魔法戦士リウイ
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『魔法戦士リウイ』(まほうせんしリウイ)は、水野良のファンタジー小説、もしくはそれを原作とした漫画。のちにアニメ化もされた。小説は『月刊ドラゴンマガジン』に連載中。漫画版は『月刊ドラゴンジュニア』に連載された。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 概要
テーブルトークRPG『ソード・ワールドRPG』の背景世界「フォーセリア」を舞台に、魔法使いであり戦士でもある「魔法戦士」(ルーンソルジャー)リウイの活躍を描く。
ソード・ワールド・ノベル内の1作として刊行された『魔法戦士リウイ/剣の国の魔法戦士』がシリーズとしては最初の巻だが、この巻のみ初期は挿絵をその後のシリーズとは異なるイラストレーター(士貴智志)が描いていた(以下、新装版に対して「旧版」と呼ぶ)。次巻である湖岸の国以降は横田守になり、新装版になった際に、挿絵も横田守の物に変更し、それと同時に他のシリーズとの整合性を取るために加筆訂正が行われた。アニメ版のキャラクターデザインも横田版を元にしている。ちなみに『ソード・ワールド・ノベル』シリーズであった「旧版」では、その特性上ソード・ワールドRPGのルールに準拠した展開をみせていたが、以降はゲームのルールを大幅に超越した小説オリジナルの展開が目立つようになった。逆説的な見かたをすれば、小説オリジナルの展開を優先するために、敢えて『ソード・ワールド・ノベル』の枠から外れたとも言えるだろう。いずれにせよ、本作は純粋な意味でのソード・ワールドRPGを舞台にしているとは言い難い、バリアント的要素の強いものとなっており、ソード・ワールドRPGのプレイヤーからは概ね敬遠されるという風潮が見られる。
また、サードシーズン『賢者の国の魔法戦士』において「ファーラムの剣」に関係した事件が明らかにされているが、これはもともと『月刊ドラゴンマガジン』が創刊されて間もないころに連載されていた「ソード・ワールドRPG」関連記事にて紹介されていた、ゲーム内でこれから起こる(起こりつつある)とされていた、世界の存亡に関わる大事件である。 さらには他にもリウイは世界各地の国際問題や遺跡の謎などを解決し続けており、最終的に前述の世界存亡の危機をも彼が回避するのが確実視されている為、ソード・ワールドRPGの世界観はリウイが活躍するほど面白みのないものに変わっていっているという指摘もある。
『呪縛の島の魔法戦士』では、同じく水野良の作品で、背景世界を共有する『ロードス島戦記』とのコラボレーションが試みられ、同作の主人公であるパーンやディードリットらも登場している。時代は小説版(角川スニーカー文庫刊)の第5巻と第6巻の間の空白の時期で、パーンの所持する武具が物語に大きく関わっている。
『鋼の国の魔法戦士』では、それまでのソード・ワールドで不気味な悪の軍事国家として描かれてきたロドーリルを舞台にし、一エピソードとしては非常に美しく切ない物語を綴ったと言える。しかし軍事国家ロドーリルを平和国家にまで変えるエピソードとしてはあまりにあっさりしており、評価し難いという批判も存在している。なお、後述するTRPGリプレイ『賽子の国の魔法戦士』は今作のストーリーを背景としているが、謎解きのゲームでありながらその回答を用意しないなどの点から極めて低い評価を受けている。
『神代の国の魔法戦士』では、これまでほとんど紹介される事の無かった(その理由は文庫あとがきでも述べられている)「東の果ての島」イーストエンドでの冒険が描かれているが、イーストエンドの描写や美少女ゲーム的な巫女の存在などソード・ワールドのカラーからの逸脱があまりにもひどいとの批判がある。だがこうしたオリエンタル世界の展開はAD&Dやファイティング・ファンタジーなど海外正統派のファンタジーRPGにも見られ、展開の方法まで含めて正統派のファンタジー世界として誕生したソード・ワールドの原点に立ち返ったとも言える、という擁護意見もある。
これまでの作品におけるイラストレーター、出渕裕や美樹本晴彦の落ち着いた絵柄とは異なるタッチの横田版の挿画に対し、コミカルイラストの多用もあり、旧来からの水野作品の読者の評価はやや辛く、「作品を軽薄にした」との批評が古参の読者を中心にしばしば聞かれるが、その半面でアニメ調の親しみやすい絵柄である事から、新たな読者を獲得しているという向きもある。
[編集] 主な登場人物
[編集] リウイ・パーティー
- リウイ
- (声:小西克幸)
- 魔術師ギルドで育った青年。新王国暦501年の夏生まれ。屈強な肉体の持ち主で、野性味あふれる性格。様々な知識を必要とする魔法よりも、後先考えずなりふりかまわず本能的に拳を振り回す肉弾戦を好む。後に(セカンドシーズン『剣の国の魔法戦士』)オーファン国王リジャールの庶子である事が明らかになる。普段はやや間の抜けたところもあるが、苦境に陥るほどに生き生きとし、誰も想像もしないような破天荒なやり方で次々と危機を乗り切っていくトリックスター。何故かエルフに強い憧憬を抱いている。頻繁にトラブルに巻き込まれるが、それはもはや特殊能力扱いされている。
- 小説版では母親がハーフエルフらしく、それが本当なら彼自身はエルフとのクォーターになる(もっとも、ソードワールドRPGに順ずるならば、「クォーターエルフ」は存在しない為「エルフの血が流れている人間」となるが)。
- ミレル
- (声:川上とも子)
- 盗賊ギルドに所属するシーフの少女。新王国暦521年時に16歳(『剣の国の魔法戦士』旧版のデータ・セクションによる。以下注釈がない場合同じ)。ギルドに買われた孤児で、幼少時は成長が遅く、見た目が良くなかったため、娼婦(兎)ではなくスリ(猫)や暗殺者(蛇)として教育され、優秀な盗賊(穴熊)となった。当初はリウイを嫌っていたが、後に彼を愛するようになる。恋敵となるアイラには、生まれ育ちや体型などの面でコンプレックスを抱いているが、同時に同じ相手を好きになった者として共感するものを持っている。
- ジーニ
- (声:高山みなみ)
- オーファンの北部、ヤスガルン山脈の小部族・アリド族の出身。頬を中心に墨で描かれた独特の紋様を持つ。新王国暦521年時に24歳。元傭兵で、大剣を扱う一流の女戦士。事あるごとにリウイを「素人」呼ばわりするが、やがて彼の成長を認めるようになる。
- メリッサ
- (声:井上喜久子)
- 戦の神マイリーの神官。新王国暦521年時に19歳。生家は隣国ラムリアースの貴族で、本名はメリサリム・ディブロー(ただし、実家を飛び出した際に姓は捨てている)。神の啓示を受け、不本意ながら「勇者リウイ」に仕えることになるが、次第に彼にも(自分の理想とはかけ離れたものではあるが)勇者の資質がある事を認めていく。
- アイラ
- (声:矢島晶子)
- リウイの同僚で幼馴染の女魔術師。リウイより2歳年上(ファーストシーズン時、20歳)。実家はオーファンでも有数の商家である「アウザール商会」。兄が一人いる。魔法の道具のコレクターで、知識も豊富だが、語りだしたら容易には止められないらしい。愛用している眼鏡も魔法の力を持っている。以前からリウイに恋心を抱き、ファーストシーズン終盤でミレルを交えた三角関係の末にリウイの婚約者になるのだが……。
- ティカ
- ブルム族出身の竜司祭(ドラゴンプリースト)。とある冒険(セカンドシーズン『湖岸の国の魔法戦士』)で、リウイが従えることになった幼竜の世話をしている。自らも竜になること目指しており、人間的な感情をあまり表に出さず、人里離れた場所では野性的な生活をしている。崇拝する竜を従えているリウイに対しても、尊敬し従属的な態度を見せる。
- クリシュ
- リウイが竜の爪によって服従させ支配している幼竜。念話のような形でリウイと意思疎通できる。
- 竜司祭の部族の先代の族長で、竜魔法シェイプドラゴンによって変身竜として暴れて「邪竜」と呼ばれた。リジャール、カーウェス、ジェニの3人に退治され、転生の魔法で転生竜の卵になっていた。卵は部族の村で保管されていたが、卵から孵っても老竜(エルダードラゴン)に成長するまでは人間だった頃の記憶が戻らず食欲のままに同じ部族の村を襲う危険性があった為、リウイが竜の爪をクリシュに打ち込んで支配することになった。
- 幼竜(インファントドラゴン)から成竜(レッサードラゴン)に脱皮すると、埋め込まれた爪が取れるため再び爪を打ち込んで支配する必要がある。
- シャザーラ
- エレミアの初代国王が使ったというランプの魔人。言い伝えによれば、ファリス神とファラリス神によって人間の欲望と自制心を見定めるために作られたという。アイラの指輪の中に宿ることになり、アイラはその魔力と知識を利用することが可能になった。
- その正体は知識の魔神(ナレッジ・デーモン)であり、非常に広範な知識を有している。ただし、必要な答えを得るには正しく質問しなければならない。
[編集] 剣の国オーファン
[編集] オーファン王室・政府
- リジャール
- (声:内海賢二)
- リウイの実父。元冒険者で、老境に差し掛かった今もアレクラスト大陸で最強の戦士と目されている(フォーセリアという世界全体で見れば、彼に比肩し得る、或いは凌駕する戦士はごく少数名であるものの存在するといえる。実子のリウイもその旨の発言を残している。)。カーウェス、ジェニらとともに「邪竜」クリシュを退治して“竜殺し(ドラゴンスレイヤー)”の英雄となり、クリシュに滅ぼされたファン王国の王妃を娶ってオーファン王国を建国する。公式には王妃との間に息子が二人いる。生きた伝説として英雄視されているが、実像は大酒呑みで女好きの破天荒な人物であり、冒険者時代の振舞いはソード・ワールドRPGリプレイ第3部のバブリーズを一人にまとめた姿、あるいはさらに上回るかのごとき極悪さであったという。
- リトラー
- (声:三木眞一郎)
- リジャールの長男でオーファンの皇太子。アニメ版では当初「レナード」の偽名で登場した。温和な好人物であるが、それがゆえに父王からは物足りなく感じられており、極めて辛い評価を受けている。また覇気のない態度から旧ファン王国貴族を中心とする側近を抑えきれずその暴走を招いてしまうこともあり、物語の一エピソードの背景となっている。
- カシアス
- オーファンの第二王子。公国として再興されたモラーナの公王になる。
- ダーダネル
- (声:徳丸完)
- リトラーの側近。摂政。旧ファン王国時代からの貴族。宰相リスラーとの地位の上下は不明。リトラーに対し王として立つように勧める。
- ローンダミス
- オーファンの近衛騎士隊長。かつて御前試合に乱入して勝者を打ち倒し、褒美としてリジャールとの一騎撃ちを望むが一合で敗北。その後リジャールに仕えるようになる。ラヴェルナの旅に同行した事が縁で、彼女と結婚する。
- バーブ
- オーファンの騎士で近衛騎士隊所属。ジーニとは傭兵時代の仲間だった。後に領主となる。
- リスラー
- オーファンの宰相。
- ネフェル
- 鉄の槍騎士団の団長。
- アトレー
- 国境警備隊隊長。
- アーヴィン
- オーファンの騎士見習い。ファン王国の時代から王都の近郊に広大な領地を持つ名門貴族、シュレイダー家の次男。メリッサを妻にすることを望む。
- レミグラン
- ザインからの亡命貴族。旧モラーナ王国の騎士隊長。
[編集] 魔術師ギルド
- カーウェス
- (声:麦人)
- リウイの養父。オーファン魔術師ギルドの長。世界でも有数の魔術師で「偉大なる」カーウェスと呼ばれる。オランの「大賢者」マナ・ライの孫弟子にあたる。
- ラヴェルナ・ルーシェン
- カーウェスの弟子の女魔術師。新王国暦521年時に28歳。魔術の才に長ける事と、硬質的な美貌から「魔女」の異名を持つ。近衛騎士隊長のローンダミスは夫。アレクラスト大陸を巡る旅に出ていたが、最近(セカンドシーズンの直前)オーファンに帰還し、カーウェスから宮廷魔術師の地位とリウイの指導を引き継ぐ。リウイが旅立った後も「遠話の半水晶」と呼ばれる魔法の道具でリウイと連絡を取っており、彼が厄介事に巻き込まれる度に相談を持ちかけられてもいる。
- フォルテス
- (声:塚田正昭)
- オーファン魔術師ギルドの次席導師。魔術を至上のものと考える。ラヴェルナとは折り合いが悪い。神経質で陰湿な性格から若い魔術師達からは嫌われている。
- ダリル
- 正魔術師でリウイやアイラの同僚。
- ファイエット
- アイラの師事する導師で禁断の宝物庫の管理者。
[編集] その他
- ジェニ
- (声:紗ゆり)
- リウイの養母的な存在でもある女性。戦神マイリーの最高司祭で、両手に持った剣を舞いの如く自在に操る様から「剣の姫」の異名をもつ。リウイのことを「ウーくん」と呼ぶ。独身で、実子はいない。
- マズル
- オーファン盗賊ギルドの3人いる副頭領の一人。盗賊と言うよりは闇の商売人と言うべき男で、娼館や闇酒場、賭博場の経営などを行っている。
- サムス
- オーファン盗賊ギルドの情報屋(鼠)。笑うのが下手。ミレルとは過去に一度共に仕事をしたことがある。後に王国に仕える密偵(犬)となる。
- バナール
- 老魔術師でかつてはオーファンの町で私塾を開いていた。ギルドに入る前のアイラは最後の教え子。魔術師としての実力は確かで、ギルド創設時に導師として招かれたが、プライドの高さゆえに断る。
- ローランド
- アイラの祖父。アウザール商会をオーファン最大の商会に育て上げた大商人。若いころのオーファン王リジャールのパトロンの一人。齢70を越える老人で、現在は息子に商会を任せ、悠々自適の生活を送っている。
- ハンセル
- アウザール商会の商売敵であるロドリゴ商会の主人。かなりのやり手で、わずかな期間でロドリゴ商会を露天商からオーファン第2の商会になるまで成長させた。
- ミュリエル
- ハンセルの娘。リウイに好意を抱く。
- セレシア
- (声:折笠富美子)
- 争いの森・ターシャスに住むエルフの女性。リウイに好意を抱く。
- アンジェラ
- ジーニが傭兵時代に同僚だったヘクターの妹。兄の死がジーニの所為だと思っている。
- ルダ
- ジーニと同じ部族の精霊使い。ジーニを姉と慕っている。
- ラディン
- ルダの兄で、ジーニとはかつて恋人同士だった。
- ネフラ
- ジーニたちの集落の若長。
- エメリア
- 大地母神マーファの神官。鉱山の町・グードンの大神殿で侍祭を務める。リウイに好意を抱く。
- マルティナ
- 戦の神マイリーの神官。病でなくなった後、亡霊となる。
[編集] 魔法の王国ラムリアース
- フレアホーン
- ラムリアースの若き王。23代目にして初めての魔法の使えぬ王。
- コンラッド
- (声:山崎たくみ)
- オーファンの隣国・ラムリアースの騎士でメリッサの元婚約者。台詞や行動がいちいち大袈裟で芝居がかっている。メリッサを賭けてリウイに決闘を申し込むが、イカサマを看破された挙句リウイの拳を浴びて沈んだ。元は魔法騎士隊の隊長だが、魔力こそ導師級だが剣の腕はさっぱりにもかかわらず、メリッサのためにと魔法を捨ててしまった。メルセリア侯爵家の次期当主でも在る。アニメ版でも基本的には同じキャラであるが、やや扱いは良く、ラストでのリウイ達の行動に際し、メリッサのためにと囮役を果たす気概を見せた。
- ウィズレイ
- ラムリアースの貴族が作ったホムンクルス。
- エリスティア
- ラムリアースの王族。通称エリス。メリッサとは旧知。オーファンの魔術師ギルドに留学生としてやってくる。リウイに好意を抱く。
- レクリオ
- ラムリアース魔術師ギルドの最高導師。偏屈な人物として知られる。
- アルモザーン
- エリスティアの兄で、フレアホーンとは従兄弟同士。子爵。フレアホーンと王位を争い内戦を起こす。
- メルセリア侯爵
- コンラッドの父。フレアホーン王子派の重鎮。内戦に乗じ自らの勢力拡大をもくろむ。
- ディブロー伯爵
- メリッサの父。内戦では中立を保つ。
- ラスターニ侯爵
- アルモザーン派の騎士。内戦で戦死。
- ダニエル
- ディブロー家に使える騎士。メリッサの護衛。
- ジュディス
- ラヴェルナの旅に同行した一人。ランロード伯爵の令嬢で元森林衛士(ウッドレンジャー)。
- ケニー
- ラヴェルナの旅に同行した一人。自然崇拝者(ドルイド)にして精霊使い。ジュディスの恋人。
- ロウラス
- 一角獣の森に住むドルイド達の指導者。
[編集] 湖岸の王国ザイン
- ゼウヌス
- ザインの国王。先代の王である兄を殺害し王座に着く。
- ネクタール
- 元近衛騎士隊長。ゼウヌスの妹を妻とする。現在は国境の砦で守備隊の隊長を務める。
- ヴィミー伯爵
- ゼウヌスに反抗する前王派の重鎮。かつての宰相。
- カッセル子爵
- モラーナの復興を画策する。
- リビアス
- ヴィミー伯爵の側近。カッセル子爵との共闘関係を結ぶことに成功する。
- オムル
- ヴィミー伯爵の側近。
- アヴィ
- エア湖の湖岸で自治を行うブルム族の若者。ティカの兄で竜司祭でもある。
- ソーン
- ブルム族の族長。
[編集] 砂塵の王国エレミア
- シュメール
- エレミアの王子。
- パメラ
- 踊り子の女性。シュメールの妾妃として後宮(ハレム)に入る。
- トーラ
- シュメールの正妃。
- サニトーク
- エレミアの国王。シュメールの父。
[編集] 賢者の王国オラン
- カイアルタード7世
- オランの国王。
- マナ・ライ
- オラン魔術師ギルドの最高導師。魔術師ギルドを創設した大魔術師で「大賢者」として大陸中に知られる。
- バレン
- オラン魔術師ギルドの次席導師。大陸最高の冒険者として知られ、「開拓者」「見つける者」などと呼ばれる。
- ランディーヌ
- オランの皇太子。
- イゴール
- 近衛騎士隊長。ダニロを近衛騎士として取り立てようと思っている。
- シヴィルリア・サイアス(シヴィル)
- オランの女騎士。4人の仲間と共に聖剣探索の任に当たる。リウイに対抗心を抱いている。
- アストラ
- シヴィルの仲間の一人。まだ少年だが高い魔力を持つ天才魔術師。バレンに師事している。
- スマック
- シヴィルの仲間の一人。元盗賊。サイアス家に使える執事でも在る。
- ダニロ
- シヴィルの仲間の一人。オランの兵士。騎士になることを目指している。
- エメル
- シヴィルの仲間の一人。教団には属していないが、暗黒神ファラリスの神官である。
[編集] 呪われた島ロードス
- パーン
- 自由騎士の青年。
- ディードリット
- ハイエルフの女性。パーンと旅を続ける。
- カシュー
- ロードス北部にあるフレイム王国の王。元傭兵で「傭兵王」と呼ばれる。
- スレイン
- フレイム王国の宮廷魔術師。
- シャダム
- フレイムの傭兵隊隊長でカシューの側近。
[編集] 草原の王国ミラルゴ
- クーナ
- ミラルゴの国王。さほど有力ではないジャーバ族の出身だが、偶然が重なり若くして王座に着く。
- ディーノ
- 有力な部族であるアッジ族の族長で次代の国王候補。ミラルゴでも一、二の武勇を争う戦士。黒野牛の角を飾った兜をかぶり「双角の(ツインタスク)ディーノ」の異名を持つ。
- マウラ
- 聖王国アノスとの国境近くの山間部に居住するグリフ族の少女。守護神像を操縦できる巫女。後にオランの魔術師ギルドに入門。マナ=ライの最後の弟子となる。
- シウバ
- グリフ族の青年。もとは守護神像を操る神子として修行を重ねていたが、耐え切れずに集落を逃げ出す。アッジ族に身を寄せディーノの側近となる。
- ドート
- グリフ族の長老の一人。族長的な立場にある。
[編集] その他
- メルディナ
- 古代王国の魔術師。恋人に裏切られて指輪の中に魂が閉じ込められていたが、リウイがアイラにこの指輪を贈ったことでアイラの肉体を手に入れた。
- ガードルート
- ハーフエルフの女性。精霊使いにして戦士。リウイの母親らしい。
- ルキアル
- 「指し手」と呼ばれる策略家。ロマールに軍師として招聘されていた。
- レティエ
- ロマール王国・レイドの街の傭兵団「鋼の人形」の隊長の一人で、団長代理を務める。
- ヘクター
- レイドの傭兵ギルドでジーニの隊に配属された新入り。元は滅亡したレイド王国の貴族。
- ジューネ
- ロドーリルの女王。
- ヒュード
- ロドーリルの将軍。
- サベル
- アノスからイーストエンドに渡ったファリス神官。名前(及びイラストでの容姿)はフランシスコ・ザビエルから。
- ソーマ
- リウイ一行をイーストエンドに運んだ船長。実は…。
- カガリ
- 蛇神ヤヅチを奉じる八部衆・ホムラの部族の族長の娘。弓の名手。リウイたちを海賊と誤解して襲って来た。
- スセリ
- 天照神シャナの神官、カグラ衆の末席・十位のブアク。トリックスターの役割だが、実際には大人しい娘で男性恐怖症の傾向がある。カガリとは友人。
- ラカン
- 八部衆筆頭・トバリの部族の族長。惣領と呼ばれる。巨漢で、イーストエンド独特の格闘技をマスターしており、素手の格闘でリウイを倒した、これまでの作中では、ジーニ以外でほぼ唯一の人物。
[編集] ヴァンブレード
カストゥール王国時代末期の付与魔術師であり鍛冶師でもあったヴァンが造った10本の魔剣。防具などもセットになっている物が多い。第三部では副題の通り、ファーラムの剣を探すことが目的となっている。
- ファーラムの剣
- カストゥール王国最後の魔法王ファーラムの肉体を素材にして魔精霊アトンを倒すために作られた魔剣。
- 詳細は不明だが、伝説によれば極めて多量の魔力を必要とする模様で、それが「魔力の塔」の崩壊につながり、王国滅亡の一因となったとされている。
- 番兵(センチネル)
- 剣と鎧のセットで生きた鎧(リビング・アーマー)。レックスにあるヴァンの家を守護しており、勝った者を主として認める。
- 鎮めるもの(サプレッサー)
- ロードス島に封じた炎の精霊王エフリートと風の精霊王ジンが復活した場合に備えて用意された対精霊王用の剣および、鎧と盾。
- ロードス島戦記のパーンが所持している。パーンが剣の真の魔力を発揮させたことはないが、森の精霊王の魔法に耐えるなど対精霊の効果が有効に働いた場面もあった。
- 巨大なるもの(ギガンテス)
- 巨大なゴーレムである守護神像のための剣。
- イレーサー
- 斬ったものにかかった魔法を強制解除する「ディスペル・マジック」と同様の能力を持つ。
- 通常のディスペル・マジックの呪文では解除できない、魔法の宝物の魔力や呪いなども解除できる。
- ミスバスター
- 八つ首の蛇の怪物ヤヅチが復活した場合の対抗策として用意された剣と盾と8つの勾玉。三種の神器がモチーフ。
- 男性を魅了して操るヤヅチの魔力を防ぐ為、転換の鏡盾(エクスチェンジャー)の魔力を発動し、ヤヅチを倒したという女性戦士・シャナの姿に変身して使用する。
- やや小振りの直刀(イラストでは西洋風の両刃の片手剣で、「刀」ではない)で、竜(もしくは蛇)の眷属に対して高い攻撃力を有する。8つの勾玉がそれぞれ対応するヤヅチの首を滅する力を持ち、カートリッジの様に剣の柄にひとつづつ順にはめ込んで攻撃する。ヤヅチの首は炎・雷・闇などの精霊(複合精霊を含む)の力を持っており、勾玉はこれを消去する。首を滅すると勾玉も消滅する。
- 名前は「神話を終焉せしむ宝剣(MYTH BUSTER)」の意。
- ヴァンブレード(初代)
- アレクラスト中原の魔法王国「ラムリアース」の国宝であるグレートソード。ラムリアース王家の象徴であり、魔剣としては最高値である+3の魔力に加えて、危険を感知すると剣身が白く輝くなど、様々な特殊能力を有している。ファーラムの剣の物語が進行するまでは、一般的に「ヴァンブレード」といえばこの剣のことを指していた。特に"歴代の王(所有者)の魂を封じている"という設定があるため、この剣こそがファーラムの剣ではないかという意見が、ファンの間では有力となっている。
[編集] 既刊一覧
下記の記載は物語の時系列順であり、刊行順とは異なる。
[編集] ファーストシーズン
月刊ドラゴンマガジンに1997年9月号から2001年11月号まで連載された。
- 『魔法戦士リウイ0』 ISBN 4829115009 (2003年3月25日)
- リウイと出会う前のジーニ、ミレル、メリッサを描く外伝。
- 『魔法戦士リウイ1』 ISBN 4829128453 (1998年10月25日)
- 『魔法戦士リウイ2』 ISBN 4829128674 (1999年2月25日)
- 『魔法戦士リウイ3』 ISBN 4829128917 (1999年6月25日)
- 『魔法戦士リウイ4』 ISBN 4829129328 (1999年12月25日)
- 『魔法戦士リウイ5』 ISBN 482912959X (2000年4月25日)
- 『魔法戦士リウイ6』 ISBN 4829129948 (2000年8月30日)
- 『魔法戦士リウイ7』 ISBN 4829113375 (2001年3月25日)
- 『魔法戦士リウイ8』 ISBN 4829113693 (2001年7月25日)
- 『魔法戦士リウイ9』 ISBN 4829114053 (2002年2月25日)
[編集] セカンドシーズン
剣の国の魔法戦士(オーファン王国が舞台)
- 『ソードワールド・ノベル 剣の国の魔法戦士』 ISBN 4829124776 (1993年2月15日)
- 通称「旧版」。イラストは士貴智志。「ソードワールド・ノベル」のシリーズとして、巻末に小説内に登場したキャラクターやアイテムのソード・ワールドRPGに準拠したデータが掲載されている。
- 余談だが、作者である水野良が参加していたとされるソード・ワールドRPGリプレイ第3部におけるバブリーズが大金を手にする事になったエピソードにて、GMがスケープ・ドールの値段を確認するのに本書が用いられており、GMの意図を越えた破格のものである事が判明した。
- 『魔法戦士リウイ 剣の国の魔法戦士』 ISBN 4829113723 (2001年9月20日)
- 通称「新版」。「魔法戦士リウイ」シリーズとしてイラストが横田守に変わり、加筆・修正が加わっている。巻末のデータはない。
『魔法戦士リウイ 湖岸の国の魔法戦士』
- ザイン王国が舞台。連載 96年6月号~97年3月号。
- (旧版) (1997年8月25日)
- 竜司祭の部族「ブルム族」が、「アリド族」になっている誤植がある。
- (新装版) (2001年9月1日)
- 加筆・修正が加わっている。誤植修正もされているが、部族名の誤植が一部残っている。
- (旧版) (1997年8月25日)
『魔法戦士リウイ 砂塵の国の魔法戦士』 ISBN 4829115564 (2003年9月25日)
- エレミア王国が舞台。ドラゴンマガジンに2002年3月号から2002年10月号まで連載。
[編集] サードシーズン
- 『魔法戦士リウイ ファーラムの剣 賢者の国の魔法戦士』 ISBN 4829116331 (2004年8月25日)
- オラン王国が舞台。連載 2003年11月号~2004年1月号。
- 『魔法戦士リウイ ファーラムの剣 呪縛の島の魔法戦士』 ISBN 4829116986 (2005年3月25日)
- ロードス島が舞台。連載 2004年2月号~2004年10月号。
- 『魔法戦士リウイ ファーラムの剣 牧歌の国の魔法戦士』 ISBN 4829117982 (2006年2月25日)
- ミラルゴ王国が舞台。連載 2005年2月号~2005年8月号。
- 本の帯や角川のサイトに「アリド族の村」と書かれているが、「グリフ族の村」の誤植。[1]
- 『魔法戦士リウイ ファーラムの剣 鋼の国の魔法戦士』 ISBN 4829118849 (2006年12月20日)
- ロドーリル王国が舞台。連載 2005年10月号~2006年4月号。
- 『魔法戦士リウイ ファーラムの剣 神代の島の魔法戦士』 ISBN 4829118849
- イーストエンドが舞台。連載 2006年7月号~2007年2月号。
- 嵐の国の魔法戦士
- バイカル王国が舞台。月刊ドラゴンマガジンで連載中(2007年12月現在)。
[編集] 漫画版
月刊ドラゴンジュニアに1999年8月号から2003年4月号まで連載された(途中、休止期間あり)。作画は細雪純。
- 『魔法戦士リウイ 紅炎のバスタード1』 ISBN 4047122149 (2000年1月10日)
- 『魔法戦士リウイ 紅炎のバスタード2』 ISBN 4047122424 (2000年8月1日)
- 『魔法戦士リウイ 紅炎のバスタード3』 ISBN 4047122726 (2001年7月1日)
- 『魔法戦士リウイ 紅炎のバスタード4』 ISBN 4047122912 (2002年2月1日)
- 『魔法戦士リウイ 紅炎のバスタード5』 ISBN 4047123099 (2002年10月1日)
- 『魔法戦士リウイ 紅炎のバスタード6』 ISBN 4047123315 (2003年6月1日)
[編集] その他
- 『超解(スーパーガイド)! 魔法戦士リウイ ISBN 4-8291-7466-8 - 主にファーストシーズン7巻目までの内容を解説したガイドブック。
- 『賽子の国の魔法戦士 ソード・ワールドRPGリプレイ・アンソロジー2』(ダイス-) (2007年1月20日)
[編集] テレビアニメ
アニメ版はWOWOWのノンスクランブル枠で放送された。放送期間は2001年4月3日~2001年9月18日。全24話。
原作の第一期(ファーストシーズン)の設定を踏襲しながらも、各話の内容、特に後半はほぼオリジナル・ストーリーで展開する。主要女性キャラクターのうち、メリッサをメインヒロインに位置づけているところも特徴。作画は概ね安定している部類に入るが、脚本や演出は原作よりもコメディテイストが強く、女性キャラクターのキャラクターの一面の強調やお色気シーンも多い。原作未読の視聴者には好意的に受け入れられた声がある一方、ソードワールドの世界観そのものを壊しかねない描写(エルフの長老が老人でひげを生やしているなど。)もまま見られる。
[編集] スタッフ
- 原作:水野良
- 原作イラスト:横田守
- 監督:湖山禎崇
- シリーズ構成:千葉克彦
- 脚本:千葉克彦(第1・2・3・5・8・11・13・16・22・23・24話)、高山治郎(第4・7・12・15・20話)、岸間信明(第6・9・10・14・17・19話)、大和屋暁(第18・21話)
- キャラクターデザイン:岩倉和憲
- サブキャラクターデザイン:和田崇
- 総作画監督:岩倉和憲、和田崇
- 美術監督:加藤賢司
- 音響監督:三間雅文
- 音楽:川井憲次
- アニメーション制作:J.C.STAFF
- 制作:魔法戦士リウイ製作委員会
[編集] 主題歌
- オープニング『Twinkle Trick』 歌:奥田綾乃
- エンディング『Love&Pain』 歌:ハッポンアシ
[編集] 各話タイトル
- 勇者降臨
- 初体験
- 大乱闘
- 妖魔の森
- 青い課外授業
- 愛のために…死す?
- ミレルの壷
- 涙のマイリー祭り
- 真夏に訪れし者
- 四大魔術師の塔
- 真の勇者登場?
- 月夜の花
- 女戦士の遁走曲(フーガ)
- 花売りと花嫁
- 湖畔のバカンス
- 闇の中の陰謀
- 拳闘士リウイ
- 変身×5
- オー・マイ・ホーム!
- 勝利の美酒
- 勤労少女メリッサ
- 反乱軍現る
- 掟やぶりの女たち
- リウイパンチ!!!!
[編集] 外部リンク
WOWOW 火曜18:30枠 | ||
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魔法戦士リウイ
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