田中優子
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田中 優子(たなか ゆうこ、1952年1月30日 - )は日本の研究者。法政大学社会学部教授。神奈川県横浜市出身。法政大学文学部卒業、法政大学大学院人文科学研究科博士課程修了。
法政大学第一教養部専任講師、同助教授、教授を経て、現在は社会学部教授。近世文化の研究にとどまらず、近年は江戸時代の社会・文化など幅広い分野での研究を行っている。近年はTBSサンデーモーニングのコメンテーターとしても活動している。2005年、紫綬褒章を受賞した。サントリー地域文化賞選考委員。
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[編集] 履歴
- 1986 北京大学交換研究員
- 1993 オックスフォード大学在外研究員
- 2003 法政大学社会学部教授
[編集] 著書
- 江戸の想像力(1986年、筑摩書房、後にちくま学芸文庫)芸術選奨文部大臣新人賞受賞
- 江戸の音(1988年、河出書房新社)
- 近世アジア漂流』(1990年、朝日新聞社、後に朝日文芸文庫)
- 連・対話集』(1991年、河出書房新社)
- 江戸はネットワーク(1993年、平凡社、後に平凡社ライブラリー)
- 愛の巡礼記 朝日新聞社, 1993
- 江戸百夢 - 近世図像学の楽しみ(2000年、朝日新聞社)芸術選奨文部科学大臣賞、サントリー学芸賞受賞
- 張形――江戸をんなの性(1999年、河出書房新社、のち「張形と江戸をんな」と改題、洋泉社、新書y)
- 江戸の恋(2002年、集英社新書)
- 樋口一葉「いやだ!」と云ふ(2004年、集英社新書)
- 江戸を歩く(2005年、集英社新書)
- きもの草子(2005年、淡交社)
- 芸者と遊び、学研新書、2007
[編集] 共著・翻刻等
- 大江戸ボランティア事情(石川英輔共著、講談社、1996、のち文庫)
- 江戸名作艶本 夫は深艸是は浅草百夜町仮宅通 歌川国貞(解説・翻刻、学習研究社 1996)
- 大航海時代の東南アジア I・II(平野秀秋共訳、法政大学出版局、1997-2002)
- 大江戸視覚革命(タイモン・スクリーチ著、高山宏と共訳、作品社、1997)
- 日本の名随筆 別巻 94 江戸(編集、作品社 1998)
- 大江戸生活体験事情(石川英輔共著、講談社、1999、のち文庫)
- 浮世絵春画を読む 下(白倉敬彦他共著 中公叢書, 2000)
- 江戸女の色と恋 (白倉敬彦共著 学習研究社, 2002)
- メディア・コミュニケーション (石坂悦男共編 法政大学出版局, 2005)
- 江戸の懐古 (監修 講談社学術文庫、2006)
- 残したい日本の美201 (監修 長崎出版, 2006)
- 江戸への新視点 (高階秀爾共編 新書館, 2006)