西川口
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西川口(にしかわぐち)とは、埼玉県川口市の町名・地名。一・二・三・四・五・六丁目までが存在する。
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[編集] 概要
JR東日本京浜東北線西川口駅西口周辺が住所としての『川口市西川口』に該当するが、東口の『川口市並木』および駅北側に位置する『蕨市南町』を含む駅周辺が、主に西川口地域として認識されている。
[編集] 風俗の街
西川口駅周辺は全国的にも知名度の高い風俗店街の一つであった。川口オートレース場の最寄駅であり、かつては戸田競艇場の最寄り駅でもあったことから、その帰りの客を当てにした風俗店が細々と営業しているに過ぎなかったが、再開発に伴う赤羽のピンクサロン店の大規模な摘発により、それらの店舗が西川口へ移動。2000年前後からご当地流のサービスがスポーツ新聞、夕刊紙等で取り上げられることが増えるなど評判となり、連休などに他地方から風俗目当てで来る人までいたといわれている。検索エンジンで「西川口」と検索すると風俗関係のサイトが上位に並び、雑誌などでも多数、風俗街として紹介されることが多く、無店舗経営やマンション風俗なども入れると埼玉県下随一であった。全盛期は吉原に匹敵する関東有数の規模を誇っていた。
下記「治安環境」のような状況を背景とし、埼玉県警察は地元住民の要望を受け、2004年11月に西川口駅周辺の歓楽街を「風俗環境浄化重点推進地区」に指定。2006年5月の風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律改正を期に、売春防止法などで多数の違法風俗店を摘発した。これにより違法性の強い風俗店の多くが自主閉店に追い込まれ、2006年秋には大方の違法風俗店が閉鎖に追い込まれた。2007年4月現在、西口前に「性風俗営業待ち合わせ禁止区域」という非常に珍しい看板がたっており、摘発の跡をしのぶことができる。風俗店摘発により西川口駅西口周辺のビルが空き店舗となり、また風俗店や客を相手にしていた飲食店も閉店に追い込まれさらに空き店舗が増加し、摘発されたとはいうものの「風俗の街」というイメージは簡単には払拭されない為、空き店舗は埋まらず、シャッター街の様相を呈している。
再生への動きも出始めている。2008年1月、川口商工会議所が、街再生の一環としてシャッターに絵を描く「アート作戦」を開始した。画家の伊藤恵里がルピナス、ノウゼンカズラ、マーガレット、スズランなどを下絵として描き、仲町中学校の生徒がアクリル絵の具で色を塗るというもので、筑波大芸術専門学群の学生有志も参加した。2008年3月には、「西川口駅西口再生シンポジウム」が開催され、際コーポレーション株式会社の中島武社長より「B級グルメの街としての再生を目指すべき」と提案を受けた。2008年5月には「西川口再生会議(仮称)」が発足し、「B級グルメの街」として再生していく方針が確認された。また、大熊隆司という大学生が、2007年11月より、西川口駅周辺のゴミ拾いを実施し、以降毎週第1日曜日に開催されている。
[編集] 治安環境
歓楽街としての色彩が強まるにつれて、治安の悪化が続いた。西口駅前周辺の繁華街を中心にする犯罪組織の活動が活発化、殺人事件も発生しているため、治安回復が検討課題である。このような現状を受けて、2004年から毎月2回、自主防犯団体「安全・安心まちづくり推進協議会」の会員、NPO団体「ガーディアンエンジェルス川口支部」の支部員、防犯ボランティア、川口警察署員などが、歓楽街の防犯や環境浄化にあたって行動を行っている。
[編集] 関連項目
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