郭泰源

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郭泰源
出生	1962年3月20日 台湾台南市
職業	元野球選手（投手）
各種表記
簡体字	郭泰源
繁体字	郭泰源
ピン音
和名表記	かく たいげん
発音転記
英語名	Tai-Yuan Kuo
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郭 泰源（かく たいげん、1962年3月20日 - ）は、西武ライオンズに所属した元投手である。1997年限りで引退、その後は台湾大聯盟の技術顧問などを務め、2004-05年は中華職業棒球聯盟・誠泰コブラズの監督を務めた。2007年から台湾野球代表の監督を務める。

目次 1 来歴・人物 2 略歴 3 通算成績 4 タイトル・表彰 5 関連項目

[編集] 来歴・人物

1984年のロサンゼルスオリンピックで台湾代表として活躍し西武ライオンズと読売ジャイアンツが激しい争奪戦を繰り広げたが西武に入団した。1年目から「オリエンタル・エクスプレス」と呼ばれた156km/h超の速球を披露した。その後ヒジ痛で速球は影を潜めたが、高速スライダーを武器に変化球投手としてローテーション定着、西武黄金時代の投手陣を支えた。

1991年は近鉄バファローズとの優勝争いになったが、郭は近鉄から7勝を挙げ、優勝の原動力となりMVPに輝いた。その後も安定した投球を見せ、1996年オフには外国人選手として初めてFA権を取得、規定により外国人枠から外れた。しかし同年0勝に終わり、翌1997年も復活することなくホーム最終戦での先発登板を最後に、2番手で投げた鹿取義隆と共に現役引退。

最速で156km/hを記録したその剛速球に加え140km/hを超えるキレの良い高速スライダー、シュートも操り、制球力も抜群と隙がなかった。最強無比と謳われたライオンズ黄金時代の投手陣にあって、ほぼ一度もローテーションの座を譲らなかったのがその実力の何よりの証明である。野球人生が終盤に差し掛かり、速球の威力が減ったら丁寧にコーナーをつく投球にモデルチェンジをして、全盛期の数値には及ばなかったが、ローテーション投手として成績を残した。やや故障が多く、フルシーズン一軍に帯同したことはあまり多くなかったが、通算勝利数など数多くの分野で日本プロ野球の外国人投手キャリア記録を持っている、球史に名を残す「助っ人」投手であった。

引退後は、台湾プロ野球界でチームの監督を務めた。また、選手として台湾球界に入り指導者としても活躍していた西武ライオンズ時代のチームメイトである渡辺久信・石井丈裕とも協力し、台湾球界の発展に大きく貢献した。また日本球界との架け橋役にもなり、許銘傑、曹竣揚ら台湾人選手の日本球界入りをアシストするなど、その功績は計り知れない。2007年からは野球の台湾代表監督に就任し、2008年の北京五輪出場を目指したがアジア予選で日本、韓国に敗れ3位に終わり、その責任を取る形で12月14日に台湾代表監督を辞任した（後任は洪一中）。

またこの郭と対戦した打者は「ワンバウンドするかと思ったストレートが地を這うように伸びてきて低めぎりぎりに決まっていた。」と称していた。

[編集] 略歴

• 身長・体重 180cm・72kg
• 投打 右投右打
• 出身地 台湾台南市
• 血液型 O型
• 球歴・入団経緯 長栄高 - 合作金庫 - 西武ライオンズ（1985年-1997年）

[編集] 通算成績

年度	背番号	試合	完投	完封	無四	勝利	敗戦	ｾｰﾌﾞ	勝率	打者	投球回	被安	被本	与四	与死	奪三振	失点	自責点	防御率
1985	12	15	9	3	0	9	5	0	.643	484	117.2	89	14	48	4	75	44	33	2.52
1986		39	5	1	0	5	7	16	.417	450	108.1	93	10	38	0	105	39	35	2.91
1987	18	22	11	2	0	13	4	0	.765	640	158	136	12	40	4	81	56	53	3.02
1988		19	15	1	3	13	3	1	.813	583	149.1	113	10	23	2	76	50	40	2.41
1989		26	14	4	1	10	10	0	.500	804	198.1	172	15	49	3	117	78	72	3.27
1990		18	5	1	0	9	4	0	.692	504	119.1	113	14	44	2	84	53	47	3.54
1991		24	12	4	1	15	6	1	.714	721	184.1	162	17	30	1	108	54	53	2.59
1992		23	9	3	0	14	4	0	.778	661	168	128	17	44	4	108	54	45	2.41
1993		22	4	1	1	8	8	0	.500	540	133.1	121	15	26	4	88	56	52	3.51
1994		27	4	2	0	13	5	0	.722	569	130	137	23	52	3	86	75	72	4.98
1995		22	3	2	0	8	6	0	.571	642	163	131	11	34	6	115	48	46	2.54
1996		14	1	0	0	0	6	0	.000	248	52.1	72	9	22	1	26	48	43	7.39
1997		1	0	0	0	0	0	0	.000	1	0.1	0	0	0	0	0	0	0	0.00
通算		272	92	24	6	117	68	18	.632	6847	1682.1	1467	167	450	34	1069	655	591	3.16

[編集] タイトル・表彰

• 最優秀選手　1991年
• ベストナイン　1991年
• ゴールデングラブ　1991年、1992年
• 勝率第1位　1988年、1994年
  • 1994年は勝率1位でありながら、規定投球回数に達した投手の中で防御率は最下位という珍しい記録となっている。
• オールスター出場　1990年、1995年
• ノーヒットノーラン　1985年6月4日対日本ハムファイターズ戦

[編集] 関連項目

• 埼玉西武ライオンズの選手一覧
• 誠泰コブラズ
• 郭源治、荘勝雄 －同時期に台湾から日本球界に入り成功した選手。台湾では1980年代、成功した台湾人選手としてこの3人を「二郭一荘」と呼んだ。

先代: 野茂英雄

パ・リーグMVP 1991

次代: 石井丈裕