蜉蝣 (バンド)
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蜉蝣(かげろう)は、日本のヴィジュアル系ロックバンド。 1999年結成、2007年解散。
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[編集] 概要
2000年以降のいわゆる「ネオ・ヴィジュアルシーン」において、インディーズではあるものの、メリー、ムック、ナイトメアなどと並んで指折りの知名度を持っていたバンドの1つである。元Fatimaのドラマーであった大佑がボーカルへ転身し、MASAYA、ユアナの三人で1999年9月に結成された。音楽的にはDir en greyや黒夢の影響が強かったものの、非常に歌詞や楽曲にみられる独特の個性が突出した人気を得た。大佑は転身した際、Dir en greyのボーカルである京からボーカル技術の全般を教えてもらった。そのためか大佑の歌い方はどことなく京と似ている部分がある。尚、大佑が精神的に情緒不安定だった時期に以前から相談をよく受けていた京がそこから彼を救おうとして大佑にボーカルへの転身を薦めたという経緯がある。いくつかのメンバーチェンジ、加入をへて活動を本格化させていく。その後彼らの楽曲、歌い方などをリスペクトするバンドが大量に出現し、ヴィジュアルシーンを盛り上げていくこととなった。
バンド名の由来はボーカリストの大佑が幼少の頃から川崎病を患っており、その命の儚さから「蜉蝣」となっている。1999年の結成初期は未散主催のArt la festa~ループアッシュに所属し、2000年、フリーウィル内のLizardに移籍。その独自の個性から国内はもとより海外でも絶大な支持を得て、2002年にはアジア公演を敢行、また2005年にはヨーロッパ最大級フェスティバルである「Rock am Ring」「Rock im Park」への翌2006年にわたって二年連続で出場し、同時にワンマンライブや同じヴィジュアル系ロックバンドD'espairsRayとのカップリングツアーなど様々な活動展開をみせていった。
2006年夏に発表されたアルバム「黒旗」のツアー中にかけて話し合いがもたれ、「蜉蝣というジャンルの中には、自分達の音楽性はもう収まりきることが出来なくなっていった」というような理由でツアー最終日に解散を発表した。本人達は非常にこの事実に対し前向きに捉えていた様である。大佑自身、「元々楽しんでやればいいと結成したこのバンドで、これ以上活動を続けていくのはある意味危険なことだったと思う。」と語っている。
そして2007年01月08日に最初で最後となる、Zepp Tokyoでの公演を持って解散した。解散後もメンバー間の仲が途切れることはなく、よく一緒に飲みに行ったりもしているらしい。(大佑談)また解散後も、公式HPは閉鎖されることなくそのまま置かれている。
[編集] メンバー
[編集] 現メンバー
- 大佑(だいすけ):カリスマVocal
(1978年3月21日生/青森県八戸市出身/A型)
- kazu:ベース
(1976年11月18日生/神奈川県川崎市出身/B型)
- 静海(しずみ):ドラム・パーカッション
(1978年7月12日生/東京都出身/O型)
[編集] 旧メンバー
- 脱退後はk@mikazeの新汰とDAS:VASSERの響兵とで、GUICHE(ギーシュ)と言うバンドを作るが、半年で活動休止する。
[編集] 概説
シンプルだが耳に残るしっかりとしたサウンドに、泣き叫ぶように歌うボーカルが特徴。シャウトが組み込まれたものも多いが、徐々に歌い方にも変化が見られていった。放送禁止用語を取り入れるほどの勢いのある曲から、悲しく優しい歌、前向きさを歌った曲など幅広いジャンルの曲を手がける。また彼らの楽曲はその都度世界観が変化しており、アルバムごとにそれぞれ赴きが異なっているのも特徴。終盤の頃は、非常にシンプルな方向性へと進んでいた。その世界観は高く評価されている。これらの歌詞はすべて大佑が担当している。彼の詞は絶望やエロスといったエログロなものから、時に心理学の専門用語が使われたり、生々しい物語であったり、ピュアな純愛系のもの、前向きさを書いたものなど大変個性的な歌詞を書いてくる。またすべての詞の雰囲気が恋愛を感じさせるようなテイストで作り上げられている。彼自身が、「そういう風にすべて置き換えれるから」という理由らしい。またメンバー全員が作曲しており、アルバムなどでは割合よく各メンバーの曲が収録されていた。
[編集] ディスコグラフィー
[編集] デモテープ
- biological slicer
- 美容整形医師の趣味
- 美容整形医師の趣味
[編集] シングル
- biological slicer…4月4日発売
- エロア
- R指定
- 最期の検査
- リストカッター
- 性的緊張インプラント
- 縄
- 執行猶予3年
- 自家製フルコース…7月18日発売
- ※注意1
- 静脈サラダ
- 怨み言
- 覚醒ゼリー
- 夕暮れの謝罪
- エキゾチックな感染症
- 葬失
- 水浸しの数え唄…7月10日発売
- ゆびきり
- 企画モノ
- R指定
- 火炙りの数え唄…7月10日発売
- 午前三時の太陽光線
- 鬱
- リストカッター
- 過去形真実…5月7日発売
- 過去形真実
- 説教38.5℃
- 過去形真実 (リミックス)
- 説教38.5℃ (リミックス)
- XII dizzy
- 添い寝ペッサリー
- 朽ちた赤心
- 白い鴉…12月8日発売
- 白い鴉
- 添い寝ペッサリー(Live)
- 3・2・1(Live)
- XII dizzy(Live)
- 黒髪のアイツ…12月8日発売
- 黒髪のアイツ
- 摩擦信仰(Live)
- 痺れ心(Live)
- 恋唄(Live)
- 絶望にサヨナラ
- 私。
- 愛はサページ
- 【Ver.A】
- 腐った海で溺れかけている僕を救ってくれた君
- 響け、この声
- 羞恥の檻
- 【Ver.B】
- 腐った海で溺れかけている僕を救ってくれた君
- 響け、この声
- 夕闇を裂いた花
- 【Ver.C】
- 腐った海で溺れかけている僕を救ってくれた君
- 響け、この声
※エンハンスドCD仕様「腐った海で溺れかけている僕を救ってくれた君」のメイキング映像収録
- 夕闇を裂いた花
- 羞恥の檻
- 響け、この声。
- 腐った海で溺れかけている僕を救ってくれた君
- となり町の彼女
- 聖者の雨
- 裸眼(Remix)
- 寂しさと眠れ(Remix)
[編集] 配布/会場限定
- 夕暮れの謝罪 (PVメイキング)
- アイドル狂いの心裏学
- 叫び
- 鬼畜モラリズム
- サクラクラクラ
- XII dizzy (PV)
- 白い鴉(PV)
- 黒髪のアイツ(PV)
- 絶望にサヨナラ(PV)
[編集] アルバム
- 十戒
- 迷走本能
- 根暗高速子守唄
- 冷え性の女
- 闇に笑う黒
- マーヴェラスな首飾り
- 雨の海岸通り
- 所詮、自分は犬であります。
- ピチ崇拝
- 過去形真実
- 渦
- holy needle
- XII dizzy
- 螺旋首
- 恍惚地獄
- 摩擦信仰
- 痺れ心
- 傘
- 憎しみの独り芝居
- 3・2・1
- 恋唄
- 光の影
- 呪縛音
- 別離路
- 裸眼
- 仏の性癖
- 手
- 白い鴉
- 循環奇形少女A
- 落葉と君と僕と
- 絶望にサヨナラ
- 妄想喰らう屍
- 黒髪のアイツ
- 暁
- 淋しさと眠れ
- 朦朧エピローグ
- Lily
- 売女の憂鬱
- となり町の彼女
- 失恋という名の無情
- 落下する夢
- 赤の虚飾
- 沈む空
- 木枯らし、
- 儚き激情
- 制裁と反逆
- 絶頂スパイス
- 切断失調症
- 腐った海で溺れかけてる僕を救ってくれた君
- 【DISC:1】
- 夕暮れの謝罪
- 螺旋首
- 迷走本能
- 鬼畜モラリズム
- 午前三時の太陽光線
- 過去形真実
- サクラクラクラ
- 葬失
- 痺れ心
- 渦
- 傘
- XII dizzy
- リストカッター
- ゆびきり
- 別離路
- 縄 (新録)
- 【DISC:2】
- 一輪は蒼く(新曲)
- 絶望にサヨナラ
- アイドルの心裏学
- 白い鴉
- 木枯し、
- 循環奇形少女A
- R指定
- となり町の彼女
- 黒髪のアイツ
- Lily
- 私。
- 叫び
- 儚き激情
- 淋しさと眠れ
- 沈む空
- 光の影
- 朦朧エピローグ
- 暁
- 腐った海で溺れかけている僕を救ってくれた君
[編集] 参加オムニバス
収録曲・妄想地下室
収録曲・鬼畜モラリズム
収録曲・覚醒ゼリー
収録曲・迷走本能
[編集] DVD・VHS
- 夕暮れの謝罪
- アイドル狂いの心理学
- 午前三時の太陽光線
- ゆびきり
DVD:特典映像として「リストカッター」収録
VHS:5000本限定/初の写真集「隆明」封入
- 迷走本能
- 根暗高速子守唄
- 雨の海岸通り
- 怨み言
- 闇に笑う黒
- 過去形真実
- アイドル狂いの心裏学
- R指定
- 夕暮れの謝罪
- 渦
- 縄
DVD:初回特殊仕様/特典映像としてPV「過去形真実」収録
VHS:数量限定生産/特典映像として楽屋映像等を収録
- holy needle
- サクラクラクラ
- 螺旋首
- 摩擦信仰
- 恍惚地獄
- 3・2・1
- 憎しみの独り芝居
- 愛はサベージ
- 怨み言
- 傘
- 白い鴉
- 絶望にサヨナラ
- 恋唄
- 光の影
- 呪縛音
- 痺れ心
- 迷走本能
- XII dizzy
- 別離路
- 私。
- 夕暮れの謝罪
- 縄
- holy needle
- 売女の憂鬱
- 循環奇形少女A
- となり町の彼女
- 仏の性癖
- アイドル狂いの心裏学
- 失恋という名の無情
- 鬱
- 怨み言
- 赤き虚飾
- 沈む空
- 淋しさと眠れ
- 裸眼
- 落葉と君と僕と
- 木枯らし、
- Lily
- 儚き激情
- 迷走本能
- Xll dizzy
- 光の影
- 美容整形医師の趣味
- R指定
- 朦朧エピローグ
- 絶望にサヨナラ
- リストカッター
- ゆびきり
- 妄想地下室
- 夕暮れの謝罪
- 腐った海で溺れかけている僕を救ってくれた君
- 一輪は蒼く
- 縄
[編集] タイアップ
- 過去形真実…TBS系「夜の体育」エンディングテーマ
- 腐った海で溺れかけている僕を救ってくれた君…日本テレビ系「音楽戦士 MUSIC FIGHTER」
- 腐った海で溺れかけている僕を救ってくれた君…フジテレビ系「超V.I.P.」エンディングテーマ
[編集] 解散後の活動
- 大佑・・・deadmanのギタリストaieらと共にthe studsを結成。2007年6月より活動を開始する。
- ユアナ・・・元baroqueの晃、万作、元メトロノームのユウイチローらとboogiemanを結成。
- kazu・・・不明。
- 静海・・・不明。