犬夜叉の登場人物
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犬夜叉の登場人物(いぬやしゃのとうじょうじんぶつ)は、高橋留美子原作の漫画作品『犬夜叉』に登場する架空の人物の一覧。
目次 |
[編集] 犬夜叉一行
- 犬夜叉(いぬやしゃ)(声優:山口勝平)
- 日暮かごめ(ひぐらし かごめ)(声優:雪野五月)
日暮かごめを参照
- 弥勒(みろく)(声優:辻谷耕史、高城元気(少年時代))
- 女たらしの不良法師。他人と深く拘る事を避け、犬夜叉達と出会うまでは仇敵(奈落)を探し独りで旅をしていた。一行の中では最年長である。出会った美女の手を握り「私の子を産んでくだされ」と口説くのはもはや条件反射である(奥義皆伝には、軟派成功率90%以上と記載されている。しかし珊瑚に対しては無かった)。手にしている錫杖で犬夜叉と互角に打ち合える実力を持つが、最大の武器は右手の平にある「風穴(かざあな)」。これは祖父(映画二作目『鏡の中の夢幻城』では弥萢(みやつ)と呼ばれた)が奈落の呪いによって穿たれたもので代々受け継がれており、普段は数珠で封印されている。風穴はブラックホールの如く何でも吸い込むが、年々大きくなり吸う力も増し、いずれは自分自身をも吸い込み死んでしまうという諸刃の剣でもある。奈落を倒さない限り、この呪いが解かれることはないが奈落は死に風穴はなくなった。また毒や邪気の強いものを吸い込むと、体が毒や邪気に冒されてしまう。現在、珊瑚との恋愛が確認されており、第30巻で、「奈落を倒したら私とともに生き・・・私の子を生んでくれないか。」とプロポーズとも受け取れる発言をし、35巻では妖怪に連れ去られた珊瑚を取り戻す時の勢いで「俺の女」とまで言った。その後の奈落との戦いで、瘴気を風穴で大量に吸い込んでしまい、瘴気の傷が心臓付近にまで達したが、桔梗に浄化を施され一応回復。しかし、その際に桔梗に、風穴を使って強い毒を吸い込むたびに体内の浄化しきれなかった瘴気の傷が心臓に進み、それが心臓に達すれば命がつきる、と桔梗に宣告される。弥勒自身がこのことを口外する事を拒んでいるため、この事実を知っているのは、治療及び宣告をした桔梗と鼻が利く犬夜叉のみに留り、他は瘴気の傷は完治したと思っていた。しかし戦力として役に立たない自分にジレンマを感じ、珊瑚の飛来骨を直すために訪れた仙人(薬老毒仙)のもとで、痛みを感じなくする薬を飲んだ。ただこの薬は、毒を無効にするのではなく、あくまでも痛みを感じなくなるだけである。この事実を知っているのは、その場に居合わせた犬夜叉のみで、その後の戦いに大きな影響を及ぼした。琥珀に憑依した曲霊との戦いで曲霊を風穴で吸おうとするも悪霊の毒を吸ってしまい、瘴気の傷が胸に達し風穴が裂けかけるが、奈落が死んだことにより、呪いは解けた。年齢は18歳。四魂の玉の消滅から三年後、珊瑚との間に双子の姉妹と男の子を儲け、近隣町村からの妖怪退治の依頼をこなしながら楓の村で暮らす。
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- 技
- 風穴(右手の風穴でなんでも吸い込む)
- 錫杖(念のこもった錫杖で攻撃を受け流したり、相手を錫杖で切ったり、叩ける。接近戦の武器としては強力)
- 破魔札(たいした威力はないが普通の妖怪なら浄化したり、麻痺もさせる。さらに弱い妖怪なら破魔札に近づくことも不可能)
- 結界(桔梗や奈落ほど強くないが、外部と空間を遮断できる)
- 珊瑚(さんご)(声優:桑島法子)
- 奈落の陰謀によって滅ぼされた妖怪退治屋の里の生き残りで、弱冠16歳にして里一番といわれるほどの腕前を持つ見目麗しい少女。弟の琥珀(こはく)は奈落に囚われていた。雲母をパートナーとして連れている。飛来骨(ひらいこつ)という巨大なブーメランのような武器を使う。また腰の刀や腕に仕込んだ刃の他、妖怪退治の際の装束には毒などさまざまな武器や道具を隠し持っている。飛来骨は持ち主の身長くらいあるが、実際にこの大きさでもブーメランは戻ってくることが、映画公開記念の特別番組で実証されている(このとき使用された「飛来骨」は、珊瑚役の声優桑島法子にプレゼントされた)。非常に弟思いで、たった一人の肉親となった琥珀の事を常に気に掛けては、思い悩む日々を過ごす。彼が記憶を取り戻し、奈落の手から一応解放された後も、その命を繋ぐ四魂のかけらが奈落を倒す切り札となっている事、また四魂の玉の完成無くしての戦いの終結が見えない事への強い不安と悲しみにかられている。奈落にかけらを取られてしまったが桔梗の霊力で生き延びている。現在、弥勒との恋愛が確認されており弥勒を助けるために飛来骨に溶毒を塗り、共に戦ってきた最大の武器を犠牲にしても妖怪を退治したこともあった(その後飛来骨は薬老毒仙のもとで直した)。『犬夜叉 奥義皆伝』には、弥勒にとっての唯一無二と記載がある。しかし、弥勒は現在でも浮気する為、その度珊瑚は嫉妬する(だが『子を産んで欲しい』の台詞は、プロポーズ以降口にしていない)。弥勒が奈落から受けた瘴気の傷は、飛来骨を直しに訪れた薬老毒仙のもとで飛来骨の魂たちに告げられるが、うすうす感づいていたためか驚かなかった。弥勒が痛みを感じなくする薬を飲んだことは知らなかったが、曲霊との戦いでその事実を知る。琥珀や自分のために身を削りながら戦ってきたことを涙ながら感謝し、口づけをかわす。年齢は16歳。四魂の玉の消滅から三年後、弥勒との間に双子の姉妹と男の子を儲け、楓の村で幸せに暮らす。
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- 技
- 飛来骨(背負っている大きなブーメラン投げ、相手の邪気を巻き込み邪気を砕く)
- 隠し武器(戦闘装束に隠れている妖怪退治のためのさまざまな武器で意表を突き攻撃する。また飛来骨が手から離れ戻ってこなかった場合飛来骨を取るまでの間隠し武器で戦う)
- 七宝(しっぽう)(声優:渡辺久美子)
- 子狐妖怪。犬夜叉一行の中では最年少である。父親の仇である雷獣兄弟を犬夜叉が討ったことで仲間になった。可愛らしい姿の子どもだが性格は少しませており、犬夜叉に余計な事を言ってはいつも殴られている。自分も妖怪なのに妖怪を恐れるなどかなり臆病で、「〜じゃ」などの年寄りくさい喋り方をする。最近は弥勒の肩の上に乗り、弥勒の子分のような存在になっていることも。旅の途中で出会った、戦で兄を亡くした少女・サツキに恋心を抱いている。そのサツキが初恋の人であったはずがアニメオリジナルストーリで別の女の子にも好意をよせて「初恋の相手だったのに」と発言し忘れっぽいのか弥勒のような女好きなのかと思わせる節がある。犬夜叉のTVゲームの攻略本にはかごめが好きで付いてきたとの記載があるが恋愛感情というよりも母親か姉のような好意のようである。狐火や様々なものに変身できる他、狐妖術(幻術)を使うが、こけおどし程度にしかならない。ちなみに、変身した時の姿は全て、ギャグ漫画のような可愛らしい姿(化けようと思ったものにほとんど似ていない姿)になる事が共通している。「おらがしっかりせねば」が口癖。体重は4kg、人間換算年齢は7歳。
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- 技
- 狐妖術
- 狐火
- 変化
- 雲母(きらら)
- 珊瑚と一緒にいる猫又。普段は可愛い子猫のような姿だが、戦闘時には巨大化し、牙を持つ化け猫になる。本来は珊瑚の下僕で、人間の言葉も良く分かるという賢しい妖怪。巨大化すると珊瑚たちを乗せて空も飛べる。滅ぼされた退治屋の里でただ1匹生き残っていた。アニメ版では、かつて翠子にも仕えていたような描写がある。だがそうなると500年以上生きている可能性がある。珊瑚が子供を授かった後は琥珀と共に妖怪退治をしている。
[編集] 犬夜叉たちの協力者
- 楓(かえで)(声優:京田尚子、伊藤実華(幼少期))
- 桔梗の妹。村の巫女をしている隻眼の老女。犬夜叉に言霊の念珠をかけた。かごめが桔梗の生まれ変わりであることを一番最初に見抜き、犬夜叉とかごめを四魂のかけら集めの旅に出した。刀の鍔の眼帯で覆った右目は、原作では不明だが、アニメ版では犬夜叉が封印される少し前、妖怪に襲われたときその妖怪を桔梗が破魔矢で貫いた衝撃で潰れた。
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- 技
- 破魔矢(桔梗やかごめより弱いが霊力のこもった矢を放つ)
- 冥加(みょうが)(声優:緒方賢一)
- 犬夜叉の父と犬夜叉に仕える蚤妖怪。蚤であるため、登場するときは大抵誰か(主に犬夜叉)の血を吸い、潰される。また吸血によって気付けや毒を吸い出すこともでき、最大までに吸血すると2mまで大きくなれる(通常時は言霊の念殊と同じぐらいなので7mm)。そのため七人隊の一人である霧骨の強力な毒で瀕死の状態であったかごめ、弥勒、珊瑚の毒の混ざった血を吸い出した事によって助けた。血を吸い出すだけでなく薬の原料を吸って体のなかで調合することも出来る。豊富な知識を持っているが、危険が迫ると真っ先に逃げ出してしまう。その危機察知能力は「冥加が逃げないのなら安全」と言われたほど。犬夜叉の父にも仕えていたので犬夜叉の父の付近のことは詳しい。
- 刀々斎(とうとうさい)(声優:八奈見乗児)
- 一見人間の老人の姿だが、妖怪の刀鍛冶。犬夜叉の父の依頼で、彼の牙から息子達への形見の刀「鉄砕牙」「天生牙」を作った。顔を膨らませて口から火を吹く、手にした金槌で地面を割り溶岩を出すいった火を司る能力を持つ。それらを刀を鍛えるのにも利用する。猛々(もうもう)という名の、空を飛べる三つ目の牛を乗り物とし、火山帯と思われる山中にある、巨大な魚の骨で出来た工房に住んでいる(しかしよく引越しする)。天生牙が鉄砕牙から切り捨てられた部分だと知った殺生丸に攻撃され、這々の体で逃げ延びる(ちなみに、天生牙は後に攻撃出来るように鍛え直された)。刀鍛冶としての腕は、右に出るものは居ない。弟子には灰刃坊がいたがあまりに邪悪すぎるので破門した。
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- 技
- 火炎放射(口から火を吐く)
- 宝仙鬼(ほうせんき)(声優:大友龍三郎)
- 宝石をつかさどる妖怪。あの世とこの世の境につながる黒真珠は彼の手により作られた。寿命で死に、息子が跡を継いでいたが、先代はあの世とこの世の境で犬夜叉に金剛槍破を伝授する。先代のあの世とこの世の境での体(頭蓋骨は冥加によると同じらしい)では金剛石が身を纏ってるための攻撃はまるで通用しない。
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- 技
- 金剛槍破(全身の金剛石を槍みたいに飛ばす)
- 八衛門狸(はちえもんだぬき)(声優:中嶋聡彦)
- 弥勒に足でこき使われる狸で、一行の乗り物代わりにも使われる事もあるが、弥勒を「旦那」と呼び慕う舎弟でもある。弥勒がかごめの四魂の欠片を狙った時、目晦ましとして使われた。偶に弥勒に反抗するが、逆にボコボコにされる。かなり昔からの知り合いらしい。原作では第31巻を最後に登場していない。
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- 技
- 変化
- 夢心和尚(むしんおしょう)(声優:藤本譲)
- 弥勒の父亡き後、お師匠様で育ての親にして、飲んだくれの生臭坊主(アルコール依存症のフシがある)。弥勒に酒や、女遊びなど、良いことも悪いことも全て教えた。弥勒の風穴を手当てできる唯一の人物。原作では11巻以降登場していなかったが、奈落との戦いで回想の中に登場した。
[編集] 桔梗関連
- 桔梗(ききょう)(声優:日高のり子)
- 犬夜叉の想い人。50年前に四魂の玉を守っていて、犬夜叉を封印した巫女。弓矢の名手で、破魔矢で敵を浄化する。犬夜叉と愛し合っていたが、奈落の陰謀によって犬夜叉と相討ちになった。鬼女裏陶の術により、骨と墓土の体でこの世に蘇った。登場初期は自分を成仏させようとした僧侶を殺したり、犬夜叉を道ずれに地獄へ堕ちようとしたり、恋敵であるかごめを殺そうとしていた。当初は犬夜叉に怨念を持っていたが、18巻では、それが消えた模様。それ以後は、成仏できずにいた白心上人を救うなど、巫女らしい行動を取る。原作と映画で殺生丸と遭うこともあったが映画で少し話しただけだった。白霊山で鬼蜘蛛の心を捨てた奈落によって瘴気の濁流に落とされてしまい、眠っていた間は聖さまとして魂だけで戦っていた。かごめによって奈落の瘴気は浄化されたが、奈落の怨念が強く傷が開いてきたため、翠子の魂と同化する。四魂の玉ごと奈落を浄化しようとしていたが、奈落の蜘蛛の糸によって殺された。その死に際には犬夜叉に見取られて最期は笑顔で普通の女になれたと言って悔いなく成仏した。逝去とともに、奈落の持つ四魂の玉に一筋の清浄な光を残しており、その光が奈落を滅する働きをするのではないかと目されてたが、かけらを取られて死んだ琥珀の命を蘇らせるために全て琥珀の体に入る。アニメのオリジナルストーリーでは、生前に顔にこそ出さなかったが、巫女ではなく普通の女として生きたいという願望があった。犬夜叉に母・十六夜の形見である紅差しを渡された。享年18。
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- 技
- 破魔矢
- 破魔の霊力
- 呪い返し
- 浄化
- 死魂虫使役
- 死魂虫(しにだまちゅう)
- 桔梗の体を動かすための死魂を運ぶ妖怪。常に数匹が桔梗に付き従っており、桔梗を乗せて空を飛んだりすることもある。
- 胡蝶(こちょう)/飛鳥(あすか)(声優:増田ゆき/清水香里)
- 桔梗の式神である死魂虫。
[編集] 殺生丸一行
- 殺生丸(せっしょうまる)(声優:成田剣)
殺生丸を参照
- 邪見(じゃけん)(声優:長島雄一)
- 殺生丸に付き従い、忠誠心を燃やす妖怪で、どこか間の抜けたところがある。原作者は邪見やりんについて少年サンデーのマンガの描き方を教える「第12回まんがカレッジ特別講座」において「漫才のボケとツッコミみたいに役割分担させるとうまくキャラの配置ができる。お堅いキャラの脇にはいい加減なキャラを置くとお互いのキャラが強調し合って魅力を引き出しあうだけでなくお話もうまく運ぶ。」とコメントしている。りんを自分の支配下に置いていると思っているようだが、実際にはりんの支配下にある状態。殺生丸の母親に最後まで名前を覚えてもらえなかったばかりか、小妖怪扱いされ痛く傷ついたが、母親がりんを蘇生させた際は、主人である殺生丸の胸の内を代弁し、涙を流して感謝した。自身の戦闘能力は皆無だが、翁と女の顔を持つ「人頭杖(にんとうじょう)」という杖を持ち、翁の口から人間の軍隊を跡形もなくすくらいの炎を吐かせて戦うことがある。
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- 技
- 人頭杖
- りん(声優:能登麻美子)
- 野盗に親兄弟を殺され、言葉をなくした少女。犬夜叉との戦いで深手を負った殺生丸を介抱した。自らも鋼牙の手下の人喰い狼に殺されるが、殺生丸の「天生牙」によって生き返って言葉も取り戻し、以前よりも明るい性格になった。現在は殺生丸を慕って邪見や阿吽と旅に同行し、その旅の中で殺生丸が天生牙を鍛えるため冥界に行くときについて行くも、再び命を落としてしまう。天生牙は同じ者に対しては1度しか使用できない為、殺生丸には生き返らせる術は無かったが、殺生丸の母親によって生き返らせてもらった。冥界の一件で、殺生丸にとって唯一無二の存在であることが確認された。邪見のことも大切に思っている。アニメ96話で最猛勝に射された邪見を助ける為に命懸けで千年草の実という毒消しを採りに行った。その際に地念児に会って千年草の実のありかを聞いた。地念児曰くかごめのように温かい少女だと言う。
- 琥珀(こはく)(声優:矢島晶子)
- 珊瑚の弟。武器は鎖鎌。奈落の謀略により一度死んだが、奈落が四魂のかけらを入れたことにより蘇生し、奈落に記憶を操作され忠実な手下となっていた。しかしその間に本来の記憶を取り戻し、神楽の手によって逃がされ桔梗と行動を共にしていた。桔梗の死後は殺生丸一行に加わっていたが、最終的には戦線を離脱している。なお、四魂のかけらで命を繋いでいる為、りん同様、天生牙で生き返らせることは出来ない。彼の持つ四魂のかけらは奈落を倒す鍵となるはずだったが、結局は奈落に奪われてしまった。(ただし桔梗が四魂のかけらに遺した光は琥珀の肉体に残り、生きながらえることができた。)年齢は11歳。三年後、珊瑚が弥勒との間に子供を設けた後は、雲母と共に妖怪退治をやっている。
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- 技
- 鎖鎌
- 毒粉
- 阿吽(あうん)
- 殺生丸の連れている双頭の龍。空を飛び、口から電撃を吐く。りんとよく一緒にいて、なついている。アニメ96話ではりんが崖に上る時に妖怪に襲われそうな所を助けてくれたりした。
[編集] 奈落一味
- 奈落(ならく)(声優:家中宏→森川智之)
- 浅ましい心をもった「鬼蜘蛛(おにぐも)」という名の野盗をつなぎに、無数の妖怪が寄り集まってできた半妖である妖怪の集合体。(自分ではその人格は体を構成する妖怪のどれでもないと語っている。)全身の瘴気を武器とし、体から妖怪を出し入れできる。また、狒々の皮を被った傀儡を使うこともある。登場初期や犬夜叉たちなどと対峙する時は自らが狒々の皮を被っており、素顔や正体を隠していた。鬼蜘蛛の感情を受け継ぎ、桔梗に想いを寄せていた。半妖である自己の存在を忌まわしく思っており、それゆえにひたすら強大な力を求めており、そのために四魂の玉に執心する。直接の戦闘よりも人の弱みに付け込む卑劣な策略を好む性格は冷酷。人間の姿を借りる能力があり、現在はとある城の城主・人見蔭刀(ひとみ かげわき)に成り代わっている。ちなみに蔭刀は漫画では登場時から奈落であったが、アニメでは登場時は本人であり、珊瑚が犬夜叉を倒しに彼の城を出る直前に奈落と入れ替わっている。その話の最後に登場する蔭刀(奈落)は瞳が違い、アイシャドウである。白霊山に身を隠した時に新生奈落(アニメ版での名称)としてパワーアップを遂げ、鎧を纏ったような姿となった。それ以後は、体や結界で妖気の流れを変えたり、吸収・増幅して反撃できるようになり、また粉々に粉砕されても僅かな肉片からその場で再生できるようになった。桔梗に致命傷を負わせ、鋼牙の四魂のかけらを奪ってからは、なりを潜めていた。その後、四魂の玉を完成させ、巨大な蜘蛛になり、りんを人質にし、犬夜叉、殺生丸に最後の勝負を挑む。なお、奈落の背中には鬼蜘蛛の名残と思われる蜘蛛形の痣があり、奈落の分身達にも同様に受け継がれている。なお逃亡回数は20回を超えている。最後の闘いでかごめに四魂の玉は自分の本当の望みを叶えてくれなかった。と言われ、最期は自分の本当の想い「ただ桔梗の心が欲しかった」ことを思い出し、安らかな顔をして消滅した。人間換算年齢23歳(人見蔭刀)。
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- 技
- 触手
- 瘴気
- 幻影殺
- 傀儡の術
- 蠱毒の術
- 結界
- 身体組み換え
- 最猛勝召喚
- 念力
- 蜘蛛の糸
- その他取り込んだ妖怪の能力
- 神楽(かぐら)(声優:大神いずみ)
- 奈落が生み出した分身で、風使い。扇子で風を操り、カマイタチで切り裂く「風刃の舞」・竜巻で突き刺す「竜蛇の舞」・死体を操る「屍舞」等の技を使う。風のように自由に生きたいと考え、奈落への背信を企図するが、神楽の心臓は奈落の手中にあり、彼女の命は奈落に握られている状態。そのため殺生丸に助けを求めるなど知略を廻らす。魍魎丸の陰謀に気付き、琥珀を逃がす。最期は奈落に心臓を返してもらうと同時に瘴気を注ぎ込まれ、天生牙でも救われることなく殺生丸に見取られながら風となって消えていった。またテレビゲーム「犬夜叉 〜呪詛の仮面〜」でも奈落に心臓を握りつぶされて殺された。度々、奈落を殺す算段がつくと殺生丸を頼っていた。終盤には殺生丸に想いを寄せていたような描写が見られるようになった。人間換算年齢17歳。
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- 技
- 風神の舞
- 竜蛇の舞
- 屍舞
- 神無(かんな)(声優:ゆかな)
- 奈落が生み出した分身で、妖気も気配もにおいも無く他の分身たちとは、かなり掛け離れている。見た目は幼い少女の姿をしているが、神楽より先に奈落から生み出されたため姉にあたる。口数が少なく、いつも大きな鏡(映画二作目の『鏡の中の夢幻城』では、「死鏡」と呼ばれる)を抱えている。その鏡は魂を吸い取り、また攻撃を跳ね返す能力を持っているが、魂の容量には限りがありかごめの魂は吸い切れなかった。また、その鏡を解放すると巨大な武者のような鏡の妖が出てくる。この妖は見たものをそっくりそのまま写し取り相手の力を奪い取ることができる。ただし、この妖の受けた傷は全て神無が負う。奈落を裏切ったようなそぶりを見せていたがそれすらも奈落の策略。奈落の命令で犬夜叉と戦った。犬夜叉は傷ついて無力になった神無にとどめを刺そうとはしなかったが、結局奈落が神無を自爆させる。最期は、かごめに「光が奈落を殺す。」というメッセージを残した。人間換算年齢10歳。
- 最猛勝(さいみょうしょう)
- 奈落が居る場所に現れる、地獄の毒虫。スズメバチに似た姿をしている。主に弥勒の風穴を封じるのに使われる(吸い込むと弥勒の体内に毒が回ってしまう)他、スパイ、物品運搬など、奈落の手先となり働く。
- 悟心鬼(ごしんき)(声優:佐藤正治)
- 奈落から生まれた第三の妖怪。人の心を読む能力があるため相手よりも先回りして攻撃できる。鉄砕牙を噛み砕き、犬夜叉を追い詰めたが、犬夜叉が妖怪に変化(へんげ)し、引き裂かれてしまった。なお、首を飛ばされた悟心鬼の牙は天生牙で甦った後、殺生丸の依頼により、灰刃坊が闘鬼神という刀に仕立てた。
- 獣郎丸(じゅうろうまる)/影郎丸(かげろうまる)(声優:ともに山崎たくみ)
- 奈落から生まれた第四・第五の妖怪。二体とも同じ顔をしている。獣郎丸は一言も喋らず闘争本能しかなく、奈落の壷の中で生まれたとたんに奈落の首をはね落とす凶暴な性格(しかし奈落はそれでも死なない)。影郎丸の言う事しか聞かない。影郎丸は小さく、カマキリのような腕をしており、普段は獣郎丸の体内に隠れている。獣郎丸の分までよく喋る。目に見えないほどの速度で動き回り、地中に潜って奇襲をかけることもできる。犬夜叉と鋼牙の共闘によりまとめて倒される。
- 無双(むそう) (声優:家中宏)
- 奈落が、桔梗を慕う鬼蜘蛛の心を捨てようとして切り捨てた肉塊が人型の妖怪となった。鬼蜘蛛の心が不完全な形で出された姿。鬼蜘蛛としての記憶も、奈落の分身としての自覚も無かったが、かごめの姿を見たことをきっかけに記憶を取り戻す。顔が無く、「無双」という僧侶から顔(の皮)と名前を奪った。性格は残虐。奈落と同様、粉々に粉砕されても心臓を中心に再び一つに結集して再生し、また体の一部を変形させて武器にする能力を持つ。自分を“つなぎ”として利用していた奈落を嫌う。しかし奈落の体はまだ、つなぎとしての鬼蜘蛛を必要としていたため、再び奈落に取り込まれた。
- 赤子(あかご)(声優:小林愛)
- 奈落の分身。奈落が捨て去った鬼蜘蛛の邪心を持っている。鬼蜘蛛の心が完全な形で出された姿。ただし、もとの人間らしい心と桔梗を慕う心は持っていない。性格は冷酷。人間の心の闇をつく心理攻撃をする。最初は一体だったが和尚の法力をくらって二体に分裂した。片方は子供の姿になり、白童子(はくどうし)と名乗る。猪の妖怪から奪った薙刀を武器とする。魍魎丸という妖怪を作り出し、奈落を裏切ろうとしたが、奈落に感付かれており、最期は弥勒の風穴に吸い込まれて消滅した。もう片方には奈落の心臓が隠されており、神無が魍魎丸の体内に入れた。その後魍魎丸を利用し奈落になり変わろうとしたが逆に取り込まれてしまう。
- 炎蹄(えんてい)
- 白童子と神楽が殺した和尚に封印されていた妖馬で、解放した礼として、白童子に乗り物として付き従う。元は人食い鬼(アニメでは煉獄鬼(れんごくき)という名前)のものだった。最期は犬夜叉の爆流破に討ち倒される。
- 魍魎丸(もうりょうまる)(声優:てらそままさき)
- 白童子が、妖怪を寄せ集めて作った体に人間の魄(ハク)を入れて生み出した妖怪。魂が無かったため最初は人形のようだったが、神無が白童子の片割れである赤子を入れたことで自我が生まれた。自分に直接攻撃した相手を取り込んでしまう力がある。後に冥王獣と金剛槍破を取り込み、殺生丸の闘鬼神を折り、犬夜叉の鉄砕牙を圧倒する。赤子が隠し持っていた奈落の心臓も受け継ぎ、奈落を裏切ろうとするが、彼らもまた奈落に吸収される。
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- 技
- 触手
- 瘴気
- 金剛槍破
- 夢幻の白夜(むげんのびゃくや)
- 奈落の最後の分身で、幻術を使う。あまり戦おうとせず、様子を見守る観察者的存在。奈落の代わりに策を張り巡らしたりする。動きが素早い。背中にさしてる刀には刀身が無いが、力を吸い取る能力がある。(ただしその力は一度しか使えないようである。)奈落に指示され冥道残月破の力を吸い取り、黒い刀身が発生した。奈落の体内で、かごめを刀で斬りつけた後、犬夜叉の冥道残月破で倒された。最期まで奈落に忠実だった。
- 曲霊(まがつひ)
- 四魂の玉の邪悪な部分。奈落の肉体を使い発生し、殺生丸と犬夜叉と戦った。鎌のような手を伸ばして闘う。素手の殺生丸を圧倒したが新しい左腕と爆砕牙を得た殺生丸には勝てず退散した。本体は肉体ではなく霊体である。霊体の時は憑依することができ、琥珀や犬夜叉に憑依して卑怯な手を使ったが、犬夜叉からかごめに憑依しようとした際に犬夜叉の妖穴に捕らえられ、動けないところを殺生丸の天生牙で一刀両断され消滅した。
- 骸鬼(がいき)
- ゲームオリジナルキャラクター。奈落の分身で獣郎丸のように口を聞かず、奈落でも制御できない凶暴性を持っている。奈落の傀儡の首をはねた。
[編集] 妖狼族
- 鋼牙(こうが)(声優:松野太紀)
- 妖狼族の東の洞穴の若頭。足に四魂のかけらを仕込んでおり、つむじ風のように早く走れる。登場初期は右腕にも四魂のかけらを仕込んでいた。奈落と神楽の策略によって大勢の仲間を殺された事から、その仇を討つため奈落を追っている。思ったことをはっきり言う性格で、「俺はかごめに惚れたんだ」と公言したことから、犬夜叉とは「犬っころ」「痩せ狼」と呼び合い、いがみ合っている。かごめに会いに来る際、犬夜叉を踏んづけて、別れる際はかごめの手を握ったり抱きしめるのはお約束。アニメでは殺生丸と遭ったことがあったが「犬夜叉はムカツクがアニキのほうはなんとも思っていない」と言って喧嘩にはならなかった(銀太と白角は喧嘩になるのを心配していた)。桔梗が翠子の魂と同化した後、彼の足は敵の前で動かなくなり窮地に陥ることが多くなった。奈落と戦うため、一時期犬夜叉一行に加わったが、奈落に四魂のかけらを奪われてしまい、自ら戦線を離脱する。桔梗を失い悲嘆に暮れる犬夜叉を思い、かごめをきっぱり諦めたことで男を上げた。四魂のかけらによって手に入れた足の速さや足技と、妖狼族に代々受け継がれてきた「五雷指」という特殊なカギ爪を武器に戦う。人間換算年齢15歳。奈落の死後、犬夜叉たちに会いに来ているかは不明。原作では47巻を最後に登場しない。
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- 技
- 高速移動
- 五雷指
- 銀太(ぎんた)/白角(はっかく)(声優:吉野裕行/岸尾大輔)
- 鋼牙の子分。かごめを姐さんと敬っている。一時期、灰(かい)と芯太(しんた)という名の幼い妖狼族の兄弟を群れに送り届けるため、鋼牙と離れていたが、鋼牙が戦線離脱する際に戻ってきた。尚、トサカ頭が白角。名前はアニメのみの設定。
- 菖蒲(あやめ)(声優:かかずゆみ)
- 鋼牙に片思いしている北の妖狼族の少女。木の葉を手裏剣のように操る技が得意。昔、妖狼族の天敵である妖怪「極楽鳥」に襲われたところを鋼牙に助けてもらい、その時に鋼牙が言った言葉を信じていた純情一途なところがある。アニメのみ登場。
[編集] 現代の人々
- 日暮草太(ひぐらしそうた)(声優:中川亜紀子)
- かごめの弟。小学三年生。姉と違い、お化けや妖怪は大の苦手だが、犬夜叉の事は「犬の兄ちゃん」(または「犬夜叉の兄ちゃん」)と呼び、なついている。アニメ版では「サッカー選手」になることが夢らしい。
- かごめの母(声優:百々麻子)
- 本名不明。あまり物事に動じない性格。アニメ版では流れ星を見つけた際、「宝くじが当たりますように」とお願いした。草太に「医者になってほしい」と言ったらしい(草太談)。
- かごめの祖父(声優:松尾銀三→鈴木勝美)
- 本名不明。日暮神社の宮司。物の由来をいちいち語りたがる。かごめが戦国に行っている間は、学校を休む口実としてかごめが様々な奇病にかかったとしている。草太を神社の跡継ぎにするつもり(アニメ版)。
- 北条(ほうじょう)(声優:うえだゆうじ)
- かごめの同級生。良い人であることに間違いはないのだが、天然ボケの気があり、かごめに対する恋愛感情の発露もユニークである(例:青竹を渡して踏むことを薦めるなど。かごめがしょっちゅう学校を休んでいる理由が、表向きは病気がちだからということになっているためと思われる)。戦国でかごめ達が出会った北条秋時は彼の先祖とのこと。自分はかごめと付き合っていると思い込んでいる。原作では第15巻(サンデーでの掲載は1999年)を最後に登場していない(アニメではオリジナルストーリーや映画版で登場)が、中学卒業の際に8年ぶりに登場。行く予定の高校は男子校らしく、かごめに別れを告げた。
- 由加(ゆか)/絵理(えり)/あゆみ(声優:清水香里/増田ゆき/岡本奈美)
- かごめの同級生の友達で特にあゆみはおっとりしているが頭がよく成績がいい。かごめが「不良の二股暴力男」と付き合っていると勘違いしていた(あながち間違いとも言い切れないが)。原作34巻で犬夜叉と対面(耳はバンダナで隠していた)し、認識を改めた。名前はアニメのみの設定。
[編集] その他
[編集] 犬夜叉一行の関係者
- 殺生丸と犬夜叉の父(声優:大塚明夫)
- 西国を支配していた犬の大妖怪。アニメのオリジナルの設定では犬夜叉が生まれた夜、竜骨精を封じるのに瀕死の重傷を負った上で刹那猛丸と戦い死んでいったとされている。その墓は犬夜叉の右眼の中にある。名は映画「天下覇道の剣」公開前後に公式サイトで闘牙王(とうがおう)という名前が発表されたが、その後再び「犬夜叉の父」に戻っており、真相は不明である。犬夜叉と殺生丸が叢雲牙を封印した時にふたりの前に姿を現した。この時犬夜叉と初めて会った。人型の時は殺生丸とよく似ている。犬夜叉に鉄砕牙、殺生丸に天生牙を与えたが、天生牙の秘密が白日のもとにさらされ、殺生丸を憤怒させるだけでなく、兄弟仲の悪さを決定的なものにしてしまうなど、とかくその「本意」とやらのわかりにくさが周囲を混乱させる元となっている。
- 犬夜叉の母(声優:井上喜久子)
- 没落系貴族の人間。犬夜叉が幼いときに亡くなった。とても美しく、心優しい人間だった。アニメでは十六夜(いざよい)という名前がついている。作中では無女という妖怪が化けて犬夜叉を取り込もうとした。
- 殺生丸の母
- 殺生丸と同じ犬妖怪で、額に月のしるしがある。りんを冥界の犬にさらわせ、殺生丸を冥道へ送り込んだ張本人。高飛車で子を子とも思っていないかのような振る舞いやシニカルな言動に母性を疑われたが、殺生丸が最終奥義を獲得するよう導いた。「殺生丸が悲しんでいる」と聞き、死んでしまったりんを生き返らせるなど、母親らしい一面も見せている。りんと殺生丸の関係を「変なところが、父親に似てしまったな」と喝破してのけた。
- 裏陶(うらすえ)(声優:太田淑子)
- 鬼の術を使う鬼女。桔梗の霊骨を奪い、墓土の体で桔梗を復活させようとするが、彼女の術だけでは、桔梗の抜け殻しかできなかった。そこで彼女は、桔梗の生まれ変わりであるかごめをさらって彼女に術を使ってかごめの魂を抜け殻に取り込んで見事桔梗を復活させるが、逆に復活した桔梗に攻撃される。その後、かごめは自らの魂を取り戻すが、彼女の恨みを持った魂が生きていることを確信し笑いながら消滅していった。
- 鬼蜘蛛(おにぐも)(声優:家中宏)
- 50年前、大怪我をして動けなくなったところを桔梗にかくまわれていた非道な野盗。桔梗を手に入れるために動けぬ体を妖怪に差し出し、数多の妖怪と結合し半妖奈落となる。全身大火傷を負っていたため、素顔は不明。後に無双として目を覚ます。
- 翠子(みどりこ)
- 強い霊力を持ち、かつて四魂の玉を生み出したと伝えられる巫女。妖怪の魂を奪い浄化する術を使う。珊瑚の故郷である退治屋の里の洞穴の奥に、妖怪とともにミイラ化している。桔梗と魂を一つにする。
- 竜骨精(りゅうこつせい)(声優:井上和彦)
- 体の長い竜の妖怪。竜の額に人面がついており、そちらが主人格と思われる。犬夜叉の父と戦って死因となる傷を負わたものの、心臓に牙をつきたてられ封印された。奈落が犬夜叉と戦わせるべく復活させた。風の傷を受け付けないほどの防御力と強力な雷球を操るが、犬夜叉の爆流破で倒された。
- 朴仙翁(ぼくせんおう)(声優:鈴木泰明)
- 樹齢2000年の朴の木が妖怪化したもので、犬夜叉の父とは友人だった。鉄砕牙・天生牙の鞘は彼の枝から作られたもの。
- 死神鬼(ししんき)
- 犬夜叉と殺生丸の父のかつての宿敵。冥道残月破をもともと持っていた妖怪。犬夜叉と殺生丸の父に冥道残月破を奪われ、顔の一部を消された。殺生丸を呼び出し、天生牙の秘密を教え、激しく動揺する殺生丸に攻撃をした。殺生丸の冥道残月破より強大な冥道残月破を出せるが、近くに鉄砕牙があったおかげで殺生丸の冥道が円を描き冥道に飲み込まれた。
- 刹那猛丸(せつなのたけまる)(声優:松本保典)
- 三作目の映画『天下覇道の剣』オリジナルキャラクター。元は犬夜叉の母・十六夜の家に仕える武士で、彼女のことを想っていた。それゆえに彼女が妖怪(犬夜叉の父)との間に半妖の子(犬夜叉)を身篭ったことが許せず、彼女を斬殺。燃え盛る炎の中で犬夜叉の父に左腕を切り落とされながらも死闘を繰り広げ死亡。しかし200年後、叢雲牙によって甦り、殺生丸の左腕を使い天下を獲ろうとする。犬夜叉の強い人間の心に負け、十六夜を想っていたことを思い出し、成仏する。
- 叢雲牙の鞘(そううんがのさや)(声優:肝付兼太)
- 三作目の映画『天下覇道の剣』オリジナルキャラクター。犬夜叉の父の死後700年後の現代まで叢雲牙を封印していた鞘(しかし骨喰いの井戸を通って500年後の世界へ時間移動したため、実際は200年間しか封印していない)。冥加や刀々斎とは昔からの知り合い。七宝曰く心のささくれた性格。結界を張ることも出来る。冥加のように危険には近づきたくない性格。
[編集] その他の登場人物
- 甘利信長(あまりのぶなが)(声優:石田彰)
- 武田家につかえる若侍で、露姫の身を案ずる主人から、挙動不審(九十九蝦蟇に取り付かれたため)な嫁ぎ先の領主から露姫を救出する命を受けた。露姫はその領主が好きで、骨折り損の結末を迎える。織田信長を「うつけ者」と評していることからこの作品の大体の年代がわかる。因みにこの武田家は甲斐武田氏ではなく上総武田氏で、信長は1401年 - 1477年に実在した武田家の当主(武田信長)がモデル。そこまでの言及はアニメ、コミックともになされていない(苗字は甲斐武田氏と勘違いしたアニメ版スタッフが武田信玄の家臣で二十四将の一人甘利虎泰にちなんでつけてしまったもの)。
- 北条秋時(ほうじょうあきとき)(声優:うえだゆうじ)
- 瞳子(ひとみこ)
- 小さな村に住まう巫女、巫女としての霊力は高かったが奈落の策により殺される。己の死後に首と胴を分けて埋葬しろと村人に託たが実行されず魂と肉体を奈落に捕らえられ、かごめを殺す刺客として差し向けられる。身の自由は利かないが自我は保っている。最期はかごめに「何かが本当の霊力を封印している」と言い残す。
- 椿(つばき)(声優:山田美穂、有馬瑞香(老婆))
- 四魂の玉を手に入れようとして奈落と手を結び、式神を使ってかごめを呪殺しようとした黒巫女。妖怪に魂を売って永遠の若さを手にしているが、老女に化けることもある。生前から桔梗のライバル的存在だったようだが、共闘した際のコンビネーションは絶妙であった。体内に多数の妖怪を飼っている。アニメでは鬼に変化し犬夜叉を取り込もうとしたが、爆流破により鬼の体は崩壊。体に飼っていた全ての妖怪を失い、本来の姿の老婆になり自分の人生をどこで間違えたのかを思い返し、「この椿こそ最高の巫女」と叫び消滅。
- 鬼(おに)声優:川津泰彦)
- 椿の修行していた寺の多宝塔で代々封印してきた巨大な鬼。幾重にも重ねられた封印を椿が破り復活。だが椿の持っていた四魂の玉に取り込まれた。しかし取り込まれても尚、その膨大な妖力は椿の体から溢れだしてきた。鬼の持つ力は鉄砕牙を素手で受け止め、風の傷に耐えたり技は手から雷を出したり、口から炎を出すなど。
- 紅葉と牡丹(もみじとぼたん)(声優:菊池志穂)(声優:西村ちなみ)
- 椿と同門の巫女。仲が良くいつも二人でいるようである。当初は椿を信じきっていたので、椿に利用され犬夜叉たちを足止めした。七宝や雲母のように可愛い妖怪を見て、「可愛い」と素直に言う事から普通の女の子である。
- 灰刃坊(かいじんぼう)(声優:青野武)
- 刀々斎の元弟子である妖怪の刀鍛冶。殺生丸の依頼で闘鬼神をを鍛えたが、闘鬼神に取り憑かれ犬夜叉一行を襲撃する。最後は闘鬼神の力に耐えきれず死亡。アニメオリジナルだが星黄泉に乾坤の薙刀をうったのも彼である。
- 白心上人(はくしんしょうにん)(声優:松岡文雄)
- 生前徳をつんだ僧で飢饉、疫病に苦しむ村を救うため村人に請われて即身仏となったが入定の直前に人間本来の死の恐怖、自分をそうさせた村人への恨みが頭をもたげ、奈落につけ込まれて白霊山に聖なる結界を張ることになる。結界を弥勒と珊瑚に破られた後、桔梗に諭され成仏した。
- 逆髪の結羅(さかさがみのゆら)(声優:矢島晶子)
- 髪を操って攻撃をする女妖怪。かなり美人だがその正体は死化粧の櫛が妖怪に変化したもの。四魂のかけらをとった後、現代へ戻ったかごめとそのあとを追った犬夜叉を髪で襲うが、かごめに見極められ失敗。そして元の時代に戻ってきた犬夜叉とかごめが髪の毛の跡をたどってきたあとに現れ対決。体を砕かれても元に戻る能力と自由自在に操る髪で犬夜叉を圧倒するが、かごめに弱点を見つけられて追い詰められる。最後は弱点である櫛をかごめに破壊され服だけを残して肉体は消滅。
- 阿毘姫(あびひめ)(声優:島津冴子)
- 妖怪鳥を使って人間の血を大量に集めていた女妖怪。母の鉄鶏が毒妖怪を喰って毒にあたったため、人間の血を飲ませてその毒を薄めていたが、あの世とこの世の境への道を開こうとしていた奈落に利用される。鉄鶏の体調が良くなった後、鉄鶏と共に奈落を殺そうとするが、鉄鶏が敗れると怒って奈落に突進していくが、右腕に持っていた三叉戟は奈落の骨で出来ていたため、三叉戟が奈落によって爆発、右腕を失ってしまう。それでも奈落に立ち向かおうとするが、奈落の触手に体を貫かれて塵となって消えてしまった。
- 鉄鶏(てっけい)(声優:麻志那恂子)
- 阿毘姫の母親。外見は巨大な鳥。毒妖怪を喰って毒にあたってしまい、崖に身を潜めていた。阿毘姫が集めた人間の血を飲み続けて体調が良くなった後、奈落を殺すために崖から姿を現す。奈落を丸飲みにするが、体内から触手で頭を破られ、殺されてしまう。その後あの世とこの世の境へつながる血の河の道を作るため、奈落に触手で首を切断されてしまう。
[編集] 雷獣一族
- 七宝の父の仇。いい女をさらって食べてしまうという説もある。
- 飛天(ひてん)(声優:神奈延年)
- 雷獣兄弟の上の兄。足元に付いている滑車で空を飛びまわり、雷撃刃を使って攻撃する。冷酷で残忍な男で戦をしようとする二つの国を満天と共に襲ったり、四魂のかけらを忘れてかごめだけを連れ去った満天の行動に激怒して女妖怪を抹殺するなど、あまり優しい感じがしないが、弟思いの優しい兄でもある。四魂のかけらを持っている犬夜叉と対決。満天の死後、殺された満天の亡骸を抱いて号泣した。満天の遺体から四魂のかけらを体内に取り込んで弟の仇を討とうするが、かごめに滑車を破壊され、最後は犬夜叉の鉄砕牙で雷撃刃ごと一刀両断にされ肉体ごと消滅した。
- 満天(まんてん)(声優:稲田徹)
- 雷獣兄弟 飛天の弟。飛天のように髪の毛を多くして女にもてるのが夢らしい。しかし、飛天とは違い怪物のような顔をしており、口から雷撃波を吐く。冷酷で人をバカにした態度をとるが、兄飛天には逆らえない。自分の残り少ない髪を散らされ激怒し攻撃。その後、かごめをさらって毛生え薬の材料にしようとした。犬夜叉と飛天の対決の際、最後の髪の毛一本を七宝に散らされ本気で激怒し、七宝やかごめを襲って殺そうとするが、犬夜叉の投げ飛ばした鉄砕牙をまともに喰らい、「飛天あんちゃんのように生まれたかった」「生まれ変わっても飛天あんちゃんの弟でいたい」と言い残し死亡した。
- 蒼天(そうてん)(声優:水谷優子)
- 雷獣兄弟と同族の妖怪。実は女子。紅竜を従がわせ、犬夜叉一行を罠に落とし入れ七宝をさらった。七宝の持っていたもの(かごめが現代から持ち込んだクレヨン)を欲しがるようになり、それを掛けて対決をする。七宝は最初彼女をただの子供だと見下していたが、彼女の力を見てほめるようになる(とは言っても、戦いは団栗の背比べで一方に決着が着かなかった)。そして彼女が女子だと知った七宝は呆れ返り、クレヨンを渡して去っていった。その後、七宝に好意を持った彼女は野原で七宝の似顔絵を書いていた。アニメのみ登場。
- 紅竜(こうりゅう)(声優:大谷育江)
- 蒼天の配下。三回殴られると雲のような物体に変身する。蒼天の指示で犬夜叉一行を罠に落とし入れた。最初の内は成功していたが、犬夜叉とかごめの時は見事に失敗して捕まる。その後、偉そうに言われて怒った犬夜叉が三回殴り、雲に変化。矢を乱れ打ちして犬夜叉とかごめを襲うが、その矢はこけおどしだとばれてあっけなく敗れる。アニメのみ登場。
[編集] 七人隊
かつて「七人で百人分の働きをする」といわれるほどの圧倒的な戦力を誇ったが、その強さと残虐性を恐れた大名によって斬首された傭兵部隊。東国出身だが、討伐時に逃げた先の北の地で殺され、白霊山の麓の寒村につくられた七人塚に葬られた。奈落によって首(巨体を誇る凶骨のみ額)に四魂のかけらを埋め込まれて復活、「犬夜叉たちを全員倒せば四魂のかけらを永久に与える」という条件をのみ犬夜叉一行や鋼牙らと戦う。亡霊であるため死人と墓土のにおいがするが、妖気は持たない。四魂のかけらを埋め込むと力が増すが、体内のかけらを全て抜き取られると骨に戻ってしまう。雑誌掲載時の人気は芳しくなかったが、一部のファンの間では、カルト的な人気を誇っている。
- 蛮骨(ばんこつ)(声優:草尾毅)
- 七人隊の首領。髪型は長い三つ編みで額に十字の形の紋様をもつ。七人の中で最年少であるが、腕っぷしの強さで仲間達を束ねてきた。大の男が3人がかりでやっと持てたという大鉾「蛮竜」を軽々と扱う腕力の持ち主。「蛮竜」は犬夜叉の攻撃によって傷がついたが、四魂のかけらを使って修復した。また、ドラマCDでは、蛮竜をまな板代わりにすると言う、違った使用方法もある。残忍な性格だが、仲間に対する思いやりは強い。ただし裏切りは決して許さず、蛇骨の四魂のかけらを奪い殺した煉骨を骨に還した。犬夜叉と互角の勝負をし、最期は奈落に殺される。強さを求め、生前に蛮竜に願をかけ、人と妖怪合わせて二千の恨みを蛮竜に宿し妖刀化させた。必殺技は蛮竜閃と竜雷閃。年齢17歳(享年17)。
- ドラマCD『地獄で待っていた七人隊』では、旅芸人であり、七人隊で唯一、料理が下手である。
-
- 技
- 蛮竜
- 蛮竜閃
- 竜雷閃
- 煉骨(れんこつ)(声優:杉田智和)
- 七人隊の副将、参謀。頭が良いが冷酷で目的のためには手段を選ばない。寺を乗っ取って僧侶に扮することで犬夜叉一行を騙し、奈落に関する情報を得ると共にかごめから四魂のかけらを奪った。手甲から出す鋼の糸(ワイヤー)や油を用いた火炎攻撃、砲筒(バズーカ)や爆雷筒(ダイナマイト)といった自作の兵器を使って戦う。銀骨の改造なども行っていた。鋼牙との戦闘の際に負った怪我で動けなくなり、銀骨が残した四魂のかけらを治癒に使った。かごめから奪った四魂のかけらを隠し持っていたことが発覚した際、蛮骨に二度は許さないと釘を差された為、銀骨の四魂のかけらを無断で使った自分が生き延びる為には蛮骨を倒すしかないと思い込む。蛇骨の四魂のかけらを奪い殺した為、蛮骨の手で殺された。年齢24歳(享年24)。
-
- 技
- 鋼の糸
- 火炎攻撃
- 砲筒
- 爆雷筒
- 蛇骨(じゃこつ)(声優:折笠愛)
- 七人隊の一人で切り込み隊長を自称する。同性愛者で、殺生丸はかっこいいがあまりにも冷た過ぎてタイプではなく、鋼牙は生足はいいのだが野性的過ぎるためタイプから外れ、犬耳の可愛い犬夜叉の事が気に入ったらしい。女嫌い。原作者は犬夜叉図説大全奥義皆伝のインタビューで、メンバーにバリエーションをつけるため当初は女性という案もあったが犬夜叉が女性を倒すのはどうかと思い、やめたとコメントしている。そのため、女ものの着物を着、蝶柄の簪で髪をまとめ、紅を口に差すなどオカマっぽいキャラなのは当初の設定の名残りと思われる。「蛇骨刀」という折りたたみの仕込み刀を自在に操り、男と殺戮以外には興味は無い。素直で、しばしば無邪気な表情を見せるが、残虐性や加虐癖をも持つ(いわゆるサディスト)。また、霧骨の最期を見ながらも冷静に退いたり、睡骨の四魂のかけらを取って死なせてやる、意外にシビアな面も見せた。蛮骨とは特に仲が良く最も信頼されており、アニメでは七人隊結成以前から行動を共にしていた。最期は犬夜叉に手ひどくやられ、それを見ていた煉骨に四魂のかけらを取られて骨に還る。生への執着はなく、二度目の人生を楽しんだと納得して死んだ。親しみやすい一面も持つためか、七人隊の中で最も人気のあるキャラクターでもある。年齢20歳(享年20)。
-
- 技
- 蛇骨刀
- 霧骨(むこつ)(声優:稲田徹)
- 七人隊の一人。七人の中で最も小柄な白装束の男。毒使いで女好きだが、なかなか女にモテない自分の容貌に劣等感を抱いており、かごめをさらって自分の嫁にしようとした。毒に身体が慣れており、種々の毒を自ら調合する。唾液すらも他者にとっては毒となる(この設定は原作のみ)。彼の毒の強さは蛇骨も認めるところで、かごめ・弥勒・珊瑚を苦しめるが、殺生丸には全く効かず、あっけなく斬り捨てられる。四魂のかけらは最猛勝に回収されたのち、蛮骨の手に渡った。
- 銀骨(ぎんこつ)(声優:江川央生)
- 七人隊の一人。戦いで傷付くごとに煉骨に改造され、全身に多数の武器を仕込んでいるサイボーグとなった。ゆえに煉骨を誰よりも信頼・尊敬している。後に犬夜叉によってバラバラにされ、戦車のような姿に改造された。改造されてからは主に「ぎしぎし」としか言わなくなった。鋼牙の捨て身の攻撃を受け、原作では破壊されるがアニメでは尚も戦い、最期は煉骨を庇って自爆し、四魂のかけらの力で爆発から煉骨を守った。
- 睡骨(すいこつ)(声優:平田広明)
- 七人隊の一人。善良な医者と残忍な殺人鬼の2つの心を持つ二重人格者。蘇った後は過去の記憶を持たない「医者」の睡骨として白霊山の麓の貧しい村に住み、身寄りのない子供たちを養っていたが、蛇骨から子供を庇おうとして負傷したことにより「殺人鬼」の人格が出現してしまう。「殺人鬼」の睡骨は髪が逆立っており、鉤爪付き手甲を用いた接近戦を得意とする。また、正反対の人格を併せ持つがゆえに「医者」人格は血を見ることを恐れ、「殺人鬼」人格は医者や僧などの善人を嫌っている。殺生丸一行との戦闘の途中でりんや邪見とつり橋から川に転落して流された後、外見は「医者」人格だが心は「殺人鬼」人格という、特殊な状態になる。医者のフリをしてりんを連れ白霊山麓の村に戻り、村を出ることを要求した村人達を惨殺するも、「医者」人格の影響で村の子供たちは殺せなかった。最期は喉に突き立った桔梗の矢に浄化されて「医者」人格に戻り、死んだ記憶や他人格が殺人者であった記憶も戻り、桔梗に殺してくれるよう頼む。蛇骨に四魂のかけらを取られ、桔梗に看取られながら骨に還った。四魂のかけらは蛇骨の手を経て蛮骨に渡った。年齢26歳(享年26)。
-
- 技
- 鉄爪
- 凶骨(きょうこつ)(声優:郷里大輔)
- 七人隊の一人。人間離れした巨体の持ち主(頭部だけで2m近くある)で、口は大きく裂けて歯は尖っているため「大鬼」とも呼ばれたが、本人は「俺は人間さまだ」と主張する。その巨体を武器にして力任せに戦い、妖怪すら捕まえて食べる。巨体を維持することが思考の大半を占めており、頭は殆ど使わない。生前は鋼牙と戦った時に比べてまだ小さかった。鋼牙の四魂のかけらを奪おうとするが、返り討ちに遭う(弱点である四魂のかけらを埋め込まれた場所を、自ら教えてしまったことが主な敗因)。力は強いが技は達者でなく、蛇骨曰く「(七人隊の中で)一番弱かった」らしい。四魂のかけらは最猛勝に回収されたのち、蛮骨の手に渡った。
[編集] 瑪瑙丸一味
映画一作目『時代を超える想い』オリジナル。かつて元が日本に侵攻してきた際(元寇)に攻め入ってきた妖怪達の残党。犬夜叉の父によって封印されていたが、四魂のかけらの力によって封印が解ける。
- 瑪瑙丸(めのうまる)(声優:関智一)
- 突然犬夜叉とかごめの前に現れた瑪瑙丸一味の首領。犬夜叉の父に敗れ、時代樹に封印された飛妖蛾(ひょうが)の息子。犬夜叉の一族の復讐を望んでいた。犬夜叉に重傷を負わせて、蛾の燐粉で気絶したかごめをさらっていった。犬夜叉と戦って犬夜叉の父の牙の封印もろとも切られるが、時代樹の力によって再生した。(これは、実は飛妖蛾の力を受け継ぐ「継承の儀式」を行うための策略に過ぎなかった。)また、かごめに埋め込んだ勾玉で彼女を操り、犬夜叉にまた重傷を負わせた。村の人々や玻璃の魂、果ては死魂までもを集め最終形態(巨大化)へと変化したが、かごめの矢と犬夜叉の爆流破の合わせ技で倒され、彼の野望は潰えた。
- 瑠璃(るり)(声優:椎名へきる)
- 青っぽい髪をお団子にしている女。額に青い勾玉を持つ。相手の能力を模倣し、自分も使うことができる「複写」の力を持つ。弥勒の風穴を転写して襲ったが、最終戦で弥勒を倒すために風穴を自分で広げた上、長時間開き続けたことにより制御できなくなり、最後は自分の風穴に吸い込まれて消滅した。
- 玻璃(はり)(声優:川上とも子)
- ピンク(薄い紫)っぽい色の長髪を持つ女。額に白い勾玉を持つ。勾玉を埋め込んだ相手を操る「封じ根」の力を持つ。雲母を操って従え、かごめには犬夜叉を襲わせた(なお、かごめに封じ根を施そうとした時は勾玉が弾かれてしまったため、瑪瑙丸の血をつけた四魂のかけらと勾玉を融合させて作った赤い勾玉を埋め込んだ。それでもかごめは正気のままだったが、瑪瑙丸の草笛によって封じ根が発動し操られた)。最後は正気を取り戻した雲母と珊瑚により体を真っ二つにされ、再生しようとするも、瑪瑙丸の変化のために魂を吸い取られて戦いの場から落下していった。
[編集] 神久夜
映画二作目『鏡の中の夢幻城』オリジナル。
- 神久夜(かぐや)(声優:原田美枝子)
- 弥勒の祖父弥萢(みやつ)法師によって「命鏡の祠」に封印された天女の姿の妖怪。犬夜叉達との戦いで奈落が死んだと思い込み、神楽・神無を引き連れ、復活する。数々の陰陽術を使い、武器は、手に持つ「命鏡」で犬夜叉の爆流破を吸収し、返す力を持ち、(「爆流破返し」とも呼ばれる)犬夜叉を強制的に妖怪化させる幻術や破壊光線も使える。かぐや姫が求めた5つの宝物(蓬莱の玉の枝・仏の御石の鉢・燕の子安貝・龍の首の玉・犬夜叉の持つ火鼠の皮衣)を探しており、それらを富士五湖に沈め、自らの居城「夢幻城」を復活させる。「夢幻城」を使った時を止める呪法『明鏡止水の法』(かごめとその持ち物とそれを持つ者には無効だった)で世界を支配しようとし、生きるものを全て滅ぼそうとした。さらに北条秋時の持つ「天女の羽衣」で完全復活を遂げる。姿を変え、戦闘形態になり、太刀を使って戦うこともある。素手で鉄砕牙を防ぐことも可能。その正体は、神楽いわく、天女をつなぎに無数の妖怪が集まって誕生した半妖である妖怪の集合体。かごめの潜在的な能力に目をつけ、自分の体を捨て、かごめの体に乗り変えようとした。最後は、琥珀の体内に潜み、自分を吸収しようとした奈落を退けるも、「爆流破返し」にさらに爆流破とかごめの矢を受け爆散し、ガス状の霊体になった所を弥勒の風穴に吸い込まれる。
-
- 呪文
- オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ
- ナウマクサンマン ボダナン バクオン アラハシャノウ
- オン カラカラ ビシワク ソワカ
- アビラウンケン バンウンタラク キリクアク
- オン シュリマリマ マリシュシュリ ソワカ
- オン ボウジシッタ ボダハダヤミ ナウマクサンマヤサト バンオンアボギャ ベイロシャナウ
- オン アビラウンケン オン アロリキヤ ソワカ オン サンザクサク ソワカ
- オン アビラウンケン オン アミリタティ セイカラウン
- オン アビラウンケン オン マイタレイヤ ソワカ オン カカビサン マエイ ソワカ
- オロチ
- 神久夜の居城「夢幻城」を守護する三つ首の龍。口から光弾を吐く。犬夜叉の鉄砕牙に敗れる。
[編集] 四闘神
(しとうしん) 映画四作目『紅蓮の蓬莱島』オリジナル。 蓬莱島を支配する四人の神。 モデルは四神。
- 龍羅(りゅうら)(声優:神奈延年)
- 四闘神の首領。 龍の腕を持ち「風刃牙」と「雷刃牙」という剣を持つ二刀流使いでもある。それぞれの武器には技があり風刃牙には「地龍風隠」という風の傷をも防ぐ力がある。雷刃牙には「天龍迅雷」という雷刃牙を天にかざし雷撃を落とす技である。他にも二本の剣を交差させ竜巻を飛ばすような技がある。本人の力量は龍の腕で金剛槍破を防ぎ、手を使って数人を吹き飛ばす風のような技を使える。犬夜叉の渾身の力を込めた鉄砕牙の一閃で倒されるが、最後は四闘神全員の力を取り込み、剣から電撃や電撃光弾を出したり、凶羅側の口から火球を吐いたりすると言った技も使えるようになっている。驚異的な力で犬夜叉たちを追い詰めたが、蛍から力を受け取ったかごめの破魔の矢と犬夜叉の金剛爆流破の合わせ技で四闘神は完全に消滅した。
- 凶羅(きょうら)(声優:飛田展男)
- 参謀的存在。美男子だが本性は残酷である。犬夜叉の父に仕えていた紅邪鬼という妖怪から勝ち取った「紅邪鬼扇」という武器を使う。鳥の形をした炎「灼熱鳥」を操り、村を全滅させた。紅邪鬼扇を使い炎の竜巻を作ることも出来るが殺生丸には全く通用しなかった。殺生丸と闘った際に殺生丸を自分と同類と言って殺生丸の怒りを買い「我が求むるは最強の存在との闘い。貴様などでは無い。」と言われ蒼龍破で倒された。
- 獣羅(じゅうら)(声優:草尾毅)
- 四闘神では一番の怪力を持つ。頭脳戦は苦手で本当は肉弾戦が得意だが普段は凶羅が返り討ちにした妖怪「斉天」から奪った「斉天砲」という大砲のような武器を使う。剛羅と共に弥勒、珊瑚、雲母と戦った際、弥勒の風穴に斉天砲を吸い込まれ、怒って本来の姿を現す。その後は得意の肉弾戦で珊瑚たちを追い詰めるが、弥勒の風穴で剛羅の放った火球を誘導されて喰らい、苦しんでいるところを珊瑚の飛来骨で体を両断されて倒された。
- 剛羅(ごうら)(声優:西前忠久)
- 獣羅の弟で四闘神では異色の存在。小島ほどある巨体で巨大な亀の姿をしている。甲羅に開いてる穴や口からは巨大な火球を飛ばすことが出来る。本当の顔は竜骨精のように亀の頭の額にある。最初の戦いではかごめの破魔の矢で額を射抜かれた後で犬夜叉の風の傷で倒されるが、後に玉櫛笥の箱から力の玉が解放されたことで強化復活し、他の四闘神が全て倒された後に蓬莱島を破壊するために火球を連続で放った。弥勒の釈杖で額を刺され、犬夜叉の爆流破で倒された。
[編集] 豹猫族
(ひょうねこぞく) 犬夜叉の父率いる西国の妖怪がかつて闘った東国の猫妖怪の集団。犬夜叉と殺生丸の父との戦から150年後、今度は殺生丸や妖怪たちと戦をした。豹猫族は逃げたが、多くの妖怪達も死んだ。それから50年後、とある城を根城にして、城下町の人間をお館様復活の生贄に捧げようとしたが犬夜叉や殺生丸たちに負け、犬夜叉たちと和解し、東国に帰った。
- お館様(おやかたさま)(声優:西前忠久)
- 巨大な化け猫。かつて犬夜叉と殺生丸の父に敗れてミイラ化していたが、四魂のかけらを取り込み復活。その後春嵐、夏嵐、秋嵐を殺し魂を取り込んで再び肉体を得た。強さは四魂のかけらを使っている分、竜骨精より強いと言われている。犬夜叉と殺生丸と戦ったが、殺生丸の天生牙で春嵐、夏嵐、秋嵐の魂を抜かれ再びミイラ化し、犬夜叉の風の傷を受け倒された。
- 豹猫四天王
- 冬嵐が長女、春嵐が次女、夏嵐が三女、秋嵐が末弟。豹猫族を率いる幹部的存在。姉弟仲は良く、それぞれの妖気を活かした連携技もある。
[編集] 妖忍衆
星黄泉率いる妖怪の忍集団。妖忍四人衆と呼ばれる四人の妖忍がいる。
- 星黄泉(ほしよみ)(声優:中井和哉)
- 妖忍の首領で乾坤の薙刀の持ち主。昔は月黄泉という人間の女性と恋仲だった。自分の名前を星黄泉と名乗るほど。本名不明。体の弱い月黄泉を戦わせなくすむため、月黄泉の霊力と同等の力を求め灰刃坊に乾坤の薙刀を打たせた。しかし乾坤の凄まじい力にとりつかれ危険を感じた月黄泉に封印され乾坤の薙刀を乾の刃と坤の刃をそれぞれ封印された。復活後、月黄泉に裏切られたと思い人間を儚み、全ての人間を滅ぼすために乾坤の薙刀を再び復活させた。最期は犬夜叉とかごめを自分と月黄泉と重ね、自らの妖気を爆流破と破魔の矢で返され「これで良かったんだ。」と言い月黄泉と共に成仏した。技は坤の刃を使用時は黒い凄まじい爆風で乾坤の薙刀を使った時はブラックホールのような黒い穴を発生させたり火炎球を使う。
- 朱雀(すざく)(声優:岩田光央)
- 青龍(せいりゅう)(声優:西前忠久)
- 玄武(げんぶ)(声優:田中一成)
- 白虎(びゃっこ)(声優:川中子雅人)
[編集] その他の妖怪
様々な妖怪
- 百足上臈(むかでじょうろう)
- 屍舞烏(しぶがらす)
- 九十九の蝦蟇(つくものがま)
- 無女(むおんな)
- 肉づきの面
- タタリモッケ
- 蜘蛛頭(くもがしら)
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- 和尚(蟲壷虫にとりつかれた)
- 化けイタチ
- 狼野干(ろうやかん)
- 桃果人(とうかじん)
- 仙人
- 大百足
- 大蜘蛛
- 偽水神
- 水神
- 化け鼠
- 大蟷螂(おおかまきり)
- 壷使い
- 蠱壷虫(ここちゅう)
- 地念児(じねんじ)
- 妖怪の親子
- 蠱毒(こどく)
- 極楽鳥(ごくらくちょう)
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- 親玉極楽鳥
- 化け熊
- 蛾天丸(がてんまる)
- トカゲ妖怪
- 山犬妖怪
- 百鬼蝙蝠(ひゃっきこうもり)
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- 紫織(しおり)
- 月夜丸(つくよまる)
- 大獄丸(たいごくまる)
- 鬼の首
- 猿神
- 耳千里(みみせんり)
- 化け山椒魚(さんしょううお)
- 甘太
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- 甘太の父
- 宝仙鬼の息子
- 牛頭(ごず)と馬頭(めず)
- 厨子鼠(ずしねずみ)
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- 親玉厨子鼠
- 宿り蛹(やどりさなぎ)
- 岳山人(がくさんじん)
- 大ナマズ
- 御魎丸(ごりょうまる)
- 鬼の岩
- 飛頭根(ひとうこん)
- 三つ首の狼
- 大蛇(おろち)
- ムジナ
- 竜人(りゅうじん)
- 刀秋(とうしゅう)
- 化け猫
- 毒蛟(どくみずち)
- 冥王獣(めいおうじゅう)
- 二枯仙(にこせん)
- 沼渡(ぬまわたり)
- 妖霊大聖(ようれいたいせい)
- 金禍(きんが)と銀禍(ぎんが)
- 溶命樹(ようめいじゅ)
- 花皇
- 山嵐(やまあらし)
- 薬老毒仙(やくろうどくせん)