M41
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M41
ここでは1について解説する。
M41 | |
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星座 | おおいぬ座 |
観測データ | |
種別 | 散開星団 |
赤経 (RA, α) | 6h 47.0m (J2000.0) |
赤緯 (Dec, δ) | -20°44' (j2000.0 |
距離 | 2100 光年 |
視等級 | 4.5 |
視直径 | 38 |
物理的性質 | |
直径 | 22 光年 |
色 (B-V) | _ |
絶対等級 | _ |
特性 | _ |
その他の名称 |
NGC 2287 |
M41 (NGC2287) はおおいぬ座にある散開星団。距離2100光年。1654年ごろにジョヴァンニ・バチスタ・ホディエルナが発見している。しかし、ニコラ・ルイ・ド・ラカーユは、その昔アリストテレスが『気象学』の中で尾のある星と記したことを指摘している。1704年フラムスチードは「おおいぬ座の12番星近くの星団」とだけ記した。1749年ルジャンドルは、「大犬の首ちかく、8フィートの器機で見たときだけ星が識別できるが、2~3フィートの器機(焦点距離と思われる)ではただの星雲状にしか見えない」と記した。 直径は約22光年。約100個の星からなる。
月がない晴れた夜には肉眼でもぼんやりとかすんで見ることができる。双眼鏡ではシリウスと同じ視野に見えて、ぼんやりとした丸い光の中に明るい星がくずれたX型にならんでいるのがわかる。星の配置は円形だが、中心部には星列を見る人が多い。X型に見る人も多いがV字型に見る人もいる。M40をウインネッケ4と同定したマラスは蝶のように並んでいるこの星団を表現している。また、ジョーンズは外側はほぼ円形で、中心から放射された星が曲線を作っているのがよく目立ち、ややオレンジ色の星が北と東にある記している。観測者たちのこのような記録からステファン・ジェームス・オメーラはM41の中心部にある赤い星の二重星の片方の星(暗い方)の記録がまちまちであることに注目し、片方の赤い星が変光星ではないかと推測している。中心部の赤い星(右の写真では青く写っているが、最も明るい星がそれである)は赤色巨星である。口径8cmの望遠鏡から全ての星が分離できるようになる。口径があがるにしたがって、背後の微星も見えてきて、見事なながめになる。
シリウスの南4度にあり、見つけやすい。
[編集] 参考文献
- 中野繁 星雲星団の観測 恒星社、1978年 - 上の本文の観測家たちの発言はこの本からの引用
- ステファン・ジェームス・オメーラ メシエ天体カタログ ニュートンプレス - 観望系の記述が極めて詳細である
[編集] 関連項目
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