日露戦争物語
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日露戦争物語（にちろせんそうものがたり）は「週刊ビッグコミックスピリッツ」（小学館発行）2001年21/22合併号より2006年40号まで連載された江川達也の漫画作品。
目次 |
[編集] 概要
日露戦争の日本海海戦作戦参謀・秋山真之の人生を主軸に、明治期の青春群像と戦いの現実、および当時の日本が置かれていた状況を描いている。副題は主人公秋山真之の有名な電文「天気晴朗ナレドモ浪高シ」。
主人公が秋山真之であったり、正岡子規が重要登場人物であるなど、司馬遼太郎『坂の上の雲』を意識した作品であることは間違いないが、インタビュー等での江川は司馬の歴史観に批判的である。
日露戦争物語となっているが、実際の作品では日清戦争前の1873年（明治6年）、真之が6歳の頃から始まっており、当時の日本と清、朝鮮半島の情勢、西欧諸外国の思惑などが分かるなど、一般的な戦争物とは違う形で作品が作られている。また可能な限り広範囲に、当時およびその後現代まで日本が関係し、あるいは日本に影響が及んだ出来事、事件を取り上げているため、真之が物語に長期間登場しない事も多かった。
日清戦争の旅順攻略戦をもって「第一部完」という形で連載を中断、その後、正式に連載終了が決定した。連載終了について江川と立川義剛スピリッツ編集長に取材した記事[1]によると、終了の要因は、内容がどんどん学術的になってエンターテインメント性が薄れたため、読者人気が下がったからとされており、作画の荒れ[2]については言及されていない。なお、あまりに詳細な海戦要図等を用いた作画のバックには、ブレインとして海軍マニアがいたとされている。
[編集] 登場人物
[編集] 脚注
- ^ 「週刊朝日」2006年10月6日号（2006/09/26発売）掲載の『漫画家江川達也 連載打ち切りで描けなかった続きの1コマ』
- ^ 連載末期は「パンパンパンパン」という銃声の擬音や地図でページの大半が埋められ、人物はバストアップのみが描かれており、ナレーションによる戦争解説が殆んどになるなど、作画が相当荒くなっていた
