魔法先生ネギま! (アニメ)
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魔法先生ネギま! | |
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OVA: パイロット版 | |
監督 | 錦織博 |
アニメーション制作 | XEBEC |
テレビアニメ | |
監督 | 宮崎なぎさ(1 - 13話) |
チーフディレクター | 羽原信義(18 - 26話) |
アニメーション制作 | XEBEC |
放送局 | テレビ東京系列 |
放送期間 | 2005年1月5日 - 6月29日 |
話数 | 全26話 |
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『魔法先生ネギま!』(まほうせんせいネギま)は、赤松健の漫画作品『魔法先生ネギま!』を原作として、2005年1月から同年6月までテレビ東京系で放送されたアニメである。
目次 |
[編集] 放映形態
2005年1月5日から6月29日まで、テレビ東京系列で放送された(テレビ東京・テレビ大阪・テレビ愛知の場合)。
テレビせとうちは1クール目は火曜深夜での放送だったが、2クール目から水曜深夜に移動。また、2006年7月から9月までAT-Xでも放送された。 2008年6月6日からバンダイチャンネルで全話配信される。
日本国外では、台湾、韓国(予定)で放送。
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[編集] 概要
『魔法先生ネギま!』のアニメ化は早い段階で発表されており、2004年中に行われたイベントにおいてパイロット版が上映されるなどしていた(パイロット版はCD「学園生活を快適にすごすシリーズ」にDVDで収録)。ただし、パイロット版で監督を務めていた錦織博に代わり、テレビアニメ本編では宮崎なぎさが監督となった。
しかし、放送開始後、シリーズ序盤から作画品質の低下が顕著に見られる様になる。これについては大月俊倫のプロデュース作品群にまま見受けられる、スケジュールの逼迫が大きな要因として挙げられている。出来の酷さは制作体制の不備や混乱が素人目にすら見て取れるほどのもので、原作者という立場上悪く言えないはずの赤松健をして、自身のホームページの日記において指摘せざるを得ない有様にまでなっていた。視聴した原作ファンのアニメ作品への批判も厳しく、また、原作ファンからはそもそも宮崎なぎさやXEBECの作風そのものが本作には向いていなかったのではないかとして、彼らにこの作品を担当させたスターチャイルド、特に大月への批判がインターネット上では噴出した。
第1クール(13話)終了時点で宮崎監督が降板(事実上の更迭)。スターチャイルド側でも大月が本作企画より降板。以降、制作指揮は羽原信義をプロダクションディレクター(18話以降はチーフディレクター、いずれも事実上の監督職)として据え、色彩設定に代わり「色彩プラン」のスタッフを据えるという大鉈が振るわれ(色彩設定のスタッフは色彩設計に異動)、シリーズ後半に至ってようやく「本スタッフ」による制作体制がスタートした。
この立て直しが奏功し作画の乱れは多少改善されたものの、物語が佳境に入った22話以降、今度はコミックとは設定が大きく異なるオリジナルシナリオに突入。原作が未完である以上、結末に多少の独自性が発生するのは仕方がない面もあるが、この場合はかなり趣向の異なったシナリオになっており原作ファンからの支持が得られたとは言い難い。アニメから入ったものからも「演出過剰」として好意的な意見はあまりなかった。
また、カシオペアと世界樹がもたらす影響、超鈴音の生い立ちといった謎の数々を、原作よりも先取りして公開していた。
以上のことが、『爆れつハンター』以来続いたキングレコードとXEBECの蜜月関係を一時期凍結化させる遠因になったとされる[1]。
結果的には、アニメ作品としては成功とは言い難い、むしろ失敗とも捉えかねないものだったが、興行的には、「ハッピー☆マテリアル」をはじめとするCDや、DVD、グッズ、単行本などの売上が好調で、少なからずともアニメ化の影響が追い風となった事もあり、翌年、アニメ製作会社を変更してOVAが製作される事となった。
[編集] 原作漫画との相違点
テレビアニメにおいては、特に原作初期に顕著だった学園ドラマとしての色合いを強調、ネギと生徒たち、あるいは生徒同士の交流の描写に重点をおいている。反面、原作の売りの一つであるネギの戦闘シーンはかなり押さえられている。一例として、原作の連載では半年以上を費やして描かれた「修学旅行編」は、一部の話が別のエピソードとされ、わずか2話で消化されている。
また、テレビ東京の表現規制(テレ東規制)により、パンチラなどのお色気描写は大幅にカットされた。
他にも、アニメではネギが赴任した時期が2年生の4月に繰り上がっており、それに合わせてシナリオが一部変化していたりするなど、コミックからの変更点は多い。ただし、それらのアニメオリジナルの設定は赤松の許可を得ており、中には未公開ながら原作の裏設定として既に存在していた物もある。赤松はアニメ版のストーリー構成自体には関与していないが、これらの準公式設定の幾つかは既に原作に現れている。
以上で魔法先生ネギま!に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] スタッフ
- 製作指揮
- 企画
- プロデューサー
- (1~13話)千野孝敏(XEBEC)、池田慎一(読売広告社)
- (14話~)五郎丸洋介(キングレコード)、千野孝敏、池田慎一
- シリーズ構成・脚本:大河内一楼
- 構成協力:錦織博
- キャラクターデザイン:加藤はつえ
- 色彩設定(1~13話)
- 色彩設計(14話~)
- こばやしみよこ
- 色彩プラン:関本美津子(14話~)
- 美術監督:海野よしみ(プロダクション・アイ)
- 撮影監督:広瀬勝利
- 編集:長坂智樹
- 音響監督:鶴岡陽太
- 音楽:光宗信吉
- 番組担当:東不可止(テレビ東京)
- アニメーション制作:XEBEC
- アニメーション制作協力:XEBEC M2、Triple A
- 製作:関東魔法協会
[編集] 主題歌
- オープニング(1話~23話、25話、26話):「ハッピー☆マテリアル」
- 作詞:うらん、作曲:大川茂伸、編曲:大久保薫、歌:麻帆良学園中等部2-A(※)
- ※歌い手は月単位で入れ替わる。1月は出席番号1番から6番の6人、2月以降は番号順に5人ずつ、26話は2-A全員が歌う。
- エンディング(1話~13話、26話):「輝く君へ」
- 作詞:ヌマダテゆか、作曲:桑原秀明
- (1話~13話)編曲:桑原秀明、歌:麻帆良学園中等部2-A かなかな組(※)〔神楽坂明日菜、近衛木乃香、宮崎のどか、桜咲刹那〕
- ※かなかな組の由来は歌っている4人の名前の最後の文字(のどか、あすな、このか、せつな)から。
- (26話)編曲:光宗信吉、歌:麻帆良学園中等部2-A
- エンディング(14話~22話、24話、25話):「おしえてほしいぞぉ、師匠(マスター)」
- 作詞:くまのきよみ、作曲:大久保薫、編曲:鶴由雄、歌:麻帆良学園中等部2-A 師匠(マスター)となやめるオトメ組〔朝倉和美、綾瀬夕映、絡繰茶々丸、古菲、Evangeline A. K. McDowell〕
[編集] サブタイトル
各話のタイトルは1話から順にローマ数字で「I時間目」・「II時間目」…とシンプルなものである(ちなみに、コミック版では話数を「1時間目」・「2時間目」…と数えている)が、各話のタイトルバックには、ラテン語の格言から来た文言が添えられている。以下そのタイトルバックをリストとしてあげる。
※日本語訳はリンク先を参照(公式なものではない)。
- Asinus in cathedra
- Omne initium est difficile
- Amantes, amentes
- Nullus est instar domus
- Fama volat
- A fronte praecipitium a tergo lupi
- Fallaces sunt rerum species
- Omnes una manet nox
- Te capiam, cunicule sceleste!
- Ubi concordia, ibi victoria
- Cum tacent clamant
- Aut disce aut discede
- Tamdiu discendum est, quamdiu vivas
- Amicitiae nostrae memoriam spero sempiternam fore
- Amicus certus in re incerta cernitur
- Amor tussisque non celantur
- Nihil difficile amanti
- Amor ordinem nescit
- Verba volant, scripta manent
- Nisi credideritis, non intelligetis
- Nil desperandum!
- Difficile est tristi fingere mente jocum
- Memento mori
- Et arma et verba vulnerant
- Mors certa, hora incerta
- Non mihi, non tibi, sed nobis
[編集] 各話スタッフ
話数 | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 担当制作会社 |
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1 | 大河内一楼 | 宮崎なぎさ | 中津環 | 本橋秀之 | XEBEC M2 |
2 | 岩崎良明 | 石倉敬一 | 昆富美子 | Triple A | |
3 | えんどうてつや | 山本佐和子 | XEBEC M2 | ||
4 | いわもとやすお | 神原敏昭 | 窪敏 | Triple A | |
5 | 桜井弘明 | 山本天志 | 伊部由紀子 | 円谷プロダクション | |
6 | 中津環 | まつもとよしひさ | 昆富美子 | Triple A | |
7 | えんどうてつや | 本橋秀之 | XEBEC M2 | ||
8 | いわもとやすお | 羽原信義 | 服部憲知 加藤雅之 昆富美子 |
Triple A | |
9 | 榎本明広 | 高橋晃 | スタジオダブ | ||
10 | 宮崎なぎさ | 草野星 | 山本佐和子 | XEBEC M2 | |
11 | えんどうてつや | 浦田保則 | 市谷志克 | Triple A | |
12 | 小坂春女 | 山本天志 | 伊部由紀子 | 円谷プロダクション | |
13 | まつもとよしひさ | 高見明男 | Triple A | ||
14 | 中津環 | 古田誠 本橋秀之 |
XEBEC M2 | ||
15 | えんどうてつや | 浦田保則 | 足立慎吾 | Triple A | |
16 | えんどうてつや | 山本佐和子 | XEBEC M2 | ||
17 | 榎本明広 | 高橋晃 | スタジオダブ | ||
18 | 小坂春女 | 浦田保則 | 加藤はつえ | Triple A | |
19 | いわもとやすお | 孫承希 | 高見明男 | XEBEC M2 | |
20 | まつもとよしひさ | 栗原ひばり | 加藤雅之 竹谷今日子 |
Triple A | |
21 | 山本郷 | 山本天志 | 伊部由紀子 | 円谷プロダクション | |
22 | 小坂春女 | 浦田保則 | 足立慎吾 | Triple A | |
23 | 羽原信義 | 孫承希 | 山本佐和子 | XEBEC M2 | |
24 | えんどうてつや | 高見明男 | Triple A | ||
25 | 榎本明広 | 高橋晃 | スタジオダブ | ||
26 | 羽原信義 | 加藤はつえ 足立慎吾 |
XEBEC |
[編集] DVD
- 魔法先生ネギま! 麻帆良学園中等部2-A:ホームルーム
- CDの3学期の続きにあたるパイロット版アニメと、それが上映されたイベントを収録したDVD。サウンドトラックと同じくPC用壁紙・スクリーンセーバー・ミニドラマ映像が収録された特典CD-ROMが付属する。
- 魔法先生ネギま!(TV版シリーズ)
- 2005年6月より毎月各1巻発売(全7巻)
- Magic-1~6は各4話、Magic-7は2話収録
- Magic-1収録の1話・2話は作画等を修正したバージョンアップ版。
- 各初回盤には特典が付属する。
- Magic-1
- 魔法の国トリオ(ネギ、アーニャ、ネカネ)版「ハッピー☆マテリアル」
- Magic-7
- DVD全巻収納BOX
- この他、各巻にパクティオーカード(またはスカカード)1~3枚
[編集] 外部リンク
[編集] 脚注
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映像化 | テレビアニメ第1作 - ネギま!?(OVA・テレビアニメ第2作) - ドラマ | ||||
メディア展開 | 関連商品 - ネギま!? neo(テレビアニメ第2作コミカライズ) - ハッピー☆マテリアル - ネギまほラジお - ヒミツの放課後 | ||||
設定 | パクティオーカード - 京都神鳴流 - 麻帆良学園都市 | ||||
麻帆良学園女子中等部3-A 担任: ネギ・スプリングフィールド | |||||
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テレビ東京 水曜25:00枠 | ||
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AT-X 金曜9:00、土曜23:00枠(60分2話) | ||
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