雪代縁
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雪代縁(ゆきしろえにし)は、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場する架空の人物。
声優は、佐々木望。
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[編集] 人物・来歴
[編集] プロフィール
剣心の妻・雪代巴の弟。
姉である巴とその許婚・清里を抜刀斎(剣心)に殺された復讐のため、抜刀斎への人誅を計画(巴が殺された当時は敵討ちは許されていたが、1873年に禁止されていた)。
母親がおらず、姉の巴を母親のように慕っていたが、巴の許婚・清里が抜刀斎に殺され、巴は縁の元を離れて闇乃武と手を組み、清里の敵討ちを契約する。やがて月日が流れ何らかの形で、縁も闇乃武と関わりを持つこととなる。次に縁が巴と再会した時には、巴は長年の間、剣心の傍で過ごし、人柄を知り尽くしていたため、既に抜刀斎に対して復讐の念は抱いていなかった。ショックを受けた縁はその場を後にするが、後日、闇乃武は巴の思いを利用し、逆に剣心をおびき寄せるための人質として巴を扱った。そして、結界の森で起こった悲劇の瞬間を、巴の様子を観にきた縁が偶然目撃、そこから剣心と縁の「私闘」が始まった。
東洋の魔都と言われた上海に少年の身で移り、日本の剣術をもとに大陸で独自に発達した剣術・倭刀術を独学で習得、若年にして上海武器マフィアのボスに登りつめる。日本人なのに片言であるのは、長い上海生活のせいで日本語の発音を忘れかけたため(OVA版では普通に話している)。その後、縁が率いる組織は、最新鋭の兵器の数々や、志々雄真実の十本刀の1人、佐渡島方治に甲鉄艦を売り、艦隊すらも用意する技術を擁するほど強力なものに成長した。
その組織を力の恐怖で束ねる縁の実力は、剣術・体術・身体能力・精神力の全てにおいて他を寄せ付けぬ圧倒的なものである。極めつけは、長年衰えなかった精神力によって異常発達した神経による特異体質狂経脈で、プライドの高い呉黒星をして「狂経脈が現れた縁には、四神に加え組織全ての武力をもっても到底敵わない」とまで云わしめるほどである。また、常時から「精神が肉体を凌駕した状態」であるため痛みを感じない。剣心の飛天御剣流の技をことごとく粉砕し、「九頭龍閃」を撃たれる度に見切れるようになり(最初に撃たれた時はまともに喰らっていたが、次に撃たれた時は9つの斬撃全てを防ぎ、その次の時には発動前に攻撃し、技を潰している)、さらには、「天翔龍閃を破った唯一の人物」でもある。
人生の答えを見つけた事で、過去最高の精神状態であった剣心をも追い詰めるが、狂経脈の弱点を突かれて平衡感覚が狂い、さらに強くなった天翔龍閃の一撃目の吸い込む力に耐え切れず巴に助けを求めるも、縁の心の中の巴は微笑まず、倭刀を砕かれ、最後は闘う気力が消失。
縁は警察に逮捕され、連行されるが、その時に薫は、巴が15年前の出来事の真相や、自分の真意などを綴った日記帳を縁に渡す。後に警察から脱走し、失った巴の笑顔を取り戻すため、自らの罪の償いを模索する。その際に、オイボレ(自分の実の父)と再会し、お互いにどことなく気付いているようだが、言わぬが花ということか、二人とも敢えて言及していない。
アニメでは、OVAの『追憶編』『星霜編』に登場。テレビでは『人誅編』は放送されることはなかった。
完全版21巻での剣心再筆:剣心の噂を聞き、京都にどこからともなく現われ、東京へ戻った剣心を追っていくという設定に。ボロボロの風体に、もうロクに斬れなくなっている(再筆版の)巴の懐剣と対をなす刀を振るう。蒼紫、斎藤、左之助と戦い、重傷を負いながらも彼らを撃退しその都度兇気と執念を増していく。柄尻を鷲掴みにして回転を加えつつ振るうという独特の刀捌きをするが、純粋な戦闘能力は志々雄や斎藤、刃衛にも及ばないという設定に。
[編集] 倭刀
倭刀(ワトウ)。詳しくは、倭刀を参照。
拵えは異国風だが、刀身は紛れもなく日本刀。かなりの長物で、室町中期以降定番となった打刀ではなく、室町前期まで主流だった太刀の方であるらしい。
[編集] 倭刀術
日本の剣術をもとに大陸で独自に発達した剣術。日本剣術の速さと日本刀の切れ味に加え、大陸の破壊力ある体術としなやかな動きを取り入れている。
- 蹴撃刀勢(シュウゲキトウセイ)
- 跳躍と同時に斬り上げた刀の峰を蹴り、斬撃の威力を倍加させる。
- 回刺刀勢(カイシトウセイ)
- 敵の斬撃を柄尻で受け流し、体を半回転させて相手の隙を突く。
- 朝天刀勢(チョウテントウセイ)
- 刀を地面に立て、柄尻を踏み台に跳躍する。
- 掌破刀勢(ショウハトウセイ)
- 掌から刀を押し出し、敵の真上から斬り下ろす。
- 轟墜刀勢(ゴウツイトウセイ)
- 敵に刀を刺した後、空中に放り投げる。
- 疾空刀勢(シックウトウセイ)
- 跳躍の最高点から刀身の反動を利用して空を蹴り、敵に向かって突進する空中疾走(格闘ゲームで言うところの「空中ダッシュ」)。
- 戰嵐刀勢(センラントウセイ)
- 足を軸に回転を繰り返し、遠心力を利用して連続斬りを行う。ちなみに虎伏絶刀勢と同じ構えに見えるが、こちらは刀を右手で順手に持つ。
- 虎伏絶刀勢(コフクゼットウセイ)
- 倭刀術絶技。左手で刀を逆手に持ち、刀身を背中につけるという独特の構えを持つ。地に深く沈み込んで敵の攻撃を避けてから、その反動を利用しつつ半回転して攻撃する。
[編集] 狂経脈
正確には戦闘術ではなく、縁の特異体質。長年眠る事無く脳が活動し続けてきた結果、神経が異常発達し、常人ではあり得ないほどの瞬発力(超々神速)と感覚機能を手に入れたもの。剣心は「先読みによる行動を含めて神速」であるのに対し、縁は「相手の行動を見てから動いても間に合う」速さである。しかし、痛覚などのマイナスとなる感覚までも倍化してしまう諸刃の剣でもある。
[編集] リボーン
後に『武装錬金』の早坂桜花が巴のリボーンになったため、弟である秋水は縁のリボーンとなったと作者は語っている。
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登場人物 | 緋村剣心 | 相楽左之助 | 四乃森蒼紫 | 志々雄真実 | 雪代縁 | 鵜堂刃衛 | 八ツ目無名異 |
用語・アイテム | 逆刃刀 | 飛天御剣流 |
団体 | 志々雄一派 |
ゲーム | 十勇士陰謀編 |
関連項目 | 和月伸宏 | サムライスピリッツ | 武装錬金 |