昭文社
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種類 | 株式会社 | ||
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市場情報 |
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本社所在地 | 東京都千代田区麹町3-1 | ||
設立 | 1960年5月31日 | ||
業種 | 情報・通信業 | ||
事業内容 | 地図・雑誌等の企画・制作及び販売 | ||
代表者 | 代表取締役社長 黒田茂夫 | ||
資本金 | 99億387万円 | ||
売上高 | 18億3100万円 | ||
総資産 | 428億5900万円 | ||
従業員数 | 478名 | ||
決算期 | 3月 | ||
外部リンク | http://www.mapple.co.jp/ | ||
特記事項:財務データは2007年3月現在、連結。 | |||
株式会社昭文社(しょうぶんしゃ、Shobunsha Publications,Inc.)は日本の出版社。道路地図、旅行ガイドなどを中心に手掛け、その部門では圧倒的なシェアを誇る。独自に開発した「SiMAP(サイマップ)」による精密かつ明確な地図は昔から定評があり、同社が発行する道路地図「スーパーマップル」は1800万部以上発行を誇る大ベストセラー。他に旅行雑誌「まっぷる」やライトユーザー向け旅行書籍「たびまる」などがある。また、ハイカーや登山家には登山用地図の発行でも有名。2001年頃より電子地図ソフトも製作している。本社は東京都千代田区麹町。
目次 |
[編集] 沿革
- 1960年 大阪に株式会社昭文社を設立。都市地図などを中心に手掛ける。
- 1963年 東京に営業所を設置する。ニューエスト、分県地図、県別道路地図、山岳地図を出版。これらは現在も発行され続けている。
- 1968年 東京都文京区に本社を移転。
- 1972年 同社としては初となる冊子タイプの地図帳「グランプリ道路地図帳」を発行。
- 1977年 東京都千代田区に本社を移転。
- 1978年 旅行ガイド分野に参入。
- 1989年 雑誌分野に参入。雑誌タイプの旅行情報誌「まっぷる」創刊。
- 1991年 道路地図「スーパーマップル」創刊。
- 1995年 電子地図ソフト「マップルライフ」発売。
- 1996年 株式を店頭登録。
- 1999年 東京証券取引所2部上場。
- 1999年 年配層をターゲットにした本格的な旅行情報誌「上撰の旅」シリーズ出版。
- 2000年 東京証券取引所1部指定替え。
- 2003年 初の週刊分冊百科「日本の名湯」を刊行。
[編集] 主な出版物
[編集] 主な出版物
- 各種道路地図(ニューエスト、スーパーマップル、MAXマップル、ライトマップル、街の達人、ツーリングマップル、トラックマップル、でっか字まっぷ・県別マップル・都市地図など)
- 各種旅行ガイド(にっぽんの旅・テーマガイド・おでかけナビ・たびまる・まっぷるぽけっと・トラベルストーリーなど)
- 各種地図(山と高原地図、なるほど知図帳シリーズ・ワールドアトラスなど)
- 雑誌(マップルマガジン国内版・海外版、ツーリングマップルマガジン)
- 週刊分冊百科(週刊日本の名湯)
- 電子地図ソフト(スーパーマップルデジタル・以前はマップルライフを製作していた)
- なるほどkids(小学校低学年向けの図鑑)
など
[編集] 主なブランド名
マップル(mapple)
- 「map(地図)」と「apple(リンゴ)」をかけあわせた造語であり、現在昭文社の出版物の多くのシリーズ名に取り入れられている。特にリンゴに関しては、「スーパーマップル」シリーズでは表裏表紙にリンゴの写真が掲載されているほか、他の「マップル」シリーズでも、リンゴをモチーフにしたロゴマークが使われているものがある。
エアリアマップ
- かつては「ニューエスト」,「分県地図」,「山と高原地図」など、昭文社の地図の多くに使われていたブランド名。「SiMAP」製版の地図の増加と入れ替わる様に、2000年頃から数を減らして、現在では「都市地図」シリーズなど一部に残るのみである。
- なお、「エアリアマップ」のブランドは、「スーパーマップル関西道路地図」の様に、表題に直接ブランド名が入る「マップル」ブランドとは違い、例えば「都市地図兵庫県4 明石市」の下に小さく印刷されているといった風に使用されており、サブタイトルの様な感覚のブランド名であった。その為、「グランプリ」シリーズに「エアリアマップ」と印刷されているものや、「マップル」シリーズと「エアリアマップ」の組み合わせもあった。
グランプリ
- 昭文社の、かつての道路地図主力シリーズ(ブランド)名。冊子タイプの地図帳のほかに、1枚物のシートタイプのものもあった。1990年代に「マップル(MAXマップルの先代にあたる)」,「スーパーマップル」,「県別マップル」などの「マップル」シリーズに道路地図帳の主軸が移ってからも、並存して双方とも刊行される状態がしばらく続いたが、「SiMAP」製版の地図の発行が本格的に始まった2001年頃を境に姿を消した。ただ、このグランプリシリーズで用いられた図式を使用した地図は、非「SiMAP」版の「都市地図」内の一部分などにおいて、現在でも刊行されている。
[編集] 主な出版物の概略
ここでは、独立項の設けられていない主な出版物について説明している。(記載内容は、概ね2008年1月現在。)独立項のあるものは、上記の「主な出版物」にある内部リンク先を参照されたい。
ニューエスト
- 都道府県別地図帳のシリーズ。冊子タイプA4判で、税込定価は概ね2000-2500円程度。元々道路地図帳ではないが、近年のコンピュータ製版化(以下、便宜上「SiMAP化」と呼ぶ。)により、図式が道路地図用がベースの「SiMAP」の図式を取りつつあるので、同社の道路地図と、図式の面では大差がなくなりつつある。県別マップルが、収録範囲をメッシュ状に配置し、極力同一の縮尺で表現しているのに対し、ニューエストシリーズは県庁所在地等を除くと、市町村単位で地図を収録している。この様式は、市町村単位の地勢が捉えやすい反面、縮尺が不均一である、市町村の辺境部が地図上から切れてしまう(収録されない)ことが多い問題点もある。また、福島県や新潟県など、面積が広い県は詳細地図が主要都市のものだけで、全市町村図は中盤に10万分の1の地図をのせているものもあった。
- かつては、都道府県別地図帳の主力であったが、現在は「県別マップル」シリーズにその役割が移りつつある。全47都道府県の刊行は1997年版で完了したが、現在刊行されているのは23都道府県版、残る24県版は休刊。この24県版の県別マップルは刊行されており、昭文社ホームページにもその旨が紹介されている。非「SiMAP」版だった県版は休刊になったので、結果的に現在全点「SiMAP」版になっている。ただし2008年3月現在、神奈川県版のみ、コンピューター製版ではあるがSiMAP製版ではない。
ライトマップル
- 税込定価800-1000円程度の、同社の廉価版道路地図帳。各地方別(「東北」「関西」など)、各都道府県別(「京都府」など)、各主要都市圏(「姫路圏」など)、及び「全日本」がある。冊子タイプA4判。全点「SiMAP」版。
- 2001年版頃より創刊。各地方版とも一度改版されている。各都道府県版は現在改版が進行中。現在の表紙デザインは、2代目。
- 3大都市圏及び政令指定都市クラスの都市を抱える、主要都道府県版「ライトマップル」の、第1版では、県別マップルの内容より都府県下全域道路図全てと町名検索などを省略した内容であり、県別マップルの廉価版の要素が強かった。しかし、これらの都道府県版「ライトマップル」は、2007年頃以降の第2版への改訂に伴い、都府県庁所在地中心部と都市部及び地方都市中心部は、従来通り県別マップルの図版を転用しているが、都府県下全域道路図は、MAXマップルに準じた図版のものに変更されている。その為、純然たる県別マップルの廉価版だった第1版とは、異なった構成となっている。なお、非主要県版に関しては、第1版当初から、主要都道府県版の第2版と同じ構成を採用しているものが多い。
- 図版は県別マップルやマックスマップルなどからの転用がほとんどだが、ライトマップル姫路圏の「姫路市中心部」図のように、ライトマップル独自の図版を用いているものもある。また、県別マップルにある町名検索は、ライトマップル(都道府県版)では省略されている。
- ライトマップルシリーズは、背の部分の無い形状の製本の為、本棚などに収められている場合は、取り出して表紙を確認しないとタイトルが確認できなかった。その後、2002年度版頃より、背表紙右端上部にタイトルとナンバーが印刷される事で、多少は改善されている。また、地図の図版が2007年版頃以降に刷新されたものは、このナンバーが赤地に白文字にされている。
- ベースの県別マップルの改版などに伴い、ライトマップルの地図が差し替えられた場合でも、改版扱いにならないケースがある。例えばライトマップル姫路圏版は、県別マップルの改訂に伴い2008年版で地図が差し替えられたが、巻末の図暦上は、2007年発行第1版第10刷の続番の、2008年発行第1版第11刷となっている。なお、前述の背表紙ナンバーの、赤地白文字化は実施されている。
クイックマップル
- 県別マップルとライトマップル(各都道府県版)の間のクラスにあたる地図帳。1枚シート物の県下全域地図を付録する。リング製本のA4判。税込定価は、概ね1600円程度。(これのみ消費税込の価格となる。ほかは消費税抜きの価格)全点「SiMAP」版。県別マップルの廉価版にあたり、県別マップルの内容より主要地域外の都府県下全域道路図、町名検索などを省略したものである。図版は県別マップルやスーパーマップルのものをほぼ転用しており、ライトマップル(都道府県版)とは違って、純然たる県別マップルの色合いが強い。一枚シート物の県下全域図を付録としており、この付録地図の図版は、「分県地図」シリーズのものと同一である。
GIGAマップル
- いくつか種類があり、GIGAマップルでっか字××(地方名が入る)道路地図、GIGAマップル渋滞ぬけみち××(地方名が入る)道路地図などがある。冊子タイプのA4判。全点「SiMAP」版。
- GIGAマップルでっか字××道路地図は、同社の他の地図より文字を大きくするなどして、読みやすくした地方別道路地図帳。税込定価は1680円。ただし、新表紙版は1995円。創刊は2001年の版。2008年版より、一部地域版で新表紙デザインとなった。同社販売サイト上では改訂とあるが、当該地図巻末の発行日には第1版の増刷とあり、改訂扱いとなってはいない。
- GIGAマップル渋滞ぬけみち××道路地図は、同社の独自調査で調べた渋滞多発区間やぬけみちを記載した地方別道路地図帳。刊行されているのは、関東、首都圏、名古屋中部、京阪神の4点のみ。現在の版は2003年改版のもの。年に一度ではなく、不定期に増刷している。税込定価は、1995円。
トラックマップル 全日本通行規制道路地図
- 昭文社の道路地図は普通自動車利用者を対象にしているが(一部を除く)、この地図帳は、2トン車・4トン車・11トン車それぞれの車種ごとに通行止め区間を明示しているなど、トラック利用者向けの内容が盛り込まれているのが特徴。A4判でリング式製本を採用しており、税込定価は2940円。「SiMAP」版である。この地図帳は、国土交通省道路局、地方整備局、北海道開発局及び都道府県道路関係部局、都道府県警察本部、日本道路公団(当時)、東日本高速道路(株)、中日本高速道路(株)、西日本高速道路(株)、(社)全日本トラック協会など、1000を超える関係機関からの協賛と資料提供を受け発刊するに至っている。創刊が2006年版で、増刷も行われている(2008年3月に、2008年版が発行)。
都市地図
- 単一、もしくは隣接する複数の市町村別の1枚シート物の地図。全国約1000市町村を発行。ただし、前述の通り複数市町村をまとめたもの、また、一部地域が省略されている市町村もある。内容は、1枚シート物の地図本紙、1枚シート物のバリアフリー情報掲載詳細マップ(都道府県所在地等主要都市のみ付録。「大津市」など一部はバリアフリー情報は不掲載)、付録冊子(町名検索、主要施設検索などを掲載。ただし、一部郊外市町村では、直接本紙に掲載されており付録冊子はない)。定価は、主要都市が840円、その他が750円。ただし、旧表紙(赤い表紙)版は、非主要都市が650円。
- 一部では1990年代後半よりコンピュータ製版が始まっていたが、「SiMAP」と表紙に記した改訂版が初出したのは2001年版。この改訂の施された市町村版は現行の銀色の新表紙になった(ただし、その後の平成の大合併の時期に、一部表題の市町村名のみ変更し改訂は行わないまま新表紙になったものもある)。ちなみに第一弾は、滋賀県「草津・栗東市」と「守山市・野洲町・中主町(当時)」である。この頃すでにコンピューター製版済みだった市町村版も、新表紙版に編入されている。コンピュータ製版が始まってから十余年がたち、大体の市町村版が「SiMAP」化された。「都市地図」における「SiMAP」の図式はスーパーマップル・県別マップル等の図式に併せて随時更新されてきたため、同じ「SiMAP」の都市地図でも、初期に改訂を受けたものと最近改訂されたものとでは、図式が大きく異なっている。