立ち枯れ
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立ち枯れ(たちかれ)とは、森林の樹木が外的要因などにより倒れずそのまま枯れてしまう現象のこと。
[編集] 要因
立ち枯れを起こす主な因子として次が挙げられる。
- 立ち枯れ病にかかった場合
- 周辺の土地が水没した場合
- 酸性雨による被害
このように、立ち枯れに至る要因は様々だが、最近は酸性雨による立ち枯れが世界的に深刻な問題となっている。
[編集] 事例
ドイツのシュヴァルツヴァルトにある黒い森では、酸性雨による立ち枯れが深刻である。
日本においては、群馬県の赤城山、神奈川県の丹沢山地などで酸性雨(酸性降下物)による立ち枯れが見られる。水没による立ち枯れの事例として、長野県上高地の大正池が知られている。
[編集] 関連項目
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現象 | 酸性雨 - 立ち枯れ - 黒い森 - 黒い三角地帯 - アシッドショック | |
原因物質 | 窒素酸化物 - 硫黄酸化物 - 亜硫酸 | |
条約法規等 | 長距離越境大気汚染条約 - 欧州監視評価計画議定書 - EMEP議定書 - ヘルシンキ議定書 - ソフィア議定書 - オスロ議定書 - 国別排出上限指令(EU) - 大気浄化法(米) - 自動車NOx・PM法(日) | |
モニタリング | EANET(東アジア) - EMEP(ヨーロッパ) - CANSAP(カナダ) - NAPAP(米国) |