江戸アケミ
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江戸 アケミ(えど あけみ、1953年4月1日-1990年1月27日)は、高知県中村市(現四万十市)生まれのミュージシャン。本名は江戸 正孝(えど まさたか)。高知県立中村高等学校、明治大学文学部卒。じゃがたらのボーカル・リーダーだったが、彼が自宅バスルームで溺死したためバンドは解散した。
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[編集] 人物
- JAGATARAとしての活動前より「江戸アケミ」を名乗り、ほとんど全て公の場ではこの名を用いたため、「江戸アケミ」が本名と思っていたファンも多い。ただしその名の由来は詳らかではないが、本人に直接訊くとキャバレーのホステスの代名詞「アケミさーん3番テーブルまでー」のアケミよ!と説明していたことがある。
- 1983年から1985年まで精神疾患を患っていた。発症に際しての詳細な経緯はJAGATARAのライブアルバム「君と踊りあかそう日の出を見るまで」に復刻収録されたドキュメント「黒い種馬」に詳しい。
- 幼時は洗礼を受けたクリスチャンであったが、長ずるにつれ信仰に疑問を感じ、棄教した。
- 非常に駄洒落好きであり、「名刺をばら撒く習慣はいつから始まった?『メイシ(明治)時代』」などの発言がある。
[編集] 作風
- 江戸はJAGATARAの牽引役であり、ほぼ全ての楽曲制作を手掛けた(共作含む)。
[編集] 作詞
- 江戸の詩のテーマには「大都会での生活と孤独」(「タンゴ」、「都市生活者の夜」など)、「狂気」(「BIG DOOR」など)、「社会から受ける抑圧(と解放に向けての闘争)」(「もうがまんできない」、「つながった世界」など)、などが多く見られる。
[編集] 作曲
- 江戸はファンク、パンク・ロックなどの影響を強く受けており、フェラ・クティや頭脳警察などとの関連性は多く語られている。楽曲の形式はいわゆる歌謡曲のフォーマット(Aメロ⇒Bメロ⇒サビの繰り返し)には則らないものが多く、また長時間の作品が多い。
[編集] 著書
- 江戸正孝「それから-江戸アケミ詩集」(ISBN:4783711550)