の使用については父親から禁じられている。不思議な力が宿り、技を使うときには女性の幻影がアルトの背後に現れる。アルトはミルキィと出会って初めて見たと言っていることから、この技は魔法（ディソーサ）には当たらないらしい（アルトが認識していないだけかもしれない可能性も）。またこの大剣でウォーゼルの領地の城壁を破壊した際、自身も驚いた表情を見せていた事からこの大剣の力を熟知しているわけではないようである。; とても重いらしく、大鎌を片手で振り回していたミルキィでさえその重量に驚いていた。ただしアルト自身は薪割り用の鉈と重さは変わりないと言い、片手で軽々と持っている。銭形平次ばりの「投げ銭」を見る限り、かなりの豪腕のようだ。; グロゼオとザイナーハはこの剣について何か知っているようだ。

ミルキィ（Milky）: ヒロイン。「死神」になるのが夢で、死神の聖地であるサンサディアを目指してアルトと供に旅をしている。年齢や素性については不明。アルトとは正反対に傍若無人で、理由さえあれば窃盗すら正当化してしまうトラブルメーカー。しかし根はポディシブで楽観的、喜怒哀楽の表情がハッキリとしていて本作のムードメーカーの役割も担っている。「死神」を目指してるだけに大鎌を武器に戦う（しかし言動から殺人は未経験の様子）。魔法（ディソーサ）も使えるが、その事についてアルトから尋ねられると顔を曇らせて黙り込んでしまった。父親に監禁されてた過去があり、これが魔法を修得する事と関係している様だ。

大鎌: ミルキィの背丈ほどもある鎌。アルトの大剣と同様に普段は布に巻いている。船や街中でアルトと出会ったときには手に持ってる様子は無かったので、魔法で収納しているものと思われる（ただし重量だけは変えられないらしい）。それ以外には爆竹を所持。

[編集] 八戦聖

天神力のスキ（Suki）: 天神力の使い手。ルウォール国の王女で、正統王位継承者。まだ王位については居ないが、家来からは陛下と呼ばれて現在のルウォール国で一番偉い人。外遊で船旅をしていた。誕生日がルウォールの建国記念祭と同時期。ルウォールに熱い心情を持ち、国民からの人望もある。二股に分かれたの帽子を被り、鈴のイヤリングを着けている。
空王シャフォー: スキからの紹介でアルト達にサンサディアへの案内を依頼された人物。「空王」と言うのは称号で、どこかの国の王様と言う訳ではない。
妖蛇グロゼオ: 肩に蛇の彫刻をされた甲冑をつけてる。布で目隠しをしている。スリム体系。アルトの剣と父親の死の真相を知っている。
雷獣ザイナーハ: 肩幅がガッチリとしている。胸元にライオンの様なエンブレムがある。グロゼオと同じケープを羽織り、アルトの剣と父親の死の真相を知っている。
幻惑蝶のエリュミーヌ: 未登場。19話のスキの解説で名前だけが判明した。
銀鯨バルハーク: 未登場。19話のスキの解説で名前だけが判明した。
勇者アルシス: 未登場。19話のスキの解説で名前だけが判明した。
最後の一人: 名前も存在も不明。スキからは嫌われてるようだ。

[編集] その他

アルトの父: 故人。何者かによって殺害されたらしい。グロゼオとザイナーハはその真相を知っている。狩猟生活をしてた事で村から虐められていた。目が見えない。
アルトの母: 現在行方不明。目の見えなかった旦那に代わり出稼ぎに出たが、連絡も無く帰ってこない。サンサディアに手がかりがあるらしく、アルトはそこを目指して旅をしている。
キャプテン/白ヒゲ: アルトとミルキィが乗っていた船の船長。船では「キャプテン」や「白ヒゲ」と呼ばれている。気前がよく、白い髭が特徴。
ウォーゼル（Warzel）: リブリを治める領主。気さくで奔放な性格。アルトの大剣について何かを知っている様子。アルトとミルキィに興味を示し、暇つぶしに戦いを申し出る。アルトに敗れ、戦いが終わった後は2人に多額の旅費を支給する。昔はアルト達と同じく、旅をしていたらしい。アルトとミルキィに出会うことを心待ちにしていたらしく、2人が時代に選ばれた存在で世界を変えるほどの逸材だと予想している。本人の気まぐれではあるが城の修理を自ら進んでやったりもする。スキとは領主と言う立場上、顔馴染であるらしいが、仲良しと言う訳ではないらしい。
ティリ: ウォーゼルの家の執事。杖を突いた白髭の老人。髪型はリーゼントにセットしている。ウォーゼルの気まぐれに、よくつき合わされている様子。スキ宛にアルトとミルキィについての手紙を送ってる。
カッツ・ファイアボウル: アルトと同じ地域の出身者で、幼馴染。好戦的でカッとなりやすい性格。常に強者を求めて戦い、地元ではアルト同様に浮いていた。その強さゆえに手下が何人か居たようだが、仲間ではなかったようだ。地元ではアルト以外の敵は全て倒してしまい、残るアルトに勝負を挑むもいつも断られていた。その後、アルトが村を離れたのを知って1ヶ月探していたと言う。ミルキィはその事にホモと突っ込んでいる。現時点の登場人物の中で、唯一名字が判明しているキャラである。火炎型の魔導具を所持している。アルトとの戦いに水を注したスキに勝負を挑むが、天神力で粉砕される。助けに来たという超人ワンダーに何故か蹴られる。; 容姿は作者の前作『無敵看板娘』に登場する西山勘九郎の中学生の時の姿に似ている。なお、ドイツ語でカッツ（katze）とは猫という意味。; 無敵看板娘Nの最終回で次回作の予告をした際、カッツと連れの犬と思しき後姿がアップで登場していた。

カッツの連れている犬: カッツと同様に作者の前作『無敵看板娘』に登場する敏行に姿が似ている。

イリリア: カスィートの食堂で働く女性。アルトとミルキィに食事をおごったり、カッツに酒を出したり気前がいい。
タナキ: スキの側近。
マクスウェル: 水泳大会の優勝者。しかしゴールと同時に、大時計台から脱出したアルトとミルキィと激突して気絶してしまう。
超人ワンダー（Wonder）: ルウォールに突如現れた覆面の男。スキの天神力で拘束されていたカッツを何故か蹴って助け出す。逆上したカッツのショットを素手で弾いたり、空を飛んだりする。スキはワンダーの正体に気付いているようである。

[編集] 主な用語

[編集] 魔法（ディソーサ）

作中内に登場する術。使用者はあまりいないらしく、現時点ではミルキィとスキ。ただしスキの術は天神力（てんじんりき）といい、魔法の一種と思われる。属性的な概念は今のところ無く、空気や炎など特定の術に対しての得意・不得意は見られない。明確な基準が言及されておらず、アルトの大剣の技がこれに当たるかは不明。

主な技: 空気を圧縮し、相手に投げ付ける。踏み台にして空中で飛び跳ねたりもする。; 指先から炎を出す。; 相手の体を操り、空中に浮かべさせる。

[編集] 死神

ミルキィの目標である存在。500年前に世界中を破壊し、惑星の半分の生命を死滅させた存在だと言われてる。ルウォールの地下水路に壁画がある。巨大な鎌らしきものを持っていて、文字が彫られている。壁画には複数描かれていて、少なくとも2対存在しているのが確認される。既に死神に関する文献は数少なく、手がかりはサンサディアあるとされる。

[編集] 八戦聖（はっせんせい）

伝説の修羅と呼ばれ、世界で最も強い8人の戦士。スキはその1人とされている。

[編集] 魔導具（アトモスツール）

魔法を発動させる武具。

カッツのブレスレットと手袋: カッツが右手に装着している。ブレスレットには「E」、「P」、「S」と言うダイヤルがあり、ダイヤルによって異なる機能を発揮する。アルトと出会った頃には既に着用していたらしい。
E: エクスプロード。拳から炎を出す技が使える。人の髪を焦がす程度から、金属製のフォークを溶かす温度（1535℃）まで威力を調整できるようだ。
P: 不明。
S: ショット。空気弾の様な弾丸を打ち出せる。

[編集] 地名

港町リブリ: ウォーゼルが治める小さな港町。大陸の玄関口として活気に溢れている。2,3年間牢獄が使われずに済んでいるほど治安がいいらしいが、実際にはスリなどがいたり単に警察が無能なだけなのではという節がある。
サンサディア: アルトの母の手がかりがあると言われる国。ミルキィが道中の船の上で聞いた話によると死神に関する遺跡や文献の宝庫で、死神の「聖地」とされている。アルトとミルキィが目指している土地だが、2人とも場所や行き方を知らなかった。スキの助言により、カスィートからヴァウシーフの大海を越えてすぐ北にあることが判明。
水の国ルウォール: リブリの近くにある国。別名「世界の水源」。建国500年を迎える王国で、アルトらが訪れたのはちょうど建国記念祭と王女の誕生日が重なる時期だった。更にそこに水泳大会も兼ねている。活気のある市場が軒を連ねている。しかし周辺の道中には崩れた古い建物が放置されていたりする。首都の名前はカスィート。; スキの居城を兼ねる大時計台があり、地下水路の水流を動力に時計を動かしている。地下水路の奥には死神を描いた壁画がある。スキによればルウォールは500年前に死神によって滅んでる。
ヴァウシーフの大海（Vowsheaf Ocean）: ルウォールとサンサディアを挟む大海。謎の黒い球体によって現在航行を妨げられている。
ハドランド: サンサディアの東にある国。スキが外遊で訪問していた。
ヤヤナーナ: ルウォールの東にある国。ルウォールの国境付近にはキルエンテという町があり、シャフォーの手がかりがある。

[編集] 生き物

基本的に現実世界の生き物に似ているが、名称やデザインが異なる。
鹿（?）: 前足の筋肉が太く、角が枝分かれしていない。
ヒマシスカ: 熊に似た猛獣。巨体で肉食動物と思われる。リブリ周辺に野生として生息していたことをアルトは疑問に思っている。アルトの故郷周辺にも生息している。
ムーア: 兎に似た小動物。群れで行動し、危険時には警戒音を出す。
魚（?）: 実際の魚より頭が大きい。
馬（?）: 鬣（たてがみ）が長く、胸元まで生えている。
犬（?）: 実際の犬に漫画的なデフォルメがなされているだけで、骨格などは普通のフレンチ・ブルドッグと同じ。作者の前作『無敵看板娘』に登場した敏行にそっくりで、体が小さくなった以外でのデザインの変更は無い。

[編集] その他の用語

警察: 基本的に現実の警察の制服と同じであるが、デザインが多少異なる。特に帽子や左胸についているエンブレムは国や街ごとに異なる。
用心棒（バウンサー）: 食堂などで嫌がらせや酔客を追い払う事を職業とする人。
謎の黒い球体: ヴァウシーフの大海に発生した、人の頭の形をした黒い球体。海上に浮かび周辺では魚や鳥が消滅し、そばに近づけない。時間を追うごとに肥大化しているようだ。

表・話・編・歴

週刊少年チャンピオン連載中の漫画作品

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