高遠城
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 （長野県） |
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|---|---|
 桜の季節の城門 |
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| 通称 | 兜山城 |
| 城郭構造 | 平山城 |
| 天守構造 | なし |
| 築城主 | 不明 |
| 築城年 | 不明 |
| 主な改修者 | 武田信玄 |
| 主な城主 | 高遠氏、秋山氏、武田氏、仁科氏、 下條氏、保科氏、毛利氏、京極氏、 鳥居氏、内藤氏 |
| 廃城年 | 明治5年(1872年) |
| 遺構 | 石垣、土塁、空堀、門 |
| 指定文化財 | 国史跡 |
| 再建造物 | なし |
| 位置 | 北緯35度49分59.08秒 東経138度3分46.09秒 |
高遠城（たかとおじょう）は、長野県伊那市高遠町にある城。国指定史跡。兜山城の別名をもつ。桜の名所としても有名である。
目次 |
[編集] 歴史・沿革
[編集] 戦国時代・安土桃山時代
[編集] 高遠氏
高遠城は諏訪氏一門の高遠頼継が居城としており、甲斐国守護の武田氏と同盟関係にある諏訪氏当主の頼重とは反目していた。頼継は天文11年に甲斐守護武田晴信（信玄）に内応して諏訪攻略を援護している。頼重は武田により滅ぼされるが、諏訪の領有を巡り武田と頼継は対立し、天文14年（1545年）4月に武田勢は高遠城と藤沢頼親の福与城攻めを行い、伊那地方への進出拠点とした。
[編集] 武田氏時代
武田氏は続いて小笠原氏や知久氏を撃破し、弘治元年（1555年）には木曾氏を制圧して信濃を平定した。その間、『甲陽軍鑑』によれば、高遠城は信濃への進出拠点として天文16年（1547年）に、伝説的軍師である山本勘助や秋山信友に命じて大規模な改築を行い、弘治2年（1556年）には秋山信友が城主となり、坂西氏などを伊那衆とした。永禄5年（1562年）には晴信の庶子で諏訪氏の娘を母とする四郎勝頼（武田勝頼）が諏訪氏を継承し、同時に高遠城主となる（『軍鑑』によれば伊那郡代に就任）。城主であった秋山は飯田城代となる。『軍鑑』によれば入城に際して改築が行われ、勝頼衆が預けられ親族衆に加えられたという。勝頼は武田氏の正嫡であった義信が廃嫡される義信事件が起こると後継的立場となり、元亀元年（1570年）には信玄により本拠の躑躅ヶ崎館に呼び戻され、高遠城主は信玄実弟の武田信廉となった。
武田氏は信玄後期から勝頼期にかけて尾張の織田氏と対立するようになり、高遠城は対織田の重要な軍事拠点となる。天正9年（1581年）、勝頼は領国維持のため韮崎への府中移転と同時に実弟の仁科盛信を高遠城主としたが、翌天正10年（1582年）、勝頼は内通した木曾氏攻めを行い、仁科は大将として出陣し城代として小山田昌辰が入っている。同年2月に織田信長は本格的な武田攻め（武田征伐）を企て、長男の織田信忠に5万の大軍を与えて高遠城に迫らせた。高遠城に籠もる城兵の数は3千で、仁科は信忠の降伏勧告を退けて防戦するが、城は落城した。高遠城の落城により織田勢は伊那方面からも甲斐へ侵攻し、武田氏は滅亡した。
[編集] 織田氏時代
織田氏の支配のもと、高遠城攻めに功のあった毛利長秀が城主となるが、そのわずか3ヵ月後に本能寺の変が起こり、高遠城には突如、武田家の旧臣・木曾義昌が攻め込み、これを占領した。以後、徳川家康と木曾義昌の攻防の舞台となるが、結局、家康によって木曾義昌は高遠城を追われて深志城に撤退した。
[編集] 江戸時代
江戸時代になると高遠藩の藩庁となり、京極氏・保科氏・鳥居氏と城主が交代した。元禄4年（1691年）に内藤清枚が3万3千石で入封。以後、高遠城は内藤氏8代の居城として明治維新を迎えた。 城の縄張りは中世の状態を踏襲しているが、本丸には御殿と天守代用として三層の辰己櫓が上がり、主要な城門は枡形虎口形式の櫓門が建てられており、長大な長塀に囲まれた近世城郭であった。
[編集] 現代
平成18年（2006年）4月6日、日本100名城（30番）に選定され、平成19年（2007年）6月から全国規模の日本100名城スタンプラリーが開始された。
[編集] 遺構
現在ある問屋門は1948年に町内の旧家から移築したものである
- 本丸門 伊那市内個人宅に移築
- 本丸冠木門 同上
- 二の丸門 岡谷市内個人宅より伊那市へ寄贈され、解体保管中
- 搦手門 岡谷市内久保寺に移築
- 大手門 昭和二十九年(1954)に高遠高等学校正門として伊那市富県北福地の所有者より寄贈を受け移築され、昭和五十九年(1984)まで正門として使用されていた。
- 進徳館 最後の藩主内藤頼直創設の藩校
