MSC (アーティスト)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
MSC(エム・エス・シー)は、MIC SPACE、SIDE RIDEの2グループを中心として新宿のヒップホップ・MC、DJが集まり形成されたグループである。
目次 |
[編集] 来歴
当初はMS Cru(エム・エス・クルー)と名乗っていた。ヒップホップ/R&B専門誌「blast」に連載されていたコーナー「HOMEBREWER」で取り上げられ、さらに同コーナーから2002年に登場したコンピレーション・アルバム「HOMEBREWERs vol.1」に彼らの曲が数曲収録される。それと前後して、1st EP「帝都崩壊」が発売され、不気味なトラックと、ラッパー陣の、特に漢の高いスキル[要出典]、夢も希望も謳わずにひたすらストリート・ライフを綴った歌詞が話題となる[要出典]。
2003年にはMSCと改名してファースト・フル・アルバム「マタドール」をリリース。前作に比べて一歩引いた大局を見渡すような歌詞もあいまって、多くのリスナーからクラシックともてはやされる[要出典]。 隔月開催イベント「HOT POT SPOT」の立ち上げと時を同じくして、同イベント関係者数名で同年5月に有限会社libra(ライブラ)を設立。その年の暮れにはlibra第一弾リリースとなる2nd EP「宿(ジュク)ノ斜塔」をリリース。「帝都崩壊」の頃に戻った世界観・メンバーの少佐の獄中からのラップなど、やはりハードな内容で支持を集める[要出典]。
その後は精力的なライブ活動によりアンダーグラウンドシーンでの影響力を高め[要出典]、クルーのリーダー的存在であり[要出典]レーベルの重役でもあるMC漢が自身初となるソロプロジェクトを始動、 クルーのメンバーであるDJ O-KIやHARD TACKLE66など安定しだした従来のメンバー[要出典]に加え、DEV LARGE (BUDDHA BRAND)・MAKI the MAGIC(キエるマキュウ)やYOUTHなど新旧多彩なゲストやプロデューサー陣を迎えた1st ALBUM 「導~みちしるべ~」を2005年1月に発売。更にはアンダーグラウンドシーンにおいて活躍する[要出典]DJなどを起用したミックステープの制作や全国規模に及ぶラップバトル大会の開催(ULTIMATE MC BATTLE)など精力的に活動。
グループとしての正規のリリースは、その後、2006年の「新宿 STREET LIFE」まで途切れる。「新宿 STREET LIFE」には、ライブラと契約した西成区出身のゲットー・ラッパー、SHINGO☆西成やROMERO SPの一員としても活動する秋田犬どぶろく、韻踏合組合の一角を占めるCHIEF ROKKAなどがゲスト参加した。このアルバムではトラックがまとまりを見せ始め、DJ専業だった者にサンプラーを渡してトラックを作らせたと語る以前のアルバムの不気味なトラックとは違った良さを見せている。なお、このアルバムからは、MIC SPACEがILL BROSと改名している。
ちなみに、MSCとは、本来はマイク・スペース・クルーの略である。
湘南乃風と共に湘南乃風の2ndアルバム、「ラガパレード」の「極東のCHAMPION」を歌うなど、日本のレゲエ (ジャパレゲ)にも携わる。
[編集] 所属アーティスト
[編集] ILL BROS (前MIC SPACE)
- 漢a.k.a.GAMI
- 漢a.k.a.GAMI。
- 倍速ラップで聴く者の脳裏に強烈な印象を残す[要出典]。
- DABOとのBEEFが話題になった[要出典]。
- フリースタイルでも日本トップクラスのスキルを持つ[要出典]。
- たとえフリースタイルでもSF的な有り得ない事を言うリリックを嫌っている現実主義者。
- 活字が嫌いで漫画すらも読みきったのは「特攻の拓」と「殺し屋1」だけである[要出典]。
- 「フリースタイルはバトルの場だけではなく、普段から楽しむのがMCだ」と語っている[要出典]。
- BBOY PARK 2002 MC BATTLE で優勝。BBOY PARK 2003 MC BATTLEで4位。
- 2005年1月26日にソロアルバムをリリース。
- タブー
[編集] SIDE RIDE
- O2
- PRIMAL
- GO
- 2003年後半にはライブに顔を見せず、「宿ノ斜塔」にも参加しなかったが、その後は復活している。
- ジャジーなトラックによく乗った声で、歌い方こそ自然だが渋い系のMC。
- MSC内でもっとも的確なリズム感を持っていると評される事もある[要出典]。
[編集] その他=== ===SATELITE
- NOE'
- crew唯一の沖縄出身のMC
- 「音信不通」のPVにも出演している
- 少佐
- 軽犯罪で拘置所にいた過去がある[要出典]
- 泥臭いリリックがビート無しやヒューマンビートボックスだけという状況下に似合う
- 麻暴
- MC
- 小平(東京都)出身
- MEGA-G
- MC
- メシア THE フライ
- MC
- MEGA-G、メシア THE フライと他数人の大田区出身のメンバーで「Juswanna」というユニットを形成している
- DOGMA
- MC
- RU
- 最年少MC
- HARD TACKLE 33
- HARD TACKLE 66
- DJ KOHAKU
- DJ MUTA
- DJ O-KI
- 太華
- ヒューマンビートボックス
[編集] ディスコグラフィー
現在容易に入手できる音源は以下のとおり。他に、libraから発売されたアナログ作品、2002年より前に配布されていたデモCD-R、それとほぼ同じ内容でStreet Knowledge Recordsから2004年に数量限定発売された「001+α」などがある。
[編集] ミニアルバム
[編集] アルバム
- マタドール:(2003年2月25日/P-VINE)
- 新宿 STREET LIFE:(2006年1月18日/libra)
- 付属のDVDでは「音信不通」、「六丁目団地」のMUSIC VIDEO及びライブ映像が見られる。
[編集] その他
- ホームブルーワーズ ヴォリュームワン:(2002年5月10日/Pヴァイン)
- 拡声器空間~MIC SPACE名義、SIDE RIDE名義、MS CRU名義で一曲ずつ提供。
- 降神:(2004年5月21日/Pヴァイン)
- 2003年に自主制作、CD-Rで発売された降神のファーストアルバムの再発。12曲目「お尋ね者」に漢がゲスト参加。
- SELF EXPRESSION:(2004年/Pヴァイン)
- I-DeAのファースト・アルバム。2、16曲目に漢が、6曲目にPRIMALがゲスト参加。
- 導~みちしるべ~:(2005年1月26日/libra)
- 漢のソロアルバム。初回限定版のみ付属のDVDでは、「極論」のMUSIC VIDEO、フリースタイル風景が見られる。
- Da FRONT and BACK:(2006年1月11日/徳間ジャパンコミュニケーションズ)
- I-DeAのセカンド・アルバム。5曲目「新宿ドリーム」にゲスト参加。
- YOU BARK WE BITE:(2006年5月17日/エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ)
- STRUGGLE FOR PRIDEのメジャーデビューアルバム。2曲目「BLOCKPAIN」に漢と麻暴が参加。