長塚智広
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オリンピック | ||
---|---|---|
男子 自転車競技・トラック | ||
銀 | 2004 | チームスプリント |
長塚智広(ながつか ともひろ、1978年11月28日 - )は日本競輪学校81期卒業の日本の競輪選手。自転車競技選手。茨城県取手市出身。日本競輪選手会茨城県支部所属。師匠は井橋三佐雄。初出走は1998年8月6日の取手競輪場。初勝利も同レース。
目次 |
[編集] 競輪選手として
茨城県立取手第一高等学校商業科卒業後、日本競輪学校に入学。選手としてデビュー後は、持ち前のダッシュ力で自転車競技のナショナルチームに選抜され、2000年のシドニーオリンピックでは個人スプリントとオリンピックスプリントに出場。2004年のアテネオリンピックのチームスプリントでは、伏見俊昭・井上昌己と共に銀メダルを獲得した。
[編集] 競輪選手のほか
オリンピックメダリストとしてテレビ番組に多く出演しているが、株取引を本業に近い趣味とし、財テク関係のテレビ番組(TBS系列「がっちりマンデー!!」やテレビ東京系「クロージングベル」)などにもコメンテーターとして出演することもある。商業科のある高校へ進学したのも、商業、ビジネスに関心を持っていたためとインタビューなどで語っており、株取引に関する知識は豊富。自身の著作『長塚智広の株の筋トレ - アテネ五輪・銀メダリスト』(扶桑社)という株入門書も出版している。小池栄子と前記のオリンピック出場トリオで共演したCMでも有名となった。2007年5月に、元モデルで、元準ミス・ユニバース・ジャパンの由紀夫人とできちゃった結婚した。同年8月に第一子(長男:輪太郎)誕生。
[編集] 競走スタイル
スタートからの加速力(いわゆる「ゼロ発進」)に最も長けており、このことからチームスプリントでは先頭走者を任された。しかし競輪競走では既に加速している時点からの勝負となることから、そのダッシュ力を生かせる状況は少なく、また本人が持久力に弱点のあることを公言しており、ダッシュをかけ捲り戦法を行なってもゴールまで体力が持たないことが多々ある。とくに、アテネオリンピック以降、練習不足および目標の喪失感から本業の競輪では良い成績を残せていない。
そのため一時期は追込戦法への転換を図ったものの、関係者およびファンの評価と一致しない面があったためか成績的に芳しくない状態に陥り、2005年の競走成績は21走2着6回3着2回と1勝を挙げることができず、2005年後半から長期間、病気(腰痛)や家庭の都合を理由に欠場した。
2006年3月4日に静岡競輪場でのレースから復帰したが、戦法を再び自在に戻したことにより、一般開催での優勝を果たすなど復調しつつある。