AFC U-17選手権
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
AFC U-17選手権（AFC あんだー17せんしゅけん、AFC Under-17 Championship）は、アジアサッカー連盟(AFC) 主催の、16歳以下の選手によって争われるアジアの選手権大会。2年に1度、偶数年に行われている。この大会は翌年に行われるFIFA U-17ワールドカップ（旧・FIFA U-17世界選手権）のアジア予選を兼ねているため、大会名称もU-16ではなくU-17とされており、年齢制限がわかりにくい。このため、日本のマスコミでは「17歳未満の選手によって争われる」といった表現をされる。優勝チームおよび上位数チームがU-17ワールドカップの出場権を得る。
以前、ユースの国際大会は20歳以下の大会のみが行われていたが、より若い世代の選手発掘を目的に、U-17のカテゴリーを新設し大陸別の選手権を行い、翌年に世界大会を実施している。
目次 |
[編集] 年齢詐称問題
この大会では、出場選手の年齢詐称疑惑がたびたび問題になる。アジアでは個人の生年月日が正確に登録されていない国も多く、体格や技術的に16歳の域を超えているように見える選手の存在がたびたび取り上げられた。そうした選手が、その後年齢制限のないA代表などに出てこないこと、A代表では好成績を上げていない国がたびたびこの大会では上位に進出することなども、そうした疑惑を補強することになった。現在AFCはMRIで骨年齢を測定するなどの方法で選手の実際の年齢を確認し、明らかな違反があった国には国際大会長期出場停止などの処分を科している。
- AFC U-17選手権2008の予選大会を突破した国のうちイラク、北朝鮮、タジキスタンの三国が選手の年齢詐称行為によって失格、本大会出場停止処分となった。[1]。失格国には4000ドルの罰金が科された。
[編集] 歴代大会結果
| 開催年 | 開催国 | 優勝 | スコア | 準優勝 |
|---|---|---|---|---|
| 1984年 詳細 |
 カタール |
 サウジアラビア |
4 - 3 | カタール |
| 1986年 詳細 |
カタール |
 韓国 |
0 - 0 | カタール |
| 5 - 4（PK戦） | ||||
| 1988年 詳細 |
 タイ |
サウジアラビア |
2 - 0 |  バーレーン |
| 1990年 詳細 |
 UAE |
カタール |
2 - 0 | UAE |
| 1992年 詳細 |
サウジアラビア |
 中国 |
2 - 2 | カタール |
| 8 - 7（PK戦） | ||||
| 1994年 詳細 |
カタール |
 日本 |
1 - 0 （延長） |
カタール |
| 1996年 詳細 |
タイ |
 オマーン |
1 - 0 | タイ |
| 1998年 詳細 |
カタール |
タイ |
1 - 1 | カタール |
| 3 - 2（PK戦） | ||||
| 2000年 詳細 |
 ベトナム |
オマーン |
1 - 0 |  イラン |
| 2002年 詳細 |
UAE |
韓国 |
1 - 1 |  イエメン |
| 5 - 3（PK戦） | ||||
| 2004年 詳細 |
日本 |
中国 |
1 - 0 |  北朝鮮 |
| 2006年 詳細 |
 シンガポール |
日本 |
4 - 2 （延長） |
北朝鮮 |
| 2008年 詳細 |
 ウズベキスタン |
|||
[編集] 優勝回数
| 優勝回数 | 国名 | 年 |
|---|---|---|
| 2回 | .svg/20px-Flag_of_Japan_(bordered).svg.png){kind=small} 日本 |
1994, 2006 |
| 2回 |  中華人民共和国 |
1992, 2004 |
| 2回 | .svg/20px-Flag_of_South_Korea_(bordered).svg.png){kind=small} 大韓民国 |
1986, 2002 |
| 2回 |  オマーン |
1996, 2000 |
| 2回 |  サウジアラビア |
1984, 1988 |
| 1回 |  タイ |
1998 |
| 1回 |  カタール |
1990 |
[編集] 脚注
- ^ 北朝鮮、イラクなどが失格スポーツナビ
