野菜ジュース
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野菜ジュース(やさいジュース)とは野菜を磨り潰すなどしてジュースにしたものである。
日本ではトマトジュースと野菜汁を混ぜ合わせたトマトミックスジュース、にんじんジュースと野菜汁を混ぜ合わせたにんじんミックスジュースが商品として一般的である。野菜ジュースの基準は無いが、トマトジュース、トマトミックスジュース、にんじんジュース、にんじんミックスジュースという名称を使用するための基準がJAS規格で決められている。近年は野菜と果汁を混ぜたものも市場に出回っており、これに関してもJAS規格によって果汁50%以上かつ野菜汁と果汁のみのものを果実・野菜ミックスジュースとしている。
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[編集] 歴史
トマトミックスジュースに関してはアメリカでは1948年に初めて商品化したキャンベルのV8野菜ジュースが有名である。日本では1959年にゴールドパックが初めて野菜ジュースを発売した。
後から出現した野菜・果実ミックスジュースではカゴメの野菜生活100、伊藤園の充実野菜などが有名である。
[編集] 栄養素に関して
市販されている野菜ジュースを嗜好品として飲む人もいるが、栄養価値の高さから野菜不足の解消や健康のために飲むという人もいる。健康志向の客層を狙い、企業もどれだけの栄養素が詰まっているかを前面に出している場合がある。
トマトやニンジンなどの緑黄色野菜を素材としたものは、ビタミンC、ビタミンA、食物繊維の補給を謳っている。リンゴやブドウ、オレンジなどの果物と混ぜ合わせたものは、主にビタミンCの摂取を目的としているようである。
しかし、製造工程において、飲みやすくするために食物繊維を取り除いたり、加熱殺菌などでビタミンCなどの栄養素が失われてしまうため、実際に使用した野菜の量に比べると栄養素が少ないことがある(ただし栄養を強化するため栄養素が添加されていることもある)。
2000年11月6日に国民生活センターが発表した資料[1]によると、野菜系飲料1パッケージあたりの栄養成分量と緑黄色野菜120g(厚生省の設定した緑黄色野菜の摂取目標量)当りの栄養成分量とを比較したところ、ビタミンAについてはほぼ同等かそれを超える成分量の銘柄が10銘柄中7銘柄あったものの、それ以外の成分については低いものが多く、ビタミンCでは30%未満の銘柄が半数を超え、食物繊維に関しては8銘柄が半分未満であった。このため、発表資料の中で消費者へのアドバイスとして、野菜系飲料の栄養バランスは緑黄色野菜とは異なるので、食生活の補助的なものとして利用することを薦めている。
2007年10月12日に名古屋市消費生活センターが実施した成分分析[2]で、「一日分の野菜(緑黄色野菜)使用」と表示した野菜ジュースには厚生労働省が推奨する1日の野菜摂取量350グラムを下回る量の栄養素しか含んでいないことが分かった。消費者団体の主婦連合会は公正取引委員会と厚生労働省に実態調査をするよう申し入れている。
[編集] 脚注
- ^ 野菜系飲料等の商品テスト結果―手軽に野菜が摂れるとうたったものを中心に―(pdfファイル)
- ^ 消費生活関連テスト 野菜系飲料(pdfファイル)