龍山基地
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龍山基地(りゅうさんきち/ヨンサンきち、朝鮮語:용산기지、英語:Yongsan Garrison)は、在韓米軍基地。大韓民国のソウル特別市龍山区に位置している。
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[編集] 概説
龍山基地は、ソウル駅の南方わずか1キロの地点に置かれている。面積は2.9平方キロ。龍山基地北側の「メイン・ポスト」には在韓米軍司令部、第8軍司令部、在韓国連軍司令部、米韓連合軍司令部など軍事機構の中枢が集中し、南側の「サウス・ポスト」には宿舎、学校、病院、スポーツクラブ、娯楽施設などが存在する。
[編集] 歴史
1882年(明治15年)、壬午事変に日本軍とともに介入した清国軍が龍山に駐留した。以後、龍山には常に外国軍が駐留することになる。
1904年(明治37年)、日露戦争の際に日本軍は龍山の土地およそ300万坪を取り上げ、兵営を置いた。日本統治時代、龍山基地は大日本帝国陸軍の駐屯地として使われ、朝鮮軍司令部などが置かれた。1945年(昭和20年)の大東亜戦争(太平洋戦争)敗戦に伴う日本軍の撤退後、米軍第7師団のおよそ1万5千人が日本軍の兵営を引き継いだ。1949年(昭和24年)に米軍は一時撤収したが、朝鮮戦争休戦後の1953年(昭和28年)、再び米軍が駐留。その後、現在の在韓米軍司令部にまで発展した。
[編集] 龍山基地移転
2004年7月、米韓両国はワシントンの国防総省で開いた協議の結果、龍山基地を移転することで最終合意に至った。龍山基地と同基地の米軍将兵およそ8千人は、2008年までにソウルの80キロ南方の平沢市に移転する。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- Yongsan Army Garrison (英語)
- Dragon Hill Lodge Hotel (英語)