辰馬本家酒造
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種類 | 株式会社 (非上場) |
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本社所在地 | 兵庫県西宮市建石町2-10 |
設立 | 1662年創業(会社設立は1917年) |
業種 | 製造業 |
事業内容 | 日本酒を中心とした各種酒類の製造・販売 |
売上高 | 単体:101億円(2005年3月期) |
関係する人物 | 辰馬健仁(代表取締役社長)・辰馬章夫(代表取締役会長) |
外部リンク | www.hakushika.co.jp/ |
辰馬本家酒造株式会社(たつうまほんけしゅぞう)は灘五郷、兵庫県西宮市の清酒大手メーカーである。 酒の銘柄は『白鹿』であり、全国的な日本酒の銘柄として知られている。代々社長・会長は辰馬家(辰馬財閥)から輩出され、辰馬家により同族経営が行われている。辰馬家は灘の嘉納家や山邑家などとともに、酒蔵でも指折りの名門である。戦前は土地開発や金融業などさまざまな事業を行っていたことでも知られ、阪神間文化にも少なからず影響を与えた。代表的な商品としては『黒松白鹿』が有名である。
また、白鹿グループの中には関西の有名進学校である、甲陽学院中学校・高等学校があり、灘の菊正宗酒造が創設した灘中学校・高等学校と並び、酒造メーカーが設立した学校としても著名である。キャッチコピーは「うまい酒しか。」である。なお、同社が出す超特選黒松白鹿六光年純米大吟醸(V-1000)は定価10万円と非常に高額であり、市販されている日本酒では最高額が付いている。
『白鹿』は中国では古来から縁起のよい霊獣のことをさし、唐の時代の「宣春苑中之白鹿」という故事や、その故事を基にした詩、「長生自得千年寿」が酒銘の由来であるとされる。また、「白鹿」には神仙思想を反映し、同社の酒づくりの精神ともなっている。
茨城県石岡市にある石岡酒造でも『白鹿』の銘柄で日本酒を製造・販売しているが、石岡酒造との資本・業務提携関係は無い。
目次 |
[編集] 歴史
- 1662年 創業者である辰屋吉左衛門が初代辰屋(当時の屋号)で創業。酒造をはじめる。
その後、海漕業・金融業などに拡大。
- 1892年 日本一の醸造高
酒造のほか、汽船会社(海運業)や海上火災保険業・教育業などへ事業に拡大。
- 1920年 学校法人辰馬育英会を創設し、甲陽学院中・高等学校、松秀幼稚園が発足
[編集] CM出演者
[編集] 白鹿グループ
- 甲陽学院中学校・高等学校(辰馬育英会による運営の学校)
- 辰馬育英会(甲陽学院中・高の運営を行う)
- 白鹿記念酒造博物館(酒造りに関する資料を公開)
- ノボテル甲子園(ホテル事業)
- 白鹿クラシックス(レストラン事業)