日本語入力システム
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日本語入力システムはインプットメソッドのうち、特にパソコンやワープロ、携帯電話などに日本語を入力するためのものを指す。通常はキー入力をソフトウェアで制御して実現する。
パソコンにおいて、英文の入力は一般のキーボードでタイプライター同様にタイプすれば入力可能であるが、日本語のように使用文字数が数千を超える言語の文章を入力する際には全ての文字に一つのキーを当てはめるキーボードは非現実的であるため、複数のキーの操作で一文字を入力するなどの仕組みが必要となる。これが日本語入力システムである。
日本語入力システムは、1980年代にはFEPなどと呼ばれることが多かった。現在はWindowsの影響でIMEで総称されることも多い。
[編集] 入力方法
日本語の入力方法で現在主流なのは、読みとしてかなを何らかの形で入力しておいて、漢字・かな・英字などの変換候補から選択して入力するかな漢字変換である。その他、漢字直接入力などの方式が存在する。また、補助的に、単漢字変換やコード入力、手書き入力なども用いられる。
かなの入力方法としては、パソコンではJIS配列のキーボードによるかな入力と、QWERTY配列のキーボードによるローマ字入力が主流である。
これらを含む様々な入力方式の詳細については、キー配列を参照のこと。
[編集] 代表的な日本語入力システム
- Anthy (オープンソースのプロジェクト。ただし、Anthyは、漢字変換のみを扱い、入力そのものはuim、SCIMなどを通じて行う)
- ATOK (ジャストシステム)
- Canna(NEC→オープンソース)
- EGBRIDGE (エルゴソフト)
- FSKAREN (富士ソフト)
- Microsoft IME (マイクロソフト) 日本語用以外のものもある
- Japanist、OAK (富士通)
- PRIME (オープンソースのプロジェクト。Anthyと同じく、漢字変換のみ)
- sj3 (ソニー)
- SKK (SKK Openlab)
- Social IME
- VJE (バックス)
- Wnn (オムロン)
- WXG (エー・アイ・ソフト)
- 松茸 (管理工学研究所)
- ことえり(アップルコンピュータ)
- Power書院(シャープ)
- 風(演算星組→シェアウェア)