積木くずし
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『積木くずし 親と子の二百日戦争』(つみきくずし おやとこのにひゃくにちせんそう)は、1982年に桐原書店から出版された、実話を基にした穂積隆信による自伝である。映画化、テレビドラマ化されている。
目次 |
[編集] 特色
ある日突然非行少女となった実娘・穂積由香里との200日間の葛藤を描いた作品であり、日本国内で250万部を超える空前の大ベストセラーになった。
又、続編として『積木くずし あとさき悩める親からのアドバイス』『積木 その後の娘と私たち』『積木くずし(続)』『積木くずし崩壊 そして…』『由香里の死 そして愛 積木くずし終章』が出版されている。
著者はいずれも穂積隆信による物で、特に実質完結篇となった『由香里の死 そして愛 積木くずし終章』はそれまで明らかにならなかった真実等が書かれており、これを基に出版から約1年後の2005年9月に「積木くずし真相 ~あの家族、その後の悲劇~(フジテレビ)」というタイトルで舘ひろし・杉田かおる・安達祐実主演によってドラマ化された。前編はいじめによって非行に走る娘と両親の戦いの日々を描き、後半は積木くずしの大ブーム、娘の逮捕、両親の離婚、母の自殺、そして娘の突然死を描き、高視聴率を獲得した。
「積木くずし」出版後、娘である由香里の再度に渡る補導や穂積の妻との離婚、後に大麻所持の容疑で由香里が再逮捕される等、結局真実は描かれておらず、娘も更生していないと捉えられる事もあった。
当時人気が非常に高かった俳優によって描かれたものであった為、世間に衝撃を与え、著者自身も「積木くずし」関連の仕事や講演が急増した。それによって再び家族が崩壊した事は、主として続編に描かれている。教育関連の仕事が増えた事等は、穂積隆信を参照。
最初にドラマ化された『積木くずし・親と子の200日戦争』(TBS)は、1983年に全7回で放送され、横浜銀蝿の音楽が流れる中、わらべの高部知子が熱演。
最終回の視聴率は関東地区で45.3%、関西地区で34.6%であった(ビデオリサーチ調べ)。関東地区の45.3%は、民放で1977年以降に放送された連続ドラマとして、2005年時点で歴代1位の記録である(ちなみに総合ではNHKで放送された「おしん」が最高、奇しくも当作品と同年放送である)。原作本が売れに売れていた事と、反響と注目による数字だと思われる。
この年の秋には渡辺典子主演の映画版「積木くずし」が公開されているが、今作では横浜銀蝿の弟分バンドの紅麗威甦(グリース 俳優の杉本哲太がボーカル)が主題歌、挿入歌を担当している。
その後もTVでリメイク版が作られ続けた。
[編集] テレビドラマ
[編集] 積木くずし ~親と子の200日戦争~
- 1983年2月15日 - 3月29日
- 毎週火曜日 20:00-20:54
- 視聴率
- 第1回24.0%、最終回45.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)
- 第1回16.5%、最終回34.6%(ビデオリサーチ調べ、関西地区)
- 全7回
[編集] キャスト
[編集] スタッフ
[編集] 主題歌
- 来生たかお「無口な夜」
TBS系 火曜20時台 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
積木くずし ~親と子の200日戦争~
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[編集] 積木くずし崩壊、そして…
[編集] キャスト
[編集] スタッフ
[編集] 積木くずし真相 ~あの家族、その後の悲劇~
- 金曜エンタテイメント(前編)・プレミアムステージ(後編)
- 2005年9月2日 - 9月3日 21:00~22:54
- 視聴率
- 21.6%(前編)・23.5%(後編)(ビデオリサーチ調べ、関東地区)
[編集] キャスト
- 稲場 信悟 - 舘ひろし
- 稲場 静子 - 杉田かおる
- 稲場 朋美 - 安達祐実
- 石塚 智子 - 鷲尾真知子
- 田宮 光子 - 木村多江
- 谷口 透 - 平山広行
- 緑川 サチ - 財前直見
- 高橋 順 - 武田鉄矢
- 杉原 憲一 - 藤木直人
- 野間 俊一 - 中井貴一(特別出演)
[編集] スタッフ
- 原作:穂積隆信「由香里の死 そして愛 積木くずし終章」
- 脚本:矢島正雄
- 演出:林徹
- プロデューサー:栗原美和子、吉田由二
- 美術プロデューサー:柴田慎一郎、窪田将宏
- 音楽:石田勝範
- 制作・著作:スイート・ベイジル、フジテレビジョン
[編集] 主題歌
[編集] 映画
[編集] 積木くずし
1983年公開。配給は東宝。
[編集] スタッフ
[編集] キャスト
- 穂波高介:藤田まこと
- 穂波美知江:いしだあゆみ
- 穂波由布子:渡辺典子
- 竹田潔:林隆三
- よしこ:二宮さよ子
- たか子:風見章子
- のり子:須藤由香
- 笹原明子:有元瑞枝
- 笹原咲枝:稲野和子
- 直美:玉木弓子
- 森山峰子:杉浦一恵
- 由美:弓恵子
- 河野:井上昭文
- 宇沢医師:坂部文昭
- K町中学校校長:高原駿雄
- K町中学校担任・須川:菅貫太郎
- A坂中学校校長:和崎俊哉
- A坂中学校担任・佐伯:大林丈史
- 明生中学校校長:矢島高人
- 仙北中学校校長:横沢祐一
- 渋谷署警部補:勝部演之
- 酒巻:佐藤仁哉
ほか
[編集] 書籍情報
- 『積木くずし 親と子の二百日戦争』桐原書店、1982年9月
- 『親と子積木くずしの世界から』[穂積隆信/能重真作]民衆社、1983年5月、ISBN 4838303831
- 『積木くずしあとさき - 悩める親からのアドバイス』 毎日新聞社、1984年9月、ISBNなし
- 『積木その後の娘と私たち』 東京出版、1984年11月、ISBN 4924644080)
- 『積木くずし 親と子の二百日戦争』(再版)角川書店、1985年5月、ISBN 4041625017
- 『積木くずし(続)』 角川書店、1985年5月、ISBN 4041625025
- 『積木くずし崩壊そして…』 近代映画社
- 『由香里の死、そして愛 積木くずし終章』 アートン、2004年9月、ISBN 4901006851
- 『積木くずし 親と子の二百日戦争・完全復刻版』 アートン、2005年12月、ISBN 4861930243
尚「積木くずし」本編と知名度の高い続編以外は入手困難となっている。
[編集] 積木くずしのパロディが登場する作品
- オヨネコぶーにゃん - アニメ版の第75話に登場。
[編集] 関連項目
- 前田吟
- 金盛浦子