朝日大学歯学部附属村上記念病院
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西側より撮影(2007年) | ||||
情報 | ||||
指定管理者 | {{{指定管理者}}} | |||
正式名称 | 朝日大学歯学部附属村上記念病院 | |||
前身 | 村上外科病院 →岐阜歯科大学附属村上記念病院 |
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標榜診療科 | 総合 | |||
許可病床数 | 358床(全床一般) | |||
開設者 | 学校法人朝日大学 | |||
管理者 | {{{管理者}}} | |||
地方公営企業法 | {{{地方公営企業法}}} | |||
開設年月日 | 1984年 | |||
国 | {{{国}}} | |||
所在地 | 〒500-8523 岐阜市橋本町3丁目23番地 |
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電話 | 058-253-8001(代表) | |||
二次医療圏 | 岐阜 |
朝日大学歯学部附属村上記念病院(あさひだいがくしがくぶふぞく むらかみきねんびょういん、Murakami Memorial Hospital)は、岐阜県岐阜市にある学校法人朝日大学の附属病院。1943年に開設された村上外科病院を前身とする総合病院である。
目次 |
[編集] 概要
村上記念病院は診療科16科、病床数358床(一般358床)を有す、民間病院としては岐阜市内最大の病院である。日本医療機能評価機構認定病院。臨床研修指定病院。救急指定病院として岐阜県知事により告示されている。
岐阜駅から徒歩10分以内という至便な場所に立地しており、岐阜市中心部の地域医療を担う基幹病院の一つとなっている。本院は村上治朗氏により岐阜市若宮町に社団医療法人村上外科病院として設立され、地域医療及び医学・歯学教育への貢献のために学校法人である岐阜歯科大学に寄付されるという全国的に見ても稀有な経緯をたどった病院となっている。前身の名前にある通り外科を中心とした病院であったが、大学病院への移行に伴い内科も設置され、岐阜市橋本町への移転や大学の名称変更に伴う改称を経て現在に至っている。
診療面に関しては外科分野、特にヘルニア外科と整形外科に強みを持った病院で、市民からは「外科と言ったら村上さん」と呼ばれている。ヘルニア外科に関しては昭和30年代から京都大学出身であった村上治朗初代院長によって小児ヘルニアの日帰り手術が行なわれていたほか、歴代医師による著書も多くあり、現在でも全国有数の症例数を有している。また整形外科に関しては初代教授であった井上四郎医師(京都府立医科大学出身)が現在一般的な骨折治療で用いられている方法の一つであるレジン創外固定法や大腿骨頚部骨折に対するつば付きCHS(Compression Hip Screw)を考案したほか、人工関節の手術例は1000例を大幅に上回る水準に達し、早くからリウマチの外科治療に取り組むなど高度な診療水準を達成している。リウマチ・人工関節のほか、スポーツ外傷、とくに前十字靱帯再建術、脊椎外科分野には県内外から多くの患者が集まる。またあらゆるスポーツ分野の国際大会、国内大会をはじめプロ・アマチュアを問わず現場に整形外科医を派遣し、予防から診断・手術・リハビリまでを手掛けている。
脳神経外科においては現院長である安藤隆教授(岐阜大学出身)をはじめ常勤医が5名と充実したスタッフを抱えており、脳神経外科設置病院が多い岐阜医療圏の中で後述する脳卒中センターの開設など専門的な診療を行なっている。眼科の設置は2000年と歴史は浅いが、藤田保健衛生大学助教授であった堀尾直市先生(名古屋大学出身)を教授として迎え、現在は網膜疾患や硝子体手術にも積極的に取り組んでいる。歯科口腔外科においては歯科二次医療機関として難抜歯や口腔腫瘍などの症例を紹介患者を中心に診療している。
内科関連に関しては、消化器内科においての内視鏡検査では一般のもののほか色素内視鏡や拡大内視鏡も用いられており、がん治療などを中心に実績を挙げている。
その他診療面の特徴として、村上記念病院は救急医療にも積極的に取り組んでおり、岐阜市病院群輪番制(二次救急)に参加し年間5,000人以上の救急患者を受け入れている。また脳卒中に関しては、本院には2004年より脳卒中センターが開設されており、脳卒中専門治療チームによる救急診療体制が整えられているほか、救急隊やかかりつけ医などから直接専門医に連絡が行なえる脳卒中ホットラインが開設されている。
設備面においてはMRIや16列マルチスライスCT、マンモグラフィなど多数の高度医療機器を備えている。施設面においては1994年に東館が増築され、人間ドックを行なっている総合健診センターや40床からなる血液浄化センターが設置されている。また本院は2002年に岐阜県下で最初に「マンモグラフィ検診施設」の認定を受けている。病棟内には術後管理や重篤な患者を扱うHCUが10床整備されているほか、40床からなる回復期リハビリテーション病棟を設置し急性期を脱した患者のケアを行なっている。そのほか構想段階ではあるが村上記念病院には増改築計画があり、旧丸一ビルをはさんだ本院東側の土地(旧ガソリンスタンド)には新館建築予定地の看板が立てられている。
そのほかの特徴として村上記念病院は大学の附属病院という性格を持つため、スタッフのほとんどは教育スタッフ(教員)となっている。また地域医療の担い手として地域医療連携室を設置するなど病診連携にも積極的である。またそれに関連して本院は開放型病床を20床設けており、開放型病院としての機関指定も受けている。
[編集] 組織概要
- 診療部
- 診療各部
- 救急部
- 頭頸部センター
- 消化器病センター
- 脳卒中センター
- 総合健診センター
- 血液浄化センター
- 中央診療施設
- 手術室
- 放射線室 ほか
- 薬局
- 看護部
- 病棟部門
- 外来部門 ほか
- 事務部
- 医事各課
- 管理課
[編集] 診療科
[編集] 専門外来
- 禁煙外来(総合健診センター)
- ストーマ外来(外科)
- リウマチ・人工関節外来(整形外科)
- 脊椎外来(整形外科) ほか
[編集] 沿革
- 1943年(昭和18年):前身となる村上外科病院が創立される。
- 1973年(昭和48年):村上外科病院が日本私学振興財団を経て岐阜歯科大学に寄附される。それに伴い、岐阜歯科大学附属村上記念病院として開院。
- 1984年(昭和59年):現在地に移転。
- 1985年(昭和60年):岐阜歯科大学が朝日大学に改称。それに伴い、朝日大学歯学部附属村上記念病院に改称。
- 1994年(平成6年):東館を新築。血液浄化センター、総合健診センターを開設。
- 1999年(平成11年):開放型病床が設置される。
- 2004年(平成16年):救急室、脳卒中センターが開設される。
[編集] 所在地
- 岐阜県岐阜市橋本町3丁目23
[編集] 交通アクセス
[編集] JR岐阜駅からのアクセス
- 岐阜駅「ACTIVE G」西側出口から徒歩7分程度
- JR岐阜駅バスターミナル(岐阜駅北口)
- 6番のりば・おぶさ墨俣線「墨俣」行き または「岐阜聖徳学園大学」行き、加野団地線「市橋」行き、(ひ)県病院線「下川手」行き、大洞緑団地線の一部(「県民ふれあい会館」行き・「県庁」行き)、長良線の一部(「県庁」行き)で約5分
- 岐阜駅南口バス停(岐阜駅南口)
- 岐阜市コミュニティバス加納めぐりバス 西回りで約3分、東回りで約20分
[編集] 名鉄岐阜駅からのアクセス
- 名鉄岐阜駅中央出口から徒歩15分程度
- 名鉄岐阜のりば(名鉄岐阜駅前)
- 1番のりば・おぶさ墨俣線「墨俣」行き または「岐阜聖徳学園大学」行き、加野団地線「市橋」行き、大洞緑団地線の一部(「県民ふれあい会館」行き・「県庁」行き)、長良線の一部(「県庁」行き)で約8分
- 3番のりば・(ひ)県病院線「下川手」行きで約8分。
[編集] 関連項目
- 朝日大学
- 朝日大学歯学部附属病院
- 朝日大学附属歯科衛生士専門学校