日立マクセル
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種類 | 株式会社 | ||||
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市場情報 |
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本社所在地 | 大阪府茨木市丑寅1-1-88(登記上本店) | ||||
設立 | 1960年9月3日 | ||||
業種 | 電気機器 | ||||
代表者 | 代表執行役社長 角田義人 | ||||
資本金 | 122億272万円 (2007年3月31日現在) |
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売上高 | 連結2,022億円、単独1,152億円 (2007年3月期) |
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従業員数 | 連結4,663名、単独2,024名 (2007年3月31日現在) |
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決算期 | 3月31日 | ||||
主要株主 | 日立製作所 51.37%(議決権ベース53.54%) | ||||
外部リンク | http://www.maxell.co.jp/ | ||||
日立マクセル株式会社(Hitachi Maxell, Ltd.)は、乾電池やボタン電池、リチウムイオン電池などの電池、オーディオテープ、ビデオテープならびにコンピュータテープなどの磁気テープ、CD、DVDなどの光ディスクを製造・販売する大手メーカー。委員会等設置会社である。
目次 |
[編集] 概要
電池、記録メディアの大手メーカー。微粒子材料をセパレータやフィルムに付着させる技術から、乾電池や磁気テープが生まれたといわれる。音楽用カセットテープが有名だが、もともとフィリップスの音楽テープ規格であるカセットテープを日本初で製品化したことから始まる。電池ではアルカリ乾電池や酸化銀電池を日本初で製品化している。
資本面では日立製作所の子会社であり、共同で材料の調達や、日立製作所へOEMにて製品の供給も行っている。しかし、営業面では、マクセルの主力分野が乾電池や磁気テープ、光ディスクであることからも判るように、他の日立グループの企業と距離を置いて独自の活動を行っている面がある(「企業集団の状況」)。
また、一般の目に触れることはないが、他社へのOEM用として、コンピュータテープ、ボタン電池、リチウムイオン電池、光学レンズ、CD/DVDのプレスや磁気カード、ICカードの製造も行っている。
社名の「マクセル」は乾電池のブランド名『MAXELL(Maximum Capacity Dry Cell=最高の性能を持った乾電池)』から。
[編集] 沿革
- 1961年(昭和36年) 日東電工の乾電池、磁気テープ事業を分離し、「マクセル電気工業」を設立。
- 1963年(昭和38年) 国産として初めてアルカリ乾電池を製造。
- 1964年(昭和39年) 日立製作所の子会社となり、日立マクセル株式会社と改名。営業本部を東京に設置。
- 1966年(昭和41年) 国産として初めてカセットテープを商品化。
- 1973年(昭和48年) 高性能マンガン乾電池「塩化亜鉛形乾電池」を商品化。
- 1976年(昭和51年) 国産として初めてフロッピーディスク「FD-3200S」(8インチ型)を商品化。日本初の酸化銀電池を商品化。
- 1977年(昭和52年) 東京証券取引所・大阪証券取引所市場第2部に上場。
- 1978年(昭和53年) VHS方式ホームビデオカセットを商品化。
- 1980年(昭和55年) 東京・大阪証券取引所市場第1部に指定。
- 1981年(昭和56年) コイン形二酸化マンガンリチウム(CR)電池を商品化。
- 1984年(昭和59年) 12型追記型光ディスクカートリッジを商品化。ICカード、メモリカードを製造。
- 1989年(平成1年) BETACAM SP・B-MBQシリーズ発売、放送局むけ業務用テープ市場に本格参入。
- 1991年(平成3年) 3.5型光磁気ディスク(MO)を商品化。
- 1995年(平成7年) 書き込み可能なコンパクトディスクCD-Rを商品化。世界初の光変調オーバーライト方式MO(RD-M230)を商品化。
- 1996年(平成8年) リチウムイオン電池を製造。ニッケル水素電池を商品化。
- 1998年(平成10年) 世界初のDVD-RAMを商品化。本社機能を東京に移転。
- 2000年(平成12年) 世界初のビデオカメラ用DVD-RAM(8cm)を商品化。
- 2006年(平成18年) 世界初のHD DVD-Rを商品化。BD-R、BD-REを商品化。
- 2007年(平成19年)日立製作所が、薄型テレビ「Wooo」に着脱可能なHDD「iVDR」搭載機を加えたのに合わせ、160GBと80GBのiVDR「アイヴィ」を発売。世界初のBDビデオカメラ用BD-R、BD-RE(8cm)を商品化。
[編集] 広告宣伝関係
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- ワム『BAD BOYS』(1983年)
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